MGシリーズから学んだこともある。伝える自由もある。

ここでも個人的に気に入っているセリフやシーンをこのページへ書いていきます。やっぱり主観視点が強い。

MGS1の会話はほぼ原文となっていますが、MG2SS/MGS2:SOL/MGS3:SE/MPOの会話の一部は正確ではないと思われます。誤字/脱字などは修正中です。現在はMGS2:SOLの会話の追加と修正を行っているところです(更新日はまだ未定)。画像が多くなってきた為、ページの分割も考えています。

強制改行を削減中です。誤字/脱字などはまだ修正しません。画像も変更予定です。個人的に気に入っている1枚の画像に差し替えます。

目次


いいセンスだ

Metal Gear 2 Solid Snake

(注) 原文はPS2復刻版から
フランク・イェーガー(グレイ・フォックス)「俺は戦争が憎い... ここの子供たちのように。だが...俺には戦争が必要だ。」

スネーク「最後まで決して諦めない。いかなる窮地でも成功をイメージする。...あんたの言葉だ」


Metal Gear Solid

ナスターシャ「この作戦には核緊急捜索チームの顧問として参加を要請された。喜んで引き受けさせてもらったよ。テロリストによる核攻撃など許すわけにはいかない。協力させてくれ。」
スネーク「随分と勇ましいんだな。」
ナスターシャ「実際に核が撃たれようとしているんだろう?核の問題というのは、全人類にとって常に他人事ではありえないんだ。傍観はできない。…といっても、今の私にできるのは、君に助言をする事くらいだが…。」
スネーク「それで十分だ。誰もあんたにここに来て戦うことなどは望んでいない。…それは俺の役目だからな。…ナスターシャ、よろしく頼む。」
ナスターシャ「こちらこそ。」

メリル「名前は?」
スネーク「これまで名前が必要になった事はない。」
メリル「あっ!もしかして、スネーク?ソリッド・スネークなの?」
スネーク「そう呼ばれた事もある。」
メリル「伝説の男?…あなたが?さっきはどうも… 味方だとは知らなかった。」
スネーク「こっちはわかったさ。」
メリル「どうして?」
スネーク「君の眼だ。」
メリル「目?」
スネーク「戦士の眼じゃない。」
メリル「新兵の目でしょ?」
スネーク「いや、人を慈しむ眼だった。」
メリル「さすがは伝説の男ね。いきなり口説くつもり?」
スネーク「逢えば伝説じゃなくなる。現実に直面すれば、幻滅するものだ。」
メリル「そうでもないわ。」

スネーク「俺はこれから博士の保護に向かう。君は…。」
メリル「私も一緒にいくわ。」
スネーク「ダメだ。新米はどこかで隠れてろ。」
メリル「新米じゃないわ。」
スネーク「口だけではだめだ。」
メリル「…。」
スネーク「敵に向かって一瞬でもためらったら終わりだぞ。二度も幸運は続かない。」
メリル「私、引き金がすぐに引けなかった。訓練ではちゃんとやれたのに…。指を引くだけで、相手の命が終わってしまうと思うと、怖かった…。」
スネーク「訓練で的を撃つのとは訳がちがう。」
メリル「私、軍人になる事をずっと、夢見てきた…。実戦にむけて、毎日毎日、訓練をしてきた…。でも…。」
スネーク「どうだ? もうやめたいか?」
メリル「やめられない。やめるわけにはいかない。」
スネーク「人を殺してショックを受けないのは、異常者だけだ。罪悪感のない殺人は新たな殺戮を産む。戦場では、普段は封印されている残虐性や闘争本能が顔を出す…。戦場では、戦争という名のもとに罪の意識は緩和される。」
メリル「でも、これは戦争じゃない。テロよ。」
スネーク「精神が安定していないのは、戦闘時の高揚(コンバット・ハイ)の反動だ。大量に分泌されたアドレナリンが薄れ始めているんだ。結論を急ぐな。」
メリル「戦闘時の高揚(コンバット・ハイ)なら講習を受けたわ。」
スネーク「今は議論はやめよう。生き残る事だけを考えろ。」
メリル「ここから生きて帰れたらゆっくり考えてみる。」

オタコン「僕が馬鹿だったよ… 自分のまいたタネだ」

オタコン「実は―― 僕の祖父さんはマンハッタン計画に参加していたんだ 祖父さんは死ぬまでその事を悔やんでいた それに僕の父が生まれたのは 1945年 8月6日」
スネーク「ヒロシマに原爆が投下された日か… 皮肉な事だな」
オタコン「親子三代 僕の家系のDNAには 核兵器に苦しめられる運命が書き込まれているのか?」

オタコン「『科学は人の生活を助ける』と信じて研究してきた それが… 結局 僕等は利用されただけだ 科学の平和利用なんてアニメでしか…」
スネーク「泣き言はいい 現実を見るんだ」

オタコン「僕の人生はなにも核兵器を造る為にあるんじゃない」
スネーク「科学者はみんなそう言う」
オタコン「僕が科学者になったのも アニメのようなロボットを創りたかったからなんだ 純粋にね」
スネーク「言い訳にしか聞こえないぞ」
オタコン「確かに 僕達にも責任はある 戦争があるから科学が発展する 科学者の欲があるから殺戮兵器が生まれる でも 今日で終わりだ もう殺戮行為に手は貸さない」

