【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「69-492「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その10~」」で検索した結果

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  • 68-111「佐々木さんのキョンな日常」
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  • 69-492「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その10~」
    僕の横に並んで歩いている橘京子は、ご機嫌だった。  小さい頃はいつもこうやって一緒に並んで歩いていた。父親同士が親友で、しかも父の仕事を支える優秀な人材 である京子の父親は、僕にとっては親戚同然であり、そのため京子とは兄妹のように育った。  ただ、こうして並んで歩くのは、二年ぶりのことだ。  自分の生き方を他人に決められるのは好きじゃない。たとえ親でもだ。  両親は僕を自分たちの後継者にしたいと思っている。親の仕事に対しては悪い感情などない。むしろ敬意を抱いている。  だが、それを決めるのは自分で納得してからだ。  京子を婚約者に、と親同士が決めたことで、僕はしばらく家を離れることにした。年齢不相応の金融工学で得た金は、 少なくとも大学まで行き、卒業してもおつりが来るくらいある。  自分のことは自分でやれ、という親の教育方針のもと、何でもやっていたので、一人暮しには...
  • 69-452「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その7~」
     学園祭の一日目はとりあえず、こんな感じでおわり、俺と佐々木は一緒に下校していた。  もうすぐまた季節が移り変わる時が近づいている。日の暮れるのが随分早くなった。  俺は佐々木を家まで送ることにした。  「それにしても、学園祭はなかなか面白かったね。結構みんないろいろ考えて、一生懸命やっていたし」  そうだな。最初はどんなものになるかな、と思っていたんだがな。俺たちの文芸部誌も捌けたしな。やってみて良かったよ。  「文芸部にとっては一つの段階を超えた感じだね。次のことも考えなければならない」  確かにな。長門たちと次の活動を相談しなきゃならんな。  「今日参加して、あらためて思ったよ。何か目標を持って、それに向かって努力し行動することは素晴らしいことだ、てね」  「それじゃ、キョン。また明日よろしく」  ああ。明日朝から迎えに来るからな。  佐々木の家の前で...
  • 69-519「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その13~」
    『生徒会・生徒会長&喜緑書記に決定しました!』  ・・・・・・一気に気が抜けた。  どこかで『出来レ-スだ!』という声が上がったが(その声が谷口に似ていたような気がするが)、まああの二人 なら知名度抜群だし、順当な所ではないか。そういえば、あの生徒会長の傍には必ず喜緑さんがいるような気がする。  『続きまして、特別賞の発表に移ります。特別賞は、文芸部推薦・佐々木&キョンペアに決定しました。  校内放送で、自分の間抜けなあだ名を、佐々木とセットで呼ばれ、少し経ってから俺達は我に返った。  「え、俺達?」  『30分後に授与式を行います。今回選ばれた方は、至急実行委員会本部までお集まりください』  「すごいよ、キョン君、佐々木さん。特別賞に選ばれるなんて!」  長門が興奮気味に話す。  「しかし、特別賞なんてあるとは意外だったね。そんなものがあ...
  • 69-354「佐々木さんのキョンな日常 学園祭」
     「しかし、暇だね」  「まあ、確かにな」  「少し計算違いだったよ。新生文芸部の文芸誌があんなに早く売れてしまうとはね」  今日からいよいよ北高の学園祭が始まった。  新生文芸部がとりあえずの目標として掲げた、学園祭での文芸誌の発行。  部員全員によるチェックを終えて、いよいよお披露目となった文芸誌は、漫画研究会やコンピ研の作品 とともに展示・販売されたのだが、販売から1時間も経たないうちに印刷した150部(一冊は図書室に寄贈 した)すべてさばけてしまった。  売り子で俺と佐々木は座っていたのだが、前評判が良かったらしく、次々と売れていった。文芸部だけ じゃなく、SOS団も宣伝に協力してくれたおかげかもしれない。涼宮と古泉には、後で礼を言っておこう。  さて、予定よりはるかに早く文芸部誌を売り切った俺と佐々木は、とりあえず部室に戻った。  既に校内はお祭...
  • 69-192「佐々木さんのキョンな日常 涼宮ハルヒの企みその6~」
     涼宮さんと私は並んで歩いていたと思ったら走っていた。  公園を出る時、SOS団員の表情が不安げに見えたけど、何を心配しているのだろう。  団員達と話しているうちに、涼宮さんがキョンに興味以上の感情を抱いているのはわかった。好意と言い換えてもいいかも しれない。  SOS団の設立のきっかけをつくったのは、キョンだというのは古泉君の弁ではあるが、その古泉くんは涼宮さんに思いを寄せ ている。彼はどんな思いで私たちの話に加わり、どんな思いで聞いていたのだろう。  ”私にとって、なくてはならない存在。そばにいて欲しい、そばにいたい。そう思える人です”  「ねえ、佐々木さん。キョンから聞いたんだけど、昔、佐々木さんは恋愛を精神病だ、って言っていたそうね」   その言葉にわたしは頷く。昔、キョンに言った言葉の中で、今は消したい発言№1に入るけど。  「私も昔同じ事を言って...
  • 69-376「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その3~」
     古泉は俺の友人だが、あいつは一年九組にいる。確か、クラスの出し物の喫茶店の準備で忙しいと思うんだが。  「ありがとうございます。私は橘京子と言います」  古泉の友達か?  「ええ・・・・・・昔からの知り合いです」  橘と名乗った女生徒のその言葉に、何故か俺は少しだけ引っ掛かるものを感じた。  「でも良かった。一・・・古泉さんにあなたのような友人が出来ていたなんて」  「それじゃ、失礼します」  橘は俺たちに頭を下げると、一年九組の教室へ向かった。  「彼女は、古泉君のただの知り合いじゃなさそうだね」  佐々木の言葉に俺は首肯する。  橘が言いかけた言葉、あれはおそらく「一樹さん」だ。下の名前で古泉を呼ぶのは、橘がかなり古泉と近い関係 にあるということだ。  正直に言えば、俺は古泉の友人だと名乗ったが、古泉自身のことを良くは知らない。あいつと顔を合わせるのは ...
