【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「20-599「それは僕らの知らないエピソード。初デートの時のこと」」で検索した結果

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  • 20-599「それは僕らの知らないエピソード。初デートの時のこと」
    それは僕らの知らないエピソード。初デートの時のこと とある集団が影から二人を見ていた 「何よ、キョンってばあんなにデレデレしちゃって。」ムッカー 「私は負けちゃったんですか?」ウエーン 「みくるっ。それはここにいるほとんどが同じだよ。」ニョローン (アプローチが足りなかったんでしょうか?)ハァ・・・ (…朝倉涼子、あの泥棒猫の情報解除を)コロシテヤル (いや、涼宮さんの前だし…というか承認が降りないわよ。)オチツケ (―――公開――――処刑?――――――)?? 「お兄さん…」ガックシ 「何言ってるんですか。皆さん佐々木さんを祝福しないんですか?」アレレ 「アンタみたいな百合には失恋の気持ちは分からないわよ。」ハァ? 「何言ってるんですか!まだ愛人の席が空いてるじゃないですか!」ササキサン・・・ 全員(それだ!!!!) 「あ、でも愛人なんていいんですか?未来では...
  • Part20
    ...ズって作品です。」 20-599「それは僕らの知らないエピソード。初デートの時のこと」 20-587「佐々木vs.キョン」 20-566「始業式にて、1」 20-561「佐々木vs.ハルヒ」 20-526「佐々木vs.乳」 20-507「佐々木vs.妹」 20-460「模擬試験の日の出来事」 20-448「佐々木さん、八月の終わりにの巻」 20-430「佐々木夏の屈辱」 20-424「キョンを評価する佐々木さん」 20-414「佐々木vs.長門3」 20-397「中3の8/31にどうせ宿題やってないんだろう」 20-388「佐々木vs.長門2」 20-368「進化の可能性」 20-349「手折られる旗」 20-325「佐々木vs.長門1」 20-317「佐々木さんとめがね」 20-252「夏の終わり」 20-128「異界の神」 20-117「佐々木さんのビューティフルドリーマーの巻」...
  • 長編
    ssトップページ > SS > 長編 74-16「SOS団との決別」 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意) 71-874「俺の後ろに佐々木がいる」 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If Bad End) 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If) 70-483『バッテリー』 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 68-866『Wanderin Destiny』 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 67-9xx 失言と猫ヒゲ 67-9xx どこか足りないフラグメント 橘京子「それが佐々木さんの役割だって言うんですか?」 67-708『だって、あたしだってそうだったし?』 67-116 Rainy Day …… What? 67-30「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」 66-358 Rainy Day by? 65-...
  • 27-949「それはない」
    キョン「須藤が好きなのは、岡本じゃなくてお前ではないのかな?」 佐々木「それは無い」   佐々木はあっさりと言いきった 佐々木「僕は、誰かに特別好かれるようなことは何一つしていない。人に好意を振りまくこともだ」 ――(君とは違ってね。くつくつ) ――「それは近くにいた君が一番よく知っていることだろう」 ――(僕的にはあれでも特別親切にしてアタックしまくったつもりだけど、僕の気持ちに気付いてもくれなかったね) キョン「全然判らないが」 ――(あれで好意を振りまいてない?オレを含めたクラスの男子の半分はハアハアしてたような) 佐々木「まあ、そういうことにしておくよ」 ・・・・・・・・・・ 佐々木「涼宮さんや長門さんは、君に恋しているのではないのかな?」 キョン「それは無い」 佐々木「やけにあっさり言うね。くつくつ」 キョン「俺は、誰かに特別好かれるようなことは何一つしていない。人に好意を振...
  • 57-173「君の知らない物語」
    1.自転車の後ろで  「本当はね、七夕は旧暦に祝うものだったんだ」  夏休みの夏期講習も半ばを過ぎたころ、自転車の後ろに座っていた佐々木が、そんなことを 言った。 「へえ、そうなのか?」 「不思議に思ったことはないかい?梅雨明けは例年7月の半ばくらいだというのに、今の暦で の七夕はそのまっ只中だ。その日に雨が降ったら『牽牛と織姫が再会できないことを涙する』 から催涙雨なんていうのだけれど、これではほとんど毎年、二人は涙に暮れることになるのだ よ。天帝が与えた罰とはいえ、これではあまりにも二人が不憫とは思わないか?」  天帝がそれだけ怒ってたってことだろ。とはいえ何故それほど怒髪が天を衝くに至ったのか は、俺の記憶にはないがね。 「それはね、キョン。二人が逢瀬にかまけて、天帝から任された大切な仕事を怠けるようになっ たからだよ。だから天の川の両岸に二人の住まいを引き離したのさ。年に一度だけ...
  • 14-55「1乙」
    「こんばんは、 1乙。さて、七月になり、暑さも増してきているね。そんな中、TVアニ メーション『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期シリーズ製作決定という有力な噂はキミも耳に していると思う。もし、本当なら、とても喜ばしいことだね。また、動くキョンが見られると いうのはとてもよい。うん、とてもよいな。  さて、変な女こと佐々木スレッドも順調に14スレッドに突入だ。面白いね、アニメシリーズ 第二期も14エピソードで作られるというじゃないか。今回のepisode0は何なのだろうね。 『長門ユキの逆襲episode0』なのではないかとにらんでいるのだが、どうだろう? といっ ても、『長門ユキの逆襲episode0』は予告編だから、30分アニメ一本にするにはどうにも 尺が足りないような気がするね。う~~ん、これはないかもしれない。毎回episode0があ るのも面白いと思...
  • 24-455「デートのお誘い?」
    24-423「キョンの溜息」の続き 修学旅行2日目午後8時。俺は今ロビーに向かっている―― 昼間は一日中遊びまくり及第点を上回る夕食も食べ終わって、さぁ部屋に戻ろうとしたところで 俺は名前すら言えるか危ういクラスの女子に呼び止められ、伝言を受けた。 ――8時にロビーに来るように。絶対ね! 言われるがままに俺は1階のロビーへと足を運んでいた。 幸い男子は俺一人のようで他の連中は風呂に入ったり部屋で遊んだりしているのだろう。 誰一人としていなかった。 まぁ、ロビーに来る用事なんて誰かに呼び出されでもしない限りそうそうないしな。 そんなことを考えながら歩いていると、俺はロビーの柱に寄り掛かっている見知った顔を見つけた。 それとほぼ同時に―― 佐々木もこちらに気付いた。 「や、やぁキョン。久しぶりだね」 佐々...
