ナキナキテ

「重いのじゃ~!」

【名前】 ナキナキテ
【読み方】 なきなきて
【声】 納谷六朗
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第十三幕「重泣声(おもいなきごえ)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 沸鉄地獄棍(にえかねじごくこん)
【伝承のルーツ】 子泣き爺
【モチーフ】 泣き顔、鬼の子供
【その他のモチーフ】 毒ガエル
【名前の由来】 「泣いて泣いて」の古語表現

【詳細】

泣き顔のような、鬼の子供が抱き付いているような姿を持つアヤカシ。

白鬼子赤鬼子を生み出す玉を投げ付け、人々を苦しめる。

白鬼子と子供達を入れ替えていき、親に捨てられた子供達を悲しみのどん底に陥れ、その泣き声で三途の川の増水を目論む。
その最中にピンクに発見され、トゲ付き棍棒「沸鉄地獄棍」を武器にシンケンジャーと戦い、男性陣に赤鬼子を抱き付かせるが、水切れの為に撤退を余儀なくされる。

その後、茉子とことはによって子供達は元気を取り戻してしまい、その怒りから2人に襲い掛かる。
ピンクとイエローを苦戦させるが、奮起した2人が「山」と「風」を合わせた「嵐」のモヂカラで巻き上げられ、シンケンマル天地の舞を受け倒される(それと同時に赤鬼子も消え去った)。

その直後、二の目となる。
シンケンオーに赤鬼子を抱き付かせる事で優位に戦うが、指示を誤解したブルーがダイテンクウを背中に合体させてしまい、その重みでよろめく隙を突かれ、最期はダイシンケン侍斬りを受け爆散した。

現代の伝承で『子泣き爺』という妖怪がいるとされている。
『子泣き爺』は人間に負ぶさって赤ん坊のように泣きながら次第に重くなる化け物らしく、ナキナキテの操る赤鬼子そのものが『子泣き爺』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】


スーパー戦隊シリーズの怪人の中でも「『ヒーローの勘違い』とはいえ、巨大ロボとの合体を果たした」怪人は彼だけとなる。

シリーズ第7作目『科学戦隊ダイナマン』の第13話にもカエルをモチーフにした怪人(カエルシンカ)が登場している。

子泣き爺をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のコナキジジイ以来の登場となる。

声を演じる納谷氏は当時77歳で次作飯塚昭三氏と並んで最高齢第2位(第1位は大木民夫氏)となり、過去にも『激走戦隊カーレンジャー』のXXミレーノや『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の空の拳魔 カタなどの声を演じているが、2014年11月に亡くなった為、今作で特撮作品において最後の出演となった。

最終更新:2014年11月20日 18:46