【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「15-519「キョンと佐々木とハルヒの生活 4日目」」で検索した結果

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  • キョンと佐々木とハルヒの生活
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    15-845「作家のキョンと編集者佐々木」 27-472「しゅくしょうしゃしゃき」 15-895「モデル付き恋愛小説」 編集者佐々木シリーズ 17-718「『スイッチの入れ方』」 佐々キョンバカップルシリーズ 16-69「新人の宿命」 15-866「編集者佐々木外伝」 17-404「作家のキョンと編集者佐々木~調子のいい日」 14-107「ラブレター騒動」 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 14-687「もしも」前半 15-477「キョンと佐々木の消失」-1 もしもシリーズ みょん様 猫の目の日々シリーズ 14-577「巨人の歌」 佐々木とキョンの驚愕シリーズ 消したい3行目シリーズ 5-852「ファーストキスは誰のもの?」 28-757「キョンの嫁は誰だ」 24-423「キョンの溜息」 15-132「キョンと佐々木とハルヒの生活 1日目」 16-669「佐々木とハルヒが冷戦を繰り...
  • 69-117『スパイス狂想曲』
    さて。お前らは好きな食い物はあるよな?俺はカレーが好きだ。 流石に長門みたいに毎食は食わないが、カレーには一家言あるといっていい。 「キミのカレーは、辛過ぎる。」 今回の騒動は、この佐々木の一言から始まった。 「牛乳を入れて、甘口にして食う奴に言われたくねぇな。」 「ほぉう?」 休日。たまたま遊びに来ていた佐々木に、カレーを作ってやったんだが…… どうやらこいつは甘口がお好みらしい。 「キョン。辛味成分は、脳にあまり良くはない。キミの脳がそれ以上劣化しない為にも、僕のカレーを食べたまえ。」 「佐々木。甘いものは肥りやすい。お前の頬っぺがハムスターにならないよう、俺のカレーを食え。」 火花が飛び散る。 佐々木は、赤い顔をして立ち上がると、言った。 「宣戦布告……そう見なしていいのかな?」 勿論だ、親友……いや、強敵(とも)よ。俺も佐々木にならい、立ち上がる。 ...
  • 16-94「キョンと佐々木の消失」-3
    そして、俺はこの世界に来てから3日目の朝を迎えた。 ハルヒ達を前触れもなく失って動揺していた俺が、佐々木に助けられたのがずんぶん遠いことのように 思える。橘の合流に喜緑さんの暗号、長門のマンションからの脱出に藤原のメッセージ、そして、佐々木と 過ごした昨日の月夜。短い時間ながらも実にいろいろなことがあったもんだ。その思い出の数だけ、俺は 図らずもこの世界との絆を深めていることになる。 あの花畑未来人を信じるなら、今日俺は長門のマンションの717号室に行き、この世界に別れを告げる ことになるんだろう。その時、俺は何を思うのだろうか。あの12月の改変世界のように、俺の記憶の中だ けに存在する夢となったこの世界に対して。 いや、違うな。今回は佐々木がいる。俺はあいつと一緒に元の世界に戻る。だからこの世界は、俺だけの 夢にはならないんだ。 そんなことを考えなが...
  • 19-511「閉鎖空間漂流記」後半
    「さて、おなかも膨れたことだし、脱出について協議しようか」 食事を終えた俺達は再びこの空間について話し合うことにした。 ちなみに調理は佐々木に一任した。 佐々木の料理の腕は中学の調理実習で知ってたからな。 おかげで旨い飯にありつけたというものだ。 やはり天蓋領域やら超能力者だのは考えないほうがいいだろう。 考えたところで俺にどうにかできる相手ではない。 となればいくつかあげた仮説のうち俺に解決できそうなものに対する策を行うべきだな。 となるとやはり当初の考え通り佐々木閉鎖空間説で行くしかないか。 「……ここは佐々木の望んだ世界のはずなんだよな」 「……そうなのかな?橘さんからは『僕の世界』としか聞いてないけれど」 「ハルヒの能力が『願望実現』なんだからそれを手に入れることができるお前もそうなんだろうな」 「……ここが僕の望んだ世界か……なるほど」 「つ...
  • 23-194「九曜VS八面六臂:恋愛編」
    涼宮さんのSOS団、僕達の佐々木団、古泉君の機関の人々と朝倉さん、喜緑さんで遠足に行きました。 秋晴れの素晴らしい日曜日のこと。 「ふー、もう駄目」 「朝比奈さん、大丈夫ですか?」 「キョン君おんぶしてー」 何?!!!ビキビキビキビキビキビキ その場の女性の半数が、その一言で切れかかった。 (この刺すような視線。恐いよー、未来に帰りたいよー) 「朝比奈さんは限界だ、ここらで休憩すべきだと思うが」 「僕もここで休むべきだと思います。山登りのペースは一番体力の無い者に合わせるのが鉄則ですし。」 「わかったわよ。皆ここで休憩」 「何で涼宮さんが仕切っているの?何様のつもり?」ヒソヒソ 「エミリお姉さま。落ち着いて。私達は本来余所者ですし、このくらいの扱い当たり前です。」ヒソヒソ 「意外と我慢強いのね」ヒソヒソ 「そうでなきゃ委員長なんてやってませんよ。」ヒソヒソ ...