スネーク「メタルギアはこの北の地下整備基地にあるそうだ…」
メリル「私も連れてって?ここなら私の方が詳しい」
スネーク「足手まといだ 君は実戦経験が少ない」
メリル「足手まといにはならないわ 誓うわ」
スネーク「もしそうなったら?」
メリル「かまわず私を撃って」
スネーク「弾の無駄使いはしない」
メリル「わかった ケリは自分でつけるわ 私 普通の女の子みたいに化粧なんてしない… だから 鏡に向かうなんて習慣もない そういう女になるの 嫌いだった ずっと軍人になるのが 夢だったの でも違った… それは自分の夢じゃなかった 私の父 小さい時に戦争で死んだの」
スネーク「親の遺志を継いで?」
メリル「いいえ 軍人になれば死んだ父の事が理解できると思ったの」
スネーク「それで 軍人に?」
メリル「今日までそう思っていた でも 今わかった 本当は自分を見るのが怖かっただけ 自分で生き方を決めるのが怖かったのよ… もう自分を偽りたくない 自分を見つめる勇気を持ちたい 私が何者であるか 何ができるか 私が生きてきた人生は何だったのか 確かめたい…」
スネーク「よく見とけよ しばらくは鏡は見られなくなるぞ 顔も洗えなくなる」
メリル「ええ…」
スネーク「これは訓練ではない 生死をかけた闘いだ 英雄(ヒーロー)もヒロインもいない 負ければただの犬死にだ」
メリル「ええ…」

メリル「私… 捕まった時にマンティスに暗示をかけられていたみたい」
スネーク「後悔するのならここに置いていくぞ」
メリル「そうね」
スネーク「後悔するよりも反省する事だ 後悔は人をネガティブにする」
メリル「わかった ごめんなさい もう迷惑はかけないわ スネーク―― ちょっといい?」
スネーク「まだ泣き言か?」
メリル「さっきの話だけど… マンティスの言った事…」
スネーク「さっきの…なんだ?」
メリル「いえ… 教えて? スネーク あなたの名前はなんていうの? 本当の名前」
スネーク「戦場では名前なんて意味がない」
メリル「歳は?」
スネーク「君よりは死人を多く見てきている」
メリル「家族は?」
スネーク「育ての親ならいくらでもいる」
メリル「好きな人は?」
スネーク「他人の人生に興味を持った事は無い」
メリル「そう… マンティスが言ってたようにあなたには何も無いのね」
スネーク「他人の人生に介入すれば 自分を守れなくなる」
メリル「悲しい人」
スネーク「さあ 行くぞ…」

メリル「私 本当…新米ね 二度も…」
スネーク「大丈夫だメリル 狙いは俺だ」
メリル「いくら私でもわかるわ こんな古典的な罠… スナイパーよ 私は囮 あなたが出てくるのを待ってるんだわ」
スネーク「クソッ!」
メリル「私を撃って!!」
スネーク「だめだ」
メリル「銃が… 自分ではカタを着けられないわ」
スネーク「早まるな」
メリル「足手まといにならないって誓ったもの! 私 こんなだけど… あなたを助けたい!役に立ちたい!」
スネーク「黙ってろ 体力を消耗するぞ」
メリル「私が甘かった 軍人なんかに憧れて… 戦場には何も無い 戦争では何も生まれない 私の代わりに生き抜いて スネーク そして… 人を好きになって 私の言葉を忘れないで …さあ 行って!!」

キャンベル「…メリル…。」
ナオミ「キャンベルさん?」
キャンベル「くそっ!!スネーク、それは罠だ。スナイパーが敵を誘い出す為に使う手だ。致命傷を避けて、君がメリルを助けに出てくるのを待ってるんだ…!」

スネーク「俺が他人の命を救うなどありえない、とでも?」
ナオミ「そこまでは言わないけど…。」
スネーク「あいにく、俺は自分の遺伝配列に何が書かれているかなど知らない。俺は本能に従っているだけだ。」
ナオミ「野蛮な人?」
スネーク「俺はメリルを助ける。理由なんかいらない。」
ナオミ「そう…。」
スネーク「他人のためにも闘わない。自分のためにメリルを助ける。大佐、心配するな。」
キャンベル「スネーク、ありがとう。」

スネーク「家族は?」
ナオミ「…私には愉快な話題じゃないわ。」
スネーク「俺には家族はいない…。いや、一人父親を名乗った男がいた…。」
ナオミ「その人は?」
スネーク「殺した。俺がこの手で。」
キャンベル「…ビッグボス、か。」
ナオミ「えっ? ビッグボスが?」
キャンベル「君が知らないのも無理はない。6年前…ザンジバーランド…。真相を知る者は、今では私とスネークだけだからな。」
ナオミ「そんな…。ビッグボスは…。本当にあなたの?」
スネーク「…奴はそう言った。それだけが事実だ。」
ナオミ「あなたは、それを知っていて、彼を?」
スネーク「…ああ。」
ナオミ「どうして!」
スネーク「…それを望んだからだ。俺も…そして奴も。」
ナオミ「そんな…。親殺しなんて…。」
スネーク「ああ。…俺の人生のトラウマだ…。マンティスの言うとおりな。」

ナオミ「スネーク…。…私も…本当の家族はいない。大学まで進学させてくれた兄が一人。血はつながってない。兄と言っても歳は随分、離れていたけど。」
スネーク「その人は?」
ナオミ「…もういない…。」
スネーク「そうか…。」
ナオミ「スネーク、恋人とか…いるの?」
スネーク「一度、戦場での緊張状態を経験すると、日常生活では誰も信用できなくなる。」
ナオミ「友達は?」
スネーク「…キャンベル大佐。」
キャンベル「まだ私を友人と呼んでくれるのか…?」
ナオミ「それだけ?」
スネーク「いや、もうひとり…。フランク・イエーガー。」
ナオミ「えっ!?」
キャンベル「ビッグボスから最も信頼され、部隊内で唯一FOX(フォックス)の称号を与えられた男…。グレイ・フォックスだ。」
ナオミ「…。」
スネーク「俺は奴から、いろんな事を学んだ。」
ナオミ「でも…。殺し合ったんじゃ?」
スネーク「確かにザンジバーランドで俺は奴と闘った。だが敵意があったわけじゃない。それぞれ敵と味方に振り分けられていただけだ。」
ナオミ「そんな友情なんて?」
スネーク「ありえないか?戦いは友情を終わらせるものではない。」
ナオミ「そんなのおかしい。」
スネーク「最初に逢ったのは戦場だ。奴はアウターヘブンで捕虜となっていた。しかし、俺には奴が捕虜には見えなかった。あくまでも冷静に的確に、新米だった俺をサポートしてくれた。」
ナオミ「それから、親密に?」
スネーク「いや、プライベートでのつき合いはない。俺達は皆、そうだ。次に戦場で逢った時は敵対する関係になっていた。俺達は地雷原の中、素手で殴りあった…。奇妙な程、健全な時間だった。正義も悪もない。スポーツのような一体感があった。」
ナオミ「おかしいわ。それもただの暴力よ。殺し合いよ。」
スネーク「ああ、そうだと思う。」
ナオミ「そんな関係なら、あの忍者(サイボーグ)はどう説明がつくの?」
スネーク「わからない。」

