【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「7-593「めでたく結ばれることになった2人」」で検索した結果

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  • Part7
    ...2「バッドエンド」 7-593「めでたく結ばれることになった2人」 7-587「閨の睦言」 7-583「佐々木とキョンの結婚生活」 7-562「3分佐々木」 7-541「キョンのお見舞い」 7-500「東京タワー」 7-409「キョンは僕をオカズにすることはあるのかい?」 7-399「カミナリさま」 7-355「補習・佐々木講座」 7-327「黄金のスペクトル」 7-318「河合」 7-310「佐々木可愛いよ佐々木」 7-293「藤原ノート」 7-291「佐々木(大)」 7-194「キョンデレ」 7-102「気が付いた!」
  • 7-593「めでたく結ばれることになった2人」
    佐々木「ところでキョン。僕はもうすぐ佐々木という姓じゃなくなるんだ。名前で呼んでくれないか」 キョン「ああ、そうだな………………」 佐々木「……」 キョン「……」 佐々木「どうかしたのかい?なんだか額に汗が出ているように見受けられるのだが」 キョン「…………い、いや、いざ呼ぼうとすると照れてしまって駄目だな。またにしよう」 佐々木「……ひょっとして僕の名前、覚えてないのかい?」 キョン(ぎくっ) 佐々木「……そうか……もう今更だからどうということはないが、寂寥感は禁じ得ないよ」 キョン「…………すまん、佐々木。」 佐々木「……」 キョン「……ところで、佐々木よ。」 佐々木「……何だい?薄情なる恋人」 キョン「……そ、そういうお前はだな、…俺の名前をちゃんと覚えているのか?」 佐々木「……………………も、も、も、もちろんだとも、君じゃあるまいしそ、そんなことは」 キョン「そうか。名前で呼んで...
  • 長編
    ssトップページ > SS > 長編 74-16「SOS団との決別」 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意) 71-874「俺の後ろに佐々木がいる」 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If Bad End) 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If) 70-483『バッテリー』 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 68-866『Wanderin Destiny』 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 67-9xx 失言と猫ヒゲ 67-9xx どこか足りないフラグメント 橘京子「それが佐々木さんの役割だって言うんですか?」 67-708『だって、あたしだってそうだったし?』 67-116 Rainy Day …… What? 67-30「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」 66-358 Rainy Day by? 65-...
  • 15-593「ポーカー」
    『ポーカー』 「レイズだ……どうするね?キョン」 「……コールだ」 佐々木の余裕綽々の顔でわかる。 あいつはいい手だ。 だが。 手を空ける、俺はフラッシュ 佐々木はスリーカードだった。 「っ・・・・・・君には相変わらず勝てないな」 「お前が弱いんだよ」 「君とやりだすまでそんなに弱いと思ったことはないんだけどなぁ……君が強いんだろう」 意外に思われるかも知れないが佐々木がこういったゲームが弱い。 とはいっても古泉のようにやるゲームやるゲーム全てで俺に必敗するわけではない。 俺は将棋やチェスでは絶対佐々木にかなわないし、オセロもそうだ。 またババ抜きのような完全に思考の入り込む余地のないものでは5分だ。 しかしギャンブル性の強いゲームになると佐々木は途端に駄目になるのだ。 佐々木は経験を...
  • 22-593「解釈の相対性」
    「なあ、佐々木。有名なアインシュタインって何をやった奴だ。」 「アインシュタインは20世紀最大の科学者と呼ばれている。彼は相対性理論を発見したのだよ。」 「だから、その相対性理論って何だ。」 「例えば、光の速度のロケットに乗って旅行すると、ロケット内では1年しか経ってないのに、地球に帰ると100年経っている、 というようなことが起きるのを証明したのだよ。」 「それって浦島太郎の話じゃないか。」 「そうだね。だからこのことは浦島効果とも呼ばれているのだよ。」 「なるほど、アインシュタインって奴は頭が良いのだなー。」 「君にも判ったか。」 「例えば、ハルヒに罰ゲームを受けている間は1分が1時間にも2時間にも感じるのに、 こうして大好きな佐々木と一緒に勉強していると1時間も5分か10分のように感じる。 そんな当たり前のことを、さも誰も考え付かなかった世紀の大発見であるかのよ...
  • Part11
    11-917「佐々木たちに酒を飲ましてみた」 11-883「佐々木倒れる」 11-869「佐々木団inカラオケボックス」 11-634「フラクラは橘さんの力の源」 11-609「佐々木(大)?」 11-594「キョン君と寝るの」 11-593「佐々木さん漫画を書く」 11-570「佐々木さんと絡み酒」 11-548「佐々木さんって照れるの?」 11-547「橘はクールに突っ込むぜ」 11-508「こいつ何も考えてねえ」 11-418「佐々木の逆襲」 11-382「恐怖のどくどくインタビューウィズ妹」 11-373「ねえねえ佐々木さん」 11-360「かゆみ止め」 11-340「佐々木シャミセンと語らう」 11-280「ようこそ僕の閉鎖空間へ」 11-213「佐々木の花嫁修業(でも報われない)」 11-56「橘の秘密兵器」
  • Part27
    トップページ >SS > 短編 Part27 27-974「鰯の頭も信心から」 27-949「それはない」 27-935「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その2」 27-926「センター試験」 27-916「妹VS佐々木」 27-896「みゆき」 27-868「卒業旅行」 27-857「おやじキョン」 27-849「お酒は二十歳になってから」 27-839「橘への誕生日プレゼント」 27-798「デレキョン→佐々木の憂鬱プロローグ」 27-780「佐々木のこころ」 27-756「長門は見た」 27-742「そこまでやるか」 27-729「お前ストーカー、僕もストーカー」 27-704「鏡開きだよ、佐々木さん」 27-671「メールの話」 27-626「そしてとことんウソだ」 27-616「君に手紙を書くよ」 27-572「スパルタ式」 27-538「進学の悩み」 27-527「佐...