  • 20-561「佐々木vs.ハルヒ」
    今私は駅前に立っている。何をしているかって? 待ち合わせさ。そうキョンから喫茶店に誘ってくれたからね。 キョンからだよ?あの女心にだけは鈍いキョンが・・・ これはデートの誘いだよね?そう思っていいよね? 僕、朝の4時には起きて準備を始めたんだよ。 髪型も短いとはいえポニテにしてみたんだ。きずいてくれるかな? 佐々木、お前はどんな格好をしても綺麗だがその髪形だと更に美しさが際立って見えるよ なーんていわれたりして・・・キョンミンナガミテルヨ・・・キスハアトデ・・・ キャー、キャーどうする?どうする?もういちどくらい鏡を見とこうかな・・・ 「うーす、佐々木。あ、髪形変えたのか?お前も髪形変えたりするんだな。さ、行くか。」 そ、それだけかいキョン!僕の脳内シュミレーションは108つあるのに何も出来なかったよ。 さらに別パターンがあるとは・・・僕もまだまだだな。ハァ・・・...
  • Part67
    トップページ >SS > 短編 67-9xx 解らないから知りたいのさ 67-9xx 何事も一長一短だよ、キョン 67-9xx「キミこそ余裕がないようだが?」 67-9xx「お前軽いな、ちゃんと飯食べてるか?」 67-9xx「僕は満たされているから」 67-9xx「……笑わないでくれよ?」 67-9xx そんなデイ・バイ・デイ 67-9xx ある日の橘京子さん 67-9xx 言えなかった、言わなかった 67-9xx カラダにピース、マスターピースさ 67-9xx「大事なのは評価基準さ」 67-9xx「次はわたしの番なのだから」 67-9xx やっぱ大事なプレミアシート 67-9xx 矛盾しない幸福論 67-9xx 旧交の日 67-9xx なんて当たり前なパーソナライズ 67-9xx ひらめきのミュータンス菌 67-9xx 佐々木「実に由々しき問題だね」 67-9xx「キョンの望みであ...
  • 69-99「目線」
    「ムカつくな」 いく場かの会話の途切れに隣に歩く親友と呼んでいた女性が立ち止まり睨め上げる様に見つめてくる。 その顔は拗ねているのかルージュの塗られた艶やかな唇が尖るっている。 俺がつい笑ってしまった。 大学に入学して2年なり成人式を迎えると言うのに中学を彷彿する幼い表情だったからさ。 「その余裕を含んだ笑顔にも腹が立つ、僕が何に怒ってるかわかるかい?」 いいやさっぱりだ。俺が知るのは一人称を『私』に改め、余裕を無くすと『僕』になるくらいだな。 まだその中二病の設定が治らないんだな。俺はまた笑みを浮かべただろう。 「それ言わないで、黒歴史なんだから!。それに論点をずらした、私の話聞いてる?」 ああ、聞いてるよ。お前の話を聞き逃す分けないだろ 俺の可愛い元親友の現彼女の言葉だからだ。 サークルの飲み会で口説きのくる輩が多くて目を離せないし防...
  • 10-899「夢で逢えたら」
    「キョン、キョン、そろそろ起きてくれないかな」  うが。 「ほら、起きて、時間がないんだよ」  う~~、あと五分…………。  くつくつとみそ汁を沸騰させたような笑い声が聞こえる。どっかで聞いたような、聞き慣れ ないような。そんな笑い声だ。  だが、俺のまぶたは眠気に対してまったく抵抗できないでいた。平たく言うなら、俺はも少 し寝ていたい。 「キミの寝顔を見続けるのも、それはそれで悪くないのだけれどね……それ以上、寝続けると 悪戯をしたくなる自分を押さえられる自信がない」  不穏当な発言は、俺の生存本能を刺激し、意識は急速に浮上した。 「さ、佐々木……か」  寝ぼけ眼をこする俺の前には親友(自称)が座っていた。 「おはよう、キョン。すまないね、急に呼び出したりして。キミと少し話をしたくてね。無礼 は平にお詫びするよ」  そういって、佐々木はぺこりと俺に頭を下げた...
  • 43-593 「季節外れのホワイトデー」
    「親友」……か。  先日、彼らの前で私が言ってしまった単語に、いくらかの羞恥と行き場のない後悔の念 が心を支配し、深くのところで疼いた。 「本当は、あんなこと言ってちゃだめなのよね……」  私は嘆息しながら、小綺麗でセンス良くラッピングされた小さな包みを手のひらにのせ て見つめていた。 「もう、渡せないわね……」  とっくに手渡す時期を外してしまったその包みを、どうしたものかと躊躇したが、咲く 事もなく落ちてしまったつぼみを惜しむかのように机の引き出しにしまいこんだ。 「ふうっ……」  ため息を一つ。自らのふがいなさに自己嫌悪に陥りそうになりながら、そこから目をそ らすように私はふと窓の外へと目を向けた。  そこには、漆黒のキャンバスに優しげな表情を見せる黄金色の月と、彼女をささえるよ うに無数の星々が煌めいていた。   どれくらいぶりかしら? これほど美...
  • 23-666「ガウェイン卿の奥方」
     ある日の昼下がりのことだ。何の気もなしにぶらついていた駅前で、俺は佐々木と出会った。 まぁ立ち話も何だということで、佐々木に誘われるままに喫茶店に入り、そこで休日の昼下が りに相応しい適当な茶飲み話をしていた。  注文したケーキセットを半分ほど平らげたところで、佐々木は、俺に話しかけてきた。 「なぁ、キョン。この間、アーサー王伝説の始まりについて少し話をしたじゃないか?」  ああ、あの物語背景の時代性と物語からの要請により悲劇的な運命を辿った貴婦人のことだ ったな。 「まぁ、その復讐は、彼女の娘たちが成し遂げるのだが、それはそれとしてね。男性にも同じ ような伝説があったのを思い出したよ」  それはそれは、男性が意に添わぬ婚姻関係でひどい目に遭うという話か、アーサー王伝説で は結婚がうまくいった試しはあまりないのだな。 「そうだね、“湖水”のランスロットの異性関係なん...