  • 24-563「待ち合わせ」
    24-516「少年Nの悲劇」の続き 修学旅行3日目午前8時55分。俺はあのロビーにいた。 ちょっと早すぎたかもしれない。 仕方ないだろ。待たせるわけにはいかないじゃないか。 なんたって罰ゲームにしても俺にとっての初デ・・・いや、これは違うよな。 15分程一人で意味の無い言い訳をしながら待っていると佐々木が走って来た。 「待たせてすまない、キョン!」 可愛い。ものすごく可愛い。 「お、遅れて申し訳ない」 息を切らせながらも、佐々木は遅く来たことに対して再び謝罪の意を示してきた。 いや、まだ待ち合わせの時間まで20分近くあるけどな。 「待たせることにより相手の人生の時間を奪うというのは心苦しい限りだ」 気にすんな。そんなに待ってねーよ、と言ってやると、 「ありがとう」 と天使の微笑みで返し...
  • 24-455「デートのお誘い?」
    24-423「キョンの溜息」の続き 修学旅行2日目午後8時。俺は今ロビーに向かっている―― 昼間は一日中遊びまくり及第点を上回る夕食も食べ終わって、さぁ部屋に戻ろうとしたところで 俺は名前すら言えるか危ういクラスの女子に呼び止められ、伝言を受けた。 ――8時にロビーに来るように。絶対ね! 言われるがままに俺は1階のロビーへと足を運んでいた。 幸い男子は俺一人のようで他の連中は風呂に入ったり部屋で遊んだりしているのだろう。 誰一人としていなかった。 まぁ、ロビーに来る用事なんて誰かに呼び出されでもしない限りそうそうないしな。 そんなことを考えながら歩いていると、俺はロビーの柱に寄り掛かっている見知った顔を見つけた。 それとほぼ同時に―― 佐々木もこちらに気付いた。 「や、やぁキョン。久しぶりだね」 佐々...
  • 16-255「佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻1 」
    佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻1 あれは、いつものようにとりとめのない話の中で、何気なく放り出されたような話題だった。 「ねえキョン、民話・童話というのは、神話の変形であって、原型を色濃く残すものが多いのだそうだ。  そして多くの神話は、「父殺し」というモチーフを含むのだそうだよ。子供が成人として社会に参入するにあたって、  まず父の隠喩である怪物を殺し、母・妻のモチーフであるとらわれの姫を娶るという奴さ。  メデューサやオイティプスなどが典型だろうね。  こうしたモチーフを色濃く残している民話や童話は、眠り姫あたりだろうか。  けどね、キョン。僕は時々思うんだ。こうした神話は、父権社会が確立された後の話だ。  大地母神が主神である母権社会では、こうした神話は一体どういう形式を持っていたのか、とね。  男達の神話の中で、ただ賞品として...
  • 70-235「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その3~」
     二次試験二日目。  K大会場に来たのは、俺、長門、古泉、そして涼宮。  佐々木は此処の試験会場ではなく、インドネシア国立大学のキャンパスで試験を受けている。  そこの大学とK大は提携しており、インドネシア・インターナショナル・スクール高等科に在籍した佐々木は、 帰国子女枠での受験が可能だった。高等科で優秀な成績を収めていた佐々木は、特別推薦ももらい、ほぼ、合格 を決めたようなものだった。  佐々木と同じ学生生活を送るには、今回の二次試験、是が非でも通らねばならない。  俺は全力を尽くした。  「たぶん大丈夫と思いますよ。」  試験終了後、古泉の実家にお邪魔して、採点を行ったのだが、ネット速報も駆使し、二重の確認を行った結果、 とりあえず、俺達4人とも、推定される合格ラインを超えているようだ。  滑り止めの私立大は、(佐々木も含め)全員合格しているので、とりあえ...
  • 35-687「Oh!My God!」
    佐々木「そういえばキョン、昨日「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」を見たよ。やはり文化祭レベルということで色々と粗さが見受けられるけど、それを踏まえても良い出来だったよ」 キョン「………」 俺は今日、例のごとくSOS団のパトロールにため息を吐きながら参加し、例のごとくくじを引き、 例のごとく2人ペアになり、春の日も穏やかな風のせせらぎに揺れる木の下を無表情で感情を感じさせないが、 ストレスを溜め過ぎると世界を作り変えてしまうという可愛らしい?一面を持つ 情報統合思念体が送り込んだヒューマノイドインターフェース長門有希と歩いていた。 すると幸か不幸か、可憐な美少女にして僕っ娘という、極一部の男性の極希少な好みを狙ったとしか思えない萌え要素を持ちながら 尚且つ一部の人々や宇宙人から神と崇められ、俺の親友を自称してはばからない佐々木と出逢ってしまった。 今日の佐々木は妙にテンションが高く...