  • 69-403「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その5~」
     今度は一年九組、すなわち涼宮と古泉のクラスへ向かった。あいつらが提案したという『お客も店員もみんなで コスプレ喫茶』に、佐々木は招待されていたということで、これは行かねばなるまい。しかし、一体どんな店なの だろうか?  ・・・・・・何だ、あれは?  九組の教室の前に看板を持ち、大声で客を呼び込むバニーガール。間違いなく涼宮ハルヒである。  おい、涼宮。お前、なんて格好をしているんだ?  「いらっしゃい、キョン!来てくれたのね!」  お前が佐々木に声をかけてくれたからな。それにしても、何でバニーガールなんだ?  「呼び込みはこの姿が定番じゃない」  どこかのいかがわしい店なら確かにそうだろうが。スレンダーながら、発育しているところはしている涼宮のその 姿なら、先客万来だろう。  ところで、ここはどういう喫茶店なんだ?  涼宮の姿から目をそらしながら俺は尋ねる。...
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  • 長編
    ssトップページ > SS > 長編 74-16「SOS団との決別」 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意) 71-874「俺の後ろに佐々木がいる」 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If Bad End) 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If) 70-483『バッテリー』 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 68-866『Wanderin Destiny』 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 67-9xx 失言と猫ヒゲ 67-9xx どこか足りないフラグメント 橘京子「それが佐々木さんの役割だって言うんですか?」 67-708『だって、あたしだってそうだったし?』 67-116 Rainy Day …… What? 67-30「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」 66-358 Rainy Day by? 65-...
  • 69-10「佐々木さんのキョンな日常 体育祭その3~」
     体育祭当日、天気は秋晴れという言葉がぴったりくる、快晴だった。  「いい具合に晴れてくれたものだね」  スポ-ツの秋と言うには、少し早いような気がするが、成程、体を動かすにはいい具合な天気だ。  佐々木は念入りに準備体操を行っている。張り切っているな、佐々木。  「それはそうだよ、キョン。何せ、僕等は涼宮さん達とぶつかるわけだしね」  騎馬戦とクラブ対抗リレー。  前者では涼宮&古泉と、後者ではSOS団と戦うわけだ。  なお、クラブ対抗リレーでは、SOS団のメンバーとして、幽霊部員の谷口が走ることになった。どれだけ涼宮 に弱みを握られているんだ、こいつは。  そのことを教えてくれた古泉は、ついでに走る順番も教えてくれた。  「涼宮さんのご指示ですが」  よほど自信があるようだ。へたな運動部の部員より運動神経がいい連中のあつまりだからな、あそこは。  その言葉をうけ...
  • 70-143「佐々木さんのキョンな日常 日常の終わりその7~」
      店を出てからも、俺と佐々木は無言だった。ただ、お互いの手はしっかりと握りしめていた。  どういう風に歩いたのかは、覚えていなかったが、気がつくと、俺達は北高の校門の前にいた。  周囲は既に夜の闇に包まれ、街灯がぼんやりとあたりを照らしていた。  春の入学式の日、俺は少し憂鬱な気分でいた。そして、佐々木のことを思い出していたのだ。  別々の道を歩むんだな、と考え、校舎の門をくぐったとき、俺は佐々木に再開した。  そこから俺と佐々木の北高での物語は始まったのだ。  文芸部、SOS団、七夕、夏休みの旅行、体育祭、学園祭、そしてクリスマスのあの日。  雪が舞う白銀の世界で、俺達は想いを伝え合い、キスをした。  物語はまだまだ続くと、そう思っていた。  「キョン・・・・・・」  佐々木の眼から、涙が溢れていた。  「佐々木・・・・・・」  佐々木が俺の胸に飛び...
  • 69-67「佐々木さんのキョンな日常 体育祭その5~」
     妹のとんでもない発言で俺は咳き込んで、佐々木に背中を叩いてもらい、どうにか元に戻ったのだが、そこに長門がやってきた。  「キョン君」  如何した、長門。  「実行委員会にクラブ対抗リレーの最終順番表を出すけど、このままで良かったよね」  ああ、その順番で問題ない。SOS団の方も変更は無いと古泉が言っていたからな。俺達も変えるつもりはない。  「わかった。それじゃ出してくるね…、あれ、シャミセンが来てるの?」  妹が連れて来たシャミセンは、長門の姿を見ると、嬉しそうに擦り寄って来て、ニャアと鳴いた。  長門が抱きかかえて、頭を撫でてやると、シャミセンは満足げにゴロゴロと喉を鳴らした。  「ちょっと見ない間に大きくなったね」  夏休みの終わりがけに、長門が我が家にシャミセンを見に来て以来だ。あの後から、急に太り出した。秋に合わせたわけじゃある まいが。  「それじゃ、ね...
  • 70-296「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その12~」
    「私達が生きている――あの別世界の未来人と同時並行で存在する未来において、おきた悲劇――彼は愚行と 言ったわね。そう、まさに愚行としか言い様のない、”大崩壊”、あるいは”暗黒時代”として、後に称される 出来事、それによって、人類の文明と生存基盤は危機を迎えました。まさにあの出来事を”大崩壊”と名付けた のは的を得ています」  朝比奈さん(大)の顔が青ざめている。それだけで、彼女のいう”大崩壊”とやらが、どんなものだったのか 想像出来る。と、同時にかつて藤原の野郎が俺達に見せていた、侮蔑の感情の底にあったモノ―憎しみの原因が わかるような気がした。  「崩壊しかけた世界を救うため、未来の指導者たちは、一つの決断をしました。時間改変、過去を変えることを」  朝比奈さん(大)の言葉はまさに爆弾以外の何物でもなかった。  過去を変える?だが、彼女はあの事件の時に、藤原に言っ...
