第2部 「ミッドナイトブルー」
第3話 「night-3」
西暦2041年 5月21日 22:00
『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』
店外の外では露天式のショットバーが置かれ、何十人かのオーナーと重武装の神姫たちがガヤガヤと集まって夕食や酒を飲んで騒いでいた。
バーの中心には、丸いテーブルが置かれ、真ん中でシャレた椅子に座ったヴァイオリン型神姫が演奏をし、深くスリットの入った紅のドレスを着たセイレーン型が歌を歌っていた。
バーの中心には、丸いテーブルが置かれ、真ん中でシャレた椅子に座ったヴァイオリン型神姫が演奏をし、深くスリットの入った紅のドレスを着たセイレーン型が歌を歌っていた。
□ヴァイオリン型MMS 「シャレニ」 Bランク
□セイレーン型MMS 「マリー」 Aランク
オーナー名「奥村 優」♀ 24歳 職業 ショットバー店員
□セイレーン型MMS 「マリー」 Aランク
オーナー名「奥村 優」♀ 24歳 職業 ショットバー店員
心地よいヴァイオリンの音色とマリーの歌声に聞きほれている神姫や、まったく意に介せず、ガツガツとアールコールや飯を喰う神姫もいたり、さまざまだ。
戦闘爆撃機型「へっ!!なんでえ・・・何が夜帝だ、調子に乗りやがって、俺がぶっ潰してやるよ」
ワシ型「よく言うぜ、びびって今日のバトルロンドは参加してねえくせに」
天使型がサラミを口に運び、クチャクチャと噛み千切る。
天使型「あれだろ、灰色艦隊の成金連中が半滅した話だろ?ざまあねえぜェ」
コウモリ型「そのどて焼き、俺もらうな」
砲台型がビールをごくごくと飲む。
砲台型「ゲップ・・・今日は仕返しに、数十体の神姫を呼んで反撃するらしいなー」
戦闘機型「やられたらやりかえすってか?」
ワシ型がにやつく。
ワシ型「目には目をっ!!!歯には歯をっ!!!」
戦闘機型「これはけじめだな」
コウモリ型がどて焼きにぱくつく。
コウモリ型「はふはふ、穏やかじゃないねーーー」
戦闘爆撃型がスコッチをぐいっと飲む。
戦闘爆撃機型「バカヤロウ!俺たちゃ、武装神姫だぜ?伊達衣装に身を包んでよォ・・・戦場を刀や銃持って駆け回って暴れまくるんだ!!元から穏やかな身分かよ」
天使型がなんこつの唐揚げを口に含んで噛み砕く。
天使型「ぎゃはっははっ!!!ちげえねえ!!」
砲台型がごっごっとビールを飲み干すとガンとテーブルにジョッキを叩きつけて叫ぶ。
砲台型「武装神姫、万歳っーーー戦友(カメラート)!!」
一緒のテーブルに座っていた神姫たちもジョッキやグラスを叩き割って叫ぶ。
天使型「戦友(カメラート)!!」
スコッチをぐっと平らげる戦闘爆撃機型。
戦闘爆撃機型「くそたっれ!!こわかあぁねえぞ!!このヤロウ!!」
戦闘爆撃機型は副腕に装備された機関砲をくいっと空に向けるとぶっ放す。
ワシ型「よく言うぜ、びびって今日のバトルロンドは参加してねえくせに」
天使型がサラミを口に運び、クチャクチャと噛み千切る。
天使型「あれだろ、灰色艦隊の成金連中が半滅した話だろ?ざまあねえぜェ」
コウモリ型「そのどて焼き、俺もらうな」
砲台型がビールをごくごくと飲む。
砲台型「ゲップ・・・今日は仕返しに、数十体の神姫を呼んで反撃するらしいなー」
戦闘機型「やられたらやりかえすってか?」
ワシ型がにやつく。
ワシ型「目には目をっ!!!歯には歯をっ!!!」
戦闘機型「これはけじめだな」
コウモリ型がどて焼きにぱくつく。
コウモリ型「はふはふ、穏やかじゃないねーーー」
戦闘爆撃型がスコッチをぐいっと飲む。
戦闘爆撃機型「バカヤロウ!俺たちゃ、武装神姫だぜ?伊達衣装に身を包んでよォ・・・戦場を刀や銃持って駆け回って暴れまくるんだ!!元から穏やかな身分かよ」
天使型がなんこつの唐揚げを口に含んで噛み砕く。
天使型「ぎゃはっははっ!!!ちげえねえ!!」
砲台型がごっごっとビールを飲み干すとガンとテーブルにジョッキを叩きつけて叫ぶ。
砲台型「武装神姫、万歳っーーー戦友(カメラート)!!」
一緒のテーブルに座っていた神姫たちもジョッキやグラスを叩き割って叫ぶ。
天使型「戦友(カメラート)!!」
スコッチをぐっと平らげる戦闘爆撃機型。
戦闘爆撃機型「くそたっれ!!こわかあぁねえぞ!!このヤロウ!!」
戦闘爆撃機型は副腕に装備された機関砲をくいっと空に向けるとぶっ放す。
ドドドドドドドッ!!!