  • 69-452「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その7~」
     学園祭の一日目はとりあえず、こんな感じでおわり、俺と佐々木は一緒に下校していた。  もうすぐまた季節が移り変わる時が近づいている。日の暮れるのが随分早くなった。  俺は佐々木を家まで送ることにした。  「それにしても、学園祭はなかなか面白かったね。結構みんないろいろ考えて、一生懸命やっていたし」  そうだな。最初はどんなものになるかな、と思っていたんだがな。俺たちの文芸部誌も捌けたしな。やってみて良かったよ。  「文芸部にとっては一つの段階を超えた感じだね。次のことも考えなければならない」  確かにな。長門たちと次の活動を相談しなきゃならんな。  「今日参加して、あらためて思ったよ。何か目標を持って、それに向かって努力し行動することは素晴らしいことだ、てね」  「それじゃ、キョン。また明日よろしく」  ああ。明日朝から迎えに来るからな。  佐々木の家の前で...
  • 66-25 ルームシェア佐々木さんとホワイトデー
    「ところでキョン」 「いいから人の背中から離れなさい」  高校卒業後、何故か俺は佐々木とルームシェアしていた。  提案者は佐々木だ。 『おいおい何言ってんだ親友。俺は遺伝子的に紛れもなく男なんだぜ?』 『これは心外だな。キミは僕を性差的な意味合いで見たことはないと常々公言していたじゃないか』  何故か橘がブチ切れてバット振り回したこともあったな。 『それとも何かい? 僕はキミを性別を越えた親友と認識していたのだがそれは僕の勘違いだったのかい?』 『あのな、それとこれとは話は別だ』  それからの事はもう言うまでもないだろう。  俺は完膚なきまでに言いくるめられ、気が付けば母親までセットで言いくるめられていた。  部屋を2人でワリカンで借り、共通の部屋と自室を割り振る。  家事も分担できるし確かに便利だ。 「ただ何でお前はい...
  • 22-188「以心伝心」
    中学生活3年間の最大イベントと言えば、そう、修学旅行だ。 その一日目、俺は国木田と中河と共にとっとと入浴を済ますべく大浴場へ向かった。 エレベーターを降りると、同時に着いた隣のエレベーターからは同じクラスの女子が数人 連れ立って降りてきた。 「やあキョン。君たちも今から入浴かい?先に言っておくが覗いたりはしないでくれよ。 まあ入っているのが僕だけで覗きに来るのが君だけと言うのならば一向に構わないんだが 今はご覧の通りクラスメイトもいるし、君以外の男子に裸身を晒す気もないからね」 佐々木よ、顔をあわせるなり妙なことを言い出すのは止めてくれ。男子の刺すような視線と 女子の生暖かい視線を受けるのは俺の方なんだからな。 くっくっと笑いながら俺のぼやくのを聞き流して佐々木は脱衣所へと消えていった。 「あ、しまった。国木田、悪いけど部屋に忘れてきちまったんでシャンプー貸してくれ」...
  • 24-516「少年Nの悲劇」
    24-455「デートのお誘い?」の続き 修学旅行2日目午後9時20分。 待ち合わせの約束をしていたロビーに俺はいる。本当に彼女は来てくれるだろうか。 「…ふぅ」 俺は名も無き男子N。佐々木に惚れている男の一人。あの神秘的な雰囲気が好きだ。もちろん顔も大好きだぞ! そんな自問自答をしながら待つこと5分。俺の女神はやって来た。 早めに来てて良かった。 「よ、よう!佐々木」 声が裏返ってるのが自分でもわかる。心臓もバクバクだ。 「なんだい、こんな時間に呼び出して。もしかして僕に告白でもするつもりかい?」 ちょ、先に言う!?それ言っちゃうぅ!? 出鼻を挫かれた俺は数秒間氷結する。 ……はっ。 ダメだ。こんなところで諦める訳にはいかない。まだ俺はスタート地点にも立っていないじゃないか! 俺は足りない頭をフル回...
  • 13-21「1乙」
    「こんばんは。 1乙。さて、梅雨も始まり、季節は夏を感じさせる物になっ ているわけだがこのスレに集う皆も大分、バテてしまったようだね。しかし、 13スレ目が12スレの13日目に立つというのもこれはこれで面白い数字の符 号といえなくもないね。僕はあまり、巡り合わせとか運命とか言う言葉が好き な方ではないのだが、人間というものはそういった接点を見いだしてはそれ を繋げることを好むね。ああ、これは所謂一般論というヤツだ。実はこれに も理由があるのだ、そう言ったら、キミは驚くかな? 人間という生物は、複 数の要素が並列的に存在する場合、それをある一定の情報で結束しなけ ればならなくなる。理由は簡単で要素を記憶するために、その結束が必要 になるのだ。ある研究によると、結束を必要とする平均的な数は7なのだそ うだ。つまり、7つ以上の情報を提示した場合、人間はそ...