  • 37-789「佐々木昔話小ネタ」
    佐々木とハルヒ 「ハルヒさん。ハルヒさん。君は、ずいぶんなツンデレだから、キョンと結ばれないんじゃないかい?」 「なんですって!!佐々木さん。じゃぁ、あたしと勝負しましょう!!」 「「先にキョンといい関係になった方が勝ちよ!!」」 この勝負、どう考えても佐々木さんの方が勝ち目があります。 何故って?佐々木さんの方が先にキョンにつばをつけていたので、 塾の帰り道にいい関係になっていた佐々木さんは、つい油断して勉強を頑張ってしまいました。 その間、ハルヒは、なりふりかまわず、チャイナ服で悩殺したり、巨乳ロリータを使ってSОS団にキョンを引き込んだり 閉鎖空間にキョンを閉じ込めて、キスまでしたり、あまつさえ、禁断のポニーテールまで使ってキョンの気を引きました。 佐々木さんが気がついたとき、二人は、いい関係になってましたとさ・・・・ 「た、橘さん。今、僕は、こんな感...
  • Part22
    トップページ >SS > 短編 Part22 22-908「巨人だった頃」 22-891「妹は意外と黒いかも?」 22-864「佐々木さんとストレッチ」 22-814「バレンタインにはチョコはあげない」 22-802「佐々木の手料理」 22-768「佐々木さん、秋の味覚の巻」 22-713「3番目のあなたへ」 22-681「佐々木さん、精神の病、或いはとても遠回りな告白の巻」 22-666「承認」 22-595「生人参」 22-593「解釈の相対性」 22-557「出会い周防九曜」 22-521「注文の多い佐々木料理店」 22-512「佐々木さん、子猫の目の甘い日々2 何度も僕の名をよんで、の巻」 22-494「佐々木さん、子猫の目の甘い日々の巻」 22-480「白い世界であなたと出会う」 22-478「孤独のフラグ」 22-468「時の流れる速度」 22-448「喫茶店での会話(黒...
  • 67-592 佐々木「唐突だがぼくは歯医者が嫌いでね」
    佐々木「唐突だがぼくは歯医者が嫌いでね」 キョン「ホント唐突だな」 佐々木「あの耳の奥に響くドリルの音ったらないよ、地獄の拷問具もかくやと思うばかりなのさ」 キョン「そうか、お前になら閻魔様も手加減しそうだがな」 佐々木「それでだね、キョン。そんな恐がりが明日の夕方歯医者に行かなければならないとしたら       その運命はどういう言葉で飾られるべきだろうね?」 キョン「……よかったら付いて行ってやろうか?」 佐々木「うん」 67-599 キョン「そんな涙目で見つめても何も出ないぞ」
  • 67-599 キョン「そんな涙目で見つめても何も出ないぞ」
    67-592 佐々木「唐突だがぼくは歯医者が嫌いでね」 ガチャ キョン「よう、どうだった」 佐々木「……」 キョン「そんな涙目で見つめても何も出ないぞ」 佐々木「……」 キョン「先に外で待ってるからな」 佐々木「う゛ん゛」 ――――――――――――――――――――――――――――――― 佐々木「……いだがった」 キョン「そりゃそうだろ」 佐々木「とてもとても痛かった」 キョン「今度からは気合を入れてから行くんだな」 佐々木「君はいい人ではあるんだが、大事な時に冷たいことがあると思うんだ」 キョン「気のせいだ、それにお前には弱点なんてないんじゃなかったか?」 佐々木「いつものぼくは閉店しました(プイ」 キョン「おれとしてはいつものお前に戻ってくれるとありがたいんだがな」 佐々木「ふむいいだろう、それが君の望みとあ...
  • 33-390「料理」
    佐々木による家庭教師のおかげで、俺はめでたく関東の二流大学に進学した。 「キョン。君はいつもカップめんか?カップめんばかり食べていると体に悪いよ。もっとちゃんとした物を食べないと」 佐々木は俺と違って一流大学に行ったが、同じアパートの隣の部屋に住んでいる。 「体に良くないというのは、わかってはいるんだが」 「しょうがないな。僕が今日から料理を教えてあげるよ」 「いや、そこまでしてもらったら悪いから」 「気にすることないよ。僕と君の仲じゃないか。くつくつ」 「いや、すまん」 ということで、その日から毎日、つまり朝と晩に佐々木が料理を教えてくれることになった。 おかげで、俺の料理の腕はメキメキ上がってきている。 「というわけで、日頃の感謝の印として佐々木の誕生日プレゼントあげたいのだが、にどんな物が良いかな?古泉」 「結婚指輪でもあげたらどうですか?全く、忙しい時にノロケは勘弁して下さい」 「...
  • Part15
    15-887「佐々木さんとたくろー」 15-842「塾に二人で行く途中お囃子の音が聞こえてきて… 」 15-762「佐々木と長門」 15-744「男前パンジー」 15-716「佐々木さん参院選について語る」 15-688「佐々木さん、浴衣に花火は夏の風物詩の巻」 15-687「─佐々木と二人でクイズ番組視聴中─」 15-683「佐々木さん神の能力を試す」 15-672「宇宙戦艦ナガト」 15-669「同窓会」 15-653「ゲーセン佐々木団」 15-648「佐々木さん、最後の一葉の巻」 15-647「UFOキャッチャー」 15-593「ポーカー」 15-583「佐々木さんの真実」 15-564「佐々木SSと申したか」 15-535「ハルヒと佐々木は仲良し」 15-508「キョンの姉貴が佐々木で、佐々木の弟がキョン」 15-462「佐々木さん、橘京子とゆりんゆりんの巻」 15-428「午後の...