キャンベル「スネーク、メリルのことだが…。」
スネーク「大佐、俺は…。」
キャンベル「…聞いてくれ。」
スネーク「俺はメリルを守ることができなかった…。」
キャンベル「スネーク、あの子も軍人だ。捕虜になる事態もありうるとわかっているさ。自分の意志で任務についたんだ。覚悟は、できていたはずだ。」
スネーク「いや、そうじゃない…。」
キャンベル「?」
スネーク「メリルは自分が軍人にならなければいけない。そう思い込んでいただけだ。亡くなった父親に近づくために。」
キャンベル「あの子がそんな事を?」
スネーク「彼女はまだ戦場に立つべきではなかった。戦場で傷つく覚悟もできていなかったはずだ。俺がもう少し…。」
マスター「らしくないな、スネーク。」
キャンベル「マスターがどうして?」
マスター「盗み聞きしていたようで悪いんだが、我慢できなくなってな。」
スネーク「マスター…。」
マスター「スネーク、反省はいい。後悔するのも勝手だ。だが過去の過ちをただ否定的に捉えて自分を責めるのはやめた方がいい。それは何も生み出しはしない。」
メイ・リン「そうよ。落ち込むなんて『伝説の男』には似あわないわ。メリルさん、きっと無事でいるわよ。」
スネーク「メイ・リン…。」
キャンベル「スネーク、リキッド達を止めてくれ。…メリルもそれを望むはずだ。」
スネーク「そうだな。…メリルならそう言うだろうな。」

オタコン「君は大した男だ さっきはまるで 映画みたいだったよ」
スネーク「映画みたいにはいかない 英雄(ヒーロー)のように女を助ける事はできない…」
オタコン「メリルの事かい?…いや なんでもない スネーク 君にどうしても聞きたいことがあるんだ ここまで来たのもその為なんだけど… 君は人を好きになった事あるかい?」
スネーク「そんな事を聞くために?」
オタコン「いや… 傭兵でも人を好きになるのかなって」
スネーク「何がいいたい?」
オタコン「君に確認したいんだ 戦場でも愛は芽生えるかどうか?」
スネーク「たとえどんな状況でも どんな時代でも 人は人を愛する事ができるはずだ ただし 愛を享受したければその人を守り抜く事」
オタコン「そうだよね」
様々な理由で別れる時が来るまで、愛している人を様々な脅威から守り抜く事ができれば、本当にその人を愛してるという事なのかもしれない。

ナスターシャ「核抑止政策が取られ続ける限り、核弾頭の数は減ったとしても、廃絶はされないだろう…。だが、世界に必要なのは核の削減ではない。廃絶だ。私は以前、国防省情報局(DIA)にいた。ペンタゴンに入ったのは、核廃絶を実現するには内部から核抑止の無効性を訴えていくしかない、と考えたからだった。」
スネーク「どうして、そこまで?」
ナスターシャ「…放射線被曝は残酷で悲惨なものだ…。私はそれをよく知っている…。…よく知っているんだ…。」
スネーク「?」
ナスターシャ「私が生まれ育ったのはウクライナ、プリピャチ市だ。1986年、4月26日。当時、私は10歳だった。」
スネーク「まさか?」
ナスターシャ「…チェルノブイリ原子力発電所が炉心融解を起こした時、私はそこから北に三キロの所に住んでいた…。」
スネーク「…。」
ナスターシャ「プリピャチ市からは、60万~70万の人が疎開した。65万の子供が健康をそこない、86年~93年の間に、その内の12000人が亡くなった…。除染作業をしていた私の両親も…数年後には放射線障害で亡くなった。核兵器は、これ以上の惨劇を人為的に引き起こすんだ。しかも被害を受けるのは一般市民と自然環境…。私たちはこの地上から核を廃絶しなければならない。次の世代に、あんな思いをさせてはならない。」

スナイパー・ウルフ「私は戦場で生まれた 育ったのも戦場だ 銃声や怒号―― 悲鳴が私の子守歌だった 来る日も来る日も狩りたてられ 憑かれたように戦う それが私の日課だった… 朝 目覚めると 仲間や家族の死体が累々と横たわっていた 私達は朝日を見ながら… 今日の命を祈った 政治や歴史は 単に私達をなぶるだけの存在でしかなかった そんな時 あの人が現れた あの人―― 英雄サラディンが助けてくれた」
スネーク「サラディン?ビッグボスの事か…」
スナイパー・ウルフ「私はスナイパーになった 身を隠し スコープから世界を傍観する立場になった 戦場を内からではなく 外から客観的に観る立場に 私はそうやって戦場の外から殺戮を… 人の愚かな歴史を見てきた 私は世の中に復讐する為に この部隊 この蹶起(ケッキ)に参加した しかし 私は… 狼(ウルフ)としての誇りを失ってしまった 復讐の念が 身も心も私を変えてしまった 今の私は犬(ドッグ)同然」
スネーク「狼(ウルフ)は高潔な生き物だ 犬(ドッグ)とは違う ユーピック語では狼(ウルフ)の事をケグルネクと言い 高貴な生き物として崇めている 俺達のような傭兵は「戦争の犬(ドッグ・オブ・ウォー)」と呼ばれている 確かに俺達は消耗品だ しかし お前は違う 狼(ウルフ)だ 犬(ドッグ)ではない」
スナイパー・ウルフ「お前は誰なの?もしかしてサラディン?」
スネーク「お前は… メリルを助けてくれた」
スナイパー・ウルフ「たとえ傍観者でも女や子供が血を流すのは観たくない」
スネーク「安心しろ ウルフらしく 気高く死ねる」
スナイパー・ウルフ「今 わかった 誰かを殺す為に潜伏していたんじゃない 殺されるのを待っていたんだ お前のような男に… お前は英雄(ヒーロー)だ 私を解放してくれる…」