  • 67-9xx 佐々木さんと「やあ、親友」「そして」
     67-9xx 佐々木さんと「じゃあね、親友」続編。  北高からの帰り道に僕は思う。  日常の側に残ってしまった、キミに何もしてあげられない僕自身を。 「・・・・・それとも僕は」  僕も、非日常に入ろうとすべきだったのか?  僕の「非日常」の属性とやらを、たとえ彼を舌先三寸で騙してでも、たとえ「神様」になってでも・・・  そうすれば彼を救えるはずなのだから・・・・・・。  くく、矛盾しているね。  涼宮さんから力を取り上げなければ、僕は「非日常」の側には行けない。けれどそれが彼の一番望まないことなんだ。  僕は「非日常」の側に立てない。立つ事はできないんだ。  僕には彼を救えない。  キョンを助けたければ彼を裏切るしかない。  実に、実に、矛盾している。  悲しくなんか無い。辛くなんか無い。  けど、羨ましい、くらいは思ってもいいだ...
  • >1乙」
    「こんばんは、 1乙。さて、七月になり、暑さも増してきているね。そんな中、TVアニ メーション『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期シリーズ製作決定という有力な噂はキミも耳に していると思う。もし、本当なら、とても喜ばしいことだね。また、動くキョンが見られると いうのはとてもよい。うん、とてもよいな。  さて、変な女こと佐々木スレッドも順調に14スレッドに突入だ。面白いね、アニメシリーズ 第二期も14エピソードで作られるというじゃないか。今回のepisode0は何なのだろうね。 『長門ユキの逆襲episode0』なのではないかとにらんでいるのだが、どうだろう? といっ ても、『長門ユキの逆襲episode0』は予告編だから、30分アニメ一本にするにはどうにも 尺が足りないような気がするね。う~~ん、これはないかもしれない。毎回episode0があ るのも面白いと思...
  • 44-99「―佐々木さんの消滅―ep.00 プロローグ」
    作者から注意 1.長いです。 2.『涼宮ハルヒの分裂』が収束した後の世界を舞台にしています。   『涼宮ハルヒの驚愕』が出てしまった後は読まない方が良いかもです。 3.長門さんの喋りを自然にするためだけに佐々木さんに下の名前を勝手につけています。 4.オリキャラは出ませんが、佐々×キョンが駄目な方、オリジナル設定が気になる方はNG推奨です ep.00 プロローグ (side kyon) 佐々木が俺に告白した。 ハルヒのわがままにつき合う非日常の日々は苦労しつつも楽しかったのだが、一年余りも振り回され続け、 長門や朝比奈さんや古泉達と一緒に尻拭いばかりやらされ、財布の中身共々いささか疲弊の色が濃かった 俺は、無意識に心を癒せる存在を求めていたのかもしれない。世界の分裂騒ぎの後で、自分の中の佐々木の 存在に改めて気付かされた俺は、...
  • 66-905「解らないからこそさ」
    「なあ佐々木」 「なんだい親友」 「お前さ、正直、国木田みたいな奴の方が付き合いやすいんじゃないのか?」  すると佐々木は「わかってないなあ」という顔で言った。 「なんでそう思うのだい?」 「いやな」  俺からみれば正直お前の言葉は難解だ。  ああ別に面白くないとかそういう事じゃないぞ、文字通り難解なんだよ。  お前が判じ物、そう、言葉のパズルが好きなのは解ってるし、普段からそうやってるのもなんとなく解る。  けどな、俺はあくまで「なんとなく」なんだ。  ほれ前にも言ったろ? 『判じ物なら間に合ってるぜ』ってな。  そうやってお前に本音を聞こうとしたろ。 「僕の喋りは嫌いかい?」 「嫌いなら一年も一緒にいねえし、親友だなんて呼ばねえよ」  当たり前の事を聞くな。 「泣かせる事をいうね。けれど、なら何であの時はああ言ったのかな?」 「俺は頭が...
  • 1乙」
    「こんばんは、 1乙。さて、七月になり、暑さも増してきているね。そんな中、TVアニ メーション『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期シリーズ製作決定という有力な噂はキミも耳に していると思う。もし、本当なら、とても喜ばしいことだね。また、動くキョンが見られると いうのはとてもよい。うん、とてもよいな。  さて、変な女こと佐々木スレッドも順調に14スレッドに突入だ。面白いね、アニメシリーズ 第二期も14エピソードで作られるというじゃないか。今回のepisode0は何なのだろうね。 『長門ユキの逆襲episode0』なのではないかとにらんでいるのだが、どうだろう? といっ ても、『長門ユキの逆襲episode0』は予告編だから、30分アニメ一本にするにはどうにも 尺が足りないような気がするね。う~~ん、これはないかもしれない。毎回episode0があ るのも面白いと思...
  • 10-126「忘れさること忘れないこと」
    人が人を好きになる瞬間と言うのはいつなのだろうか。 俺の場合それは恐らくあいつと一年ぶりに出会った日だった。 四月。太陽の光がぽかぽかと暖かくなり、そろそろ半そでで外に出てもいいんじゃないかと心も軽くなる季節。 俺が佐々木と再会したのは春を象徴するかのようないい天気の日だった。 虫達と一緒にハルヒの活動もより活発となり、俺たちはまたいつものように駆り出されていた。 佐々木に会ったのはそんなどこにでもある日常だった。 出会いは唐突でまったく予期していない出来事だったが、久しぶりに見る佐々木は変わっていなかった。 肩のところで切った栗色の髪、相変わらず勉強ばかりしているのか白い肌に細い肩。涼しげに笑う口元。 春風になびく髪はそよぐ茂った草木をイメージさせた。 それなのに佐々木の眼の色はこの陽気な季節とは不釣合いでどこか寂しげだった。 「ほ、ほ...