  • 70-122「佐々木さんのキョンな日常 日常の終わりその4~」
      新しい年も開けて、それからあっという間に冬休みも過ぎて、新学期が始まった。 最初のテストで、ついに俺は佐々木と並んで校内一位の成績になった。  「すごいな、キョンは。どんどん伸びているじゃないか。塾の成績もよくなっているしね」  今回は三位だった国木田に褒められ、俺はまんざらでもない気分になる。まあ、佐々木が一緒に勉強してくれるおかげだが。  「そうでもないよ、キョン。最近の君は僕の教え方じゃなくて自分の力で伸びているからね。実力が飛躍的に向上しているのさ」  今回のテストで意外だったのは、谷口が成績を伸ばしたことだ。底辺から真ん中より少し下ぐらいに上がってきたのである。  「周防に最近教えてもらっているんだ」  へえ、周防がね。いい彼女を持ったじゃないか。  「まあ、あんまり俺もだらしないといかんと思い出してな。少しは頑張ることにしたんだ」  そう言って、谷口は胸を...
  • 70-235「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その3~」
     二次試験二日目。  K大会場に来たのは、俺、長門、古泉、そして涼宮。  佐々木は此処の試験会場ではなく、インドネシア国立大学のキャンパスで試験を受けている。  そこの大学とK大は提携しており、インドネシア・インターナショナル・スクール高等科に在籍した佐々木は、 帰国子女枠での受験が可能だった。高等科で優秀な成績を収めていた佐々木は、特別推薦ももらい、ほぼ、合格 を決めたようなものだった。  佐々木と同じ学生生活を送るには、今回の二次試験、是が非でも通らねばならない。  俺は全力を尽くした。  「たぶん大丈夫と思いますよ。」  試験終了後、古泉の実家にお邪魔して、採点を行ったのだが、ネット速報も駆使し、二重の確認を行った結果、 とりあえず、俺達4人とも、推定される合格ラインを超えているようだ。  滑り止めの私立大は、(佐々木も含め)全員合格しているので、とりあえ...
  • 69-183「佐々木さんのキョンな日常 涼宮ハルヒの企みその4~」
     俺達のいる目の前で、若い親子連れが、仲良く遊んでいた。小さな姉弟らしき女の子と男の子を見守る夫婦。  ここの公園は遊具施設も多く、芝生が広く貼ってあり、桜や落葉樹も多いので、家族連れが多い。  あの親子の姿はいつか俺に訪れる未来の姿かもしれない。  時計を見ると、集合時間まであと15分ぐらいである。そろそろ戻ったほうがいいかもしれない。  「行こうか、涼宮」  俺達はベンチから身を起こした。  「ねえ、キョン。人を好きになるってどういう感じ?」  戻り道、涼宮が俺に聞いてきた。  「どうって、涼宮、お前、誰か好きになったことがないのか?」  「ないわね。あたしは恋愛は精神病だと考えているから」  その言葉に、俺は思わず笑ってしまう。  「・・・・・・何笑っているのよ」  「いや、昔のことを思い出したんだ。佐々木から同じ言葉を聞いたことがあって」  「佐々木...
  • Part29
    29-900「幸せな大学生活」 29-866「見えている」 29-845「猫の目のちょっとごめんなさいの巻」 29-806「佐々木と哲学」 29-793 6年後 29-760「分裂p82:古泉思考」 29-744「ベストショット」 29-717「エンジン」 29-647「猫の目の実況中 2004年ラジー賞総なめの映画鑑賞の巻」 29-612「谷口と佐々木」 29-560「君はどう思う?」 29-513「感謝チョコ」 29-510「A、A、Aありがとう」 29-505「橘の予告」 29-503「ドジっこ佐々木さん」 29-497「佐々木さんの、ごく何気ないバレンタイン、の巻」 29-492「佐々木 vs ハルヒ ver.バレンタイン」 29-439「拒食症に、いろんなものに負けるな佐々木さん」 29-409「黄色い手袋」 29-336「キョンが塾のテキストをもっていない理由その2」 29-2...
  • 70-335「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その16~」
      刺激に満ちた、楽しくも大変な日々とも今日でお別れだ。最も、彼が涼宮さんと恋人同士になってからは、閉鎖空間 が発生することはなく、「機関」もその役目を終え、僕は「機関」を解散することにした。  今、涼宮さんにがあの”力”を発揮することはない。彼女は今や普通の少女――もう少女という言葉は卒業する時期だが― ―でしかない。あの明るさと活発さはそのままだが、不思議な事が起こることももうない。非日常は終わりを告げたのだ。それに 合わせるように、涼宮さんはSOS団の解散を告げた。  僕は彼女を好きだった。その想いは伝わることはなかった。  彼は僕の想いを知っていた。彼はなかなか鋭い男だ。それでも、彼は僕を親友だと言ってくれた。彼以上の親友は、これ から先、そう現れることはないだろう。  卒業式のあと、元団員や、国木田君、谷口君、それに橘京子も加えて、僕等は卒業記念パーテイを行...
  • 70-194「佐々木さんのキョンな日常 古泉の決断その4~」
     正面から父親と話すのも久しぶりだ。病み上がりのせいかどうかわからないが、少し痩せたように思う。いかつい 顔はかわらないが。この顔を受け継がなくて、そのあたりは母親に感謝したい。  「心配をかけたな」  「いえ・・・・・・無事に回復してよかったですよ」  「これからは少し節制しないとな。今まで通りにはいかんだろうから」  大病をして、少しは反省をした様子だ。豪放さが父の売りだが、それも落ち着くだろう。  「話というのはだ、実はお前と京子の婚約を解消することにした」  一瞬、父の言った言葉に、自分の耳を疑った。  「京子本人から申し入れがあった。お前との婚約を白紙に戻して欲しいとな」  「待ってください、一体どういうことです?」  お互いの両親達により、僕等は婚約者とされた。こちらの意見も聞かず、勝手に話を決めたことに、僕は反発して 家を出た。  「京子から言わ...