  • 8-878「流星に何を願う-5」
           8  冬休みを目前に控えた週末、その夜。  いつも通りに塾帰りに佐々木を家まで送り届け、めしを食ってテレビを見た後、風呂に 入って冷えた体を温めていた。  そう言えばクラスメイトたちの間では冬休みの話題で持ちきりで、特にクリスマスは誰 と過ごすなんてことで盛り上がっていた。とりあえずその会話の輪に加わっていた俺は、 誰かが「みんなで集まってクリスマスパーティーをやろう」と言い出したのでそれに参加 を表明すると、「あんたは佐々木くんとラブラブクリスマスでしょ」というよくわからな い理由で何故か丁重に断られた上、仕舞いには「ファイト、だよ?」と主語も目的語も無 いよくわからない応援をされて、一体何と闘えばいいのか俺は首を捻った。  なんでみんなして揃いも揃って同じような誤解をするんだ。俺と佐々木はそんなんじゃ ないんだってば。…...
  • 38-75「卵の殻」~後編~
    私の高校生になって初めての夏休みは特に何事もなく、過ぎ去って行った。 私の行く所全てに背後霊のように橘さんがストーキングしてくる事以外は・・・。 夏休みに入る前に紹介された宇宙人と未来人とは数回会ったきりで 橘さんが無理矢理、ミーティングをしようと集合を掛けない限りは あまり出会う事もなく、平穏だった・・・のかな? やたらと「甲子園に高校野球を観に行きましょう!」と誘ってきたのだが、 私は暑いのが苦手だから断り続けていた。 それに今年の高校野球は何故だか分からないが、予想した結果が ずばり的中するような分かり易い展開の試合ばかりで何だか面白味に欠けていた。 この現代社会は二酸化炭素の放出とは無縁でいられないシステムで 動いている為、飽和した過度な消費が貴重なるオゾン層を 刻一刻と破壊し続けている現状でわざわざ直射日光のシャワーを浴びに 外へ飛び出すなんて馬鹿げている。 せっかくの豆乳風呂で...
  • 29-497「佐々木さんの、ごく何気ないバレンタイン、の巻」
    佐々木さんの、ごく何気ないバレンタイン、の巻 今日は2月14日。全国的にバレンタインデイという奴だ。 クラス中の男子が妙にソワソワし、谷口があちこちの女子めがけて突進しては、 絶望のうめき声を上げて崩れ落ちるのを繰り返す。そんな日である。 やれやれ。まあ皆がんばってくれ。 「おはようキョン、やけに落ち着いてるけど、勝者の余裕かい?」 無邪気そうな顔で、俺と同じ今日一日の傍観者然として振舞う国木田だが、 騙されてはいけない。こいつはクラスの中でもトップクラスのチョコゲット数 を誇る「連邦の微笑む悪魔」なのだ。別に赤くない彗星でも青くない巨星でも なんでもかまわないが。 「ひどいなあ。変な仇名つけないでよ。みんな義理でくれただけだよ。 キョンだって涼宮さんたちからもらってるんでしょ?」 あのイベント好きなハルヒが、こういうイベントを見逃すはずもないからな。 実はこの前の建国記念日にSOS団の「...
  • 28-351「バレンタイン」
    まだ少し肌寒い昼休みの教室、高校入試も無事終わり、残り少ない中学生活に特にこれといった未練を感じることも無く、 俺はいつもの様に佐々木と弁当を食べ終え、他愛も無い事を話していた。 「 キョン、良かったじゃないか。無事に合格できて。他人事ながら、親友として結構冷や冷やしていたよ」 ああ、お前には感謝してるよ。 お前の入試が私立ゆえに早く終わってくれたおかげで、俺はお前に勉強を手伝ってもらえたんだからな。 「 礼には及ばないよ、キョン。どうせ他にやることも無かったし、それに、何より親友の為だからね」 佐々木は小学生の様な微笑みを浮かべた。 しかしあれだな。もう入試も終わっちまったから、お前と一緒に塾に行くことも無いんだな。 「 そうだね。僕としては君と話をしながら塾へ向かうあの時間は、結構楽しみだったのだが」 まぁ、俺も少し寂しい気はするな。 こんな風に思えるのも、入試が無事終了した余裕という...
  • 7-500「東京タワー」
    「東京タワー 佐々木と俺と、時々、誰か」  てな感じで、リリー・フランキー原作のベストセラーにあやかったタイトル通り、 俺は佐々木と、須藤、岡本などのグループで東京タワーを見上げていた。すでにお察しの通り、 東京見物を主題とした修学旅行の二日目、自由行動日である。自由と言っても、事前に担任 教師に行く先とスケジュールを書いた行動予定表を提出してのモノだ。グループ単位の レポートの提出が義務づけられているものの、我が班には、佐々木様がおられる以上、これは 楽勝というものだ。そんなわけで、俺は完全にただの観光客と化していた。だが、修学旅行な んてそんなものだろう? 真面目に勉学をしようなどという変わり者は……ひとり心当たりは あるが、そこまで無粋なヤツでもない。さて、そんな我らが佐々木は、先ほどから俺たちに 対し、バスガイドよろしく淀みなく東京タワーの解説を行なっている。 「……というわけで...