  • 67-407 ひきずれ橘さん
    「どうも最近、うまく閉鎖空間を操れないのよね」 「へ?」  な、何言ってるんです佐々木さん?  放課後の公園で、こともなげな様子で佐々木さんが発した電波話。  あたしの脳が自慢のツインテールごと静止するのを感じます。いやいや、あなたにそんな能力はないはずでしょう? 「ほら橘さん、少し前まではちょくちょくあったじゃない」 「いやいやいや」  あたしは思わずふるふると首を振るものの、佐々木さんはあごに指をあてて笑っている。  いやそのお姿は大変可愛らしいと思うのだけれど。  そうこうしていると滔々と語り始めた。 「例えば中で茜色の巨人が歌っていたり、キョンと一緒に閉じ込められてみたり、逆に彼を閉じ込めて私の今の高校生活について懇々と語ったり、或いは夢だと思い込んで彼と本心を明かしあって思わず泣かせちゃったり、中学時代に空間を介して彼に一夏の経験をお願いに行ったり...
  • 16-499「佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻2 」
    佐々木さん、猫の目の日々2 人の目の日々の巻2 「やあキョン、こうして言葉を交わすのは、ずいぶんと久しぶりだね」 懐かしい声に慌てて振り返ると、そこに、佐々木がいた。 いつもどおりの服装で。いつもどおりの穏やかな笑顔で。 セピア色の風景の中、その姿がやけに溶け込んでいるように、俺には思えた。 大丈夫だったのか、佐々木。いや、ここで会ったということは、お前自身はまだ昏睡状態なのか。 矢継ぎ早に質問を繰り出す俺に、いつもの微笑みで答えると、 「せっかくここで出会えたんだ。歩きながら話さないか、キョン」 佐々木はそう言って、ゆっくり歩き始めた。 「君を始め、みんなには色々と迷惑をかけたね。本当に申し訳なく思っているよ」 そんなこと気にすんな。それより、もう、元通りなんだな、佐々木。 「どうだろうね。さて、どこから説明すればいいだろうか。最...
  • 25-594「中学3年の昼食中の会話」
    中学3年の昼食中の会話 「歴史上の人物に例える人格判断が流行っているそうで、妹とその同級生のミヨキチと昨日やってみたんだ。」 それで、俺の結果だけは知らない人物だった。佐々木は博識だから知っているかもしれないがな。」 「誰だったんだい?」 「正確な名前は覚えちゃいないが、ドン・ファンという名だった。」 「くっくっ……、 それは実に興味深い結果だ。」 「佐々木はその人物を知っているのか? 出来れば分りやすく教えてくれ。」 「そうかい。ドン・ファンはスペインの伝説上の人物さ。プレイボーイの代名詞として使われるよ。」 「俺がプレイボーイ!? ありえんな。あの鑑定を作った奴は一体何を根拠にしているのかわからんな。」 「僕はキミの女性遍歴は知らないけど、中学3年になって知り合ってから判断するとそういう感じではないね。 キミは誠実そうだし、女たらしなタイプには見えないよ。どちらかと言えば女心に対して...
  • Part27
    トップページ >SS > 短編 Part27 27-974「鰯の頭も信心から」 27-949「それはない」 27-935「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その2」 27-926「センター試験」 27-916「妹VS佐々木」 27-896「みゆき」 27-868「卒業旅行」 27-857「おやじキョン」 27-849「お酒は二十歳になってから」 27-839「橘への誕生日プレゼント」 27-798「デレキョン→佐々木の憂鬱プロローグ」 27-780「佐々木のこころ」 27-756「長門は見た」 27-742「そこまでやるか」 27-729「お前ストーカー、僕もストーカー」 27-704「鏡開きだよ、佐々木さん」 27-671「メールの話」 27-626「そしてとことんウソだ」 27-616「君に手紙を書くよ」 27-572「スパルタ式」 27-538「進学の悩み」 27-527「佐...
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    15-845「作家のキョンと編集者佐々木」 27-472「しゅくしょうしゃしゃき」 15-895「モデル付き恋愛小説」 編集者佐々木シリーズ 17-718「『スイッチの入れ方』」 佐々キョンバカップルシリーズ 16-69「新人の宿命」 15-866「編集者佐々木外伝」 17-404「作家のキョンと編集者佐々木~調子のいい日」 14-107「ラブレター騒動」 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 14-687「もしも」前半 15-477「キョンと佐々木の消失」-1 もしもシリーズ みょん様 猫の目の日々シリーズ 14-577「巨人の歌」 佐々木とキョンの驚愕シリーズ 消したい3行目シリーズ 5-852「ファーストキスは誰のもの?」 28-757「キョンの嫁は誰だ」 24-423「キョンの溜息」 15-132「キョンと佐々木とハルヒの生活 1日目」 16-669「佐々木とハルヒが冷戦を繰り...
  • 14-569「ある車内風景」
    『プアァァァァァン』 列車の前の方で警笛が聞こえる。次の瞬間に列車はトンネルから抜け出し、小さな川を鉄橋で渡る。 なぜ俺がこんなローカル線に乗っているのか、それは一ヶ月前に遡る。 昼休み、谷口達とメシを食いつつ前日の失敗をぼやいていた。毎年恒例の、妹を連れての祖父の家への 小旅行のための特急の指定席券の発売日、派手に寝坊した上に帰省シーズンとあってJRの駅に着いた 時には既にその方面への全列車が満席になっていた。俺一人なら自由席で数時間立ちんぼでもいいが、 妹がそれを我慢できそうにはないし、自由席の座席を確保するために蒸し暑いホームに延々並ぶ羽目に なりそうだ、と言ってたら隣のグループから声がかかった。 「なんだ、キョン。どっか行くのか?」 そう聞いてきたクラスメイトの顔を見て、ああ、コイツは旅行とか鉄道とか詳しかったなと思い事情を 話すと、机の脇の...