  • 50万ヒット記念殿堂入り投票結果
    7票 14-577「巨人の歌」 ただひたすらに綺麗で切ない。一つの世界ができあがってる作品。 風景描写とか、読んでて「色が見えてくる」描写が秀逸の一言に尽きる。何度も名前があがるのは伊達じゃない美しい一編だと思う。 本当は橘SSだが、自分がSS書くきっかけとなった感動作なので入れておく。切なさが、泣けてくる 鉄板です 佐々木さんの神人に佐々木さんの強さと弱さ、喜びと絶望を見事に表現させている じわっと来た。 これを読んで閉鎖空間モノを書こうと思い立った。私にとっての最高峰にして永遠に届かない目標。 6票 14-687「もしも」前半 14-687「もしも」後半 19-15「トライアド」前半 19-15「トライアド」後半 21-409「最愛の傷」前半 21-409「最愛の傷」後半 28-854「君が見える場所から、ずっと」前半 28-854「君が見える場所から、ずっと」後半 君が見える...
  • Part67
    トップページ >SS > 短編 67-9xx 解らないから知りたいのさ 67-9xx 何事も一長一短だよ、キョン 67-9xx「キミこそ余裕がないようだが?」 67-9xx「お前軽いな、ちゃんと飯食べてるか?」 67-9xx「僕は満たされているから」 67-9xx「……笑わないでくれよ?」 67-9xx そんなデイ・バイ・デイ 67-9xx ある日の橘京子さん 67-9xx 言えなかった、言わなかった 67-9xx カラダにピース、マスターピースさ 67-9xx「大事なのは評価基準さ」 67-9xx「次はわたしの番なのだから」 67-9xx やっぱ大事なプレミアシート 67-9xx 矛盾しない幸福論 67-9xx 旧交の日 67-9xx なんて当たり前なパーソナライズ 67-9xx ひらめきのミュータンス菌 67-9xx 佐々木「実に由々しき問題だね」 67-9xx「キョンの望みであ...
  • 39-295「H5N1」
    「インフルエンザウイルスというのも自己矛盾に満ちた存在だと思うね」 学級閉鎖まであと一人、というところでしぶしぶ出席したものの、 皆の期待を背負ったヤツがめでたく早退となったことで、 晴れて我がクラスは自宅疎開が決定し、帰る途中の話だ。 隣にいて講釈を垂れているのはもちろんいつも通り。 「これだけ順調に集団感染していれば生物としては上等だと思うがな」 いざ自分が感染したとなればそんなセリフは取り消したいところだが。 「ウイルスは厳密には生物ではないよ。生物に準じた存在ではあるがね。  彼らは増殖のために他の生物を利用するが、彼らが過度に増殖すると  感染を広げるどころか、宿主を抹殺してしまう。  彼らの活動も存在も、それ自体が矛盾の塊というわけさ」 「生物じゃないんなら生存本能が無いんだろう」 「くっくっく、一刀両断にしたね。  ではインフルエンザウイルスの存在意...
  • Part3
    3-948「お友達(佐々木サイド)」 3-925「お友達」 3-852「佐々木キョン大いに酔っ払う」 3-850「やあ、キョン(´・ω・`)」 3-845「キョンと佐々木が小学生だったら」 3-844「中学生日記」 3-841「とりあえず着替えんかい」 3-826「喫茶店」 3-811「お風呂」 3-801「模擬試験」 3-766「世界まるみえ佐々木」 3-763「キョンの閃き」 3-754「佐々木様」 3-698「ちょっとしたじゃれあい」 3-678「雨宿り」 3-669「お化け屋敷にて」 3-638「佐々木の結婚観」 3-605「karma」 3-596「「僕」を使い始めた理由」 3-588「二人で本の買出し」 3-534「佐々木さんの悪夢」 3-530「耳かき」 3-521「公園」 3-496「勝負下着」 3-470「原動機付自転車」 3-459「修羅場」 3-396「自転車」 3-...
  • Part16
    16-922「佐々木さん、お酒は二十歳になってからの巻」 16-884「確約」 16-854「佐々木の泥酔レベル」 16-806「 素晴らしき衝撃のキョン」 16-800「12月18日」 16-793「ブラックジョーク改変ネタ」 16-758「佐々木さん、「俺の嫁」禁止令の巻」 16-717「佐々木さん高校について語る」 16-676「佐々木さん、恋愛カウンセリングの巻 」 16-669「佐々木とハルヒが冷戦を繰り広げて(略)キョンをみんなでボコボコにするSS」 16-625「今更七夕」 16-562「佐々木団の日常妄想」 16-555「佐々木さん、色々と台無しでござるの巻 」 16-525「佐々木さんパチンコをする」 16-490「佐々木を送っていく」 16-480「セリフのないSS」 16-376「プール・海水浴で、熱中症で倒れた佐々木を保健室に運んで、本屋で佐々木さんは少女マンガを...
  • 23-34「とにかく1乙 」
    「キョンとの映画も久しぶりだね」 「アクション映画で本当に良かったか?佐々木よ」 「アクション映画でかまわないよ」 「女の子はロマンスなんかが良いんじゃないのかと思ったんだが」 こうして見ると佐々木はやっぱり女だな。性格はともかく 「そんなに見つめられると照れるじゃないか、キョン」 「いや、やっぱり女なんだなって」 「それはどいいう意味かな?」ビキビキ 「そうじゃなくて、佐々木は最近、随分女っぽくなったなって。特に胸のあたりとか。」 「そうかい、君の話をゆっくり聞きたいな」ビキビキ 「そうじゃなくて。ごめんなさい。許して下さい」 その時 「キョ―ン、また佐々木とデートしているわね。SOS団は恋愛禁止なのよ。今日という今日は」 「デートじゃない。俺と佐々木の関係は友達であって。例えば鶴屋さんと同じで」 「そんな言葉に誤魔化されないわ。佐々木さんのデートは...
