10サイのロボゴーグ

「このロースペックが!」

【名前】 10サイのロボゴーグ
【読み方】 てんさいのろぼごーぐ
【声】 小杉十郎太
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー
帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー last epic
海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン
【所属】 機械禦鏖帝国マトリンティス
【分類】 マトリンティスの皇帝/最上級マトロイド
【地形】 オールマイティ
【特技】 10サイ
【指令】 人類をしもべとして完璧に統率する
【趣味】 制裁
【生物モチーフ】 エビ
【名前モチーフ】 ロボコップ

【詳細】

マトリンティスの皇帝として君臨する絶対的支配者。その正体は4500年前に地殻変動で滅びたマトリンティス大陸の科学者。

最上級マトロイドとしての無敵のボディを持ち、機械要塞ターミネルとコネクトしてマトロイドを開発する鬼才ブレイン、圧倒的破壊力の爆砕ミサイル
ボディの一部があれば再構成して復活する事のできる救済セルなどの多種多様な10個のサイを搭載しており一般的なマトロイドよりも上位の能力を持つ。
生命を脆弱だと蔑み、機械のみを完璧として肯定するマトロイド三原則を掲げて人類を統率する事を目的とし活動を行っているが、彼自身も元々は人間であり、マトリンティス大陸の科学者が自身の意識をデータ化してマトロイドに移植する事で生まれ変わった存在である。

実はテレビ本編開始以前より復活していたのだが、組織としての活動は中盤を過ぎてと遅い。
このように行動を起こすのが遅れたのはウォースターが襲来してきた為。
ウォースターとゴセイジャーの戦いを機械要塞ターミネルから観察し、護星天使戦力を研究しつつマトロイド開発に専念。
マトロイドが十分な完成度となった事と、ウォースターに続いて復活した幽魔獣が壊滅した為、現代において遂にマトリンティス帝国として人間を支配下に置くべく行動を開始。
その為に10サイの1つ「鬼才ブレイン」を駆使し、マトロイドを作成し作戦を行い始めた。
ただ後に海賊戦隊ゴーカイジャーにて初期に開発したショットのザンKT0がゴーカイジャーにボコボコにされたため、マトロイドの設計の見直しに迫られたことが判明。
ゴセイジャーの世界とは違う可能性もあるが、十分な完成度になるまで引きこもっていたのは基本的に変わりないと思われる。

普段はターミネルに篭っているが、マトリンティスのトップだけあって戦闘力も高く、全身に組み込まれた「10サイ」を駆使して闘う。
ボディ自体もゴセイブラスターのビームを容易く弾く程頑丈で5人を相手にしても圧倒、ゴセイナイトとも互角に渡り合えるだけのパワーを備える。

自分の創造物であるマトロイドに絶対の自信を持っている為、基本的にマトロイドを開発したらそのマトロイドに作戦を任せっぱなしにする傾向がある。
完璧を求めるエージェントのメタルAからは少なからずその点に関して不満を持たれている模様。
また、全ての者は「恐怖」によってのみ完全な統治が出来るという思想を持っており、部下が自分の意に添わない事をしたり失態を見せた場合、その相手を「ロースペック」と罵り制裁を加えるなど、人格面ではドレイク膜インと対照的にその器の小ささが目立っている(目的のための手段であった程の制裁が趣味と化しており、ゴセイジャーへの追撃をすっぽかして部下を罵っていたほど)。
結束力が強い膜インと筋グゴンとは逆に結束力が弱いが故に最後はブレドRUNに騙された。

epic40にて自ら出撃して現場でゴセイジャーのデータを採取する為に交戦。
過去から帰還したスーパーゴセイレッドと互角以上に闘うも思わぬ反撃を受けた為ターミネルへと帰還した。

epic42にて拉致したデータスから採取したデータとこれまでの研究結果により護星天使の研究を終え、遂に総攻撃に着手する。
たった一発しか放てない最強兵器「厄災デストラクション」にて護星天使を滅ぼすべく研究を進め、サイボーグのブレドRUNにテンソウダー及びレオンセルラーを錆び付かせて封印させるが、わずかに力の残っていたレオンセルラーが発動したトライアングローバルの力で攻撃を相殺されてしまう。

epic44にてあくまで人を守る決意を口にするゴセイジャーに、マトリンティスの真実と過去の自分の経験を語り(ただ他人ごとのようにぼかしてはいた)、圧倒的な火力でゴセイジャーにとどめを刺そうとするが、ゴセイジャー達の恐怖を乗り越える力に押され、5人がツイストルネード、スパークエイク、プレッシャワーを組み合わせて発動した合体トライアングローバルを受ける、続くスーパースカイランドシーダイナミックを要塞アーマーで弾くものの、ゴセイナイトのレオンレイザーを加えたスーパースカイランドシーナイトダイナミックを受け敗北。