オタコン「どうしてなんだ… 愛してた…」
スネーク「どうした?」
スナイパー・ウルフ「銃を… 私の銃を近くに… 銃は身体の一部なの みんな… いるわね… さあ 英雄(ヒーロー) 私を解放して…!」
オタコン「さよなら…」

オタコン「スネーク… 戦場でも愛は享受できるって言ったよね?僕は何もできなかった…」
オタコン「それは?」
スネーク「持ち主に返す 俺にハンカチは必要無い」
オタコン「どうして?」
スネーク「涙は既に涸れている」

スネーク「地下整備基地に潜入する 時間が無い」
オタコン「わかってる」
スネーク「自分の身は自分で守れ 誰も信用するな」
オタコン「ああ…」
スネーク「メタルギアの破壊に失敗すれば恐らくここは空爆を受けるはずだ」
オタコン「…そうだね」
スネーク「もう逢う事も無いかもしれん」
オタコン「無線機は手放さないよ ずっと追跡してる」
スネーク「いつでも逃げていい 残りの人生 好きなように生きろ」

オタコン「スネーク!彼女は何の為に闘ってたのかな?僕は何の為に?スネークは何の為に?」
スネーク「生きて逢えたら 答えを教えてやる」
オタコン「わかった その時までに… 僕も答えを探しておくよ」

キャンベル「クルドの狙撃手か。悲しい運命だな。」
スネーク「どんな境遇に生まれようと、そこから先の人生は、本人が自分の意志で選び取っていったものの積み重ねだ。 それを運命や宿命などという言葉で片づけてしまうのは、どうだろう…。」
ナオミ「…そうかしら?もしも戦場なんかに生まれなければもっと別の、もっと幸せな生き方ができたかもしれない…。人殺しなんてしないで済む人生を…?」
スネーク「…。」

スネーク「マスター、俺達は…やはり犬に過ぎないのだろうか?」
マスター「らしくないな、スネーク?…スナイパー・ウルフの言葉に影響されたか?」
スネーク「…。」
マスター「…戦う意義を自問しない兵士などいない。いればそいつはただの殺人狂、異常者だ。だが戦いの目的を自らの死の中に見出してしまった者は、決して勝利する事はない。ウルフのようにな。死を懇願した時、勝負は決まる。お前はそうなるなよ、スネーク…。」

バルカン・レイブン「お前は自然が創りだした蛇ではない お前もボスも 違う世界から来た… 俺達の知る世界ではない 決着をつけて来い 俺は最後を見ている…」

バルカン・レイブン「蛇(スネーク)よ 自然界には限度を超えた殺戮は存在しない 必ず終わりがある だが お前は違う」
スネーク「俺には 終わりがないというのか…」
バルカン・レイブン「お前の進む先に 終着駅(ターミナル)は無い どこまで行っても いくつ屍を乗り越えようと… 終わりのない殺戮だ 救いのない未来… いいか―― 蛇(スネーク)よ!俺は 見ている!!」

スネーク「フォックス なぜだ!なぜ 俺に拘る!」
フォックス「俺は死の囚人だ お前だけが俺を解放してくれる」
スネーク「フォックス もうこんな事に関わるな ナオミはどうする?ナオミはお前の為に復讐を…」
フォックス「ナオミ…」
スネーク「ナオミを止められるのはお前だけだ」
フォックス「俺にはできない」
スネーク「どうして?」
フォックス「ナオミの両親を殺したのは俺なんだ」
スネーク「……!!」
フォックス「まだ若かった俺はあいつまでは殺せなかった… あいつを拾ったのは 後ろめたさに耐え切れなかったから あいつの世話をしたのは 痩せこけた良心を満足させるため それでも… ナオミは俺を兄と慕ってくれた」
スネーク「フォックス…」
フォックス「はたから見れば俺達は仲の良い兄妹に見えたかもしれん だが… あいつに瞳を覗かれる度俺はいつも怯えていた お前から伝えてくれ 本当の仇はこの俺だと」

フォックス「追い込まれた狐はジャッカルより凶暴だ!」

リキッド「さすが FOXの称号を持つ男!だが それまでだ」
フォックス「うぐっ!!今だ!スティンガーを撃ち込め!」
スネーク「フォックス!」
リキッド「撃てるか?こいつも死ぬぞ!」

フォックス「おまえの前で これで本当に死ねる ザンジバーランドの後 俺は戦いを取り上げられた… 生きる実感の無い ただ死んでいないだけの無意味な生 長かった… それが今 ようやく終わる」

フォックス「スネーク!俺達は政府や誰かの道具じゃない!戦うことでしか… 自分を表現できなかったが… いつも自分の意志で戦ってきた スネーク… さらばだ」

スネーク「フォックス!!」

リキッド「愚かな男だ 死を懇願した時 勝敗は決まる わかったろう!貴様は誰も守れやしない!自分の身さえな!死ね!」

スネーク「大佐、フォックスが死んだ…。」
キャンベル「ああ…。例え戦士といえども、人は戦いだけのために生きるべきではない。戦いの他にも人生はある。それをどこかで見つけてくれていれば…。」
スネーク「純粋で不器用な男だ。この世界には…あいつが信じられるものは、わずかしかなかっただろう。」
キャンベル「…そうだったな…。フォックスが望んでいたのは、本当に死だけだったのか?」
スネーク「さあな。だが…死んで得られる幸福があるとは、俺には思えない。俺は生きてここを出る。」
キャンベル「ああ。必ず、戻ってきてくれ。」