  • 28-393「こういを漢字で書くと」
    「佐々木、今日の放課後なんだがな・・・・話したいことがあるんだ。  みんなが帰ったら教室に来てくれないか?」 今日の授業の内容はほとんど頭の中に入らなかった。 授業の内容は基礎ばかりだから塾や自習で何とかなるから問題ではないんだけどね。 気が気でなかったよ。 だってそうだろう。 誰もいなくなった教室で異性に呼び出されてされることなんて一つしかないはずだ。 それが自分が好意を寄せている男性だとするなら尚更だろう。 そんなこんなで放課後になり、校舎も朱色に染まる頃。 僕は彼がいるであろう教室の前に立っていた。 話し声はしない。恐らく誰もいないだろう。 いよいよ胸が苦しくなってきたよ。 告白。 いや、間違いなく告白だよ。 放課後。誰もいない教室。2人の男女。 さすがの彼もこのフラグをへし折る事なんかできない。 っと、どうやら頭もおかしくなってきたみたいだよ。先ほどから誰に話しかけているんだ...
  • 17-183「夏期講習」
    17-39「縁」の続き? 『夏期講習』 「それで、期末はどうだったんだい?」 「おかげさんで、谷口をおおっぴらに馬鹿に出来るくらいには」 「くっく、その谷口君の成績は知らないが少なくとも赤点とは無縁って事でいいのかな?」 「まぁそんなとこだな」 俺がお袋の逆鱗に触れ塾に放り込まれてから1学期が過ぎた。 周りの雰囲気に当てられるからか、それとも佐々木の宣言が頭の片隅に残っているからか此処での俺の集中力は学校でのそれの比ではない。 そのおかげか俺の成績は以前からこの点数ならば塾にくることもなかっただろうというレベルまで持ち直していた。 なまじっかこういう風にあがるもんだからお袋は俺を塾に入れたがるんだろうな。 もちろんその期間も一番望んでいる奴だけを華麗にスルーしていく不思議体験は続いていた。 ああ、危なかった。きぐ...
  • 69-193「Last Name Change」
     あれからどれだけの時間が流れたのだろう。それを確認するにははじまりがどこだったのかを思い出さないといけない。 中学でクラスが一緒になる前に見かけたときか、あるいはその直後か。まあ、それはないだろう。私は決して惚れっぽい人 間ではない。 何しろ恋愛は精神の病と長い間否定し続けていたのだから。それは置いておいて、もう一度考え直そう。  ……有力なのは中学の秋頃か、高2の春か、はたまたその後の夏から秋の頃だろうか。今挙げた時期すべてが当てはま りそうに思えてくる。 そしてそこから今に至るまでが長かった。少なくとも6年以上になるのかな。今あえて言うなら、とうとうこの日が来たの ね……、ということくらいさ。  私はきっと彼に目をつけた最初の人であり、おそらく最後に意思表明をした人間であったと自負している。こういっては なんだが、彼は例えば古泉くんのようにクラスや学生の中で...
  • 43-593 「季節外れのホワイトデー」
    「親友」……か。  先日、彼らの前で私が言ってしまった単語に、いくらかの羞恥と行き場のない後悔の念 が心を支配し、深くのところで疼いた。 「本当は、あんなこと言ってちゃだめなのよね……」  私は嘆息しながら、小綺麗でセンス良くラッピングされた小さな包みを手のひらにのせ て見つめていた。 「もう、渡せないわね……」  とっくに手渡す時期を外してしまったその包みを、どうしたものかと躊躇したが、咲く 事もなく落ちてしまったつぼみを惜しむかのように机の引き出しにしまいこんだ。 「ふうっ……」  ため息を一つ。自らのふがいなさに自己嫌悪に陥りそうになりながら、そこから目をそ らすように私はふと窓の外へと目を向けた。  そこには、漆黒のキャンバスに優しげな表情を見せる黄金色の月と、彼女をささえるよ うに無数の星々が煌めいていた。   どれくらいぶりかしら? これほど美...
  • Part4
    トップページ >SS > 短編 Part4 4-938「佐々木でぃーカップ」 4-937「佐々木えーカップ」 4-919「佐々木オーベルデューレ」 4-901「ポーカーフェイス」 4-871「携帯だから改こうが悪くてすまん」 4-812「再試合」 4-788「僕のおっぱい」 4-785「ある日の夏休み 」 4-750「些細なことが原因でハルヒの閉鎖空間に神人大量発生」 4-747「誓い」 4-741「ねぇねぇ、佐々木さんってキョン君と付き合ってるの?」 4-732「しかし、僕っ子か」 4-718「ありがとう。そしてさよならだ」 4-704「For Nothing」 4-695「試験当日」 4-622「探索」 4-613「修羅場・涼宮ハルヒの驚愕」 4-607「鼻血出てるぞ」 4-601「耳掻き」 4-595「佐々木の看病」 4-588「I hate you, you hate me」...
  • 10-126「忘れさること忘れないこと」
    人が人を好きになる瞬間と言うのはいつなのだろうか。 俺の場合それは恐らくあいつと一年ぶりに出会った日だった。 四月。太陽の光がぽかぽかと暖かくなり、そろそろ半そでで外に出てもいいんじゃないかと心も軽くなる季節。 俺が佐々木と再会したのは春を象徴するかのようないい天気の日だった。 虫達と一緒にハルヒの活動もより活発となり、俺たちはまたいつものように駆り出されていた。 佐々木に会ったのはそんなどこにでもある日常だった。 出会いは唐突でまったく予期していない出来事だったが、久しぶりに見る佐々木は変わっていなかった。 肩のところで切った栗色の髪、相変わらず勉強ばかりしているのか白い肌に細い肩。涼しげに笑う口元。 春風になびく髪はそよぐ茂った草木をイメージさせた。 それなのに佐々木の眼の色はこの陽気な季節とは不釣合いでどこか寂しげだった。 「ほ、ほ...
