ピッチ・コック

「まさかの事態!? 衝撃のラスト3分!」

【名前】 ピッチ・コック
【読み方】 ぴっち・こっく
【声/俳優】 山崎たくみ/林和哉
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
【登場話】 ♯11「撮影は続くよどこまでも」
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 ギャングラー怪人
【武装】 ピーコッ剣
【犯罪歴】 無差別性別転換
【犯罪技】 アルナイン転換
ルパンコレクション 「ベートーベンをぶっとばせ~Fais rouler Beethoven~」
【金庫/識別番号】 左肩/「108」
【化けの皮】 撮影カメラマン
【生物モチーフ】 クジャク
【名前の由来】 クジャク(英:peacock)+アルフレッド・ヒッチコック
【暗証番号の由来】 不明

【詳細】

クジャクのような姿のギャングラー怪人。

「ギャングラー一のヒットメーカー」を自称する演出家。
化けの皮は髭をはやした撮影カメラマンの男性で、撮影スタジオに溶け込み潜伏していた。

クジャクの羽を模した派手な装飾を持ち、左腕は巨大な爪そのもの。体のあちこちに金属パーツのような衣装を持ち、全体的な姿はメカっぽい。
ピーコッ剣という細身のサーベルで武装しており、剣先から「クジャリンパ!」と叫びビームを発射、当たった対象を性別転換させる「アルナイン転換」という犯罪技を有する。
人間のような生物はもちろん、なんとダイヤルファイターにまで作用する恐るべき効果範囲を持ち、もう一度当たることで解除される。

所有するルパンコレクションはタイヤ型の「ベートーベンをぶっとばせ~Fais rouler Beethoven~」。
地面に立っている相手を問答無用で転ばせる効果を持ち、コレクションの発動を許してしまうと立つこともままならずまともな戦闘は不可能。
コレクション自体はあまり強力とは言い難いが、アルナイン転換も合わせて使えばその場は混乱必至であり、そういった撹乱にはうってつけの犯罪技とコレクションである。
ただ、相手を転ばせるというシュールな効果故に、精神攻撃としては非常に有効でありそれを受けたルパンイエローは「くだらなーい!」と悔しがっていた。
なお本人の直接的な戦闘力はあまり高くなく、武器もピーコッ剣しかないためコレクションの力で相手を転ばせ、接近させないようにしながらうまく立ち回る必要がある。

こういった直接戦闘に向かないギャングラーはナメーロ・バッチョ等がいるが、彼はドグラニオを称える彫像を作り出して媚びを売ることで、後継者の座を譲ってもらおうと考えていた。
それと同様にピッチ・コックも、ドグラニオを称えるプロパガンダ映画を作ることでボスに媚を売ろうと考え、撮影スタジオに潜入していた。
なお肝心のドグラニオの反応は比較的良く、本気で完成を待ち望んでいたと見える。
側近のデストラ・マッジョはナメーロのときもそうだったが、遠回しな手段故に批判的であり、ドグラニオの好意的な反応に驚いていた。

だがそのスタジオに偶然ながら国際警察日本支部の面々もまた、巷で人気のルパンレンジャーの評判に対抗するべく、パトレンジャーを宣伝するためのプロパガンダ映像を作ろうとして撮影スタジオを訪れており、
ピッチ・コックはそのチャンスを活かすため、手始めに咲也を性転換させ場を混乱させるも監督の判断で撮影は続行。
女になりきってシーン撮影を続ける咲也……いや咲美が圭一郎に迫るシーンを隠れて見ていた快盗たちは思わず笑ってしまい、潜入がバレてしまう。

そして争う両戦隊を前に化けの皮を脱いで現れ、アルナイン転換でパトレン1号、3号を性別転換。
さらにコレクションの力でその場の全員を転ばせた後撤退した。

その後も続いていく撮影だったが、圭一郎…もとい圭子、咲美、つかさ(男としても通用する名前のため彼のみそのまま)の3名を撮影に乗じて始末するため、
密かに撮影スタッフとエキストラの一部をポーダマンに入れ替えて待機させており、彼らを始末しようとする。
監督等一部のスタッフはそのままだったため、一般人にとって見れば危機的状況だったにもかかわらず嬉々として撮影を続けようとする監督を、両戦隊はピッチ・コックが化けた姿だと断定。

が、咲美が「女の勘」でカメラマンに化けていたピッチ・コックを言い当て、三つ巴の戦いに突入する(なおその時点でも監督は「行けー!」とテンションが高いままだった。まず逃げろ)。
激しい銃撃戦が繰り広げられる中、コレクションの力で全員を転ばせ、1号も「こいつとは相性が悪い」と漏らしていたが、バックルのワイヤーを駆使した空中戦法を使うルパンレンジャー達を転ばすことができず、
左肩の金庫をルパンレッドに開けられコレクションを奪い取られた後、アルナイン転換を快盗達にも使おうとしてビームを発射するが、彼らは回避しそれを待っていたパトレンジャー達は無事元の性別に戻ることができた。

そして今まで好き勝手暴れていたことに対する怒りに燃えるパトレンジャーの猛攻を受けた末、1号が発動したバイカー撃退砲と2号、3号のVSチェンジャーの一斉攻撃には耐えられず敗北した。

直後、「映画の完成にもう一度チャンスを」とドグラニオが向かわせたゴーシュがルパンコレクションの力を使い、巨大化した状態で復活。
ふらりとやってきたグッドストライカーを捕まえた快盗達が完成させたルパンカイザーと巨大戦を繰り広げるも、ブレード&シザーダイヤルファイターを武装したルパンカイザーナイトに歯が立たず、
アルナイン転換を使おうとするも、ビームが当たったシザーダイヤルファイターはなんと性転換(?)してハンマーダイヤルファイターに変化。
それを武装したルパンカイザーの攻撃に為す術なく、グッドストライカー連打 ぐるぐる吹っ飛べヒットベーを受け上空に殴り飛ばされた後、爆散した。

【余談】

モチーフであるクジャクは非常に美しい羽で目立つ鳥だが、怪人モチーフとしての採用はあまり多くない。
クジャクで目立つのは尾羽根であり、その意匠を組み込んだ装飾は派手だが本体自体は割と地味な配色であるため全体的に見ると派手には見えないシルエットになっている。

だがオネエのような独特の喋り方で場をかき乱すことを喜び、はしゃぎ回るやかましい立ち振舞をするため、性格自体は決して地味なものではない。
スーツはギーウィ・ニューズィに改造された後、ヨシー・ウラザーに再改造され、トカゲイル・ナクシャークに三度目の改造が行われた。
比較的スーツ流用、改造が他作品に比べ多いルパパトであるが、その中でもトップクラスに多い改造回数である。

名前の由来はプロパガンダ映画を作ろうとしていたことからサスペンス映画で有名な「アルフレッド・ヒッチコック」とモチーフのクジャクを意味するピーコックを組み合わせたものと思われる。
犯罪技のアルナイン転換は、体の一部がある or 無いで大騒ぎする被害者たちを端的に表したものだと言える。…そのままとも言う。

コレクションの力は、相手を転ばせるが地面に接地されていなければ効果がないため、ワイヤーアクションを得意とする快盗達に効果は薄かった。
同様に相手を浮遊させるコレクションを持つイセロブ・スターフライドもまた快盗との相性が悪く、国際警察は苦戦していた。

最終更新:2019年02月16日 16:05