バキバキャン!!
照明の電球に弾丸が当たり、火花がまい散る。
別の席で酒をたしなんでいたテーブルの神姫たちに火の粉が舞い散る。
別の席で酒をたしなんでいたテーブルの神姫たちに火の粉が舞い散る。
剣士型「あっち!!!」
騎士型「おい!!!てめえェ!!!アブネエだろが!!」
戦乙女型「てめえ!!!ぶっ殺すぞ!!クソヤロウが!!」
悪魔型「FUCK YOU―!!」
騎士型「おい!!!てめえェ!!!アブネエだろが!!」
戦乙女型「てめえ!!!ぶっ殺すぞ!!クソヤロウが!!」
悪魔型「FUCK YOU―!!」
悪魔型がぶんっと副腕の出力を上げグラスを投げつける。
ガッシャーーーン!!
天使型のバイザーにグラスがぶち当たる。
天使型「ぎゃあああ!!いってええ」
ワシ型「てめええ!!」
戦闘爆撃機型「やりやがったぁ!!クソが!!」
ワシ型「てめええ!!」
戦闘爆撃機型「やりやがったぁ!!クソが!!」
剣士型がドカッと椅子を蹴り倒す。
剣士型「なんじゃぁ!!やんのかワレェ!!」
騎士型「このボケェが!!いてまうぞ!!コラ!!」
騎士型「このボケェが!!いてまうぞ!!コラ!!」
騎士型がシャリンと剣を抜く。
戦闘機型「抜きやがったな!!このアホンダラぁ!!」
戦闘爆撃機型がドンガラガッシャーンと机をひっくり返す。
戦闘爆撃機型がドンガラガッシャーンと机をひっくり返す。
戦闘爆撃機型「なんやッ!!!やんのかワレェ!!!なめんなや!!」
コウモリ型「ああーーもったいない」
砲台型がビールを投げつける。
砲台型「アホ!」
砲台型がビールを投げつける。
砲台型「アホ!」
悪魔型「表出ろやッ!!!怖いんか!!ああぁ!?」
戦闘機型「上等じゃ、このヴォケ!!」
剣士型が唾を吐く。
剣士型が唾を吐く。
剣士型「ぶっ殺してやるさかいな、あああ、殺しちゃる」
戦乙女型「キャハ!!うへっへへへへへ、へあッ」
戦乙女型が涎をじゅるりと飲み込む。
戦乙女型「キャハ!!うへっへへへへへ、へあッ」
戦乙女型が涎をじゅるりと飲み込む。
他のテーブルの神姫やオーナーがけげんな顔で騒ぐ神姫たちを見る。
花型「なんやなんや!」
丑型「喧嘩や!!」
種型「オー怖い怖い」
オーナーA「ちょっとなんだなんの騒ぎだ」
オーナーB「おい、やめろよ」
忍者型「やれやれッ!!!ぶっ殺せ!!」
武士型が口笛を吹く。
丑型「喧嘩や!!」
種型「オー怖い怖い」
オーナーA「ちょっとなんだなんの騒ぎだ」
オーナーB「おい、やめろよ」
忍者型「やれやれッ!!!ぶっ殺せ!!」
武士型が口笛を吹く。
ヒュウーーーー♪
チーム名「からしマヨネーズ風味 ピザ」
□ 剣士型MMS 「ノロヴァ」 Aランク
□ 騎士型MMS 「バートリー」Aランク
□ 戦乙女型MMS「オタリア」Sランク
□ 悪魔型MMS 「ニパラ」 Sランク
□ 剣士型MMS 「ノロヴァ」 Aランク
□ 騎士型MMS 「バートリー」Aランク
□ 戦乙女型MMS「オタリア」Sランク
□ 悪魔型MMS 「ニパラ」 Sランク
VS
チーム名「カーテン・レールのストッパー」
□ 戦闘爆撃機型MMS 「マレズ」 Sランク