  • 3-393「佐々木の力」
    「藤原が言っている通り、力の存在が問題なのであって、力が誰の物で、どのように使用されるかは それに比べれば、まったく持って些少な問題さ」  そういうものなのか?  それは、なんというか、個人とか個性とかに対する重要な挑戦のようにも思えるのだが。 「そうかな、キミはライト兄弟がいなければ、人類は空を飛べなかったと思うかい?  アインシュタインがいなければ、宇宙の謎に人類が迫ることがなかったと思うのかい。 もし、そうならキミは人類のポテンシャルというものを低く見積もりすぎなのじゃないかな」  歴史を変える個人なんか存在しないということか? 「それもまた極端な考え方だね。個人の役割は加速にあるのさ」  加速? つまり、10年後に発見されるような物を明日見つけてしまうということか? 「ふむ、その表現はなかなか的確だね。人類の進歩というものはすべからく加速にある。 世の中のあらゆるものが年々軽量で小...
  • Part24
    トップページ >SS > 短編 Part24 24-948「食事中」 24-940「模試の結果」 24-937「健康診断」 24-923「朝の襲撃」 24-913「二人乗り失敗の巻」 24-901「極太サラミ」 24-865「佐々木勉強みてくれ」 24-845「佐々木の調教」 24-843「佐々木の寝姿」 24-842「三人の嫁候補」 24-836「佐々木のパンツは何色?」 24-813「死神」 24-796「佐々木さん、スイーツとは甘味類のことだろうか果物の複数形だろうか、の巻 」 24-795「スイーツ(笑)」 24-770「戦わなければフラグが立たない!」 24-739「佐々木さんの雪山大作戦」 24-714「アーチャー佐々木」 24-694「キョンの奇妙な日常」 24-687「 中学時代 」 24-679「 熱く語るキョン 」 24-662「キョンの中学生活」 24-627「...
  • 11-593「佐々木さん漫画を書く」
    「橘さん、実は私には将来の夢があるんだ。」 「え、ほんとですかー?それはどんな夢ですか、佐々木さん?」 「笑わないでくれる?」 「はいっ、約束します!」 「・・・実は将来漫画家になりたいんだ。」 「えー、そうだったんですかー!」 「うん。実はもう、まだぜんぜん大したこと無いけど、自分で漫画も書いているんだ。」 「えー、すごーい!」 「それが、実は橘さんをモデルにした漫画なんだ。」 「ほんとですか!?ぜひ読ませてくださいよ!」 「そういうと思って持ってきたんだ。読んでくれる?」 「ぜひ!」 『ドジっ娘きょこたんの災難』 「あ、あのー・・・佐々木さん?」 「気に入ってくれるとうれしいな(ニコッ)。」 (ひっ、ひょっとして暗に私、クビ切られようとして、ないですか・・・)
  • 7-527「フラクラ返上」
    先日の日曜日に、佐々木はともかくとして、その他の同席しているだけでも怒気を抑え切 れなくなりそうな連中と会談を持ってから早数日が経過していた。 その日は、あと5時間も経過すれば再び休日となる週末の夜であり、運動部という強制休 日出勤団体には幸い入っていない俺としては、休みの前の優雅なひとときを過ごせる最良 の状況でもあった。 それにSOS団のトンデモ市内探検も翌月まではないだろうし、脳内を検索しても俺の検索 エンジンからは一件も出てこないほどに憂慮すべきことがなかった。何を言っているのか わからないだろうが、そのときの俺はそれほど上機嫌だったってわけだ。 だが、そんな気持ちよく自分のベッドに寝っ転がっていたとき、マイ携帯が予告もせずに 鳴り響いた。やむなく俺がベッドから起き上がり、卓上ホルダに差し込まれている携帯の ディスプレイを確認すると、日曜日に会ったばかりの佐々...
  • Part17
    トップページ >SS > 短編 Part17 17-924「佐々木団ミーティング」 17-898「きょこたんを煙に巻く黒佐々木」 17-838「中学自体二人してフラグを折り合ってたら」 17-804「佐々木ア佐々木」 17-774「見えてる佐々木さん」 17-711「中三のころ、月曜日の朝のこと。」 17-669「結婚の名言」 17-655「佐々木さん、ブーケは誰の手に? の巻」 17-646「おなかにキュッ」 17-640「フラグを折るならまかせて」 17-601「佐々木さんの中学時代の苦労」 17-570「変化」 17-438「電車にて」 17-310「ポンジーなりきりセット」 17-301「素の佐々木で思いついたSS」 17-293「素の佐々木候補」 17-292「佐々木さん、ポンジーの秘密、或いはBTF1~3 の巻」 17-249「オウムは語る」 17-214「佐々木さん、夏...
  • 7-409「キョンは僕をオカズにすることはあるのかい?」
    「女の子がそんなこと口にしちゃいけません!」 てな感じのどっかで聞いたことのある言葉を吐いた俺だったが、それでも取りすがって くる佐々木のしつこさは、なんだろうね? 「その行為自体を非難するほど、僕は理解が無いわけでもないし、自分の容姿に 自覚が無いわけではないよ?ただね、君がどうしているかという、ちょっとした知的 好奇心という奴がむくむくと頭をもたげてきてね。もちろん、こんなことを他の男子 生徒に聞いたりはしないよ。君だからこそ、聞けるわけだしね、くっくっ」 あたりまえだ。情熱と妄想をもてあます男子中学生にそんな質問なんかしてみろ? お前みたいな奴は、速効で暗がりに引きずり込まれかねないんだぞ? 「どうなんだい、キョン?君は僕や、あるいは他のクラスメイトでしたことがあるのかい?」 なんでこんな会話の流れになっているのか、誰かに説明して欲しいところだが、佐々木 の表情には冗談だけではない、...