  • 37-415「カナリア」
     「ホントにコレだけで上手くいきますかねぇ」  「――問題――ない」  「むぅ、なら後はあたしたちは佐々木さんを応援するだけなのです!!」  「――フレ―フレ―――ササッキー―」 1   目を開けると私は自分の部屋の真ん中に立っていた。 なんてこと無いずっと生活をしてきた部屋。 でも何かがおかしい。そうだ、この部屋には色がない。モノクロではないけれどセピア色……なんで? 窓に近寄って外を覗く。輝かんばかりに美しい色をした芝生が広がっていた。どこかの公園みたいだ。光に満ち溢れてる。  ――あれ?私の部屋から公園なんか見えたっけ?―― 何故だかわからないけど無性に外に出たくなった。私は窓を開けようとする。だけど窓はピクリとも動かない。 無駄だとわかっているのに窓を力いっぱい叩く。  ――出して出して出して―― 自分でも意味がわからないのだけれど開かない窓から公園を...
  • 70-227「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その1~」
     「キョン君」  国立K大の校舎にて、二日間行われたセンター試験は、ようやく終わった。俺も長門も、まずは一息だ。  「とりあえず、一度塾に戻って答え合わせをしようか」  「うん。国木田君も来るんでしょう?」  「ああ。いまからメ-ルを送信しておくよ」  国立K大。  ここを目標に決めたのは、俺達の仲間では5人。俺、長門、古泉、涼宮、そして佐々木。  国木田は東大を選んでいた。  「鶴屋さんとは少しの間離れることになるかもしれないけど、合格したら、しっかり勉強してくるよ」  鶴屋さんと朝比奈さんは、現在は地元の武甲河女子総合大学で学んでいる。卒業してからも、北高の俺達の部室に 二人で顔を見せてくれる。  佐々木は、試験のために日本に戻ってきているが、試験会場は新しい親父さんの実家の近くの大学だ。  お互いに試験に集中するために、ここ一ヶ月はメ-ルを少しやり取りす...
  • 44-120「―佐々木さんの消滅―ep.02 訣別」
    ep.02 訣別 (side kyon) その晩は眠れなかった。体は寝返りを打つたびに悲鳴を上げるほどに疲れているのに、精神は一向に静まる 気配をみせず、俺はとりとめもなく佐々木のことばかり思い出していた。塾で初めて言葉を交わした日から、 昨日までの出来事を何回脳内で再生したか分からない。最後に腕の中にあった佐々木の感触が消えると、 思いはまた最初の日に戻る。 去年の終わらない夏休みを外から見ていたらこんな感じになるのだろうか。永久に終わらないループで あっても構わない。佐々木と一緒にいられるなら、もう永久に脱出できなくてもいい。 だが、そのループからはじき出されてしまっているのを認識するのは難しいことではなかった。 気がつくと窓のカーテンの隙間から日が差し込んでいて、朝になっていることが分かったからだ。 学校に行く気は全然なかったが、妹...
  • 21-409「最愛の傷」後半
    21-409「最愛の傷」前半の続き  音のない病室。眠る佐々木の頬に触れる。その温かさに俺は少しだけ安心できた。病室の隅に置いてあるパイプ椅子に腰掛ける。  朝比奈さんや古泉の言っていたこと。俺はまだ信じられずにいた。涼宮も俺も佐々木も、一緒にそれなりに楽しい時間を過ごしてきたはずだ。そこに嘘も偽りもない。俺たちが憎しみあうことなんてないはずだ。  だったら、なぜ?嫉妬?いったい何に?涼宮が佐々木に?  だとしたら、涼宮は俺のことを?  ずっと、涼宮にとって俺は使い勝手のいい雑用係程度の存在だと思っていた。でも、それは俺から見た涼宮だ。涼宮の気持ちなんて考えたこともない。あの野球大会のとき、俺と涼宮は二人で何を話していた?  肉体的な疲れが思考を混乱させているのか、頭の中がぐちゃぐちゃで考えが全くまとまらない。俺の佐々木に対する気持ち。俺の涼宮に対する気持ち。今の、胸に穴が空...
  • 3-22「バレンタインと鈍」
    2月、早いやつはすでに進学先を決め受験勉強から解放されてる奴もいるが 俺はというといまだ受験という地獄のまっただ中にいる 蜘蛛の糸でも垂らされたら真っ先に飛び付くぐらいに追い詰められてはいるが そんな殊勝なことをしてくれる奴がいるはずもなく この苦行が報われるのを信じて今は勉強という苦しみに耐えるしかない 午後のホームルームがそろそろ帰るかと教室を一瞥したが しかし、何故か今日は空気の浮ついている奴と淀んでいる奴の落差が激しい しかも今までと違い進学が決まっている奴とこの先試験が控えている奴といった 部類別に別れているわけではない これはいったいなんだ? 「くっくっくっキョン、君らしいといえばそうだが。今日は何日だい? いくら何でもこの質問の意図ぐらいわかるだろう?」 俺の前にはすでに進学を決めている組の佐々木がおかしそうに笑っている 「今日は2月14日…ああ、バレンタインデーか」 なるほ...