  • 24-728「最初で最後の―― 」
    24-563「待ち合わせ」の続き 「これなんかどうだろうか」 「こんなんがいいのか?」 「僕は好きだよ」 「・・・じゃあこれを」 こんな掛け合いを見れば一人くらいはカップルと勘違いしてくれる人がいるんじゃないだろうか。 俺たちは今買い物中である。 佐々木は天女のような笑顔であれやこれやと俺の土産を選んでくれている。 買い物っていいもんだな。 しかし佐々木が選ぶお土産はどことなく風変わりで そのたびに俺は躊躇するのだが、いつも佐々木の一言で購入を決める。 「これは・・・・・・使えるのか?」 「使えるよ。僕は好きだ」 「じゃあこれも」 佐々木が好きなんて言ったら断れるわけないだろ? いや、もちろん俺に言ってるわけではないことくらいわかってはいるが。 「これで・・・・・・全部かな」 「そ...
  • 70-539「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 君と僕との出会い その5~」
      時間城の一角にある「カフェ・ロザリアン・ティー&コーヒー 」は、東洋趣味の内装と、お茶とコーヒ ー、手作りのケーキや軽い食事が取れる喫茶店で、カップル客だけでなく、幅広い層の客がいる。  俺と佐々木は、外のとおりに面した窓側の席に座った。  「ジャスミン茶とカフェ・ラテ」  中国服を着た店員に注文すると、程なくして二つの飲み物が運ばれてきた。  「どうぞ、ごゆっくり」  今日顔を合わせて、時間もまだたっていないのに、こんなに話しやすい女性は初めてだ。幅広い見識を 備え、弁も立つし、頭の回転も早い。なにより、話すときに変な緊張感を持たなくて済む、というのは、俺 にとっては驚くべきことだった。  私が男性と話すとき、男言葉を使う理由。簡単にいえば、私の心の壁。あまり異性として見て欲しくないと いう意思表示。それくらい、私は男性と話すのが苦手だ。だけど、今、私...
  • 44-10「といつめ」
     俺たち、俺と佐々木はいつもの喫茶店で向かい合わせに座っていた。 なんでかって? そいつはかなり単純な話になる。話したいこと、告げ たいことがある。そう言って、佐々木に呼び出されたのだ。とはいうも のの目の前にいる中学時代の友人は、さっきから押し黙ったきりで何も 話そうとはしてくれない。  まぁそんなわけで、ここにいたる経緯を俺が思い起こすぐらいの時間 は十分にあるのだった。  ちなみに、本日はバリバリのウィークディ。昨日の深夜、すなわち今日 が始まってからすぐに、本日の予定を佐々木に握られた俺は、いつもの SOS団の活動(ちなみに今日は古泉とトランプのスピードで遊んでいた。 戦績は言うまでもないだろう)を終えたその足で指定された場所――御想 像通りにSOS団御用達の喫茶店である――に向かっていた。  佐々木の指定した時間は、団活動の終了時間を読んでいたとしか思えな いくらいにぴったりだっ...
  • 4-588「I hate you, you hate me」
    「涼宮さん。  今現在あなたが僕とキョンの関係をどう思っているかは大方予想がつくけれど、それは間違った認識だと伝えておくよ。  初めて出会った時に僕はキョンの親友だと言ったね? その通りなんだ」 「例え僕達が同じ高校に通っていたとしても大学生になったとしても社会人になろうと熱帯夜に相部屋で一晩を過ごそうとそれは僕が僕でキョンがキョンである限り覆らない。   ……畢竟するに、僕はキョンの親友だと、そう言っておきたかった。  しかるに愛憎入り混じる三角関係を構築しようという気もない。僕は、ただの親しい友人であり続けたいだけさ」 「そしてこの座をあなたに譲ろうという気も更々無い。キョンは僕の唯一の理解者であり、僕はキョンの唯一の理解者であるからだ。  互いに心底で通じ合うものがあったのかもしれない。けれど、僕の知らない一年間に君達が結ばれる事は無かった。  涼宮さんはキョンに自分...
  • 66-259 佐々木とキョンと藤原とフロイト先生のお話
    「よう」 「おやキョン。どうしたんだい?」  放課後。いつもの不思議探索におけるSOS団の待ち合わせ場所である駅前公園……その傍にある駐輪場での事である。  もっとも不思議探索以外、それこそ平日の放課後に訪れる理由なんて普通はない。つまりこの場に俺が立っているのはイレギュラーであり  ここを毎日のように訪れているという佐々木と、こうして出会うのもイレギュラーな事なのだ。だが。 「なんとなくな。お前はこれから塾か?」 「そうだね。だがお茶を一杯頂くくらいの時間はあるよ」 「ならご同道願おう。親友」  と、あいつの台詞を真似ると、佐々木は鳩のように笑う。  相変わらずよく笑う奴だ。 「で、なんでこんなとこに居るんだいキミは」 「ちょいと夢を見てな。……この店でお前と話す夢だ」 「僕の夢を見てくれたとは幸甚だね」 「なんとなくだよ。気にすんな」 「で...
  • 67-407 キミのふり見て我がふり思え
    「……聞き流しておくべきか」 「まあ、それが正しい対応だろうね」  少しばつが悪そうな顔をする彼に座るように目で促す。  キョン、じきに昼休みも終わりなんだ。気持ちは解るつもりだが席に座っておくにこしたことはないよ。 「彼女の為を思うなら忘れてあげたまえ。それが友情というものだ」 「友情ね」  というのは同じ班の女子、岡本さんがまいた種の事だ。  どうも彼女は、まだ九月の頭だというのに『食欲の秋』とやらの洗礼を浴びたらしくてね……まあ後はご賢察を願いたい。  しかしその相談を男子に聞かれるとは彼女も運が悪いというか、キョンだから良かったというべきなのか。  彼ならそんな事は気にはしないだろうしね。せいぜいが 「洗礼か」  キョンは岡本さんの洗礼名でも考えているって顔をしていた。  くく、ま、そうだね。キミはそんな奴さ。そう思うと喉奥から奇怪な笑いが零れてしまう...