□ 戦闘機型MMS「カグラ」 Aランク
□ 天使型MMS 「レコア」Sランク
□ 砲台型MMS 「ルーシ」Aランク
□ 戦闘爆撃機型MMS 「マレズ」 Sランク
□ 戦闘機型MMS「カグラ」 Aランク
□ 天使型MMS 「レコア」Sランク
□ 砲台型MMS 「ルーシ」Aランク
ショットバーの前で完全武装の神姫たちが騒ぐ。
マレズ「ぶっ殺してやる」
オタリア「けひ、けっひいッ!!」
バートリー「調子に乗るなよ、コラ」
オタリア「けひ、けっひいッ!!」
バートリー「調子に乗るなよ、コラ」
???「主砲、撃て」
ズンズズズン!!!
上空から青白いレーザーが騒ぐ神姫たちの真ん中に着弾する。
ルーシ「うはっ!!」
ニパラ「アブネエ!!」
レコア「な、なんだぁ!!」
ニパラ「アブネエ!!」
レコア「な、なんだぁ!!」
上空を見上げると、低いエンジン音を鳴らしながら数隻の戦艦型神姫がゆっくりと降下してくる。
ゴーンゴーンゴーーン・・・
マレズ「せ、戦艦型神姫!?」
バートリー「灰色艦隊の生き残りか!」
バートリー「灰色艦隊の生き残りか!」
野木がすっと手のひらを指す。
手のひらの中には黒ずくめの軍服を着た将校型神姫がいた。
ナターリャ「ふん、バカ共が・・・力が有り余っているようだな」
レコア「な、ナターリャさ、さん」
ノロヴァ「ななんのようでしょうか!?うへっへ」
ノロヴァ「ななんのようでしょうか!?うへっへ」
急にヘコヘコと大人しくなる神姫たち。
ノザッパ「けっ・・・コメツキムシかよ、へこへこ媚びやがって」
マキシマ「ノザッパ黙れ」
マキシマ「ノザッパ黙れ」
ナターリャ「そんなにバトルしたいなら、俺がバトルの場を用意してやろうか?」
マレズ「とーー言いますと・・・」
ナターリャ「今日の夜12時に、例の神姫が出没する。貴様らも出ろ」
ニパラ「ちょ・・・ちょっと待ってくださいよ」
オタリア「うひひひ、それって夜帝のことですよね」
ルーシ「勝てっこないですよ、ムリですよ」
オタリア「うひひひ、それって夜帝のことですよね」
ルーシ「勝てっこないですよ、ムリですよ」
ナターリャ「指揮は私が取る。無理だと?」
ルーシ「い、いえそういう意味では・・・」
ナターリャ「これはお願いではない、命令だ・・・私の言っていることが分かるな?んん?」
ナターリャ「これはお願いではない、命令だ・・・私の言っていることが分かるな?んん?」
重巡洋戦艦型神姫のヴィクトリアが砲門をマレズたちに向ける。
コオオオオオン・・・
マレズ「は、はひ!!さ、参加しますよ!!なあオマエラ」
ニパラ「ナターリャさん、へっへへもちろんでっせ」
ルーシ「あうあうあー」
ニパラ「ナターリャさん、へっへへもちろんでっせ」
ルーシ「あうあうあー」
ナターリャ「よし、では1時間後に噴水広場まで集合。さっさと貴様らのマスターを呼んで来い!!」
マレズ「は、はひ!!」
ノロヴァ「え、えらいこっちゃ」
ノロヴァ「え、えらいこっちゃ」
ワラワラと散る神姫たち。
野木がナターリャに囁く。
野木「おい、いいのか?こんなバカな連中で・・・」