  • 68-827「佐々木さんのキョンな日常 恋愛小説~for You~」
     自律進化の可能性――彼女の観察。しかし、それは思わぬ事実をあぶり出し、また予期せぬ事態を招いた。  もうひとりの内包者。”鍵”の扉。  力はやがて消失し、世界は固定される。  だが・・・・・・  なぜ、彼女は契約したのか?愚問でしかない。その答えは私が一番分かっている。  ”彼”の存在。私を変え、可能性を示した、謎を解く鍵。  全ての勢力は、見誤っていた。ただ、二人を除いて――  優希。その名前は彼と私の思い出。優しさと希望。自律進化の果てに生み出された私。  そして力の行使者は私たちを呼び寄せた。  夏休みも後半に入り、私は図書館に来ていた。  勉強をしに来たわけではない。実は文化祭で出す予定の文芸誌の私の担当部分、すなわち恋愛小説が書きあがらない ので、何か参考になる本はないか、探しに来たのだ。  「あれだけ本を読んでいるのに?」  朝倉さ...
  • 70-104「佐々木さんのキョンな日常 日常の終わり」
     大晦日の夕方5時。玄関前にて。  「少し早くないかな?」  「そうでもないさ。今から行かないと行列に並ぶハメになるからな。それに今回はコイツがついてくるし」  俺の後ろには、妹の姿があった。  「いつも連れて行け、てうるさいからな。今日は連れて行ってやるさ」  既に今年も残すところ、あと一日。一年を締めくくる大晦日の夕方に俺と佐々木は、年越し蕎麦を食べに行 くことにした。最近評判の「多丸蕎麦」という、兄弟で営業している蕎麦屋の記事を佐々木が見つけ出して、 ここに行ってみようと言いだしたのだ。  ただ、昔、俺は大晦日に蕎麦屋に家族と行き、えらく待たされた経験があるので、それを踏まえて早めに行 くことにしたのだ。  俺は白いマフラーを首に巻き、佐々木は白いポンチョに帽子――すなわち、二人ともお互いにクリスマスに もらったプレゼントを着てきたわけである。  ...
  • 68-620「佐々木さんのキョンな日常 夏夢幻蒼~夏休み合同旅行その5~」
     あれは中学校二年生の七夕の日のことだった。  私はその日、初めて市の大きな図書館へやってきた。学校の図書室とは比べ物にならないほど大きく、充実した 蔵書の数に、私は圧倒され、夢中になって本を読んでいた。  ふと気づくと、いつの間にか閉館時間が近づいていた。私は読みかけの本を借りようと、貸出の手続きをするた めに受付に行ったが、初めてだったのでどうしていいか解らなかった。  「もしかして、ここで本を借りるのは初めてか?」  困った様子の私を見て、声をかけてくれた男の子は、私と同じぐらいの年齢で、貸出カ-ドの作り方を教えてくれ て、借りる手続きを手伝ってくれた。  親切な男の子にお礼を言うと、男の子は笑顔で「借りるのが間にあってよかったな」と言った。  その後、何度も図書館に行ったが、その男の子と会うことはなかった。  北高に入学して、私は中学時代の先輩・喜緑...
  • 68-694「佐々木さんのキョンな日常 夏夢幻蒼~夏休み合同旅行その8~」
         ”国木田君、遊ぼう”  夢の中で呼びかけられて目が覚めるなんて、変な話だけど、うとうとしていた僕は、それで意識が覚醒した。  キョンは佐々木さんと花公園を見に行くと言って出かけ、涼宮さんは古泉君をつれてキョン達を追いかけて、 鶴屋さんは朝比奈さんと長門さん、朝倉さんを連れて買い物に出かけた。  僕も誘われたけど、午前中に鶴屋さんとテニスをして、少し疲れたので別荘で休むことにしたのだ。  鶴屋さんは頭もいいけど、運動神経も抜群で、体力だってアスリ-トクラスだし、何より行動力がある。本当にすごい 人だ。  僕と鶴屋さんは小学校が一緒で、昔住んでいたのは鶴屋さんの家がある地区だった。  一つ上の鶴屋さんは、僕にとってはお姉さんのような存在で、一緒によく遊んでくれた。そのころから鶴屋さんは今の ような感じで、自由な存在、何物にも縛られない、僕にとって憧れの人...
  • 70-258「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その6~」
     「キョン君、佐々木さんから離れて!」  その声は良く知っている人の声だ。でも――  「誰ですか、あなたは」  反射的に、俺は佐々木を自分の後ろに隠し、その人の前に遮る様に立った。  声は朝比奈さんにそっくりだ。いや、その容姿も、まるで俺達が良く知る朝比奈さんが大人になったような感じで――  ”朝比奈さん(大)”  俺の頭の中に、答えが響く。と、同時に俺の頭の中に、膨大な記憶が――としか言いようのない情報が流れこんでくる。  「キョン!!」  佐々木の悲鳴にも似た声が聞こえ、俺は自分の体が佐々木に支えられている事に気付いた。  「だ、大丈夫だ、佐々木」 ”何でここに佐々木がいる?”  そいて、この場にいたのは朝比奈さん(大)だけじゃなかった。  「キョン!!」  涼宮――ハルヒ。  「なぜここに涼宮が?」 ”ハルヒ、一体これは”  そして...
