A1:生まれはロサンゼルス、育ちはシアトル……家族だのなんだのは、海の底にみんな沈んじまったよ。
嫌なこともいっぱいあったからな、離れるにはいい理由だった。
A2:ARもVRもまともに見れない、って診断された時の両親の顔は忘れられないね。
あいつらは分かってないんだ、あそこでどんなものを見たのか……
生まれた時には祝福された気がする。その後はダメだ、あたしはチャンスを掴み損ねた。
A3:家と街と知り合いが地割れに飲み込まれて、海の中に消えて行く様をあたしは見た。
どうやったって忘れられないよ、あの日のことはね。すべてのきっかけだもの。
A5:公的インフラとやらも、あの時ぶっ壊れた。元に戻す手段はあったんだろうけど、それは海の下だ。
社会から捨てられたからね、こっちが社会を捨ててやるのもいいだろうって思ったんだ。あの時はね。
A5:ちっちぇえ部屋だけど、あたしにとっちゃ画廊さ。あんまり人に見せるもんじゃないけどな。
結構評判いいんだぜ、これでも?
A6:この世界で自分の力以外に信じられるのは人の魂、そして霊魂(ロア)のマナだ。
大自然の力なくして、人間は生きられねえ。そして人間だって大自然の一部なんだ。
A7:喧嘩っ早くて血の気が多いところだな。これで何度もいろいろなものをダメにしかけた
昔からダメなんだ、闘争心、劣等感……いろんなものがないまぜになってな
A8:レンラクはあれだけのことを起こしやがったのに、まだ懲りていやがらねえ。
ああいう連中をとっちめるためなら、格安で請け負ってやってもいいぜ。
A9:
- 「シアトル・ヴィジョン」社員 フレッド・オースティン
荒れてる時に会った、あたしのセンセイだ。シアトルを歩くイロハはこの人に教えてもらった。
最近のトレンドはガキどものBTL汚染やらドラッグ汚染やら、あるいはギャング犯罪なんかがメインだ。
突っ込み過ぎるからどこからも嫌われて、出世からも遠ざかっている。いつ暗殺されるか、身内としちゃヒヤヒヤしてる
……あと、たまにイラストやコミックを寄稿さしてもらってる。
メンバー数:20~99人,規模:都市圏,魔法:ほとんどのメンバー,マトリクス:なし
掟 :加入条件(探偵、賞金稼ぎである),互助,信念(依頼人の利益を最大限に守る),宣誓
会費:上流(月400新円)
様々な情報がマトリックス上に捨て置かれるようになったとはいえ、『昔ながらの』探偵に需要がないわけではない。
人は重要な、致命的な情報ほど自分の懐に掻き抱いていたいと考えるからだ。
ディテクティブ・コネクトはそうした探偵屋賞金稼ぎたちの集まりで、相互援助を原則としている。
マンデインだろうが覚醒者だろうが何だろうが受け入れるが、覚醒者の割合が高い。探偵は変わり者だからだ。
ディテクティブ・コネクトは魔法結社だが、既存のグループとは明確な差異がある。
それは魔法の鍛錬や研究に重きを置いていない、ということである。
もちろん、業務内容に関係のある探知、操作魔法やイニシエイトに関しては積極的だ。
しかし彼らが最重要視しているのは真理の探究ではなく、現実の事件の捜査と依頼人の利益なのだ。
そのため、他の魔法結社からは煙たがられ、露骨な嘲笑と侮蔑の対象となることも少なくない。
活動の内容は様々。概ね探偵の互助のため、犯罪捜査のために必要な多くの情報が共有される。
ただし例外として個人情報が上げられる。そういう話は『外』でしろ、ということだ。
また魔法的方法によって集めた証拠に対する法的取り扱いに関するロビー活動も行っているようだ。
A10:ちょっと遠出するのもいいかもな。日が暮れるまで好きな絵を描く。
それが出来りゃ最高だが、アホどもが来ることもあるから相棒は手放せない。
A11:親が共和党員だったんだ。こればっかりは感謝しないといけないな、ガキにマシンガンを持たせるのはどうかと思うが。
子供の頃から絵は好きだったし、色々なものを見るために気を配ってはいた。
トラッカーとしての能力は、仕事の中で手探りで覚えたな。何事も子供の頃の経験が身を助くもんだな。
A12:あんまねえ。人は皆死ぬ、それが早いか遅いかだ。もちろん、あたしも含めてのことだがな。
その上で死なないなら死なないでいいと思ってる。挑みかかって来るなら、話は別だがな。
A13:自然を敬愛し、自然に従うシャーマン……でありたいと願っているんだけどさ。
あたしが精霊を愛するように、精霊はあたしを愛してはくれないらしい。
A14:あの冷たい水に飲まれる寸前で、あたしのジュツは覚醒した。脳がスパークするってのがどういうことか知ったよ。
主観時間が泥めいて鈍化し、肉体は生身のか弱さを跳ね除けるかのように速く動いた。落ちてくる瓦礫を肌が弾いた。
暗闇の中、臭いを『見ながら』何とか脱出した。それがあたしの初めてだ。
A15:ツマらねえ連中だけど、金の種にはなる。あいつら普通な連中が悪いことしてくれなきゃ、商売あがったりだ。
A16:世界がすべてクラッシュする。物理世界も、マトリックスも、メタプレーンも、全部。
有り得ないって? グレートドラゴンが暗殺される世界で何があり得ないのか教えてくれ。
A17:この目で見た色彩、この心で感じたすべて。それを封じ込めた絵の数々。それがあたしの宝物。
A18:なんかのトリデオで見た、孤高のアーティストってのに憧れたよ。
妥協なく、気に入らなければ自分の分身でさえ壊してしまう。痺れるね。
いま? クズどもに囲まれて、そいつらをぶっ壊す仕事をしてるよ。早く足を洗いたいね
A19:ナメられないように、結構いいコートを着てる。荒事用のボディーアーマーも言わずもがなだが。
ちなみにサブマシンガン二挺のスタイルはフィクションの悪影響を指摘されるが、独学だぞ。
そもそも仕事柄複数のゴロツキに襲われることもあるし、そういう時大事なのは火力と見た目だ。
ピストルだとビビらねえアホも分かりやすくデカイ銃を見せれば……【長くなるので省略】
A20:あたしの仕事は逃げ出した奴や犯罪者、それから狡猾に法の網を潜り抜ける悪党どもを捕まえることだ。
捕まえた奴と終わらせてやった奴の数が10を越えた頃、レッドデッドと呼ばれていることに気付いたんだ。
ひでえよな、殺した数の方が少ないのに。どんだけ懸賞金がかかってるのかは知らんが、腕試しに来る奴は数知れない。
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