圧縮冷凍

【名前】 圧縮冷凍
【読み方】 あっしゅくれいとう
【登場作品】 未来戦隊タイムレンジャー
【初登場話】 Case File 1「時の逃亡者」
【分類】 劇中用語

【詳細】

未来戦隊タイムレンジャーにおける30世紀の未来にて行われている特殊な刑罰。

対象を10数cmまでの大きさに圧縮した上で凍結させる処理を施すというもので、どのような体格の者であっても総じて手のひらに収まる程度にまでスケールが縮小される。

この状態の囚人達は頭が半分程度起きている状態だが全く身体を動かせないため非常につらいらしく、圧縮冷凍された状態でカプセルに収められ保管されるのが圧縮冷凍の刑となる。

ロンダー囚人ヘルズゲート囚人は皆この刑罰に処された状態となっており、必要に応じて解凍が行われ20世紀に蘇る。

細胞ごと収縮させ凍結させる形で状態を固定しているため、その状態から開放された囚人達の体組織はふとした衝撃で「リバウンド」と呼ばれる体組織が爆発的に増大する現象が発生する。
細胞組織が元の20倍になると言及されており、それを防ぐため圧縮冷凍される囚人の身体のどこかには巨大化抑制シールが貼られている。

圧縮冷凍される直前に貼られるもので、詳細はそちらのリンク先を参照。

基本的に処刑人ではないタイムレンジャー達では囚人の殺害権限は無く、現代に解凍された囚人がどのような罪で服役し、復活後どのような行動を取ったにせよ処刑は出来ない。
そのため再び圧縮冷凍することで行動不能に陥らせる、あるいは再び同じ刑に処す必要が生じる。

ボルユニットと呼ばれる各個人専用武器は合体させることでボルテックバズーカとなり、囚人を圧縮冷凍させるプレスリフレイザーを使用可能となるが、技を受けてから完全に圧縮冷凍されるまでタイムラグがあることから、このまま再び動けなくなるくらいなら、と自ら巨大化抑制シールを剥がして意図的にリバウンドを起こして巨大化する囚人がほとんど。

それくらい圧縮冷凍されている状態は負担がかかるということであり、犯罪抑止力としては適している…のだろうが、ロンダー囚人達の多くが反省せずに再び現代で同様に犯罪行為に走り、タイムレンジャーがやってきても襲いかかる上、再度圧縮冷凍されかかると抑制シールを剥がして悪あがきに走るケースが極めて多いあたり30世紀の未来では死刑制度が廃止されている可能性が高い。

地球以外の惑星とも交流が有るようなので、それら住人に対する法整備があまり進んでおらず、苦肉の策が圧縮冷凍で物理的に動けなくしての冷凍保存なのかもしれない。

【余談】

警察系戦隊の先駆者であるタイムレンジャーだが、実は怪人を殺害しない形で撃破とするのは同戦隊が唯一。
後輩である特捜戦隊デカレンジャーの犯罪者達はアリエナイザーと呼ばれ、ジャッジメント(簡単に言えば善悪判断)にてデリート許可(=即死刑許可)の裁定が下されたアリエナイザー達をデカレンジャー達が仕留める形になるが、劇中ほとんどの怪人達はデリート許可が降りるため逆に言えばそれだけの重い罪を重ねてきた証左であるとも言える。
そう考えるとヘルズゲートの囚人達のように4桁の殺人を重ねようが、致死率の高いウイルスをばらまこうが死刑にならないあたり、本文中にも書いたがタイムレンジャーの30世紀の未来においては死刑制度が撤廃されている可能性が濃厚。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーにおけるパトレンジャーは国際警察という組織に属し、ギャングラー怪人に対処しているが彼らの場合は問答無用でギャングラーを爆殺する上、何らかの権利を行使する宣言といえば「国際警察の権限において実力を行使する」といった一言だけでその権限にどこまでの裁量が含まれているのかは明かされていない。
流石に化けの皮を被ったままのギャングラーを倒したりはしていないため、明らかに地球外の生物であり犯罪を繰り返し平和を乱す異物であるギャングラー【怪人】はひと目で化け物とわかる上に、ルパンコレクションという危険物を所持していることから害獣駆除を拡大した形になっているのかもしれない。

最終更新:2023年09月21日 00:25