この惨劇も、慟哭も。
全ては終わるだろう。
そう、ばかねこのなく頃に……。
全ては終わるだろう。
そう、ばかねこのなく頃に……。
鋼の心:番外編 ~Eisen Herz~
ばかねこのなく頃に
♪男はいつでも 世界の真ン中で
いちばん強くなる日を AH AH 夢見て
心の刃 大空にふりかざし
冒険の旅の幕を―――
いちばん強くなる日を AH AH 夢見て
心の刃 大空にふりかざし
冒険の旅の幕を―――
―――ピッ。
「あ、もしもし。アイゼン? どうかしたの、こんな時間に電話かけて来るなんて……?」
折りしも時刻は昼休み。
祐一はクラスメート少しだけ距離を取って電話を受けた。
『……マスター……、大変な事が……』
電話口の声は祐一の神姫、ストラーフのアイゼン。
この時刻に家に居るのは基本的に彼女か、姉の神姫であるセタだけだ。
最も、今日だけは他にも神姫たちが居る筈なのだが……。
「まさか、誰かがケンカでもしたか?」
だとすれば大惨事だ。
アイゼン、フェータ、セタ、レライナ、それからマヤア。
フェータ以外の誰一人とっても周囲に気遣って攻撃を躊躇うようなタイプではない。
最悪、祐一が帰る頃には家が消失している可能性すら無きにしも非ず。
『……まだケンカにはなっていない……。だけど困った事が起きて……』
「?」
ふと、電話口のアイゼンの声に混じる嗚咽に気付く。
「……セタ坊、泣いているのか?」
『……うん』
そうして、彼女は語りだす。
惨劇の幕開けを……。
「あ、もしもし。アイゼン? どうかしたの、こんな時間に電話かけて来るなんて……?」
折りしも時刻は昼休み。
祐一はクラスメート少しだけ距離を取って電話を受けた。
『……マスター……、大変な事が……』
電話口の声は祐一の神姫、ストラーフのアイゼン。
この時刻に家に居るのは基本的に彼女か、姉の神姫であるセタだけだ。
最も、今日だけは他にも神姫たちが居る筈なのだが……。
「まさか、誰かがケンカでもしたか?」
だとすれば大惨事だ。
アイゼン、フェータ、セタ、レライナ、それからマヤア。
フェータ以外の誰一人とっても周囲に気遣って攻撃を躊躇うようなタイプではない。
最悪、祐一が帰る頃には家が消失している可能性すら無きにしも非ず。
『……まだケンカにはなっていない……。だけど困った事が起きて……』
「?」
ふと、電話口のアイゼンの声に混じる嗚咽に気付く。
「……セタ坊、泣いているのか?」
『……うん』
そうして、彼女は語りだす。
惨劇の幕開けを……。
◆
彼女の話を要約するとこうなる。
今日はレライナの主であるリーナの買い物に付き合うとかで、悪乗りしたフェータの主、美空とセタの主にして祐一の姉、雅が一緒に出かけたのがそもそもの発端だった。
そして、前日に泊まっていた雅の親友にして祐一の担任である斉藤浅葱が自らの神姫マヤアを置いて行った為、他の神姫たちも留守番をするという流れになったのだった。
今日はレライナの主であるリーナの買い物に付き合うとかで、悪乗りしたフェータの主、美空とセタの主にして祐一の姉、雅が一緒に出かけたのがそもそもの発端だった。
そして、前日に泊まっていた雅の親友にして祐一の担任である斉藤浅葱が自らの神姫マヤアを置いて行った為、他の神姫たちも留守番をするという流れになったのだった。
つまり、今現在島田家に居るのはアイゼン、セタ、フェータ、レライナ、マヤアという5人の神姫だけだったのである。
そして、彼女達はそれぞれの主の帰還を待つ最中に……。
……惨劇が起きた……。
……惨劇が起きた……。
被害者は、セタ。
事件の発覚は今から十五分ほど前。
それまでTVゲームをしていた面々が、遊ぶソフトを変える事にし、それまでのゲームで惨敗し、不貞寝していたセタを起こそうとしてそれに気付いたのである。