  • 70-245「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その5~」
      3月1日 北高 卒業式。体育館。  3年前に、この場所で、俺達は北高の生徒になった。  別々の道を歩むだろうと思っていた佐々木と、校門で再会して、俺の学園生活が始まった。  一年間だけ、俺とあいつは北高生としてともに過ごし、そして俺達はお互いが大切な存在だと気づき、想いを 伝えあった。  だけど、それからしばらくして、あいつは俺のもとから去っていった。今日この日を再会の約束の日として。  「大隣健一、木村明日香、国木田――」  卒業生の名前がひとりひとり呼ばれ、壇上にあがり、校長先生から、一人一人卒業証書を渡される。  「小室直人、佐伯麻美、司希貴遙――」  その中に、佐々木と古泉の名前がないのは、3年前と違う。  「涼宮ハルヒ、谷川京雅、長門優希――」  文芸部、SOS団。俺の仲間たち。同級生。同じ道を行くもの、違う道を行くもの。  すべての生徒たちに卒...
  • 70-64「佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その5~」
     鶴屋グループの忘年会は、このホテル最大の第一ホールを使用しているのだが、それでも入りきれないほどの人 がいた。  「取引とかの付き合いがいかに多いかだね」  佐々木が感心したようにつぶやいたが、それには俺も同意する。将来、鶴屋さんはこの鶴屋グループの当主になる かもしれないのだ。  その時に、その横にいるのが国木田なのかどうかわからないが、今二人で並ぶ姿を見てると、そんな未来を想像さ せられる。  それにしても、周囲が大人ばかりで、その中に高校生の俺達が居るのは、正直違和感はある。いくら大人ぶっても 、まだ大人と俺たちでは、大きな壁が存在するのだ。  いつかはこういうところに自然に溶け込める様になるのだろう。その時が来るまでは、俺達はさまざまな経験を積み 、学んで行かなければならないのだ。いつまでもガキのままではいられないし、いるべきではないのだから。  ”ん...
  • Part24
    トップページ >SS > 短編 Part24 24-948「食事中」 24-940「模試の結果」 24-937「健康診断」 24-923「朝の襲撃」 24-913「二人乗り失敗の巻」 24-901「極太サラミ」 24-865「佐々木勉強みてくれ」 24-845「佐々木の調教」 24-843「佐々木の寝姿」 24-842「三人の嫁候補」 24-836「佐々木のパンツは何色?」 24-813「死神」 24-796「佐々木さん、スイーツとは甘味類のことだろうか果物の複数形だろうか、の巻 」 24-795「スイーツ(笑)」 24-770「戦わなければフラグが立たない!」 24-739「佐々木さんの雪山大作戦」 24-714「アーチャー佐々木」 24-694「キョンの奇妙な日常」 24-687「 中学時代 」 24-679「 熱く語るキョン 」 24-662「キョンの中学生活」 24-627「...
  • 69-594「佐々木さんのキョンな日常 恋愛交差点その5~」
    「 え、 古泉君の家?」  長門が戸惑いの表情を見せる。  「ええ。今、僕が住んでいる家ですが」  長門にも古泉の家の複雑な事情はわかったのだろう。古泉の言葉にしばらく経ってから、納得したような 表情を見せた。  しかし、いいのか、古泉?俺達がお邪魔して。  「大丈夫ですよ。一人で暮らすには十分すぎる家ですから」  何故か橘が答える。古泉の家の中をよく知っているようだな。  「週に二回はお邪魔していますし、休日は泊まることもありますし」  さらっと言ったが、橘、今とんでもないことを言わなかったか?  古泉の表情を見ると、奴め、視線を空した。  古泉の家は、東中からさほど離れてはいないところにある一軒家だった。  外見はいささか古いが、古泉の話では賃借する前にリフォームをしてあるとのことで、成程、玄関からお 邪魔すると、内部は綺麗なものだった。掃除もよく行き届...
  • 70-227「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その1~」
     「キョン君」  国立K大の校舎にて、二日間行われたセンター試験は、ようやく終わった。俺も長門も、まずは一息だ。  「とりあえず、一度塾に戻って答え合わせをしようか」  「うん。国木田君も来るんでしょう?」  「ああ。いまからメ-ルを送信しておくよ」  国立K大。  ここを目標に決めたのは、俺達の仲間では5人。俺、長門、古泉、涼宮、そして佐々木。  国木田は東大を選んでいた。  「鶴屋さんとは少しの間離れることになるかもしれないけど、合格したら、しっかり勉強してくるよ」  鶴屋さんと朝比奈さんは、現在は地元の武甲河女子総合大学で学んでいる。卒業してからも、北高の俺達の部室に 二人で顔を見せてくれる。  佐々木は、試験のために日本に戻ってきているが、試験会場は新しい親父さんの実家の近くの大学だ。  お互いに試験に集中するために、ここ一ヶ月はメ-ルを少しやり取りす...
  • Part15
    15-887「佐々木さんとたくろー」 15-842「塾に二人で行く途中お囃子の音が聞こえてきて… 」 15-762「佐々木と長門」 15-744「男前パンジー」 15-716「佐々木さん参院選について語る」 15-688「佐々木さん、浴衣に花火は夏の風物詩の巻」 15-687「─佐々木と二人でクイズ番組視聴中─」 15-683「佐々木さん神の能力を試す」 15-672「宇宙戦艦ナガト」 15-669「同窓会」 15-653「ゲーセン佐々木団」 15-648「佐々木さん、最後の一葉の巻」 15-647「UFOキャッチャー」 15-593「ポーカー」 15-583「佐々木さんの真実」 15-564「佐々木SSと申したか」 15-535「ハルヒと佐々木は仲良し」 15-508「キョンの姉貴が佐々木で、佐々木の弟がキョン」 15-462「佐々木さん、橘京子とゆりんゆりんの巻」 15-428「午後の...
