概要
cv:かわしまりの
ギーのすぐ近くに寄り添い、彼の生きる姿を見つめ続ける少女。直感的に人の嘘を看破し、その瞳は
《美しいもの》さえ見通す。
その素性は一切不明。雑踏街の闇夜を取り仕切るスタニスワフですら全く情報を掴めず、自らも一切語ろうとはしない。
身なりや作法から最低でも6級以上の比較的恵まれた層の出身と思われるが、雑踏街でも暮して行ける程に生活力があったり、もはや都市では当然の景色である変異した人々の姿に驚く、都市の教育プログラムで当然知っている常識すら知らないなど不自然な点が多い。
混沌たる都市下層にあって、誰へも笑顔を向けることができる希有な人間である。
来歴
ケルカンの妹であり、生まれていれば
レムル・レムルの姉になる筈であった少女。
10年前の
上層付属病院崩落事故に巻き込まれて重症を負う。朦朧とする意識の中で自分を必死に救おうとする当時研修医だったギーの声を聞くが、そのまま息を引き取った。その後、
グリム=グリムによって4人目の
《奪われた者》となって都市に訪れ、ギーに出会う。
その目的は、自身を救おうとしたギーがどんな人であるのかを知ること。そしてもう一つはギーとポルシオンに「ありがとう」という感謝の言葉を伝えることであった。
本編での活躍
雑踏でギーとアティに《熊鬼》から助けられ、その後ギーが出自を捜査しているうちに
サレムに誘拐され今度は
《奇械》ポルシオンによって救われる。
以後ギーのアパルトメントで暮らすようになり、家事や医療の手伝いなどを行う。後に預かる為の名目として“あくまでも一時的に”彼の養女となった。
都市崩壊時にはグリム=グリムに攫われるもまたもやギーによって救い出される。そこでギーに10年前の礼を述べ、そして
黄金螺旋階段の果てで青空を願った。
その後
ギーのアパルトメントを訪れたアティに語りかけていた。
備考
時々駆け落ちした大侯爵の娘の子供であると解釈されることがあるが、
駆け落ちをしたのが11年前であるためその可能性は無い。そもそも兄もいるし。
登場作品
- 母性ロリ。シリーズを重ねても未だトップクラスのおかん -- 名無しさん (2012-12-25 22:55:53)
- 兄と弟はアレだけどな -- 名無しさん (2013-01-15 02:52:10)
- 兄→ラスボス 弟→ラスボス(笑) ってか。 -- 名無しさん (2013-01-15 09:37:25)
- 本人は普通の女の子と言ってるが、生まれる前の胎児の声が聞こえて会話していたり、昔から尋常じゃない -- 名無しさん (2013-03-07 01:35:46)
- キーアはラス=カサスみたいにふるきものとか形なきものの声が聴ける人、って感じかね。たぶんウルメンシュ君の声も聴けるだろう。実は黄金瞳でも持ってたんじゃね―のかと疑いたくなる能力だなw -- 名無しさん (2013-05-11 18:53:41)
- 赫眼のところに名前載ってたけど、キーアの眼って禍々しい赫って感じではないよなあ。紫がかってるし -- 名無しさん (2013-05-12 02:45:49)
- 「薄赤色」一人だけ自我を有し、グリム・グリムに完全に支配されきってなかったからだと解釈 -- 名無しさん (2013-05-12 17:00:04)
- 各都市にある空の隙間ってやっぱりキーアの願いの結果なのかな? -- 名無しさん (2013-05-12 20:42:07)
- ニューヨークの隙間以外はたぶんそうだろうね -- 名無しさん (2013-05-16 14:25:50)
- 技能機関を疑うくらいの注射技術はなんでだっけ -- 名無しさん (2013-05-17 00:30:31)
- 死ぬ間際にいっぱい打たれてたからじゃないかな、自分に… -- 名無しさん (2013-05-18 11:03:39)
- 母親の見舞いでよく病院にも行ってたようだし、看護婦の動作をよく観察していたというのもあるかもな…… -- 名無しさん (2013-05-18 18:25:06)
- 作中、キーアは大侯爵アステアが祖父だとは知らないんだっけ? -- 名無しさん (2013-06-11 17:28:51)
- ↑よく言われるけど、キーア(とその兄弟)が大公爵の縁者である線は結構細いよ 崩落に巻き込まれた赤ん坊の一人が大公爵の初孫だろうし -- 名無しさん (2013-06-11 18:52:04)