  • 67-148「ほんの少しだけ寂しくなったんだ」
    『あの日、ほんの少しだけ寂しくなったんだ』  いつものように楽しげに笑いながら佐々木は言ったものだ。 『あの日、ほんの少し寂しくなったんだ。けれど結果からみれば正解だったね』  何気なく言って、あいつはいつものようにくつくつと喉奥で笑っていた。  そんな何気ないある日の出来事。  それは、ほんの少しだけ違った流れの中での出来事………………。  …………………………  ………… 「風邪?」  先生の言葉に僕は少し呆れたような声を出してしまった。  周囲からくすくすと生暖かい笑いが届き、赤面をどうにか押し込める。  やれやれ。キョン、キミは休んでしまっている時ですら僕の心を揺らめかすのかい? 困った友人を持ったものだよ。  中学三年も九月に至ったある日、雨に濡れて身体を冷やした、と言う理由でキョンが休んだ。  最初はただそれだけの事だった。 ...
  • 67-322 探偵さん
    「佐々木って探偵にむいてるよな?」 ありふれた放課後、彼が唐突に切り出した。 彼は頭が悪いわけでは無いが、たまによく分からない事を言うことがあった。 そういう時。私は笑顔で彼の目を見てにっこりとほほ笑む。 下から見上げて、誘うように、悪戯っぽく。 すると彼は驚いたように目を丸くして私から視線を外してしまう。 「キョン、どうしたんだい?」 「えっ・・・いや、その。」 しどろもどろになってしまった彼はかわいい。 まるで彼が小学生の弟のように感じられる。 「キョン、ほらこっちを見て?」 彼がこっちを見れない理由まで分かりながらそう話す。 「・・・いや、あーそのなんだ。・・・佐々木って理論的に考えるし意外と直観的にも頭が切れるだろ?だからどんな謎でも解いてしまいそうだなってさ。まるで名探偵みたいに」 「くっくっ。そうだね客観的に自分を見てももそう思うよ。...
  • 20-252「夏の終わり」
    佐「おはよう。   僕はあと一時間ほどで,人生史上最大の岐路を迎えることになるだろう。   佐々キョン・・・・・・この言葉は今日,新たな意味を持つ。   展開やフラクラの壁を乗り越え,恋を成就するために告白する。   惜しくも今日は7月4日ではないが・・・まあ,構わない。   僕は恋の自由の為に戦う。当て馬や脇役から逃れる為ではなくキョンの傍にいる為だ。   もしこれが成功したのならば,7月4日は単なる佐々キョンの記念日ではなく,   全サブキャラが確固たる決意を示した日として,歴史に刻まれるであろう。   僕は戦わずして諦めはしない! 僕は勝ち残り! 生き続けると!   それが今日、佐々キョンの独立記念日である!」 橘「さすが佐々木さんは言うことが一味違います。私たちは影から見守るのです。」 ポ「ふん,協力ぐらいしてやろうじゃないか。勘違いするなよ,既定事項だ。」 ...
  • 10-212「キョンからのプレゼント?」
    「よぉ、佐々木。待たせたな。」 駐輪場で待ってもらっていた佐々木は、声をかけてようやく俺の存在に気がついたようだ。 「ああ、気にしないでかまわないよ。 ただ、キミが運悪くも先生に仕事を頼まれてしまった、それだけのことだろう。 まさかそのあとどこかで道草を食っていたとも思わないし、そんなことはないだろう?」 ああ、俺は人を待たせてそんなことをするやつじゃないぜ。 「ところでお前の持ってるそいつは何だ?」 「ああ、これかい?最近の若者はあまり使っていないようだね、ラジオだよ。携帯式の。」 そうかい、確かに最近のやつらはケータイもってるからな。使わんだろうよ。 そういいながらぐちゃぐちゃに絡み合った自転車の中から自分のものを引きずり出す。 「ほら、乗ってくれ。」 「ああ、いつもすまないね。ただ、今日はキミの用事で少しばかり時間をとってしまった。 少...
  • 21-777「お見舞い」
    俺を無意識の淵から引き上げたのはシャリシャリという小気味良い音だった。 ボーっとする頭を酷使して音の主を確認する。 「やあキョン。気分はどうだい?」 剥きかけのリンゴと小振りな果物ナイフを手にした佐々木がそこにいた。 …何やってんだ? 「見ての通りリンゴを剥いているのさ。それとも今はあまり所望ではないかな?」 「いやそうじゃなくて、何でお前がここにいるんだ」 「お見舞いに決まっているじゃないか。特に面会謝絶の札も無かったしね」 そりゃそうだ。ここは俺の部屋で、患っているのはただの風邪だからな。ちと高熱だが。 しかし、見舞いねぇ。どういう風の吹き回しだ? 「欠席も2日目になれば心配もするさ。友人としてはね」 そう言いながら器用に皮を一つにつなげて剥いたリンゴを一口大に切り分け皿に盛る。 「それとこれだ」 空いた手で自分の鞄を探り、取り...