  • 69-298「佐々木さんのキョンな日常 朝倉涼子の戸惑い~ヒトメボレαその3」
      次の日。  「それは中々愉快なことだね」  昨夜の中河の電話のことを俺から聞いた佐々木は、くっくっくっと笑った。  「朝倉さんに一目惚れした挙句、君にキューピット役を頼んでくるとは」  キューピット役じゃないな。どちらかといえば、伝書鳩だろうな。  「まあ、確かに朝倉さんは美人だし、性格も良いから男性の目を引くのはよくわかるけどね。中河君が一目 惚れしたのは意外だったな。そんなタイプじゃなさそうだけどね」  本人もそう言っていたな。あいつは宗旨替えしたそうだ。  「何事も経験、ということか」  そのとおりだな。  「で、キョン。君はどうするつもりだい?」  放課後、学園祭の打ち合わせで、文芸部の部員全員部室に集まり(何故か喜緑さんも来てくれた。最近よく 手伝ってくれるのである。さすが長門と朝倉の先輩である)、準備をすることになった。  「朝倉」  文芸...
  • Part26
    トップページ >SS > 短編 Part26 26-984「移転小ネタ(仮)」 26-956「祝!!ハルヒ二期中止!!(仮)」 26-816「佐々木団+キョンとのお茶会(仮)」 26-796「相合傘」 26-772「佐々木さんの、Leprechaun Christmasの巻」 26-760「佐々木さん、クリスマスは家族で過ごすものだよねの巻 」 26-742「ササキョン(仮)」 26-689「真夜中のプール」 26-683「モノローグ(佐々木)」 26-666「正夢実行計画」 26-656「漢詩と佐々木さん」 26-648「SS Ontology」 26-626「しごとのはなし」 26-622「神は処女受胎を糾弾す」 26-617「妹へのクリスマスプレゼント」 26-607「閉鎖空間が赤で染まる日」 26-605「佐々キョン」 26-600「据膳は黄泉の味」 26-578「佐々木さん...
  • 70-375「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その20~」
    "佐々木・・・佐々木・・・”  虚無の闇の中で、私を呼ぶ声が聞こえる。  ”佐々木”  私の頬に、暖かい手が触れる。彼の感触。私が愛するキョンの手。  彼の腕が私を抱きしめる。彼の体温と生命の鼓動。私に人を愛する喜びを教えてくれたキョンの体。  「キョン!!」  彼の名を叫ぶ。彼が私の目の前にいる。私を守るように、私を全身で感じるように、強く、でも包み込むように 優しく、暖かく、私を抱きしめている。  気がつくと、俺は不思議な空間にいた。  佐々木の閉鎖空間に似ているが、淡い光子粒に彩られた、乳白色の世界。  ”確か、俺は・・・・・・”  朝比奈さん(大)に撃たれ、俺は瀕死の重傷を負った。耳元に佐々木の悲鳴と鳴き声が聞こえ、俺は意識が遠のいて 行くのを感じた。  自分の体を見ると、傷跡も血流もない。  ”佐々木”  自分のすぐ横の地面...
  • 50万ヒット記念殿堂入り投票結果
    7票 14-577「巨人の歌」 ただひたすらに綺麗で切ない。一つの世界ができあがってる作品。 風景描写とか、読んでて「色が見えてくる」描写が秀逸の一言に尽きる。何度も名前があがるのは伊達じゃない美しい一編だと思う。 本当は橘SSだが、自分がSS書くきっかけとなった感動作なので入れておく。切なさが、泣けてくる 鉄板です 佐々木さんの神人に佐々木さんの強さと弱さ、喜びと絶望を見事に表現させている じわっと来た。 これを読んで閉鎖空間モノを書こうと思い立った。私にとっての最高峰にして永遠に届かない目標。 6票 14-687「もしも」前半 14-687「もしも」後半 19-15「トライアド」前半 19-15「トライアド」後半 21-409「最愛の傷」前半 21-409「最愛の傷」後半 28-854「君が見える場所から、ずっと」前半 28-854「君が見える場所から、ずっと」後半 君が見える...
  • Part28
    トップページ >SS > 短編 Part28 28-931「再会の再開、際会」 28-922「917に捧ぐ」 28-912「佐々木の難問」 28-892「いやさされたよ」 28-840「鬼娘のコスプレ」 28-757「キョンの嫁は誰だ」 28-730「谷口」 28-668「誘蛾灯」 28-647「札幌テレビ塔」 28-619「愛は真心、恋は――」 28-610「ポツダム? いいえそれは脱ダムです」 28-606「影響力」 28-534「佐々木さんの、子猫の目の甘い日々5 雪の面影、なぞるように、の巻」 28-481「団長を野球○に誘おうにょろーん」 28-462「パントマイム」 28-442「角川スニーカー文庫重役会」 28-409「バカップル」 28-393「こういを漢字で書くと」 28-368「佐々木の演説」 28-351「バレンタイン」 28-315「中学校の昼休みのこと」 2...
  • Part21
    トップページ >SS > 短編 Part21 21-976「勘違いだよ!佐々木さん」 21-966「無拍子のフラグ折り」 21-955「キョン達の同窓会」 21-923「紙をめぐる(ミヨキチの)戦い」 21-920「佐々木→キョン 」 21-909「オススメの推理小説」 21-892「子猫のようにじゃれ付いてくる佐々木」 21-856「やめてよね。僕が本気になったら神の自覚のない君が敵う訳無いだろ。」 21-846「佐々木の可愛い嘘?」 21-808「紙をめぐる戦い」 21-795「僕はキョンの○○」 21-777「お見舞い」 21-765「佐々木さんBill Evansについて語る」 21-752「忘れ物」 21-677「不味い?弁当」 21-626「消したい3行目またアフター」 21-606「ハルヒの告白佐々木視点」 21-577「消したい3行目アフター」 21-575「佐々木の...