  • 8-493「夢」
    ―――なぁ佐々木、お前と一緒にその……ま、毎年桜が見たいんだが。 ―――ほぅ、それはキョンなりのプロポーズかい? ―――あ~、まぁ……その、うん。そう思ってもらって構わないぞ。 ―――喜んで受けよう。 ―――って即決かよ!? 少しは悩んだり迷ったりしろよ、一生の事だぞ!? ―――おや? キョンは僕に悩んだり迷って欲しかったのかい? ―――グッ……そ、そんな事ぁ無いが……もうちょっとこう…… ―――くっくっ、キミが思い描いている情景は映画や小説の中だけさ。それにね…… ―――? なんだよ。 ―――愛しい人から待ち望んだ言葉をかけられたんだ。悩む訳ないだろう? ――― ―――ッ! はぁ……やれやれだ。 ―――くくく、それよりも……幸せにしてくれるんだろうね? ―――あぁ、俺の人生かけてお前を幸せにしてやるよ。 ―――そうか、それじゃあよろしく...
  • 67-509β「そこが小鍋立ての良いところなのだよβ」
     67-509「そこが小鍋立ての良いところなのだよ」のルームシェア佐々木さんシリーズ番外編バージョン。 「成るほど」  ざくりと音を立ててささがきごぼうを噛み締め、佐々木はくるりと人差し指を回した。 「察するにだ。涼宮さんにとってもキミは『魔法使い』だったのかもね」 「魔法使い?」  オウム返した俺へ向かい、意味ありげに喉を鳴らす。 「いや、この場合、願いを叶えてくれる彦星さまだった、と言うべきなのかもしれないね」  魔法使いねえ、何時かもそんな呼ばれ方をした気がするな。  さて、なんだったか? と雑然たる記憶の倉庫をまさぐりつつ、俺は小鍋に豚肉を足した。  今晩の我が家のメニューは小鍋立て、具はシンプルに新ごぼうと豚肉。  それに各々の茶碗飯と小皿だ。  ………………  ……… 『小鍋立てというのは具は二、三品で良いんだ。代わりに出し汁は予...
  • 7-883「湯煙@佐々木vol.2」
    「では、いただきます。」 「………いただきます。」 俺の眼前では部屋備え付けの浴衣を着た佐々木が両手を合わせ、さっそく 料理に箸を伸ばしている。 まぁ、何だ。とりあえず一線を越えるような真似はしてない訳だが、 恒例なハプニングもあった訳で俺としては色々と持て余……げふんげふん、 複雑な心境であった。 というか、俺の方が動揺してるというのもどうしたもんかね。 事故だとは解っていても、少しばかり意識してしまうのは仕方ないというものだろ、男なら。 「どうしたんだい、キョン。先ほどから箸が進んでいないようだが。」 「いや……というか、これは何だ佐々木」 聞くまでもないことかもしれないが、一応聞いておかねばなるまい。 眼前の、どう考えても高級食材を使いまくった料理に付属していたのは どう見ても熱燗だった。 一人につき一本であるのが唯一の救いだろうか。 俺としては辞退したいのだが。 「これかい? くっ...
  • Part69
    トップページ >SS > 短編 69-628『ファンタジーな佐々キョン』 69-620『チョコレートランブル』 69-614「佐々木さんβ頑張らない」 69-603『フォルダの中身は』 69-598『失ったもの・得たもの』BAD END ANOTHER 69-571『TS~キョン子と佐々木と~』 69-568『バレンタイン症候群β』 69-551『夢幻泡影』 69-532『異世界~キョンが年上だったら~』のバッドエンドルート 69-527『天地創造』 69-518『VS長門』 69-515『倦怠ライフ・スキー篇』 69-497『バレンタイン話』 69-486『ねこの森には帰れない』 69-484「どこまでがジャンクフードなんでしょうね佐々木さん」 69-457『きょっこ団、聖戦に備えるの巻き』 69-431『SUGAR LOAF EXPRESS』 69-419『待ち人、遠からず』 6...
  • 4-588「I hate you, you hate me」
    「涼宮さん。  今現在あなたが僕とキョンの関係をどう思っているかは大方予想がつくけれど、それは間違った認識だと伝えておくよ。  初めて出会った時に僕はキョンの親友だと言ったね? その通りなんだ」 「例え僕達が同じ高校に通っていたとしても大学生になったとしても社会人になろうと熱帯夜に相部屋で一晩を過ごそうとそれは僕が僕でキョンがキョンである限り覆らない。   ……畢竟するに、僕はキョンの親友だと、そう言っておきたかった。  しかるに愛憎入り混じる三角関係を構築しようという気もない。僕は、ただの親しい友人であり続けたいだけさ」 「そしてこの座をあなたに譲ろうという気も更々無い。キョンは僕の唯一の理解者であり、僕はキョンの唯一の理解者であるからだ。  互いに心底で通じ合うものがあったのかもしれない。けれど、僕の知らない一年間に君達が結ばれる事は無かった。  涼宮さんはキョンに自分...
  • Part71
    トップページ > SS > 短編 71-809「松竹梅」 71-776「向日葵~終わらない、君との夏の夢~」 71-771『海水浴』 71-765『たとえばこんな関係』 71-736『Heavy weather』 71-719『気の合う二人』 71-708「健全なシスコンのキョンと不健全なシスコンの藤原と…」 71-686『太陽のジェラシー』 71-640「お片づけ」 71-616『Milky way』 71-607『Baby rainy daily』 71-605『Potato head!』 71-593『ドラクエ4な関係』 71-589『待ち合わせ』 71-574「ポンジーが『いでじゅう!』の藤原ならば…」 71-547『ぷちだん!』 71-516『藤原散華―ハルヒちゃん風―』 71-498『言葉なき恋唄』 71-491『台風の目』 71-471『未来設定おまけ2―きょこたん娘の...