  • 20-904「消したい3行目 」
    20-835「キョンと佐々木のメールのやりとり」の勝手に続き 「キョン、いやに早かったね」 「偶然近くにいたからな」 「もしかして、君はストーカー」 「せっかく来てやったのにその言い方は無いだろう。あのメール見てすぐ来たのに。友人からDS取り返した帰りだったんだ。」 「すまん。それはそうと最初のメールの3行目、忘れてくれ。僕はノーマルなんだ、いかに好きな人でもアブノーマルなプレイはごめんなんだよ」 「ノーマルならプレイするのか?」 「いや、そういうことじゃなく。というか」 「顔が赤いぞ、佐々木」 「君のせいじゃないか」 気まずい沈黙が流れる。 (いや、ここはチャンスだ。ここで勇気を出すんだ) 「もし良かったら、僕としてはノーマルなプレイをしても良いのだが。何なら今ここででも」 「俺の方は良いぜ」 やったー、既成事実を作って僕との...
  • 67-665「セミがうるせえな」「それは重畳だね」
     高くそびえるひまわり、あの大量の花弁が全て小さくしぼんで、すっかり別の植物のように変わり果てたあじさい、耳喧しいせみ時雨。  どれも夏の頭の風物詩だ。そんでもっていよいよ太陽の奴も猛威を振るい始める頃な訳で。  いよいよ、夏だね。 「ああ夏だ」 「そうだな佐々木」  帰りの通学路。いつものように並んで塾に、いや正確には塾に向かう為に自転車が置いてある我が家に一旦向かう為に歩きつつ  学校で栽培したらしい朝顔の鉢植えを抱えてよたよたと歩いていく小学生の姿を見送る俺である。  ああそうだったな、あんな風に終業式頃に鉢植えを持って帰らされたんだったか。  中学生にもなるとあの手の行事は激減したな……。  そりゃ、やりたいって訳じゃない。  が、懐かしさはある。  「結果、玄関に置いたまま、ほうっておいて朽ち果てさせてしまったのかい?」 「なんだ佐々木、お前と...
  • 26-360「流星の思い出」
     自慢にならない自慢とは、誰しも1つくらいは持っているのでは無かろうか? 例えば俺の昆虫博士の称号なんかは特にそうだろう。  大体何々博士という言葉には妙な胡散臭さがあって、本当のDr.の称号を持っている人の場合は何々博士とは呼びはしない。 斯く云う俺には「昆虫博士」以外にも称号を持っており、それは「天体博士」という称号だ。 およそ何ともない称号で、一時は忘れ去りたい時があったが、いまはそれを懐かしく感じられる。  そんなどうでもいいエピソードを紹介しよう。  塾の帰りの時だった。 その日の俺は塾のテストでひどい間違いをしてしまい、塾の教師…この場合は講師だろうか?色々なパターンで皮肉と小言を拝領し、 少しは落ち込んだ気分で足早に自転車を押し、佐々木と二人してすっかり暗くなった夜道を歩いてた。 その日の佐々木は少し薄手のジャケットを羽織り、スリムなジーンズで冬らしからぬ軽やかさを演出して...
  • 24-563「待ち合わせ」
    24-516「少年Nの悲劇」の続き 修学旅行3日目午前8時55分。俺はあのロビーにいた。 ちょっと早すぎたかもしれない。 仕方ないだろ。待たせるわけにはいかないじゃないか。 なんたって罰ゲームにしても俺にとっての初デ・・・いや、これは違うよな。 15分程一人で意味の無い言い訳をしながら待っていると佐々木が走って来た。 「待たせてすまない、キョン!」 可愛い。ものすごく可愛い。 「お、遅れて申し訳ない」 息を切らせながらも、佐々木は遅く来たことに対して再び謝罪の意を示してきた。 いや、まだ待ち合わせの時間まで20分近くあるけどな。 「待たせることにより相手の人生の時間を奪うというのは心苦しい限りだ」 気にすんな。そんなに待ってねーよ、と言ってやると、 「ありがとう」 と天使の微笑みで返し...
  • 7-399「カミナリさま」
     9月、暦の上では秋なれど、残暑は未だに厳しい。あまりの暑さに机に突っ伏す中学三年の 俺だった。机の輻射熱で返って暑いな、こりゃ。 「キョン、英語では今日のように暑い日をドックデイズと言うそうだ。キミの態度を見るに、 それは極めて妥当な表現なようだね」  隣に座る佐々木はいつものようなすまし顔、考えてみれば、この夏、こいつが暑さでへばっ ている所など見たことはなかった。こいつ一体どんな身体構造をしているんだ。もしかしたら、 宇宙産のアンドロイドか何か何じゃないだろうな。 「キミは夏は好きなのではなかったのかな? そんなことでは夏好きが廃るとは思わないのかね」  残念でした。暦の上ではもう秋だ。 「うむ、確かに。立秋から立冬の前日までが秋だね、だから今年の秋は8月7日から11月6日 までだ」  そりゃほとんど夏の盛りからじゃないか。 「うむ、だから、立秋以降に出すのは暑中見舞いではなく、残暑...
  • 65-925 ささきと!-5
    65-884 ささきと!-4の続き 『僕達も、いつかは大人になっていくんだね』  そりゃそうだ。時間が立てば、嫌でも大人にならざるを得んだろう 『僕は今という時間をとても気に入っているんだ。君はどうだい?』  悪くは無い。俺はもともと、ぼーっとしてるのが性に会ってるんだろうさ 『こんな毎日が続くことが、一番の幸せなのかもしれないね』  懐かしい夢だった。  中学時代のいつだったかの、佐々木との会話。  実際、夢に見るまで忘れていたし、あまり覚えていない。  うっすらと意識が覚醒していく。あの時の佐々木の表情を探しながら。 ……………………………… 「……ここは?」  目覚めた世界は、昨日までいた世界とも、『元の世界』とも違う、灰色の世界だった。  流石に何度か体験しているだけあって、自分の落ち着きぶりに驚く余裕があるくらい...
  • Part10
    トップページ >SS > 短編 Part10 10-966「佐々木スープレックス」 10-912「神佐々木」 10-899「夢で逢えたら」 10-822「5KYON」 10-701「ソードマスターササキ最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 涼宮ハルヒの驚愕、発売日は未定です。」 10-699「ハヤごと改変」 10-691「ヤンデレ佐々木」 10-681「佐々キョンバカ+1」 10-676「ゲームのワンシーンを改変」 10-66「1乙に関する考察」 10-567「高校二年生佐々木さんの演説でした」 10-528「洗面器の男」 10-521「ぬいぐるみ」 10-430「キョンは良いお父さんになれそうだ」 10-401「佐々木団の会合にて」 10-387「僕は、ここにいる」 10-319「河合塾の模試の結果」 10-295「部室に来るとみくるの着替えに出くわす佐々木」 10-11...