第一発見者はフェータ。
彼女は、不貞寝していたセタを起こそうとして、彼女の尻尾にべったりと付着したガムに気付いたのだ。
そう。
ガムである。
一度くっ付くと毛に絡まり、容易には取れない粘着質の駄菓子である。
とあるSS書きなどは、髪に絡まりまくって取れなくなり、取ろうと足掻いて被害を拡大させた挙句、泣く泣く美容院に行った過去がある位だ。
それが、今やセタ坊の尻尾に。
セタ坊が命の次くらいに大事にしている尻尾に、べったりと付着し、それは最早並大抵のことでは取れないのは誰の目にも明らかだった。
それが、この惨劇のあらましである。
それまでTVゲームをしていた面々が、遊ぶソフトを変える事にし、それまでのゲームで惨敗し、不貞寝していたセタを起こそうとしてそれに気付いたのである。
第一発見者はフェータ。
彼女は、不貞寝していたセタを起こそうとして、彼女の尻尾にべったりと付着したガムに気付いたのだ。
そう。
ガムである。
一度くっ付くと毛に絡まり、容易には取れない粘着質の駄菓子である。
とあるSS書きなどは、髪に絡まりまくって取れなくなり、取ろうと足掻いて被害を拡大させた挙句、泣く泣く美容院に行った過去がある位だ。
それが、今やセタ坊の尻尾に。
セタ坊が命の次くらいに大事にしている尻尾に、べったりと付着し、それは最早並大抵のことでは取れないのは誰の目にも明らかだった。
それが、この惨劇のあらましである。
「よしわかった。犯人はマヤアだ」
『にゃんで!?』
聞いていたのだろう、電話口からマヤアの抗議。
しかし、祐一は怯まない。
「いや、そんな事しそうなのそのメンバーではお前だけだし」
『してねぇ、ネコは無実だ!!』
「信用できるか」
『ならばこうしよう、これより真実を赤で語る!!』
「な、なにぃ!?」
『そしてネコは無実だ!! なぜならば身に覚えが無いからだ!!』
「そ、それじゃあ犯人は誰だ? その部屋には他に人も神姫も居ないんだろ?」
『その通り、事件が発生してから発覚するまで、この部屋は完全に密室だった。そして、ネコ(マヤア)の他には、アイゼン、フェータ、レライナ、とセタ坊しか居なかった。さらに、この事件は室内のみで行われ、部屋の外からの一切の干渉は無かった!!』
「つまり、マヤアが犯人じゃ無いならアイゼンか、フェータ、レライナの誰かが犯人って事か……?」
『待つが良い祐一』
電話口からは凛としたレライナの声。
『被害者が犯人と言う可能性もある筈だ。セタ坊の自作自演の可能性も捨てるでないぞ?』
『酷いですぅ、ボクが自分の尻尾にそんな事する筈無いですぅ!!』
『いや、単に我は可能性の一環として示唆したまでに過ぎない。何もお前が犯人だと言っている訳ではないぞ?』
『……もしかして、レライナ犯人?』
自らへの追求をそらす為だと思ったのか、アイゼンがそう指摘する。
『違う、我にはしっかりとしたアリバイがある!!』
「アリバイ?」
うむ、と電話口から頷いたような気配を祐一は感じた。
「それじゃあ全員のアリバイを聞く前に、状況の整理をしておこう」
『にゃんで!?』
聞いていたのだろう、電話口からマヤアの抗議。
しかし、祐一は怯まない。
「いや、そんな事しそうなのそのメンバーではお前だけだし」
『してねぇ、ネコは無実だ!!』
「信用できるか」
『ならばこうしよう、これより真実を赤で語る!!』
「な、なにぃ!?」
『そしてネコは無実だ!! なぜならば身に覚えが無いからだ!!』
「そ、それじゃあ犯人は誰だ? その部屋には他に人も神姫も居ないんだろ?」
『その通り、事件が発生してから発覚するまで、この部屋は完全に密室だった。そして、ネコ(マヤア)の他には、アイゼン、フェータ、レライナ、とセタ坊しか居なかった。さらに、この事件は室内のみで行われ、部屋の外からの一切の干渉は無かった!!』