キャンベル「むき出しのコックピットにスティンガーを撃ち込んでやれ!勝つんだ、スネーク。」

キャンベル「長官はナオミの裏切りを知って、FOXDIE(フォックスダイ)の効果に疑問を持った。スネークのメタルギア破壊で核攻撃を受ける恐れもなくなった今、彼はもっとも直接的な方法で事実の隠蔽を図るつもりなんだ。」
スネーク「…全ての証拠とそれを知る者をこの基地ごと核で吹き飛ばすつもりか。」
キャンベル「スネーク、だが心配するな。核攻撃は私が中止させる。」
スネーク「何?」
キャンベル「例え形式だけであっても、本作戦の指揮権は私にもある。私が爆撃中止命令を出せば命令系統が混乱し、少なくとも時間は稼げるはずだ。その間に脱出してくれ。」
スネーク「大佐、そんなことをすれば…。」
キャンベル「いいんだ、スネーク。…実は極秘裏にFOX HOUND(フォックスハウンド)の内偵捜査は行われていたんだ。そしてメリルは蜂起(ホウキ)当日に、この作戦に編入された。私を脅迫する材料として…。」
スネーク「くだらん。」
キャンベル「…すまなかった。メリルの命と引き替えに協力を強いられていたのだ。さぁ早く逃げろ、スネーク。」
スネーク「いいのか?…全てを失うぞ。」
キャンベル「構わんさ。本当に失ってはいけないものを、守ることができる。」
スネーク「大佐…。」
キャンベル「さぁ爆撃中止命令を出そう。これで後戻りはできんな…。」

スネーク「済まない… クソッ!!俺は恐怖に屈した 苦痛に服従した 痛みから逃れるために君の命を売った… 俺は敗者だ 君の望んだような英雄(ヒーロー)ではない!負け犬だ!メリル… 済まない 許してくれ…」
オタコン「メリルはもう… 誰を許すこともできないよ」
スネーク「オタコン?」
オタコン「彼女は逝ってしまった…」
スネーク「俺のせいでな…」
オタコン「そうやって自分を責めるのは楽だろうね そうする事で 彼女の死から目をそらす事ができる」
スネーク「お前に何がわかる!メリルは死んだ 俺は負けたんだ!!」
オタコン「じゃあ ここで死ぬかい?彼女と一緒に」
スネーク「……」
オタコン「スネーク… 人は死ぬ… でも死は敗北ではない ヘミングウェイの言葉だ 僕もウルフを失った でもそれは敗北じゃない 僕もウルフもこれからなんだ 敗北したわけじゃない」
スネーク「これから?」
オタコン「確かに命は失われたけど 恋は失ってはいない 人生に勝ち負けなんてないよ そうだろ?生き抜こう スネーク?」

スネーク「オタコン?お前…」
オタコン「もう 過去を悔いる生き方はやめたんだ 人生は失うばかりじゃない…」

オタコン「始まった… あいつら 物を壊す時だけせっかちなんだ 破壊するがいい… でも 人の勇気を壊すことなんかできない」
スネーク「わかった、行こう!メリル 俺を見ていてくれ 伝説の男かどうかを…」

スネーク「お前はどうする?」
オタコン「僕?僕は…。ここに残る。脱出路を確保するには、もう少し時間が必要なんだ。」
スネーク「しかし…。」
オタコン「脱出路の解除はかなり厄介なんだ!僕にしかできない。」
スネーク「オタコン?」
オタコン「心配はいらないよ。僕はここに残る。自分の意志で決めた事だ。」
スネーク「地下基地といえども地表を貫通する核爆弾だ。容赦ないぞ。」
オタコン「もう、過去を悔いる生き方はやめたんだ。人生は失うばかりじゃない…。」
スネーク「…。」
オタコン「スネーク、僕は以前より充実してる。生きる目的ができたんだ。」
スネーク「わかった。死ぬなよ。」

オタコン「じやあ、切るよ。必ず脱出路を何とかするから。」
スネーク「ありがとう。」
オタコン「ありがとう、か…。いいもんだな…。」
スネーク「…信じてるぞ。」
オタコン「ああ。ありがとう、スネーク。」

スネーク「さぁ 脱出するぞ」
メリル「彼は?オタコンはどこに?」
スネーク「奴は… 今 闘っている 今までの自分と これからの自分の為に…」
メリル「そして 私達の為に?」
スネーク「そうだ 奴の勇気を無駄にはしない」
メリル「わかったわ」


Metal Gear Solid 2 Sons of Liberty

雷電「シャドーモセスにオタコンと言えば……。」
ローズ「ハル・エメリッヒ博士。シャドーモセス事件での生存者。」
雷電「ローズ?」
ローズ「あの事件のあと、スネークとオタコンはテロリストとして指名手配された。」
雷電「反メタルギア団体……。」
大佐「彼等は世界中のメタルギアを破壊して回った。」
ローズ「そして2年前その『ビッグ・シェル』が建造される理由を作った。」
雷電「スネーク達はテロリストではない。」
ローズ「ジャック、どうして彼等をかばうの?」
雷電「これまで任務を遂行して感じる… 使命感だけでは潜入任務(スニーキング・ミッション)は達成できない。単にタフなだけでは。」
ローズ「ジャック、大丈夫?」
雷電「それ以上に祟高な何か…… そう、的確な言葉が見当たらないが。例えば『勇気』や『理想』に裏付けされた強い『意志』が必要だ。俺にも感じるんだ。シャドーモセスを救ったスネークはテロリストに豹変はしない。」
大佐「それは定かではないが、彼等は2年前、タンカーと共に沈んだ。そしてスネークの遺体も回収されている。」
雷電「遺体のDNA検査も一致。」
ローズ「ジャック、あなたの気持ちもわかる。でもスネークは死んでるの。だから彼がハル・エメリッヒ博士であるはずはない。」
雷電「もう1つ確かなことがある……。テロリストのリーダーもスネークではありえない。」