  • 20-587「佐々木vs.キョン」
    今日は私の誕生日・・・佐々木団全員で騒いでいる。 でも私は心から喜べない・・・キョンが来ていないから・・・ 「すまん、佐々木。妹の友達がちょっと熱をだしてな、ちょっと 見舞いに行こうと思うんだ。今日は来れそうにないかもしれない。ごめんな。」 これが朝、キョンから来た電話・・・妹さんの友達はきっとミヨキチという子だろう。 君はなんだかんだいっても何かあったらいつも気にかけてくれる。 そこが好きになったのだから文句は言えないけど・・・ねぇ、僕ももういっぱいいっぱいだよ。 橘さんとコップがいつのまにか入れ替わっていたり・・・ 九曜さんがトンガリコーンを指にはめていたり・・・ ポンジーが消されたり・・・ いつもの佐々木団の光景だ。でも今の私は愛想笑い・・・ ゴメンね、みんな。なぜか心から笑えないんだ ちなみに橘さんにスペインで一緒に住んでみませんかと聞かれたが断っておいた。...
  • 31-281「谷口の合コン」
    ある日の放課後、谷口に呼び出された。おかげで団活に遅れるな。 「国木田と3人で話ってなんだよ。教室ではできないのか?」 「涼宮や長門の前じゃできないと思ってな」 は?お前の私生活は全校生徒に公開されているようなもの。奴等に秘密にすることが何かあったっけ? 「お前、日曜日に、またあの女とデートしていたな」 は?デート?生まれてこのかたデートなんて結構なことやっとらんぞ。 俺はナンパだけが趣味の友人の顔をマジマジと見た。 「佐々木さんだよね」 「そう、お前の中学時代からの彼女の佐々木って女」 「佐々木は彼女じゃないし、勉強みてもらった礼でデートじゃない。それに妹も一緒だ」 このオールバックは馬鹿で困る。 谷口はアレな人を見る目で俺を見てきた。 「そんな真っ赤な嘘が通用すると思っているとは、お前よほどの馬鹿だな。あの状態をデートじゃないと見る奴は地球上に一人もいないぞ。 一応言っておくが、二股、...
  • 70-286「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その9~」
     藤原。いけすかない未来人。二年の春の騒動の時、ハルヒの能力を手に入れ、死んだ姉・朝比奈さんを生き返らせよう と次元改変を試み、さらにハルヒを無きものにしようとした、狂気の未来人。いま、思い出してもむかつく奴だ。眼の前 にいたら、この手でぶちのめしてやりたいほどだ(古泉はやったらしいが)。  「あの事件の後、藤原くんの未来と僕らの現在とは繋がりが断たれている。それが意味する事は一つ、すなわち変化した 未来、涼宮さんとキョンが結ばれた世界が本流となり、固定されたということだよ。ここにいる朝比奈さんは、以前別次元 の時系列より来たような事を匂わせていたと聞いたが、それをいわず、僕の行動を時間犯罪になると言った。すなわち、彼 女の世界が本流になったと言う事を示しているんだ」  二年の春の騒動の時、朝比奈さん(大)は藤原に向かってこう言った。  「未来は帰る事ができるでしょう...
  • 67-116 Rainy Day …… What?
    「佐々木さん、それってどのくらいの確率なのですか?」 「どのくらいの確率って」  それはある日、喫茶店で二人で昔話をした時の事。  一通り語り終えた僕へ、橘さんがよくわからない事を言い出した。  あの春先の事件から結構して、僕はそれなりに橘さんと打ち解けあい、それなりに昔話などをするようになっていた。  彼女は「組織」や「機関」の興味深い逸話の代価に、僕の今昔の話などを所望したからね。  四年前からずっと監視していたというから珍しい話でもないだろうと思ったが  僕の視点というものに興味があったのかもしれない。  その日に語ったのは 『岡本さんのならまだしもさ』  我ながら、ホントにみっともない事を言ったあの事件。  しとどふる雨を眺め、あの雨の日に、今にして思えば分水嶺だった日に、そう、僕が進路を確定した日に思いを馳せた。  すると橘さんは「佐々木さんら...
  • 5-878「胡蝶の夢」
    「胡蝶の夢」  目が覚めた。周囲は光に満ちていた。 「やぁ、お目覚めかい」  そんな俺に声を掛けてくる女がいた。口調は男っぽいが、これは確かに女なのだ。我が親愛 なる友人のひとり、佐々木が机に肘をついて隣に座る俺を見ている。  佐々木の瞳は何か興味深いものを見つけた時のようにキラキラと星を散らしていた。  辺りを見回す。俺たちはそろって中学の制服を着用しており、俺たちが存在していたのは、 風景だけ見れば、佐々木と俺が共に通う学習塾の教室のようだった。ご丁寧にいつも俺たちの 座っている席だ。だが、その教室内の風景は現実感が喪失していた。世界には色彩がなく、 どこもかしこも希釈した白、薄いクリーム色に塗りたくられていた。古いモノクロ写真、ただ し灰色はすべて白だ、の中にいるような、そんな感じだ。目に入る色彩は自分自身の身体と冴 えない制服、そして佐々木だけだった。だから...
  • 3-521「公園」
    塾の時間までしばしの時間があったので、俺と佐々木は近くの公園のベンチに腰掛けて一 休みしていたとき、どういう流れかその話題になった。 「キョン、君はその、ちょっと人には言えないような性的嗜好は待ち合わせていないかい?」 おい佐々木、こんな真っ昼間から、なにを言い出す。そういうのはだな、健全な男子中高生 とかが修学旅行の長い夜とかに話すものであって、真っ昼間の公園のベンチで女子が口にし ていい話題じゃないぞ? 「それほどディープな話ではなくて、いわゆるフェチズムとか萌えという概念についてだよ。僕には いまひとつ理解できなくてね。なぜそんな細かな属性ひとつで、性的な興奮を得られるのか、 僕にとっては相対性理論を理解するよりも難しいことなのだよ」 そういってくっくっと笑った。 「顔の美醜や胸の大きさなら、まだ分からないでもない。でもね。髪型やその色とか、靴下 の長さや色とかになると、なぜそんなも...