「つまり、マヤアが犯人じゃ無いならアイゼンか、フェータ、レライナの誰かが犯人って事か……?」
『待つが良い祐一』
電話口からは凛としたレライナの声。
『被害者が犯人と言う可能性もある筈だ。セタ坊の自作自演の可能性も捨てるでないぞ?』
『酷いですぅ、ボクが自分の尻尾にそんな事する筈無いですぅ!!』
『いや、単に我は可能性の一環として示唆したまでに過ぎない。何もお前が犯人だと言っている訳ではないぞ?』
『……もしかして、レライナ犯人?』
自らへの追求をそらす為だと思ったのか、アイゼンがそう指摘する。
『違う、我にはしっかりとしたアリバイがある!!』
「アリバイ?」
うむ、と電話口から頷いたような気配を祐一は感じた。
「それじゃあ全員のアリバイを聞く前に、状況の整理をしておこう」
◆
11:00 アイゼンとレライナがTVゲームを始める。
タイトルは『GUNDAM THE BATTLE MASTER2』
タイトルは『GUNDAM THE BATTLE MASTER2』
「まて、それは昨日俺が買ってきたゲームじゃねぇか? 先にプレイされないように隠してあった筈なのに……」
『まぁ、そんな細かいことは如何でも良い』
「良く無ぇ!!」
『まぁ、そんな細かいことは如何でも良い』
「良く無ぇ!!」
11:03 フェータ、セタ、マヤアが参加。
尚、この時点でフェータの手によりお菓子が用意された。
犯行に使われたガムもこの一つと思われる。
11:12 アイゼンとセタの12連戦開始。
11:31 アイゼンとセタの12連戦終了。
尚、この時点でフェータの手によりお菓子が用意された。
犯行に使われたガムもこの一つと思われる。
11:12 アイゼンとセタの12連戦開始。
11:31 アイゼンとセタの12連戦終了。
「12連戦って……」
『……セタ坊のクインマンサ、サザビー、キュべレイ、サイサリス、ビグザム、Ζガンダム、シャア専用ザクⅡ、ジオング、ハンマハンマ、ハイドラガンダム、ノイエジール、サイコガンダムMkⅢを私が全勝』
「……因みに機体は?」
『アッガイ❤』
それは流石に凹む。
セタが不貞寝するのも無理は無い。
『……セタ坊のクインマンサ、サザビー、キュべレイ、サイサリス、ビグザム、Ζガンダム、シャア専用ザクⅡ、ジオング、ハンマハンマ、ハイドラガンダム、ノイエジール、サイコガンダムMkⅢを私が全勝』
「……因みに機体は?」
『アッガイ❤』
それは流石に凹む。
セタが不貞寝するのも無理は無い。
11:33 セタ、不貞寝開始。
「んで、その後は?」
『負けたら交代ってルールで、私はずーっと1コン(1P側コントローラ)使ってた』
要するに全勝したという事である。
「お前はドモン・カッシュか?」
『?』
「いや、続けてくれ……」
『負けたら交代ってルールで、私はずーっと1コン(1P側コントローラ)使ってた』
要するに全勝したという事である。
「お前はドモン・カッシュか?」
『?』
「いや、続けてくれ……」
12:12 ソフト変更が決定。
フェータがセタを起こしに行き事件発覚。
フェータがセタを起こしに行き事件発覚。
『……こんな感じ』
「つまり、犯行は11:33~12:12の40分ほどの間で行われた訳だ……」
『……そうなるね』
「つまり、犯行は11:33~12:12の40分ほどの間で行われた訳だ……」
『……そうなるね』
◆
「それじゃあ全員のアリバイを聞こう。まずはレライナ」
『うむ……。まず犯行時刻の間に我には厳密なアリバイは存在していない』
「?」
『しかし、我にはこの犯行そのものが不可能なのだ』
「どういう意味だ?」
『それは、我はガムを食べて居ないからだ!!』
「なるほど、しかし根拠は無いぞ? それではアリバイにはならないだろう?」