雷電「あぁ、ちょっと?」
スネーク「何だ?」
雷電「あんたが、スネークなのか?」
スネーク「……。」
雷電「死んだはずだ……。」
スネーク「俺は死なんさ。まだやることがたくさんある。」
雷電「スネーク、あんたが伝説の傭兵として、聞きたいことがある。」
スネーク「伝説?伝説は人が作るものだ。人が記憶し、語り伝えるものだ。」
雷電「俺は任務でここにいる。自らの意志ではない。できれば、今すぐにでもここから逃げたい。」
スネーク「……。」
雷電「なぜ再び戦場に?」
スネーク「雷電、いいか。俺の親友の言った言葉がある。」
雷電「……。」
スネーク「俺達は政府や誰かの道具じゃない。戦うことでしか自分を表現できなかったが……いつも自分の意志で戦ってきた。」
雷電「なぜ……遺体のDNA検査では。」
オタコン「あれはリキッドの遺体だよ。彼とスネークはDNAレベルでは全く同じ。」
雷電「リキッドの遺体。」
オタコン「そうさ。世間の目をあざむくためのトリック。ある機関が冷凍保存してたのを盗み出したんだ。ちょっと苦労したけどね。」
スネーク「そういうことだ。」
雷電「……。君らは本当に非政府組織(NGO)なのか?」
オタコン「ああ、僕等は民間の反メタルギア組織さ。」
スネーク「どこにも属さない。この地球上からメタルギアを根絶するために動いている……。」
雷電「なぜそんな危険なことを?」
スネーク「4年前の俺もそう思っていた。アラスカの僻地で自分の殻に閉じこもって……酔っぱらっていた。」
オタコン「僕等は伝える義務がある。世間に、子供達に。」
雷電「何を。」
オタコン「我々人類の間違い。」
スネーク「過ちを記憶して、伝える、抗議する……そのために生きる。」
雷電「君らが未来を変える?」
スネーク「そこまで自惚れてはいない。」
雷電「君らのは、草の根運動なんかじゃない。テロに近い。」
スネーク「そうかもな。」
オタコン「僕等の組織『フィランソロピー』が、情報を手に入れたんだ。ここで新型メタルギア開発が行われていて、テロリストがそれを襲撃しようとしているっていうね。タレコミなんかとは違う、信頼できる情報だった。」
雷電「だからあんた達はここに?」
オタコン「ああ……。それと、個人的な理由……。」
スネーク「こいつの妹がビッグシェルにいるらしい。俺達は誰の使いでもない。俺達の意志で、俺達の闘いをしている。俺は……俺は誰のためにも戦っていない。」
雷電「これはミッションだ。」

スネーク「お前にはお前の役割がある」
オタコン「わかってる 僕には荷が重すぎる…」
スネーク「違う 人質を救えるのはお前だけだ わかるな」

スネーク「オタコン!人質を頼むぞ!重量オーバーでも何でもいい!岸まで辿り着ければいい!」
オタコン「任してくれ」

スネーク「オタコン 頼んだぞ」

スネーク「人殺しが正当化される事などない。正当化される時代もない。俺達は自分の功績を残そうとしているんじゃない。」
雷電「なら、あんたやオタコンは何のために戦っている?」
スネーク「俺は未来のために銃を握っている。いいか、つまらん殺戮に手を貸すのは、これで終わりにしろ。」
雷電「俺はどうすればいいんだ…」

スネーク「信じるものは自分で探せ そして次の世代に伝えるんだ」
雷電「何を?」
スネーク「自分で考えろ 行くぞっ!」

スネーク「最初から名前や思い出があるわけじゃない そして 語り伝えるのも 自分で決めることだ 誰かが決めるもんでもない」

スネーク「~~祖先から自由を受け継いだ 伝える自由がある この俺でもな」

スネーク「いや お前にはやることがある 伝えなくてはいけないことがある…」


Metal Gear Solid 3 Snake Eater

ザ・ボス「任務は人が下しているものじゃない。」
スネーク「では誰が!?」
ザ・ボス「時代よ。時の流れは人の価値観を変える。国の指導者も替わる。だから『絶対敵』なんてものはない。私たちは時代の中で、絶えず変化する『相対敵』と戦っているの。昨日の正義は今日の悪かもしれない。 『忠を尽くしている』限り、私たちに信じていいものはない。」

ザ・ボス「では 敵とはなんだ?時間には関与しない『絶対的な敵』とは?そんな敵は地球上には存在しない なぜなら敵はいつも同じ人間だからだ 『相対的な敵』でしかない」

ザ・ボス「私はおまえを育てた お前を愛し 武器を与え 技術を教え 知恵を授けた もう私から与える物は、なにもない 後は私の命をお前が奪え 自分の手で どちらかが死に どちらかが生きる 勝ち負けではない 私達戦士とはそういう宿命 生き残った者がボスの称号を受け継ぐ そしてボスの名を継いだ者は、終わりなき闘いにこぎ出してゆくのだ」

スネーク「ボス!」
ザ・ボス「お前は戦士だ!任務を遂行しろ!お互いの忠を尽くせ!」


Metal Gear Solid Portable OPS

パイソン「仲間たちの命を預かり、その重さに耐えられるか スネーク?それができなければ おまえはジーンに勝てない…」

兵士「あんたが俺たちのボスだからだ スネーク あんたがあんなところでくたばるなんて誰も思っちゃいない」
スネーク「だが 俺を助けだしたとしても…」
兵士「俺たちにはあんたが必要なんだ それを忘れないでくれ」

スネーク「メタルギアを使わせるわけにはいかない 俺は俺自身の忠を尽くす!俺は『ボス』とは違う生き方をする!」
カニンガム「いいだろう これでおまえも本物の反逆者だ!」