- ひょっとすると大公爵の初孫ってポルシオンだったりして…はは… -- 名無しさん (2013-06-11 22:07:40)
- 復活が起こらなかったら凄まじくいいオンナに育ってそう。現時点であのレベルだし。 -- 名無しさん (2013-07-06 18:38:16)
- キーアの都市での行動、ラストの願いは蒼天の終章に出てくるローラ・ネイデルマンの「なぜ空を見るのか」の答えと通じているよ -- 名無しさん (2013-07-15 04:12:32)
- この娘蘇ってたの?幻なんじゃなくて? -- 名無しさん (2013-11-16 05:00:16)
- 蘇ってはいないかな。奪われた者の一人だから、大公爵やペトロヴナ、レムルレムルと同じ -- 名無しさん (2013-11-16 12:55:01)
- アステア→現象術式。レムル・レムル→奇械であり、奇械憑きだからわかるけど、なんでペトロヴナとキーアが奪われたものになったかがいまいち自分も理解できない。 -- 名無しさん (2013-11-16 22:41:02)
- キーアは声無き者の声を聴ける体質で、生前に胎児だったレムルの声を聴いてしまったからかな。ペトロヴナは上層病院の院長でクリッターの元となったおもちゃを子供たちに贈るはずだった人。 おもちゃを贈れなかったという事実を本人が認識してしまっているのが理由かな。観測されると事象が確定する、量子論的な理屈に則って、誰も41の子供たちの生死を観測できてない状態=可能性にするのがアステアの現象数式実験の肝だと思われるので、子供たちの生死を観測した人間が都市に存在してはいけない。なので、都市民の記憶からキーアやペトロヴナは消され、存在そのものも事象の観測者の資格が無い状態(テスラみたいな幻想の領域の存在)にされたと思われる。(あるいはテスラを見るに幻想の領域に落とされたから都市民は子供たちや奪われた者を忘れているのかもしれない)アステア本人も当然生死を観測しているので同様の状態になった、レムルはキーアに観測されたから。人間体のレムルはキーアに観測された存在で、ラウダトレスは観測者が消えて可能性になった胎児、ってとこかな。ランドルフとかイルが覚えているのはこいつらも幻想の領域の存在になってるからだと思われる-- 名無しさん (2013-11-17 02:16:06)
- 観測と事象の確定という量子論の理屈と観測されない可能性は合ってると思うが…大事なことひとつ。彼女の観察対象が「ギーだったからこそかたちを保てた」の言。現象数式を扱う相手に認識されてる特別な意味と、ギーだからこその意味があるんじゃないだろうか? -- 名無しさん (2013-11-17 04:12:32)
- ↑それは「幻想に落とされたキーアが狂わずに顕現できた理由」じゃないかな。他の奪われた者はグリムグリムの影響か少なからず狂ってた。キーアにとってギーはテスラにとってのスミリヤのようなアンカーだったのかと。スミリヤは別に数式使いじゃないし、ギーが数式使いなことは関係ないと思う。それよりはギーが諦めない、テスラが言うところの輝きに満ちた人物だったのが理由だと思う。 -- 名無しさん (2013-11-17 17:12:46)
- 上の人たちありがとうorzすごく詳しく説明してくれて、大体そういうもんだと思うことにする。 -- 名無しさん (2013-11-17 22:23:58)
- 大侯爵の孫だって名言されてたとこあったっけ? ファンディスクとか嘘屋の会報とかに載ってたの? 少なくとも本編にはそういう描写なかったと思うぞ。ソース求む。 -- 名無しさん (2014-05-24 12:01:37)
- …あ、↑のコメント欄ですでに否定されてたね。記事の更新が追い付いてないだけか。 -- 名無しさん (2014-05-24 12:02:34)
- 深い考察を見れて良かったわ作中の技術に関して理解出来てない部分があるので -- 名無しさん (2016-09-06 10:23:57)
- これほどの溢れんばかりの母性を持つ幼女を、俺は他に知らない。 -- 名無しさん (2017-12-14 01:29:15)
- とても良い考察をありがとう。助かったんだわ。 -- 名無しさん (2021-09-21 01:16:39)
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最終更新:2021年09月21日 01:16