  • 3-236「修学旅行の思い出」
    「俺の修学旅行の話?」 春先にハルヒ超編集長様の勅令を受け各方面に多大な迷惑と話題を振りまきつつ出版された 文芸部小冊子を何を思ったか読んでいた古泉だったが、ふとした拍子にそんな事を聞いてきやがった。 やめとけよ、そんなの聞いたって別にろくなもんじゃないぜ。 「そうでしょうか?」 ふっと笑ってみせる古泉。相変わらずキザったらしいが、悔しい事にこいつにはよく似合ってる。 それに、もう見慣れちまったいつもの笑いだ。 「少なくとも僕にとっては有意義ではあれ無為ではありませんね。  あなたの記憶にある『彼女』の話……できればもっと知りたいと思いまして」 「佐々木、か……」 しかし何だ、その聞き方は。まるで尋問されてるみたいで気分が悪い。 「失礼しました、確かに『機関』の一員である僕としましては、尋問も辞さない立場でしょうね。  ですが、今のは純粋に一個人として、あなたの友人としての僕の好奇心からの...
  • 68-827「佐々木さんのキョンな日常 恋愛小説~for You~」
     自律進化の可能性――彼女の観察。しかし、それは思わぬ事実をあぶり出し、また予期せぬ事態を招いた。  もうひとりの内包者。”鍵”の扉。  力はやがて消失し、世界は固定される。  だが・・・・・・  なぜ、彼女は契約したのか?愚問でしかない。その答えは私が一番分かっている。  ”彼”の存在。私を変え、可能性を示した、謎を解く鍵。  全ての勢力は、見誤っていた。ただ、二人を除いて――  優希。その名前は彼と私の思い出。優しさと希望。自律進化の果てに生み出された私。  そして力の行使者は私たちを呼び寄せた。  夏休みも後半に入り、私は図書館に来ていた。  勉強をしに来たわけではない。実は文化祭で出す予定の文芸誌の私の担当部分、すなわち恋愛小説が書きあがらない ので、何か参考になる本はないか、探しに来たのだ。  「あれだけ本を読んでいるのに?」  朝倉さ...
  • 40-203「はつもうで」
    「ね、ねぇ、おかさぁーん。こ、この頭おかしくないかな?」 「こんなスカートより、着物の方がいいかなぁ・・・・?」 「あらあら、いつもクールな貴方が、どうしたの?」 朝からこんな感じで僕は、落ち着けない。 今日は、キョンと初詣に行く約束をしてしまったからだ! 元日は、SOS団に取られちゃったけど、キョンは、2日目には、僕との約束があると言って断わってくれた。 とっても幸せ・・・・・・ 玄関の呼び鈴が待ち遠しい・・・・・・・ ああ。 どうしてこんなにドキドキするの? キョン。君を待ってるこの時間が、とても苦しいよ。 そして、とても嬉しい・・・・・・・ 君がどんなエスコートをしてくれるのか、ずっと考えていた。 「寒いだろ?」って、コートの中で手を握り合ったり、 肩を抱かれたり、屋台のたこ焼きを二人で分け合ったりして・・・・・・・ 私っ...
  • 64-867『佐々木さん討ち入り計画』
    時は12月14日、午後8時過ぎ。 夕食を終え、一息ついた俺は数日後に控えている期末考査の勉強をするため学習机に向かっていた。 二月ほど前の試験結果を挽回すべく、今回は特に頑張らなければならないのだが、妙に気が乗らない。 参考書を前にノートへ記した解答は4問ほどで手が止まっている。  何故か心がざわついているような、落ち着かない気分。 こういう時は何かしら気分転換するのが上策である。 ここで選んではいけないのがネットと掃除だ。理由は言わずもがなだろう。 とりあえずコーヒーでも淹れて手ごろな雑誌でも読むかと決め、椅子から立ち上がった瞬間、ぶるりと悪寒が走った。 「寒っ」 何気に窓の外を見ると雪がチラついていた。 そうか、寒かったからか。部屋を暖めれば余裕も出てくるだろうと、ヒーターの設定を上げるために一歩踏み出したところで、 ピンポーン と玄関のチャイムが鳴った。こんな時間に来客とは珍しい。 ...
  • 66-23 バレンタインデーをすっぽかされた佐々木さん
    「やぁ、キョン」 「なんでお前はいつも背後から現れるんだ」 くっくっく。いつもの笑顔の佐々木が居た。 「さてなんでだろうね? どうも僕は中学時代からキミの背中に縁があるようだ」 「とか言いながら実は狙ってるんじゃないだろうな?」 「何のことやら。それにしても今日はどうしたのかね?」 3月14日水曜日。俺はいつものSOS団待ち合わせ場所こと駅前公園に居た。 もちろん平日に用のある場所じゃない。 という訳でもないが。 「なんとなく、な」 「なんとなく、ね」 何故か一歩はなれて微笑みあう。 それからまた一歩離れると、鏡合わせのようにそれぞれカバンに手を伸ばす。 「そら」 「ほら」 互いに右手で差し出して、互いに左手で受け取った。  「なんでお前はホワイトデーにチョコ渡すんだよ」 「キミこそ何で貰ってもいないチョコのお返しを用意しているんだい?」 笑いが重なった。 なんでだろうな。お前がくれそうな...