『ふむ、簡単な事だ。……我がすぐ眠くなってしまう体質なのは祐一も知っての通り』
「ああ、そうだったな」
『故に、我はガムや飴などの時間のかかる食べ物は口にせんのだ』
「ふむ、理に適っている……」
『しかし、ここで更にダメ押しをしておこう』
「ん?」
『我は今日、ガムを食べていない!!』
「っ、これでレライナもシロか……。残るはセタ坊かフェータ、そしてアイゼンだけ……」
『ボクが自分の尻尾にこんな酷い事する筈無いのです!!』
「うん、それは俺もそう思う。……けど、何か皆を納得させられる証拠は無いか?」
『ぐすん、証拠?』
「そうだ、セタが犯人じゃないという明確な証拠だ」
『ならば……。ボクには自分の尻尾にガムを付けるメリットが一切無いのです!!』
「あ、赤で否定しやがった!!」
これでセタの犯行、即ち自作自演である線も完全に消えた。
「……つまり、犯人はフェータか、アイゼン?」
『わ、私は違います!!』
『ネコはフェータちゃんがガムを噛んでるの見たよ』
『ちゃんと紙に包んで捨てました!!』
「証明できるか?」
『祐一さんには見えないかもしれませんが、ちゃんと私が食べたガムの包み紙がゴミ箱から発見されているのです!!』
「復唱要求!! お前が食べたガムは『全て』その包み紙の中に入っている!!」
『私が食べたガムは全てこの包み紙の中に入っています!!』
「あれ? 赤で否定できるの?」
『当たり前です。私は犯人じゃありません!!』
「てっきり半分捨てて、半分セタにつけたと思ったんだが……」
『セタさんの尻尾に付いているガムは一個分です。そしてゴミ箱からは3つ分のガムが発見されており、その一つは私が捨てたものです。さらに、私が用意したガムは5個、それ以外のガムはこの部屋に持ち込まれていません!!』
「って事は、ゴミ箱から3つ。セタの尻尾に1つで4つ? 一個足りないぞ?」
『今、誰もガムを持ったり食べたりはしていませんし、何処かに隠されても居ません!!』
「じ、じゃあそのガムは……?」
『そう言えばボク、アイゼンさんがガムを食べているのは見ましたが、捨てた所を見ていません……』
『そうじゃな、セタ坊の言うとおり。アイゼンはガムを口にしてから一度も立っていない!!即ち、アイゼンはガムをゴミ箱には捨てていないと言う事になる!!』
『……うっ!!』
『まさか、アイゼンさんが犯人!?』
「アイゼン、復唱要求だ。お前はガムをキチンと捨てた」
『……』
「アイゼン!!」
『……その要求を拒否します』
『まさか、本当にアイゼンさんが犯人!?』
『……ち、違う!!』
「フェータ、一つ教えてくれ。用意したお菓子はガムだけか?」
『いえ、ガムの他にもクッキーやチョコ、キャンディなどもあります……』
「アイゼン、その中でお前が食べたものは?」
『……ガムとチョコとキャンディ……』
「順番もその通りだな?」
『……? そうだけど』
「それじゃあ復唱要求だ。アイゼンはガム、チョコ、キャンディの順番で食べた。食べたガムは一つだけである!!」
『……私は、ガム、チョコ、キャンディの順番で食べた、食べたガムは一つだけ』
「よし、それじゃあレライナ」
『何、我の無実は証明された筈じゃ!!』
「いや、まだだ。お前自身はガムを食べていなくても誰かの食べたガムを拾ってセタ坊に付けた可能性が残っている!!」
『我が、他人の食べたものを拾い物などするか!!』
「よし、次はセタ坊」
『ふぇ?』
「復唱要求!! お前が自分の尻尾にガムが付いているのに気づいたのは、フェータの発見後である!!」
『ボクは自分の尻尾にガムが付いているのに気付いたのは、フェータさんに指摘された後です!!』
「よし、それじゃあマヤア」
『ネコは直接的にも間接的にもガムに触れた覚えは無い!!』
「……最後はフェータ。部屋の位置関係を赤で語ってもらう!!」