  • 27-426「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その1」
    佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その1 元旦の夜、ふとした悪戯心で、彼の写真を枕の下に入れてみた。 3年の、文化祭のときに、友達が気を利かせて撮ってくれた、数少ないツーショット。 枕の下に写真を入れると想い人の夢が見られる、なんておよそ非論理的な俗信に過ぎないけれど、 21世紀にもなって一富士二鷹三なすびというのもどうかと思って、ほんの冗談のつもりの行為だった。 ふと気がつくと僕は、オックスフォードホワイトの空の下、セピアがかった世界の中に独り佇んでいた。 夢だと言う事は、何故かすぐに分かった。 なるほど。これは橘さんが言っていた、僕の閉鎖空間というヤツを夢に見ているらしい。 あそこに入れるのは橘さんたち「超能力者」だけで、それには僕は含まれていない。 自分で作ったものに自分が入れないのは理不尽だなあと漠然と思ってはいたけれど、 まさか夢に見るほど関心があるとは思わなかった。 と言うよ...
  • Part18
    トップページ >SS > 短編 Part18 18-908「おもらしねた」 18-878「ササッキーと二人で」 18-799「子供っぽいけんか」 18-781「パーソナルネーム佐々木」 18-777「佐々木さんの四字熟語講座、田夫野人の巻」 18-727「おもらしねた」 18-724「雨の日は相合傘で:幽霊と名乗る美少女シリーズ」 18-720「佐々木さん、フラクラと二人三脚人生の巻」 18-706「おもらしねた」 18-699「十一時五十分」 18-652「佐々木と小さな再会」 18-640「~夏祭りにて~ 」 18-617「佐伯って誰」 18-611「佐々木さん、それは男のロマンですねの巻 」 18-568「おもらしねた」 18-562「橘京子の驚愕」 18-559「佐々木イジメby橘京子」 18-495「佐々木ヤンデレ化」 18-440「風呂上りの佐々木さん」 18-429「終...
  • Part27
    トップページ >SS > 短編 Part27 27-974「鰯の頭も信心から」 27-949「それはない」 27-935「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その2」 27-926「センター試験」 27-916「妹VS佐々木」 27-896「みゆき」 27-868「卒業旅行」 27-857「おやじキョン」 27-849「お酒は二十歳になってから」 27-839「橘への誕生日プレゼント」 27-798「デレキョン→佐々木の憂鬱プロローグ」 27-780「佐々木のこころ」 27-756「長門は見た」 27-742「そこまでやるか」 27-729「お前ストーカー、僕もストーカー」 27-704「鏡開きだよ、佐々木さん」 27-671「メールの話」 27-626「そしてとことんウソだ」 27-616「君に手紙を書くよ」 27-572「スパルタ式」 27-538「進学の悩み」 27-527「佐...
  • Part39
    39-984「佐々木さんの、聖夜は夢の中で、の巻」 39-954「帽子と手袋」 39-895「どっち!?」 39-798「君に対する思いは」 39-764「――――― あと、十秒 ―――――」 39-698「夢を見るならどれ?」 39-695「布団からでるのは」 39-661「掌の温もり」 39-628「もしもしキョンかい?」 39-417「佐々木さんの戦争論」 39-372「佐々木さんと麻雀したい」 39-371「機関工作員達の佐々木観察報告」 39-345「H5N1-変異」 39-295「H5N1」 39-281「一本の缶コーヒー」 39-250「日本語とOK」 39-168「忘れないでください」 39-142「ほら、受け取れ」 39-103「泣いているのかい?」
  • 66-10 佐々木さんのごまかし
     あれは高校二年に進級する寸前、春休みの事だったろうか。  僕は、告白された。 「佐々木さん!」  実にストレートな告白だったと記憶している。  後で「僕に告白するなんて、なかなか物好きなものだ」などと思ったものだが  この時は不意打ちをくらったようなもので、とっさに返答する余裕がなく、ひとまず保留と言う事にしてもらった。  一年前なら一蹴していた事だろう。  恋愛なんて精神病の一種だと言うのが僕の持論だからだ。  だが、この一年、僕を支えるこの価値観に揺らぎが生じているのを感じていた。  キミのせいだよ? キョン。  まぶたの裏の、元同級生に問いかける。  ここしばらく、何かの拍子に浮かぶ風景があった。  それはダルそうな元同級生の顔と、彼と過ごした日々の事。  彼の机に乗り出し、間近に見上げた彼の顔。机を並べて給食を食べるのはほぼ毎日の...
  • 17-107「佐々木さんと橘さん」
    佐々木「橘さん……」 橘「何ですか?」 佐々木「キョン子って呼んでいい?」 橘「な……なんですか?それは」 佐々木「だって、橘さんの下の名前って『京子』でしょ?だから、キョン子……」 橘「……ひょっとして寂しいんですか?キョンさんが相手してくれないから」 佐々木「な、何言ってるんだい?あのキョンは関係ないよ」 橘「だって、今まで私の苗字しか呼んだことないのに、急に……」 佐々木「そ、そうだね……そうだな、敢えて言うなら、私は『キョン』という言葉の     響きが好きなんだ、だから……」 『私は『キョン』という言葉の響きが好きなんだ』 『私は『キョン』というきが好きなんだ』 『私は『キョン』が好きなんだ』 佐々木「橘さん……そんな今録音した私の声を一瞬で編集しないでくれるかな?」 橘「このWAVデータをmp3にし...
  • Part37
    トップページ >SS > 短編 「黒佐々木さんがお説教をなさるようです」 37-944「変な男・変な女」 37-891「竹内まりやの『駅』より」 37-872「チキンカレーの唄」 37-789「佐々木昔話小ネタ」 37-780「佐々木昔話」 37-769「小ネタ(佐々木さんの昔話集)」 37-747「呼び出しの電話」 37-724「帰り道」 37-722「佐々木の名前は?」 37-692「痴呆がだめなら阿呆ネタだ」 37-671「脳トレ体操」 37-647「鉄道の日の話」 37-606「悪女」 37-576「駄洒落の『駄』ってどういう意味?」 37-310「キョンの箪笥」 37-315「職場体験」 37-309「ちょっとした変化」 37-244「電子佐々木辞書-定価 オープン価格 (キョンに限り無料)」 37-237「親友の意味」 37-221「台風の名前」 37-212「だからい...