  • 20-349「手折られる旗」
    その行為に達成感なんてない。 決して満たされぬとわかっていて、それでも若さはこの身を焦がさずにはいられない。 いつもすがるのはキョンの面影、キョンの言葉、キョンの声。 彼と離れた今を忘我するひとときのあと、ただいつも後悔と自己嫌悪に襲われる。 我ながら、精神疾患とはよく言ったもの。 もう、手の施しようがない、末期患者ではないか。 「どうしてですか!  どうして佐々木さんはそんなに苦しんでるのに助けを求めないんですか!」 橘さん、私はね、キョンを縛りたくないんだ。 私の好きなキョンはいつも飄々として、自由で、ありとあらゆるものを受け入れることができる。 そんな彼だから、こんな私でも受け入れてもらえたの。 でも、私がこの気持ちを吐露して、キョンがそれを受け入れたら、キョンは、私の好きなキョンじゃなくなってしまう。 キョンは義理堅いから、一度でも結ばれた相手は決して裏切...
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    15-845「作家のキョンと編集者佐々木」 27-472「しゅくしょうしゃしゃき」 15-895「モデル付き恋愛小説」 編集者佐々木シリーズ 17-718「『スイッチの入れ方』」 佐々キョンバカップルシリーズ 16-69「新人の宿命」 15-866「編集者佐々木外伝」 17-404「作家のキョンと編集者佐々木~調子のいい日」 14-107「ラブレター騒動」 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 14-687「もしも」前半 15-477「キョンと佐々木の消失」-1 もしもシリーズ みょん様 猫の目の日々シリーズ 14-577「巨人の歌」 佐々木とキョンの驚愕シリーズ 消したい3行目シリーズ 5-852「ファーストキスは誰のもの?」 28-757「キョンの嫁は誰だ」 24-423「キョンの溜息」 15-132「キョンと佐々木とハルヒの生活 1日目」 16-669「佐々木とハルヒが冷戦を繰り...
  • 41-559「めいどきっさささき」
     校庭に足を踏み入れた瞬間から、一瞬で空気が普段と違うことに気づく。 太陽の塔の出来損ないみたいななにやら怪しいモニュメントが校庭の真ん中に立っているし、 視線をちょっと右に向ければ朝礼台のある辺りには机に布をかぶせた舞台とその前に並べられた椅子たち。 一日にしてよくぞまぁ、ここまで準備を整えたものだ。 「文化祭って感じがするなぁ」  一人呟いて鞄を背負いなおす。 そう、これはわが中学校のん十回目の文化祭、その当日の朝なのだ。 「よう、キョン」 「おう、中河」  下駄箱で顔を合わせた中河と軽く挨拶を交わす。 「昨日は大変だったな。普段使わない筋肉を使うから、変なとこが筋肉痛だ」  中河が顔をしかめながら、ぐるぐると腕を回す。 「まぁな。でも、当日にやることはもうあんまないんだから、今は気楽なもんだぜ」 「お前はそうでも、俺は部活の方で...
  • 42-655「エイプリルフール」
    これはキョンと出会う前、中学1年から2年へと進級する春休みのことだ。 私は13歳。立派なミドルティーンで、思春期真っ盛り。「今とは違う」人間だった。 今の私は男性と男言葉で話すという奇妙な習慣を持っているが、その頃はそんなことはしない「普通の女の子」だったのだ。 そして、13歳の普通の女の子がそうであるように、私は恋愛の虜になっていた 中学1年の終業式の後。 「サキちゃんと村上くんってお似合いのカップルだよねー」 女友達が私に言う。ちなみにサキちゃんというのは私のあだ名である。苗字の佐々木からとってそう命名された。 「そうかな。私なんかで村上くんと釣り合ってるか自信ないけど・・・」 私の彼氏である村上くんは1年にして野球部のピッチャー兼4番。さらに、眉目秀麗で性格も良い。 ちょっとお調子者すぎるところもあるが。 だが、そんな彼は女子に大人...
  • 68-591「One of Fifteen Hundred Sequence」
    「また明後日、部室で会いましょ」  ハルヒの後ろ姿がスローモーションで遠ざかるとき、アレが来た。 デジャブだ。それも今までにないくらいの強烈なヤツだった。  どうすればいい? 思いだせ。ハルヒの言葉に何かヒントがあったはずだ。 ここで何かしないと、ハルヒをこのまま帰らせてしまうと、またあの2週間を繰り返す羽目になってしまう。 だが何を話せばいい? どうやって呼び止めればいい? 分からない、思い……つかない……。  結局、俺は何も言うことができなかった。 今回の忌々しいループもついぞ脱出できずに解散することになったのだ。 古泉は「記憶がリセットされるのは幸いしていますよ」なんてことを言っていた。 朝比奈さんは未来から連絡がこないと言った日からずっと沈んだ調子で心が痛む。 長門はいつもどおりのように見える。心なし疲れているように見えるのは、俺が疲れているか...
  • Part40
    40-948「何でも答えるよ」 40-942「母は強し」 40-941「親友って何ですか」 40-844「佐々木…」 40-762「あせらないでキョン」 40-643「部下思いの将、あるいは悪霊かそうで無いか」 40-612「センター試験への反問あるいは鬼について」 40-609「2009年のセンター試験」 40-604「一分でも」 40-583「センター試験前夜のアドバイス」 40-552「寒いね」 40-534「彼女たちの……」 40-502「ぇほッぇほッ!」 40-488「思い出」 40-367「未来人のちいさな痛み」 40-352「国佐々」 40-333「佐々木家・家族日記」 40-237「 / / / / / / / / / / 」 40-203「はつもうで」 40-194「あけましておめでとう」 40-127「期待されるというのは」 40-99「仕事納め」 40-93「1乙」
  • 2-594「ある寒い日」
    つい最近までは、おい今年は冬が来ないのかとシベリア寒気団への文句を脳みそに溜め込みつつ そんな寒気団がやってきて困るのは自分ということに気付き、 気付いた途端日本列島を多い尽くした異常な寒さに、 ようやく体も順応してきた頃、俺は受験という憂鬱の源に対抗するべく 週に3回も学習塾へと足を運んでいるのだった。 「終わったか」 塾がある日はいつも放課後はこいつと共に教室を後にしていたのだが 今日は何やら私事があるらしく、校門で15分ほど待っていた。 「ああ、すまない。しかし、校舎の中で待つという選択肢は浮かばなかったのかい?  こんな寒いのにわざわざ外で待ちぼうけなんて、  僕はキミがそんなに寒さに強いという印象はないんだが」 「寒いのは苦手だね。だが、男と女が真剣に話し合いしてるってところに  俺なんかがいたら場違いだろう、それに下駄箱でもここでも寒さは大して変わらん」 揃って帰り道を歩き始...