ジーン「私に付け ジャック おまえの使命は私が与える」
スネーク「自分の使命は自分で見つける おまえのまやかしの理想に付き合っている暇はない」

スネーク「火傷じゃ済みそうにないな だが 今世界を破滅させるわけにはいかん!」

スネーク「なにをやってるんだ!そんな武器でどうにかなる相手じゃない!逃げるんだ!発射の衝撃に巻き込まれて死ぬぞ!」
兵士(中央)「あんたは俺たちの祖国を守るために命を懸けてくれた!」
兵士(右奥)「今度は 俺たちがあんたの国を守る!」
兵士(左手前)「俺たちに本当の戦う目的をくれたのはあんただ…BIGBOSS」
スネーク「おまえたち…」
無駄だとわかっていても世界を救いたいと思う心の強さがわかるというのと、そして何より互いに助け合う、互いを守るという点が素晴らしいと思う。貸した借りはきちんと返す、大切なものを守るために戦う姿には感動する。


MGS(普通の会話)

メリル「それじゃ、核弾頭保存棟で逢いましょう!」
スネーク「おい、メリル、待てっ! おとなしくしている約束だぞ!」
メリル「気が変わったの。」
スネーク「自棄(ヤケ)になるな。 そういう時が一番危険だ。」
メリル「私、自分が本当にこの道を進むべきなのか…。 闘いの中で答えを探してみる。」
スネーク「奴等は殺しのプロだ。死ぬぞっ!」
メリル「…じゃあ!!」

キャンベル「通信棟からだとすると、ウルフから君達が丸見えだ。狙撃には絶好の撃ち下ろし攻撃ポジション。 
その距離では通常の武器で攻撃するには遠すぎる。 スナイパー・ライフルが必要だ。」(実際は結構焦っている)
スネーク「…大佐、無理をするな。」
キャンベル「?」(実際のボイスは「あぁ…」)
スネーク「メリルは必ず助ける。」
キャンベル「ああ…すまない…。」

オセロット「そうか そうだな お前も人の子だ 約束通りこれまでにしておこう 
そのかわり女はいただいた じっくり楽しんだ後に殺してやる」
スネーク「…メリル」
オセロット「いいぞ そうやって悔いて生きて行け」

スネーク「俺は人類を救えるような男ではない。」
ナオミ「どうしたの?」
スネーク「苦痛に屈したんだ…。 大佐、すまない。 俺はメリルを売った…。」
キャンベル「…スネーク…。 あの子も軍人だ。 わかっていたさ。 
戦場で兵士が死ぬのは、悼むべきだが理不尽なことではないと…。」
ナオミ「自分を責めないで。 あなたはまだ、がんばらなきゃいけない。」
スネーク「…。」

リキッド「やっと上がってきたか? 準備運動は万全だな? 兄弟!」
スネーク「なぜ俺を兄弟と呼ぶ? お前は何者だ!?」
リキッド「俺は貴様だ 貴様の影だ!」
スネーク「なに?」
リキッド「詳しいことは貴様が殺した親父に聞け あの世でな!!」

スネーク「やはり、撃てない」
スネーク「駄目だ、俺には撃てない!」

スネーク「人の支配が続く限り 世界中のどこかで紛争は起こっている」
リキッド「バランスが問題なんだ 親父の目指したバランスが」
スネーク「それだけの理由で?」
リキッド「十分な理由だろう? 俺や貴様にとっては」

リキッド「自然界では左右非対称が標準だ 逆に絶滅種には左右対称の兆候が見られる 
ゲノム兵にも現れているんだよ その左右対称の兆しが それは俺にも… そして貴様にもあるはずだ」
スネーク「!!」
リキッド「そうだ 俺達は皆遺伝子レベルで死にかけている いつ発病するかわからん 
それを調べる為にも親父のゲノム情報が必要なのだ」
スネーク「ビッグボスの遺体を要求したのは 同族を救うためだとでもいうのか?」
リキッド「兄弟同士は子を為さない それにも関わらず助け合うのはなぜだか知っているか? 
同種の遺伝子を後世に伝える確率が高くなるからだ 
自然選択の末 血縁は互いに利他行動をとるようになった 遺伝子には血縁を助けるよう記されている」
スネーク「ゲノム兵を助けるのは遺伝子の命令だと?」
リキッド「誰も遺伝子に逆らう事はできない それは運命だ」

リキッド「馬鹿な女だ 名前もない男に惚れるとはな」
スネーク「俺にも名前はある」
リキッド「無い! 俺達には過去も未来も無い あると すれば… 親父から受け継いだ遺伝子に刻まれている運命が全てだ」

ナオミ「遺伝子の存在意義は… 子孫を通じて 願いを未来に託す事 生きる事は未来へ繋がる あらゆる生命は そうやって未来へ繋がっていくの 愛し合い 語り継いでいく… そして 世界を変えていく」


MGSの迷言


スネーク「人に銃を向けるのは初めてか? 手が震えているぞ」
メリル「!」
スネーク「撃てるか?! 新米!」
メリル「馬鹿にしないで 新米じゃない!」
スネーク「嘘をつけ! 視線が定まらず自信が感じられないその目つき 新兵特有の目だ 生身の人間を撃ったことはないだろ?」
メリル「無駄口の多い男ね…」
スネーク「安全装置が外れてないぞ」
メリル「言ったでしょ! 新米扱いしないで!!」
スネーク「奴等の仲間じゃないな?」
メリル「そこの扉を開けなさい! 鍵(カード)を持ってるでしょう」
スネーク「どうして?」
メリル「ここからおさらばする為よ」
スネーク「その必要はなくなったようだな」
メリル「チッ!」
スネーク「何をしてる! 撃て! 怯むな!!」

スネーク「その時、牢獄でベイカーから起爆コード解除の鍵(PALキー)を預かっているだろう?」
メリル「ええ、大事にしてるわ。」
スネーク「奴等によく奪われなかったもんだ。」
メリル「女は男と違って引き出しを幾つも持ってるの。」