  • Part22
    トップページ >SS > 短編 Part22 22-908「巨人だった頃」 22-891「妹は意外と黒いかも?」 22-864「佐々木さんとストレッチ」 22-814「バレンタインにはチョコはあげない」 22-802「佐々木の手料理」 22-768「佐々木さん、秋の味覚の巻」 22-713「3番目のあなたへ」 22-681「佐々木さん、精神の病、或いはとても遠回りな告白の巻」 22-666「承認」 22-595「生人参」 22-593「解釈の相対性」 22-557「出会い周防九曜」 22-521「注文の多い佐々木料理店」 22-512「佐々木さん、子猫の目の甘い日々2 何度も僕の名をよんで、の巻」 22-494「佐々木さん、子猫の目の甘い日々の巻」 22-480「白い世界であなたと出会う」 22-478「孤独のフラグ」 22-468「時の流れる速度」 22-448「喫茶店での会話(黒...
  • Part3
    3-948「お友達(佐々木サイド)」 3-925「お友達」 3-852「佐々木キョン大いに酔っ払う」 3-850「やあ、キョン(´・ω・`)」 3-845「キョンと佐々木が小学生だったら」 3-844「中学生日記」 3-841「とりあえず着替えんかい」 3-826「喫茶店」 3-811「お風呂」 3-801「模擬試験」 3-766「世界まるみえ佐々木」 3-763「キョンの閃き」 3-754「佐々木様」 3-698「ちょっとしたじゃれあい」 3-678「雨宿り」 3-669「お化け屋敷にて」 3-638「佐々木の結婚観」 3-605「karma」 3-596「「僕」を使い始めた理由」 3-588「二人で本の買出し」 3-534「佐々木さんの悪夢」 3-530「耳かき」 3-521「公園」 3-496「勝負下着」 3-470「原動機付自転車」 3-459「修羅場」 3-396「自転車」 3-...
  • Part23
    トップページ >SS > 短編 Part23 23-957「佐々木さん、ハロウィンですねそうですねの巻」 23-952「パンプキン・パイ」 23-930「佐々木団のハロウィン」 23-823「ポケモン」 23-712「ストーキング橘」 23-694「難聴」 23-690「ささにっき」 23-666「ガウェイン卿の奥方」 23-652「佐々木さん、『スパイダーマン3』を観るの巻」 23-636「キョン肉マン」 23-620「涼宮ハルヒの人形」 23-539「佐々木さんの閉鎖空間で神人が暴れだす」 23-512「忠犬橘」 23-477「ただの人間には興味ない。この中に僕っ娘がいたら俺のところに来い。以上」 23-458「佐々木の昔日」 23-437「婚礼写真」 23-430「涼宮ハルヒのいまだに灰色?の高校生活」 23-427「佐々木さんの灰色?の高校生活」 23-416「夜中にトイレ行...
  • Part17
    トップページ >SS > 短編 Part17 17-924「佐々木団ミーティング」 17-898「きょこたんを煙に巻く黒佐々木」 17-838「中学自体二人してフラグを折り合ってたら」 17-804「佐々木ア佐々木」 17-774「見えてる佐々木さん」 17-711「中三のころ、月曜日の朝のこと。」 17-669「結婚の名言」 17-655「佐々木さん、ブーケは誰の手に? の巻」 17-646「おなかにキュッ」 17-640「フラグを折るならまかせて」 17-601「佐々木さんの中学時代の苦労」 17-570「変化」 17-438「電車にて」 17-310「ポンジーなりきりセット」 17-301「素の佐々木で思いついたSS」 17-293「素の佐々木候補」 17-292「佐々木さん、ポンジーの秘密、或いはBTF1~3 の巻」 17-249「オウムは語る」 17-214「佐々木さん、夏...
  • 70-286「佐々木さんのキョンな日常 最終章 真相~再生その9~」
     藤原。いけすかない未来人。二年の春の騒動の時、ハルヒの能力を手に入れ、死んだ姉・朝比奈さんを生き返らせよう と次元改変を試み、さらにハルヒを無きものにしようとした、狂気の未来人。いま、思い出してもむかつく奴だ。眼の前 にいたら、この手でぶちのめしてやりたいほどだ(古泉はやったらしいが)。  「あの事件の後、藤原くんの未来と僕らの現在とは繋がりが断たれている。それが意味する事は一つ、すなわち変化した 未来、涼宮さんとキョンが結ばれた世界が本流となり、固定されたということだよ。ここにいる朝比奈さんは、以前別次元 の時系列より来たような事を匂わせていたと聞いたが、それをいわず、僕の行動を時間犯罪になると言った。すなわち、彼 女の世界が本流になったと言う事を示しているんだ」  二年の春の騒動の時、朝比奈さん(大)は藤原に向かってこう言った。  「未来は帰る事ができるでしょう...
  • Part69
    トップページ >SS > 短編 69-628『ファンタジーな佐々キョン』 69-620『チョコレートランブル』 69-614「佐々木さんβ頑張らない」 69-603『フォルダの中身は』 69-598『失ったもの・得たもの』BAD END ANOTHER 69-571『TS~キョン子と佐々木と~』 69-568『バレンタイン症候群β』 69-551『夢幻泡影』 69-532『異世界~キョンが年上だったら~』のバッドエンドルート 69-527『天地創造』 69-518『VS長門』 69-515『倦怠ライフ・スキー篇』 69-497『バレンタイン話』 69-486『ねこの森には帰れない』 69-484「どこまでがジャンクフードなんでしょうね佐々木さん」 69-457『きょっこ団、聖戦に備えるの巻き』 69-431『SUGAR LOAF EXPRESS』 69-419『待ち人、遠からず』 6...
  • @wiki全体から「69-492「佐々木さんのキョンな日常 学園祭その10~」」で調べる

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