トウメイワルド

「痛いよう戦隊…」

【名前】 トウメイワルド
【読み方】 とうめいわるど
【声】 伊藤健太郎
【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー
【登場話】 第17カイ「ぬぬっとオカルト同好会!」
【所属】 キカイトピア/トジテンド王朝
【分類】 キカイノイド
【世界】 トウメイトピア
トジルギア トウメイトジルギア
【名産】 透明不思議現象
【名物】 ミエナイフ、スケスケビーム
【モチーフ】 透明人間、包帯、サングラス、帽子

【詳細】

クダックに「トウメイトジルギア」を組み込み、よく見えないままに誕生したワルド怪人。

頭に包帯を巻いて紫の帽子をかぶりサングラスを被ったクダイターの姿をしている。
外見的にはむしろ頭以外が異形に見えるアンバランスさ。クダイターの姿に仮装しているかのようでもある。
魚の骨を刀身にあしらい、柄に人間の頭蓋骨がついた「ミエナイフ」で武装し、柄からトウメイパワーを悪用したスケスケビームを放ち、
当たった対象をスケスケにして見えなくし混乱を引き起こすことが出来る。

スケスケビームはあくまで見えなくする効果しかないが、透明化したものを障害物として利用する他、クダックを透明化させて不可視の兵隊としてしまう応用が可能。
ただしトウメイワルド自体は透明化した物を認識できないらしくそれが後々仇となった。

第17カイに登場。
スケスケビームの効果で市民たちが混乱している様子を物陰から眺めていたところ、やってきたゾックスに居場所を見抜かれ銃撃される。
さらにツーカイザーへとチェンジした彼と戦い始めたが、周りに透明化した器物があり立ち回る際にぶつかりまくったため「めんどくせえな…」と毒づかれる。
スケスケビームの威力を誇らしげに語るも、ゼンカイジュランとゼンカイガオーンが駆けつけてきたため分が悪いとしてスケスケビームをゾックスへ放つ。
しかし既で避けられ後ろにいたガオーンは飛び退いた先に透明化した何かにぶち当たったため、咄嗟に反対側に避けたジュランを掴み寄せて盾にしてしまった。

スケスケビームの効果で透明化してしまったジュラン。
さらにトウメイワルドは近くにいたフリント達にもビームを当てて即座に撤退。
妹達が巻き込まれたことに流石のゾックスも「しまった!」と焦りを見せ、大切な家族に危害を加えたトウメイワルドに対して「あのトウメイ野郎…!」と怒りを燃やすのだった。

そのころトジテンドパレス
バラシタラがトウメイワルドを使った作戦を説明し、それを機嫌の悪いボッコワウスが聞いていたが、「せっかくの侵略だもん楽しまなくちゃ」というゲゲの言葉を受け機嫌を持ち直したボッコワウスはその場を後にする。
前回前々回が無駄にならなかったことを改めて認識したバラシタラ達はそれを利用するまでとほくそ笑んでいた。

その後あちこち探し回っていたゾックスは車を透明化させて起きた事故を楽しげに眺めていたトウメイワルドを発見。
ギアダリンガーの追尾機能を活かした攻撃に追い込まれたため、呼び出したクダック達を透明化させ一方的にゾックスを攻め立てる。
そこに介人達もやってきたのだが、マジーヌのテンションが一人だけおかしい。

マジーヌ「「いたあー!透明なんて能力使って嫌なタイミングで出てきて…あの子達のワクワク弄んだの絶対絶対ぜぇったぁいハチャメチャ許せない!」

トウメイワルド「お怒りごもっとも…何の話トウメイ?」

マジーヌ「お前を倒すって話だがぁ!?」


マジーヌは近所の不思議現象好きの子供たちと意気投合し、「オカルト同好会」を作っていたのだが、貴重な不思議現象の正体がトウメイワルドだったことを子供たちに知られぬままに、
普段体験できない不思議現象を楽しんでもらおうと透明化していたジュランの協力でポルターガイストめいた心霊現象もどきを引き起こして楽しませていたのだが、
それが出来るのも能力の起点であるトウメイワルドが生きている間だけ。
しかもフリント達が被害にあっているためゾックスがやる気を出しており、彼がトウメイワルドを早々に発見してしまったため子供達を楽しませるのが出来なくなったことへの怒りをトウメイワルドへぶつけていたのだ。
名乗りが「魔法パワー」ではなく、「呪いのパワー」になるほどに。その怒りは若干理不尽な気がしないでもないが、トウメイワルドは思わず謝ってしまった。
ちなみにジュランはチェンジしても見えないままなので、「5人揃ってゼンカイジャー」ではないことをツッコんでいたが介人達は彼もいることを全員でアピールしていた。

その後CMを挟んで戦いの場は開けた採石場に。
透明化したジュランの位置を把握できず一方的な攻撃を受けたため、トウメイワルドも先程スケスケビームで透明化させたクダック達に介人達を襲わせる。
透明化してはいるが障害をすり抜けることは出来ないため、マジーヌが魔法で地面に釘を打ち込んで周囲一体に出現した無数の釘を透明クダック達は踏んでしまって動きが止まってしまう。
そこへセッちゃんの指示でサンバルカンギアを使った介人達がバルカンボールで一掃し、さらにジュランとマジーヌの同時攻撃でふっとばされてしまう。

その直後ゼンカイフィニッシュバスターが直撃し敗北。
転がりでたトウメイトジルギアは現れたクダイテストが踏みつけることでダイトウメイワルドへと変化した。

【余談】

外見が「包帯を身体に巻いた」状態なのは、恐らく1897年に発表されたハーバート・ジョージ・ウェルズの「透明人間」という作品、
そして日本で1949年に公開された「透明人間現る」という映画作品に登場する透明人間が由来と思われる。
包帯を取ると透明になるため居場所がわからなくなる、というのはダイトウメイワルドが披露したがこのトウメイワルドも同じことが出来る可能性が高い。

「透明人間現る」は後にウルトラシリーズを世に送り出した円谷英二氏が参加していることでも有名。

スーツというかトウメイワルドのパーツはカイトウワルドへそのまま流用された。
顔に包帯を巻いているのが変装するイメージの強い怪盗と結びつくためか。

最終更新:2021年10月13日 23:51