  • 24-423「キョンの溜息」
    俺が中学最後の年。全三年生諸君が待ち望んでいる最大お祭り行事――修学旅行がやってきた。 ウチの学校は二年だとか、細かいことにはこの際触れずにおこう。 その待ち望んでいる全生徒にはもちろん俺も例外なく含まれ その日が近づくにつれ自然と周りも騒がしくなっていった。 現在の昼休みも修学旅行熱真っ只中である。 後ろの女子グループは修学旅行のプランを考えるためのお泊り計画を立てているし 俺の周りの男共は土産代をいくら持っていくかで競い合った後もつまらない話で盛り上がっている。 というわけで修学旅行を間近に控えた我が校の三年は その後にそびえ立つ悪魔の如き定期テストの存在も忘れ完全に浮き足立っていた。結構なことじゃないか。 その後10分ほど話し込んだ男子生徒達は仲良くトイレへと旅立って行った。 「はぁ・・・やれやれ」 思えばこの頃から口癖となる兆候が出始めていたのか 溜息と共にお馴染みのフレーズを口に...
  • 15-887「佐々木さんとたくろー」
    佐々木「この教会には素敵な伝説があってね。この教会に入った男女は必ず結ばれるんだって」 キョン「佐々木がそういう話するなんて意外だな」 佐々木「くっくっ、二人で入ってみようか」 キョン「今日はやけにロマンチックだな」 佐々木「今は止めておこう。いつかお互いに大人になって、僕の髪が肩まで伸びたら…… 一緒に入ってくれるかい?」 キョン「はいはい、わかったよ」
  • 20-397「中3の8/31にどうせ宿題やってないんだろう」
    猫型ロボットに居候されているメガネ君や、魚介類勢揃い一家の長男の例を見るに及ばず、我が国における8月31日という日は学徒たちの戦いの日であると相場が決まっている。 この戦いを免れる者は計画性という天賦の才能を有する一部のエリートと、速やかに敵前逃亡を決意した剛の者しかいない。 そのどちらにも与しない平均的中学三年生であるこの俺は、世間の九割の例に漏れることなくこうして手つかずの紙の束を前に絶望的な戦いを繰り広げているのであった。 いやそれにしても絶望的だ。 度胸などという言葉とは無縁であると自認している俺でも、いっそのこと逃亡してしまいたくなるね。 これでもまったく努力していないわけではないのだ。 何しろ今日は朝の五時に起きて戦闘開始しているのである。 つまり必然的結果として、昼食直後のこのひととき、俺は目の前の倒すべき紙の束ではなく、人類普遍の宿敵たる睡魔との格闘にあけくれ...
  • 18-335「ハルヒは疲れる」
    キョン「なんかハルヒって…すごく疲れる。苦しいよう、眠いよう」 キョン「古泉や谷口とバカなこと言ってるほうが楽」 キョン「ハルヒ怒るよぉー、殴るよー」 キョン「何であんな疑り深いんだ」 キョン「貯金なくなっちゃった」 キョン「また、赤点ギリギリだった」 キョン「勉強教えるの下手、全然わからない。時間の無駄だった」 長門「計画通り。もう少したったら一気に押し倒しだ」ニヤ キョン「男友達といっしょにいる方が楽」 キョン「は!そう言えば。あいつがいた」 キョン「でも一年も連絡していない俺を許してくれるだろうか」 親友と再会したキョンは佐々木と恋人どうしになった。 めでたし、めでたし
  • 38-172「運動会のビデオ」
    未来人ポンジーと宇宙人九曜が悩み相談室を開いた。 奴らの正体を知らない一般人が怪しげな奴らを信用するわけがないし、正体を知る人が奴らに借りを作ることもない。 よって、誰も客が来ることは金輪際、未来永劫無い。俺はそう確信していた。 まさかこの俺が第一号となるとは。 運動会も一応終わり、普通はめでたしめでたし。その後一月が無事経過した。だが、その運動会が原因で、俺は重大な悩みを抱えていた。 ーーーで、何の相談だ?現地人 この未来人は陰険で、少しは愛想良くできないのかといつも思う。 「実は、一月ほど前、佐々木の運動会に行ったんだ」 ーーー僕と九曜と橘もいたぞ 「だったな、そこでの事なんだが」 ーーーあの時撮影したビデオをお前が出してないみたいだな。佐々木が怒っていたぞ。 「その事なんだ実は…」 俺は、佐々木に押し切られる形で佐々木の高校の運動会にカメラマンの一...
  • 31-253「猛虎落地声」
    ある日、俺を呼び出した橘は、徹夜開けの顔で言った。佐々木に神能力移した3か月後のことである。 佐々木団の会合だから佐々木に会えると思ってわざわざSOS団を休んで来たのに。昨日会ったばかりだけど。 佐々木はいなくて取巻きの波長が合わない連中ばかりいるので俺はがっかりだ。 「キョンさん、佐々木さんの閉鎖空間を何とかするのです」 「もしかして、また俺の責任と言うのか?」 「キョンさんの責任なのです」 「第一、お前が佐々木なら安全と言ったから佐々木に神能力を移したのじゃないか」 「涼宮さんならとっくの昔に世界は無くなっているのです」 「第一、俺は佐々木を怒らせるようなことは何もやってないぞ」 「――フラクラ――」 「佐々木さんはキョンさんともっと親密にしたいのです。キョンさんが何もしないのが問題なのです」 相変わらず意味わからんぞ、女超能力者 その時、影が最も薄くて、出番の少ない藤原が口を開いた。...
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