『TV前からセタさんの寝てた場所までは1m。神姫の手が届く距離ではありませんが、ゲームをやりながらでも片手間で投擲は可能です。さらに、TV前からゴミ箱までは遠く、神姫の能力でも片手間に投擲できる距離ではありません。もちろん、そちらを向いてしっかり狙って投擲すれば捨てられますが、その場合、他の人に気付かれずに捨てることは不可能です!!』
「なるほど。……因みにTV前からガムを捨てた奴は居るのか?」
『セタさんが捨てているのを、私とアイゼンさんが同時に目撃しています』
「……なるほど、謎は全て解けた」
そうして祐一はビシリと犯人を指差した。
「犯人はお前だ!!」
一応言って置くが、電話越しなので気分だけである。
『うむ……。まず犯行時刻の間に我には厳密なアリバイは存在していない』
「?」
『しかし、我にはこの犯行そのものが不可能なのだ』
「どういう意味だ?」
『それは、我はガムを食べて居ないからだ!!』
「なるほど、しかし根拠は無いぞ? それではアリバイにはならないだろう?」
『ふむ、簡単な事だ。……我がすぐ眠くなってしまう体質なのは祐一も知っての通り』
「ああ、そうだったな」
『故に、我はガムや飴などの時間のかかる食べ物は口にせんのだ』
「ふむ、理に適っている……」
『しかし、ここで更にダメ押しをしておこう』
「ん?」
『我は今日、ガムを食べていない!!』
「っ、これでレライナもシロか……。残るはセタ坊かフェータ、そしてアイゼンだけ……」
『ボクが自分の尻尾にこんな酷い事する筈無いのです!!』
「うん、それは俺もそう思う。……けど、何か皆を納得させられる証拠は無いか?」
『ぐすん、証拠?』
「そうだ、セタが犯人じゃないという明確な証拠だ」
『ならば……。ボクには自分の尻尾にガムを付けるメリットが一切無いのです!!』
「あ、赤で否定しやがった!!」
これでセタの犯行、即ち自作自演である線も完全に消えた。
「……つまり、犯人はフェータか、アイゼン?」
『わ、私は違います!!』
『ネコはフェータちゃんがガムを噛んでるの見たよ』
『ちゃんと紙に包んで捨てました!!』
「証明できるか?」
『祐一さんには見えないかもしれませんが、ちゃんと私が食べたガムの包み紙がゴミ箱から発見されているのです!!』
「復唱要求!! お前が食べたガムは『全て』その包み紙の中に入っている!!」
『私が食べたガムは全てこの包み紙の中に入っています!!』
「あれ? 赤で否定できるの?」
『当たり前です。私は犯人じゃありません!!』
「てっきり半分捨てて、半分セタにつけたと思ったんだが……」
『セタさんの尻尾に付いているガムは一個分です。そしてゴミ箱からは3つ分のガムが発見されており、その一つは私が捨てたものです。さらに、私が用意したガムは5個、それ以外のガムはこの部屋に持ち込まれていません!!』
「って事は、ゴミ箱から3つ。セタの尻尾に1つで4つ? 一個足りないぞ?」
『今、誰もガムを持ったり食べたりはしていませんし、何処かに隠されても居ません!!』
「じ、じゃあそのガムは……?」
『そう言えばボク、アイゼンさんがガムを食べているのは見ましたが、捨てた所を見ていません……』
『そうじゃな、セタ坊の言うとおり。アイゼンはガムを口にしてから一度も立っていない!!即ち、アイゼンはガムをゴミ箱には捨てていないと言う事になる!!』
『……うっ!!』
『まさか、アイゼンさんが犯人!?』
「アイゼン、復唱要求だ。お前はガムをキチンと捨てた」
『……』
「アイゼン!!」
『……その要求を拒否します』
『まさか、本当にアイゼンさんが犯人!?』
『……ち、違う!!』
「フェータ、一つ教えてくれ。用意したお菓子はガムだけか?」
『いえ、ガムの他にもクッキーやチョコ、キャンディなどもあります……』
