ミツメ

「私のことは忘れて。その方が幸せよ」

【名前】 ミツメ
【読み方】 みつめ
【俳優/声】 井崎奈々
寺崎裕香
【登場作品】 仮面ライダーギーツ
【初登場話】 7話「邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり」
【所属】 デザイアグランプリ
【分類】 不明
【名前の由来】 見つめる

【詳細】

浮世英寿の母親として名前が挙げられている人物。

英寿が再会を願う人物であり、彼がデザイアグランプリで勝ち続けデザ神の称号を独占状態としながらも戦いに身を置く最大の理由。

息子とは生き別れているようだが、別れ際に上述の言葉を英寿に告げ姿を消したようだ。
英寿はデザイアグランプリに初回参加時、「母親に会いたい」とデザイアカードに記入するも、受け付けられず書き込んだ内容そのものが消去されてしまった。
つまりデザ神が叶えられない願いということになり、英寿がグランプリそのものに疑問を持つことになる。

最低限わかっているだけで英寿は4回優勝し願いを叶えている(デザ神の項目も参照)。
  • 「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」(初回)
  • 「俺が働かなくても暮らせる世界」(2回目)
  • 「俺が世界スターになっている世界」(黎明編)
  • 「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」(邂逅編)

母親との再開を願う最初の願いが通じなかったことから、英寿は長期的な計画を練ることであらゆる方面から母親と再会するべく、様々な方法を実行している。
世界スターになる世界では有名になることでミツメ本人から接触してくることを狙ったものだったが、結局接触がなかったため初回の願いを消し去った運営の懐に入り込むことを狙い「運営者との疑似家族」を作り上げる世界を構築。

こういった形でグランプリの運営陣に入り込む英寿を危険視したゲームマスターは彼の直接排除に乗り出すこととなる。
また晴家ウィン/仮面ライダーパンクジャックから「ミツメという名はツムリの前任者だった者」であると明かされている。

少なくともツムリは英寿とは彼が初回参加してからの付き合いであるようなので、ミツメがグランプリナビゲーターだったのはそれ以前となる。
ツムリがどれぐらいナビゲーターとして従事しているのは定かではないが、ウィンがその話を知っているあたり比較的近年までナビゲーターをしていた可能性が高い。

ゲームプロデューサーであるニラムもミツメの事を知っているようだが、「本来ありえない」らしくその存在の謎をさらに深めている。

なおギーツ推しのオーディエンスの一人、ジーンも英寿の身辺調査をしたようだが、それによれば彼の母親は「浮世美歌」といい、「ミツメ」という名前ではなかった。


その正体はデザイアグランプリに携わる未来人の一人であり、ナビゲーター。
英寿は生まれて以来の記憶を持ち続け現代まで転生を繰り返しており、ミツメはその原初の母に当たる。

28話ではスエルヴィジョンドライバーによって創世の女神へと作り変えられる場面があり、創世の女神としてデザ神の願いを叶え続けていた石像こそがミツメ本人だった。

ミツメは古代を舞台にしたデザイアグランプリのナビゲーターだったが、約2000年前に行われた際にその当時のデザ神と恋に落ち、三日三晩祈りを捧げた結果子を授かった。

本来デザグラ運営陣ら未来人はあらゆるものをデザインできるようになった結果子供が産めない身体に変質しており、古代人との間に通常の手段での授かりは不可能。
しかし彼女の祈りはそれを捻じ曲げ「エース」という新たな生命を産んだ。

このあり得ない奇跡を産んだ願いの力こそが、世界を作り変える創世の女神の根幹であり、これに目をつけたスエルは誰かの不幸を誰かの幸福に作り変えるシステムとして運用し、これ以後デザイアグランプリは過激路線にかじを切ることとなる。

そして創世の女神と化し、多くのデザ神の願いを叶えてきた創世の女神ことミツメ。
長年酷使されてきた結果その機能にも限界が生じつつ有り、加えてベロバを発端とするジャマトグランプリの開催、ヴィジョンドライバーの強奪によるアクセス権が運営以外の人間にも渡ってしまうという異常事態の中、ついにジャマト側にヴィジョンドライバーが2つ揃いアクセス権が完全に掌握されてしまう。

開催されたジャマトグランプリ吾妻道長/仮面ライダーバッファの勝利で終わることとなり、彼がジャマ神となり「全てのライダーをぶっ潰す力」を願いそれが実現し、新たに作り直された世界で仮面ライダー狩りが始まった。

そんな中、デザグラのエグゼクティブプロデューサーであり、創世の女神としてミツメを作り替えた張本人であるスエルは「全ての仮面ライダーを倒すゲーム」ことデザイアロワイヤルの開催を宣言。
彼はデザイアロワイヤルとして仮面ライダーのIDコアを参加者達に集めさせる裏で、デザグラに関わる全てを撤収させるグランドエンドの実行を進めていた。

そして次代の創世の女神としてデザインされたツムリがそれに覚醒するとスエルは創世の女神を用済みと判断。
グランドエンドでの撤収に合わせ廃棄することを決定する。

進むグランドエンドと共に女神の石像は崩壊していき、そして完全に砕け散る間際、母親から受け継いだ創造の力を発現させた英寿はその僅かな時間石像に宿るミツメの魂に触れた。

自分の死が近づく中でも、ミツメの後悔は息子に対し記憶を保ったまま転生を繰り返すという過酷な人生を送らせることに対するもので、英寿が生まれたこと、彼が生きることこそ自分の幸せであると語り、

「離れていてもあなたが居てくれるだけで私は幸せだった。英寿、愛してる」


そう、母としての愛を送り、創世の女神崩壊と共に消え去った。


【余談】

ミツメという人物は演じている人間が2人存在している。
井崎奈々女史がミツメ本人を、声の担当をしているのは声優のほか歌手としても活躍する寺崎裕香女史。
双方、特撮作品は初参加。

名前の由来は「見つめる」と思われる。現在のナビゲーターであるツムリとは「見つめる」と「目を瞑る」で対になっている。
最もツムリのみ目を閉じる動作に由来する名前であり、ギロリら他の運営陣とやや異なる名前となっているため、何もミツメのみ成立する対ではない。

視聴者の考察では「世界で初めて誕生したジャマトでは?」という意見もあり、創世の女神との関連性も指摘され、英寿が幾度も転生を繰り返した人物の可能性が濃厚になったことから、彼の発言も踏まえ最も最初の人生における母親ではないかと見られている。

最終更新:2023年12月09日 01:23