  • 66-487「今年のイースターは明日だぞ佐々木」
    「やぁ親友」 「よう。だが今年のイースターは明日だぞ佐々木」 「くく、解っているさ」  今回こいつに招かれ訪れた訳だが、イースターとやらに関しては俺もそれなりの知識がある。  まあここに来て、正直それどころではない気分ではあるのだが。  イースター、復活祭とはキリスト教の祝い日の一つで、イエス・キリストの刑死後「三日目の復活」を記念したものである。  毎年「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるという、年によって日付が異なる移動祝日であり  冒頭の言葉に繋がるという訳だ。説明終わり。 「意外だね。キミはこういうお祭り事には淡白なイメージがあったのだが」 「SOS団はイベントを楽しむ団体と化しつつあるんでな。明日に向けて鋭意準備中だ」 「そうかい。なら僕の読みもまだ捨てたものじゃなかったようだ」 「どういう事だ?」 「そのままの意味だよ。キミは明...
  • 28-619「愛は真心、恋は――」
    「キョン、今日が何の日か知っているかい?」 「ん?今日か?すまん、何日だったかすら覚えてない。」 「それくらい覚えていたまえ……まったく君という奴は。今日は2月14日だよ。」 「なんだ、簡単じゃねえか。2月14日といや煮干の日だ。全国煮干協会が語呂合わせで決めたらしいな。」 「………………。」 「どうした、佐々木。」 「いや、まさかそんな答えが返ってくるとは、ね……いいかいキョン、今日は世間一般ではバレンタインデーと呼ばれる日だ。」 「ああ、菓子メーカーの……そういやそうだな。で、それがどうしたんだ?まさか、俺にチョコでもくれるのか?」 「そのまさかさ。」 「意外だな。お前はこういうのは嫌いなのかと思ってた。」 「聖人を称えるのも、人々が他人に気持ちを伝えるのも別に悪いことじゃないよ。」 「菓子メーカーの陰謀だとは思わないのか?」 「キョン、それこそ論外だ。企業が利益を追求するのは当然の行...
  • 39-345「H5N1-変異」
    「何しに来たんだ」 「ずいぶんな挨拶だね。もちろん君の看病に来たんだよ」 インフルエンザに倒れて3日目となる土曜日のことだ。 母親が来客と応対していると思ったら、見慣れた顔が俺の部屋に侵入してきた。 「インフルエンザは治ったのか」 「予防接種を受けていたからね、君のように悪化することなく終わってくれた。  ああ、もちろん感染した日に君が適切に対処してくれたことも大きい。  ありがとう」 予防接種か。俺はそんな殊勝なことはもちろんやっていない。 「せっかく治ったのに、病人の近くにいたらまたぶり返すぞ」 「あいにくだが一般的な風邪と違って、ウイルス性の病気の場合はそうはならないのだよ。  同じ種類のウイルスに対しては免疫が出来ているから、その免疫が効いている間はほとんど感染することはない。  従ってインフルエンザの看病に最も適しているのは、そのシーズンに既に罹って完治し...
  • Part62
    トップページ >SS > 短編 62-970「野球トーク」 62-892「佐々木さんと梅雨の天気」 62-850「7月4日」 62-197「Singin in the Rain」
  • 59-117「ササッキーの陰謀番外編」
    12月24日  今日はクリスマスイブだ。何それおいしいの? という気分ではあるが、 キョンもまだ退院したばかりだし、別段無理をしたりはしないだろうと思っていたら、 何でも○○町の子ども会のイベントにSOS団で何かするって言うじゃないか。  仕方がないので、僕も年末の忙しい時期を縫って、偵察に行くことにした。 え? 元々予定なんてなかったんだろって? 失敬にもほどがあるな。 仕方なく、仕方なーくに決まってるじゃないか。  さて、準備しておいたミニスカサンタの衣装は……。 ……わかってるよ。こんなの着てもどうせ見せる機会なんてないさ。  でも、だからどうしたって言うんだ。僕がこれを着て キョンとクリスマスを祝う夢ぐらい見たっていいだろう! 大体進学校なんてのはみんながライバルで、僕が少々いい成績だからと 妬みや嫉み、脚の引っ張りあいに終始してて、誰かと話した所で、 みんな自分の言いたいことを押...
  • 65-573 だから、その後に。
    65-329 だから、私は。続編。作者注「人によっては嫌な表現があるかもしれません」。 その日は明らかに歩調が早かった。 てくてくと歩く私の足は驚くほど軽い。 柔和な顔立ちをしていると知人に言われた事があるが、今日はいつもより柔らかい表情をしていることだろう。 企業的に表現するならば、性能が当社比30%upの新商品を大安売りのバーゲン中といった所だろうか。 放っておくと勝手にスキップをしてしまいそうになる足、 にやつきながら可能な限り歩調を緩め、 両手で持っていたかばんをくるくる振り回したくなる衝動をなんとか抑えた。 だがそんな苦労は知らん。とばかりに勝手に口がお気に入りの歌を口ずさんでいた。 隠しようも無い気分はまさにるんるん。 端的に言うと私はごきげんだった。 今日は2月14日、世間ではバレンタインデーと言われチョコを...
  • @wiki全体から「15-519「キョンと佐々木とハルヒの生活 4日目」」で調べる

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