「アイゼン、その中でお前が食べたものは?」
『……ガムとチョコとキャンディ……』
「順番もその通りだな?」
『……? そうだけど』
「それじゃあ復唱要求だ。アイゼンはガム、チョコ、キャンディの順番で食べた。食べたガムは一つだけである!!」
『……私は、ガム、チョコ、キャンディの順番で食べた、食べたガムは一つだけ』
「よし、それじゃあレライナ」
『何、我の無実は証明された筈じゃ!!』
「いや、まだだ。お前自身はガムを食べていなくても誰かの食べたガムを拾ってセタ坊に付けた可能性が残っている!!」
『我が、他人の食べたものを拾い物などするか!!』
「よし、次はセタ坊」
『ふぇ?』
「復唱要求!! お前が自分の尻尾にガムが付いているのに気づいたのは、フェータの発見後である!!」
『ボクは自分の尻尾にガムが付いているのに気付いたのは、フェータさんに指摘された後です!!』
「よし、それじゃあマヤア」
『ネコは直接的にも間接的にもガムに触れた覚えは無い!!』
「……最後はフェータ。部屋の位置関係を赤で語ってもらう!!」
『TV前からセタさんの寝てた場所までは1m。神姫の手が届く距離ではありませんが、ゲームをやりながらでも片手間で投擲は可能です。さらに、TV前からゴミ箱までは遠く、神姫の能力でも片手間に投擲できる距離ではありません。もちろん、そちらを向いてしっかり狙って投擲すれば捨てられますが、その場合、他の人に気付かれずに捨てることは不可能です!!』
「なるほど。……因みにTV前からガムを捨てた奴は居るのか?」
『セタさんが捨てているのを、私とアイゼンさんが同時に目撃しています』
「……なるほど、謎は全て解けた」
そうして祐一はビシリと犯人を指差した。
「犯人はお前だ!!」
一応言って置くが、電話越しなので気分だけである。
ばかねこのなく頃に解につづく
ような気がしないでもない。
ような気がしないでもない。
一応推理モノっぽいナニモノカ。
さて、犯人は誰でしょう?
さて、犯人は誰でしょう?
別に、うみねこEP3をし終えたから書いたわけじゃ無いんだからね、勘違いしないでよ!?
でもって、うみねこ3の最後の犯行の赤の連打は簡単に解けた(ような気がする)ALCです。
○○は共犯だと思いたくないので、○○○か、○○か、○○。
でもって、うみねこ3の最後の犯行の赤の連打は簡単に解けた(ような気がする)ALCです。
○○は共犯だと思いたくないので、○○○か、○○か、○○。
○○○も多分無いし、○○はEベアトがつい殺しちゃったんだろうから……。
あれ? ○○が共犯?
○○○との2拓?
あれ? ○○が共犯?
○○○との2拓?
だとすると、あのバトルのどちらかは嘘だったと言う事に……?
と、うみねこしてない人にはチンプンカンプンな後書き終了。
作中のガンダムの対戦格ゲは実在します。
ALCはアッガイとクインマンサ使い。
因みにアッガイは意外と強い。
しかし、扱いは酷い(笑)。
ALCはアッガイとクインマンサ使い。
因みにアッガイは意外と強い。
しかし、扱いは酷い(笑)。
尚、このアッガイ公式のものとは違い、両腕がクローで腕部の内蔵火器はバルカンですが……。
流石にこれは誰も着いて来れないだろうと思いつつ、
少し期待しているALCでした。
流石にこれは誰も着いて来れないだろうと思いつつ、
少し期待しているALCでした。
PS、戦場の絆でこのゲームのアッガイのパイロットと同名の称号無しなアッガイ使いが居たら多分私です。
敵(連邦)ならばお手柔らかに。味方(ジオン)ならばよろしくお願いします。
敵(連邦)ならばお手柔らかに。味方(ジオン)ならばよろしくお願いします。
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