スウグ

【名前】 スウグ
【読み方】 すうぐ
【声】 大葉健二
【登場作品】 獣拳戦隊ゲキレンジャー
【分類】 幻獣拳士/四幻将
【獣拳】 幻獣キメラ拳
【得意ゲンギ】 全ての獣拳を使用することができる
【モチーフ】 キマイラ(キメラ)、騶虞(すうぐ)
【十二支モチーフ】
【四神モチーフ】 白虎

【詳細】

複数の生物の融合体である幻獣キマイラ(キメラ)を手本とする幻獣キメラ拳の使い手。

キメラ拳は幻気を使って、ある部分は固く、ある部分は柔らかくと言った矛盾した肉体を作り出し、現存する全ての獣拳を模倣することが可能となるという使い手によっては最強になりうる拳法。

幻獣拳が台頭してからもしばらくは棺に入ったままだったが、後に復活。
その正体は「白虎の男」ことジャンの父親であるダンで、ロンの不意打ちによって命を絶たれた後、その激気魂が集められスウグとしての肉体を形成したものだった。
そのため動きの中にダンの構えが取り入れられており、ダン本人の意識はないものの彼を知る人間はその正体に気づくことになる。

激気魂を集めて作られた存在である為、心と言葉を持たず劇中でもほぼ無言である。だが意思のない訳ではなく臨獣殿から離れた山中で草笛を吹くなど、意思を持ちある程度自立し行動する場面が見られた。
また、元々善人だったからか父親故なのか不明だが、ジャンと初めて出合った際も敵意を見せず、ジャンがゾワゾワを感じなかった等他の幻獣拳使いでは特異な存在であった。

終盤、息子であるジャンとの一騎打ちの果て、自分を抱きしめてくれと懇願する息子の言葉に止めを刺そうとした手を下ろしたが、ジャンを狙って放たれたロンの攻撃から彼を庇い、息子をぎこちなく抱きしめた後、構えを解き、ジャンに止めをさして欲しいという意志を示した。
ジャンは涙ながらにそれを引き受けてスーパーゲキクローの一撃を与え、スウグは光となって消滅した。

【余談】

「スウグ(騶虞)」とは中国における幻獣の名であり、白虎に似た「騎獣」即ち「乗り物となる獣」のこと。
一方でキメラは西洋の怪物であり、複数の獣のハイブリッド体として表現される。

隠しモチーフは十二支の「寅」と中国に伝わる四神の「白虎」(ただし、ギリシャ神話などで描かれるキメラは虎というよりライオンに近い姿をしている)。

後に登場する宇宙帝国の幹部にも、同じように正体が自我を失ったヒーローの知人がいる(あちらは人間に戻ることはできずに、「友の魂だけでも」とヒーローとの決戦で倒された)。

最終更新:2023年02月11日 02:30