  • 67-509β「そこが小鍋立ての良いところなのだよβ」
     67-509「そこが小鍋立ての良いところなのだよ」のルームシェア佐々木さんシリーズ番外編バージョン。 「成るほど」  ざくりと音を立ててささがきごぼうを噛み締め、佐々木はくるりと人差し指を回した。 「察するにだ。涼宮さんにとってもキミは『魔法使い』だったのかもね」 「魔法使い?」  オウム返した俺へ向かい、意味ありげに喉を鳴らす。 「いや、この場合、願いを叶えてくれる彦星さまだった、と言うべきなのかもしれないね」  魔法使いねえ、何時かもそんな呼ばれ方をした気がするな。  さて、なんだったか? と雑然たる記憶の倉庫をまさぐりつつ、俺は小鍋に豚肉を足した。  今晩の我が家のメニューは小鍋立て、具はシンプルに新ごぼうと豚肉。  それに各々の茶碗飯と小皿だ。  ………………  ……… 『小鍋立てというのは具は二、三品で良いんだ。代わりに出し汁は予...
  • 67-592 佐々木「唐突だがぼくは歯医者が嫌いでね」
    佐々木「唐突だがぼくは歯医者が嫌いでね」 キョン「ホント唐突だな」 佐々木「あの耳の奥に響くドリルの音ったらないよ、地獄の拷問具もかくやと思うばかりなのさ」 キョン「そうか、お前になら閻魔様も手加減しそうだがな」 佐々木「それでだね、キョン。そんな恐がりが明日の夕方歯医者に行かなければならないとしたら       その運命はどういう言葉で飾られるべきだろうね?」 キョン「……よかったら付いて行ってやろうか?」 佐々木「うん」 67-599 キョン「そんな涙目で見つめても何も出ないぞ」
  • 16-633「二年前の七夕にて」
     あれは中学三年の七月、ちょうど七夕のころの話だったはずだ。  よく寝られなかった翌朝の登校というのはなかなかキツイものがある。自分的にはいつもと 変わらぬ時間に寝て、いつもより少し遅れて目覚めたつもりなのだが、酷く身体が重い、疲れている。  教室内はいつものことといえばいつものことなのだが、妙に騒がしかった。体調が悪いこと も相まって、妙に脳みそに響く。だからといってキレるわけにも行かず、クラスメイトたちと適 当に挨拶を交わし、席につく。 「おはよう、キョン」  隣席に座る佐々木が声を掛けてきた。 「ああ、おはよ」  佐々木の顔が曇る。ん、どうかしたか? なんか顔にでもついているか? 「どうかしたかって、キミね、ずいぶんと疲れているようじゃないか。ふむ、昨日は七夕だったね、 何か夜を徹して願掛けでもしていたのではないかな?」  いや、そんな...
  • 13-594「Forever」
    「なぁ、キョン。今夜は僕に付き合ってくれないか?」  北口駅前のいつもの喫茶店でコーヒーを飲んでいた佐々木が、こんなこと を言い出したのは、そろそろ夕飯時かという時間であった。  俺は、数学のノートに書かれた練習問題から目を上げて言った。 「はぁ?」 「人生は有限さ、行動をしなければならない時もある」  ふぅむ、その意見には大いに同意するが、今夜は明日のテストのために 一夜漬けをしなければならんのだ。 「うん、知っている。さっき、聞いたからね」  なら、なぜそんなことを言うのだ。 「そういうのは、ね、キミ。全部うっちゃっていいんだと思うんだよ。 少なくとも僕は気にしない」  いや、そこでそんな綺麗な微笑みを見せてもらっても、その、なんだ、 困る。そりゃ、結果として下がるのは俺の成績なのであって、お前には関係 ない。確かにな。 「そ...
  • 67-295 退場者達の語り場で
    「やあ、随分待たせてしまったようだね」 「いいえ」  遅れてきたとばかりに少女が微笑むと、文庫本を見ていた少女も釣られるように柔らかな笑みを返した。  なんとも絵になる風景、しかし違和感だけしか残らない風景。  本当は、出会うはずの無い風景。  そこは真っ白な喫茶店。  白い、だだっ広くも真っ白な空間にぽつりぽつりとテーブルと椅子が並ぶオープンカフェ。  喧騒は無い、なにもない、ただそこには静かな空間だけがあった。 「ええと失礼だが、長門有希さんだったかな?」 「そう。佐々木さん」  男性のような喋り方をする少女は佐々木、眼鏡をかけた少女は長門有希。互いに名前を確認する。  既に解っていることを、一応確認するという風に。 「実は僕の流儀に反する事なのだがこれも記号なのでね。悪いけれどこの喋り方を通させてもらうよ」  初対面に気後れしたのか、軽く朱が差し...
  • 25-244「佐々木の初恋」
    大学生になった俺は佐々木と一緒に酒を飲んで話している。 ひょんな事から初恋の話になった。 「キョン、キミの初恋はいつなんだい?」 「俺の初恋は従姉のねーちゃんだ。ずっと俺がねーちゃんを守ってやるとか思っていたんだ・・・。」 「それで結局どうなったんだい?」 「ねーちゃんは知らない男と駆け落ちしてしまってそれ以来連絡取れてない。  実際ねーちゃんが駆け落ちして居なくなったと知った時は相当ショックだったぜ。」 昔を少し思い出して俺は感傷に浸っている―― そんな俺を見てかは知らないが佐々木も口を噤んでいる。 このままだと長い沈黙が続きそうだから俺が話を再開するべきだな―― 「さすがにもうねーちゃんに対しての恋心なんて残っちゃいないが、連絡くらいは取れるようになりたいな。」 「そうかい、初恋は実らないなんて言うけど・・・キミの場合もそうだったんだね。」 「そういう佐々木はどうなんだ? それと...
  • @wiki全体から「20-599「それは僕らの知らないエピソード。初デートの時のこと」」で調べる

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