ナターリャ「勤勉で優秀なものは参謀にしろ 怠惰で優秀なものは指揮官にしろ 怠惰で馬鹿なものは兵隊にしろ 勤勉で馬鹿なものは即座に銃殺にしろ」というハンス・フォン・ゼークト の軍事組織論を知っているか?」
ナターリャ「勤勉で優秀なものは参謀にしろ 怠惰で優秀なものは指揮官にしろ 怠惰で馬鹿なものは兵隊にしろ 勤勉で馬鹿なものは即座に銃殺にしろ」というハンス・フォン・ゼークト の軍事組織論を知っているか?」
野木「はあ?」
ナターリャ「駒はバカを使うに限るってことだ。常識だろ?」
野木「・・・・あんたには負けるよ」
野木は肩をすくめる。
野木は肩をすくめる。
チカチカと、湖の向こうから発光信号が光る。
ノザッパ「おッ!!マスター!!来ました!!さっきメール送った奴です」
野木「来たか」
ナターリャが双眼鏡で湖を見る。
野木「来たか」
ナターリャが双眼鏡で湖を見る。
ズズズズズズ・・・・
大型の航空母艦型神姫が真っ暗な湖を併進する。
□ 航空母艦型MMS「ツラギ」 SSランク 二つ名「アタックキャリア」
オーナー名「金川 登」♂ 40歳 職業 模型店長
オーナー名「金川 登」♂ 40歳 職業 模型店長
航空母艦の上には、数機の武装神姫が乗って手を振っている。艦橋ブロックからチカチカと発光信号が流れる。
ノザッパ「ツラギより電文、ワレ ツラギ ワレ ツラギ 」
ナターリャ「・・・ノザッパ、電文を流せ」
ナターリャ「・・・ノザッパ、電文を流せ」
ノザッパ「は?」
ナターリャ「到着を歓迎するとな」
野木「近くの模型店の店長の航空母艦型神姫「ツラギ」だ。20機くらいの神姫なら余裕で搭載できる。内部は各種通信設備を完備、CIC(戦闘指揮所)付きの贅沢な神姫だ」
ナターリャ「うむ」
ナターリャ「うむ」
野木「役者がそろったな。この戦力で絶対勝てるのか?」
ナターリャ「世の中には絶対というのは存在しないが、限りなく近づけることは可能だ」
野木「へらず口を」
ナターリャ「世の中には絶対というのは存在しないが、限りなく近づけることは可能だ」
野木「へらず口を」
ナターリャ「艦載機の情報を」
野木がぴっと携帯の画面を照らす。
野木「腕利きの神姫を集めた。クセの強い連中だがな」
ナターリャは一瞥する。
ナターリャ「ふっ・・・構わんよ」
マキシマがツラギの横につく。
マキシマ「よお、ツラギ久しぶりだな」
マキシマ「よお、ツラギ久しぶりだな」
ツラギ「マキシマ、こんな夜遅くに呼び出すってことはただごとじゃないですね」
マキシマ「派手に行こうぜ!マスターは?」
ツラギ「もちろん、後から来ますよ」
マキシマ「頼むぜ、今日の得物は大物だぞ」
マキシマ「派手に行こうぜ!マスターは?」
ツラギ「もちろん、後から来ますよ」
マキシマ「頼むぜ、今日の得物は大物だぞ」
野木は湖の桟橋に立つ。
野木「時刻は22:30・・・あと、1時間半か・・・」
ナターリャ「30分後にみんなを集めて作戦会議だ。とは言っても作戦と呼べるようなものでもないがな」
野木「お手並み拝見と行こうか」
野木「お手並み拝見と行こうか」
To be continued・・・・・・・・