その直後、ビービネイルによって巨大化する。
この最中、自分が語った内容からアラタが真実を察し、不毛な戦いをやめロボゴーグをも救おうと説得するが、人間だった頃の不遇の人生のせいで歪んでしまっていた彼は拒絶。
玉砕クラッシャーで天装巨人や地球を巻き込んだ自爆をはかり、止めようとするゴセイアルティメット、データスハイパー、駆け付けたゴセイグランドの必殺技を立て続けに受けても倒れるどころか逆に3体の天装巨人を圧倒するという驚異的な執念を見せるが、最後の手段として放たれたアルティメットゴセイグレートのアルティメットグレートストライクを受け爆散した。

身体はバラバラになったが、残った頭部で救済セルによる再生を目論み、全ての力を使い果たしたゴセイジャーを戦慄させるが、記憶を取り戻していたブレドRUNにスイッチを破壊された上、自分の記憶を抜いた事をロボゴーグが「恐怖」を抱いていたとし「所詮蔑んでいた人間と同類に過ぎない」と最も屈辱的な罵倒を受けた後上空に投げ飛ばされ、ブレドランチャーによって葬られた。
ロボゴーグはブレドRUNから抜き取った記憶のデータや改造手術を行う過程でその正体を推測していた様だが、葬られる前に確信に変わっている。

epic49でもラビリンネルに魂のみの姿で再登場。しかし、ブラジラに「強烈な自信と過信」の持ち主と罵られ、消し去られた。


ゴセイジャーに敗れた血祭のブレドランをサイボーグのブレドRUNとして改造したのもロボゴーグであるが、ブレドランの記憶を消しながらもゴセイジャーに対する憎しみは消さなかったの真意は不明。epic45ではアグリが「その方が操りやすかったから」と推測している。

『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー last epic』にも、テレビ番組でのレッドとピンクの相手としてカモミラージュでハイドが化けた姿で登場した。

【余談】

モチーフはエビ。肩、腰のアーマーがエビの腹部を模している。

上記の台詞はメタルAを罵る時に使う彼の口癖。ある意味、ロボゴーグを代表する台詞と言える。

異名の「10サイ」は「天才」と10の才能を持つことに由来する。他にも「天災」やかつて人間だった頃そう呼ばれていたという想いなども含まれているのだろう。
そのサイの内容は以下のとおりで、全ての才能に「さい」という読みが入っている。
  • 鬼才ブレイン:マトロイド及び、様々なデータを分析して反映させるまさに鬼才が如き頭脳回路。
  • 制裁ボム:対象となるマトロイドに貼りつけ、ロボゴーグの意志でその者に電流を流して制裁を加える。完全に爆破してしまうことも可能らしい。
  • 要塞アーマー:肩・両足の装甲を巨大化させ要塞が如き頑強な壁を創りだして敵の攻撃を防ぐ。
  • 爆砕ミサイル:体の各所から強力なミサイルを発射して相手を爆砕する。
  • 伐採セイバー:右腕から剣を出現させて相手を伐採するが如く強力な斬撃で切り払う。
  • 独裁ハリケーン:胸の部分から強烈な竜巻を発生させ、独裁を行う者が邪魔者を排除するが如く敵を吹き飛ばす。
  • 撃砕バルカン:左腕に装備したバルカン砲で相手を撃砕する。
  • 厄災デストラクション:胸部から出現する最強兵器。たった一発しか発射できないが地殻変動を起こすほどの強力なビームを発射し、まさに厄災を引き起こす。本編ではゴセイナイトが相殺してくれたが、それでも雷雨、突風、地震が起きるほどの天変地異が発生した。
  • 玉砕クラッシャー:自身の熱エネルギーを放出し、相手もろとも玉砕する究極の禁じ手。不発に終わったが大陸の一つや二つは吹き飛ばせるほどの威力があるらしい。要するに自爆。
  • 救済セル:再生するシステム。これを発動すればたとえ頭だけになろうとも再生できる。ただし発動は『星獣戦隊ギンガマン』に登場した妖帝イリエスの自身の魔力がこめられた宝石と同じく、自動ではなくスイッチを介した任意のものであり己をピンチから救済する切り札といえる。本編ではブレドRUNの裏切りにより発動できず。


最終更新:2022年01月19日 03:15