サムライ男に見る、最近の犯罪事情
2007年初旬、英国の地で押し込み強盗を働いた5人組がいたらしい。
彼らは駆けつけた警官2人をナイフで刺そうと襲いかかる。その時!
突如何処からか現れた侍が一人を斬り伏せ、逃げるもう一人も斬る!
結果警官は助かったが、“サムライ男”は既に姿を消していた……。
彼らは駆けつけた警官2人をナイフで刺そうと襲いかかる。その時!
突如何処からか現れた侍が一人を斬り伏せ、逃げるもう一人も斬る!
結果警官は助かったが、“サムライ男”は既に姿を消していた……。
「……だそうだ、なんか何処ぞのVシネマ時代劇でありそうな展開だな」
「マイスター、マイスターっ。わたしも、ばば~んと活躍したいですの」
「うむ、最近はハイテク犯罪も多いし、その中でこそローテクは光るな」
「特に神姫犯罪は最近多いですの、わたし達の姉妹が悪い事してますの」
「マイスター、マイスターっ。わたしも、ばば~んと活躍したいですの」
「うむ、最近はハイテク犯罪も多いし、その中でこそローテクは光るな」
「特に神姫犯罪は最近多いですの、わたし達の姉妹が悪い事してますの」
深夜のティーブレイク。暇な時は旧時代のニュースアーカイブを見る。
そして最近と比較していろいろ沈思黙考。これぞ私・槇野晶の休息だ。
昨今は……恐らく私が生まれ出る前から……この国は荒れ放題であり、
尚克アレ放題であるが、こういう“正義”にはやはり心動くな。有無。
そして最近と比較していろいろ沈思黙考。これぞ私・槇野晶の休息だ。
昨今は……恐らく私が生まれ出る前から……この国は荒れ放題であり、
尚克アレ放題であるが、こういう“正義”にはやはり心動くな。有無。
「神姫犯罪か……奴ならどう思うのであろうな、割と普通の男だが」
「奴?えっと、ホビーショップ・エルゴさんちのお兄さんですの?」
「そう。奴めは典型的なヲタだが、知識も腕もあり、魂も暑苦しい」
「あう。マイスター、それを言うなら熱い魂だと思いますの~……」
「構わぬ!で、そんな奴なら“正義”について何か一家言あろう?」
「奴?えっと、ホビーショップ・エルゴさんちのお兄さんですの?」
「そう。奴めは典型的なヲタだが、知識も腕もあり、魂も暑苦しい」
「あう。マイスター、それを言うなら熱い魂だと思いますの~……」
「構わぬ!で、そんな奴なら“正義”について何か一家言あろう?」
成人男性としての評価はさておき、その心意気は私も買っているのだ。
OK、「幼女の癖に」とか言った奴は今すぐに根性焼きしてやろうか?
……まあ、表面上のみとか絵空事ならそこまでなのだが、万一もある。
技術的な相談事もあるし、今度行った時にでも軽く鎌を掛けてみるか。
奴が本物なら、さぞ有意義な議論ができるだろう。その折は……有無。
OK、「幼女の癖に」とか言った奴は今すぐに根性焼きしてやろうか?
……まあ、表面上のみとか絵空事ならそこまでなのだが、万一もある。
技術的な相談事もあるし、今度行った時にでも軽く鎌を掛けてみるか。
奴が本物なら、さぞ有意義な議論ができるだろう。その折は……有無。
「……あの、マイスターっ。それよりも、それよりもっ!!」
「ん?ああ、すまない。危うく己の思考に溺死する所だった」
「新作のお洋服の仕上げ、もうすぐ終わりそうなんですの?」
「ん?ああ、すまない。危うく己の思考に溺死する所だった」
「新作のお洋服の仕上げ、もうすぐ終わりそうなんですの?」
そうだった。MMSショップ“ALChemist”のショップブランドである、
神姫用服飾“Electro Lolita”の新作を今は作っていたのであった。
先日渋谷でスキャンした最新モードの女性服。ああ言った物を参考に
私なりのアレンジを混ぜ込み、神姫のボディサイズに合わせていく。
この小さなキャンパスに感性を詰め込むのも職人(マイスター)の技。
神姫用服飾“Electro Lolita”の新作を今は作っていたのであった。
先日渋谷でスキャンした最新モードの女性服。ああ言った物を参考に
私なりのアレンジを混ぜ込み、神姫のボディサイズに合わせていく。
この小さなキャンパスに感性を詰め込むのも職人(マイスター)の技。
「今回のお洋服もステキみたいですから、早く着てみたいですの♪」
「ああ、今回はクロスタイプだからもう少しで出来る。焦るなよ?」
「はーい。そして早くマイスターとおそろいで歩きたいですのっ!」
「う゛、どうしても着ろと言うのか……仕方ない“妹”だ、全くッ」
「ああ、今回はクロスタイプだからもう少しで出来る。焦るなよ?」
「はーい。そして早くマイスターとおそろいで歩きたいですのっ!」
「う゛、どうしても着ろと言うのか……仕方ない“妹”だ、全くッ」
今回の“モデル料”で選ばれた洋服は、あろう事かスキャン元の服。
私のコンパクトボディに合わせた同じブランドの別物ではあるが……
これも“妹”を華やかにしてやりたい姉の心情なのかも知れないな。
私のコンパクトボディに合わせた同じブランドの別物ではあるが……
これも“妹”を華やかにしてやりたい姉の心情なのかも知れないな。
「マイスターとおそろい、おそろいっ。おそろいの服~♪」
「出かけるのは明日だぞ?今晩はもう遅いから試着だけだ」
「はい。それだけでも、わたしはとても嬉しいですの~♪」
「ふふ……しょうがない“妹”だ。すぐに着せてやるッ!」
「出かけるのは明日だぞ?今晩はもう遅いから試着だけだ」
「はい。それだけでも、わたしはとても嬉しいですの~♪」
「ふふ……しょうがない“妹”だ。すぐに着せてやるッ!」
──────今日も月が昇り、星に楽しい夜が訪れる様だ……。