メリル「準備作業が終わるまでになんとかしないと?」
スネーク「ああ。 起爆コードの解除が間に合わなかった時のために、メタルギアの破壊方法を聞いておかなければならない。」
メリル「破壊…って、スネーク。 あなた、アレとやりあうつもり?」
スネーク「別に今回が初めてじゃない。」
メリル「…。」

メリル「スネーク、運搬口の扉のロックを解除しておいたわよ。」
スネーク「ありがとう。 君はどこに?」
メリル「あなたの見えると・こ・ろ・よ。」
スネーク「あまり派手に動くなよ。」
メリル「大丈夫。 こっちは敵兵士の服装でカムフラージュしてるから。」
スネーク「君の歩き方を見ればすぐにバレるぞ?」
メリル「どういう意味?」
スネーク「いや、いいんだ。」

スネーク「何かあったらしい」
オタコン「何か聞こえなかった?音楽のようだったけど」
スネーク「彼女の容姿は?」
オタコン「彼女 テロリスト達と同じ緑の戦闘服を着てたよ」
スネーク「変装か?」
オタコン「なかなか魅力的な歩き方をしてたな お尻なんか振っちゃってさ…」
スネーク「よく見てるな」
オタコン「彼女のお尻 魅力的だったから…」
スネーク「歩き方か…」
オタコン「それと敵兵に化けてるんなら一人の時に接触(コンタクト)しないとダメだな 
女が一人になる所っていえば… ひとつしかないけどね」
スネーク「どこだ?」
オタコン「野暮なこと聞くなよ…」

スネーク「そのファマスは使えるのか?」
メリル「生憎 弾切れよ」
スネーク「そのデザート・イーグルは?」
メリル「偶然 武器庫で見つけちゃった 口径は50アクション・エキスプレス 
ソーコムピストルが置いてあったけどこっちにしたの」
スネーク「ああ 俺のは残り物か… その銃 女にはデカすぎる」
メリル「そういう時だけ女扱いする?」
スネーク「俺の45口径を使え」
メリル「大丈夫 この銃なら8歳の時から使ってる ブラジャーよりも付き合いが長いわ」

オセロット「○ボタンを連打すればLIFE(ライフ)が回復する 服従したければセレクトボタンを押せ 
LIFE(ライフ)がなくなるとゲームオーバーだ コンティニューはないぞ 
言っておくが―― 連射パッドを使おうなどとは思うなよ 
高圧電流が貴様の身体を流れる 短時間であれば命に別状は無い程度のものだ」
スネーク「そういう趣味はない」
オセロット「まだ余裕があるようだな いいか スネーク お前は戦争捕虜(プリズナー・オブ・ウォー)ではない 
お前は人質だ ジュネーブ条約も関係ない ここでは誰も助けてはくれん 思いっきり感じてくれ! 
気にすることはない よし そろそろ始めようか? ではいくぞ」

ナオミ「スネーク、私にできることある?」
スネーク「ああ、腕が痛い…。」
ナオミ「…そう、かわいそうに。 鎮痛剤の量を増やしてみるわ。」
スネーク「眠くはない。 デキセドリンは投与しなくていい。 性欲を持て余す。」
ナオミ「それだけ元気があれば大丈夫ね…。 スネーク、コントローラを腕にあててみて。」
スネーク「何だ?」
ナオミ「いいから。 あなたの痛みを癒してあげる。」
スネーク「?」
ナオミ「じゃ、いくわよ。」
スネーク「!!!!」
ナオミ「どう、スネーク? 少しは楽になったかしら?」
スネーク「いったいどうやったんだ?」
ナオミ「ナノマシンの繊毛運動機能を使って、筋繊維を刺激してみたの。 今の私にできるのはこの位だから…。」

ナオミ「…スネーク?」
スネーク「なんだ?」
ナオミ「メリルさんって、あなたにとって、やっぱり特別な人なのね。」
スネーク「特別といえば特別だ。 あれ程の跳ねっ返り、そうはいない。」
ナオミ「…そういうことじゃなくて。」
スネーク「大佐の姪で…今は戦友だ。」
ナオミ「それだけ? 嘘。」
スネーク「…警察の尋問みたいだな。」
ナオミ「そんなこと…。」
キャンベル「家系かもしれんな…。」
スネーク「家系って? 突然なんだ、大佐?」
キャンベル「いやな、ナオミのお祖父さんの話を思い出したんだよ。」

オタコン「凄いよスネーク。アクション映画みたいだね!」
スネーク「まるで違う。」
オタコン「え?」
スネーク「これは現実だ。成功するように計算されたスタントじゃない。失敗してもリテイクはないんだ。」
オタコン「そうか…そうだね。」

リキッド「落ちるな!! クソッ!! スネーク!!」
スネーク「地獄に堕ちたか… リキッド… 火葬も済んだようだ」

リキッド「俺達にはもう時間がない」
スネーク「FOXDIE(フォックスダイ)のことか?」
リキッド「いや―― メタルギアの破壊を知った国防総省(ペンタゴン)はある決定を下したそうだ 
もはや目標破壊評価(ボンダー・レポート)の必要も無い 詳しくは聞き耳を立てているご立派なキャンベルに聞いてみるがいい」


リロード・オセロット

オセロット「戦闘中のリロードがたまらない 銃に生命を吹き込んでるようだ そう思わないか!? 
よし生き返った! さあ行くぞ!!」
オセロット「早くしないとジジイの体力が保たんぞ 決着をつけようとは思わんか」
オセロット「俺はこの臭いが好きだ この無煙火薬(コルダイト)の臭いを嗅ぐと興奮する 
お前には死の臭いにしか思えんだろうがな」
リロードを楽しむ癖は治っていないようです。

オセロット「不思議だ この緊張感 マグチェンジではとうてい味わえない リロードタイムがこんなにも息吹を!!!」
オセロット「俺のリロードは革命(レボリューション)だ!」
弾丸装填に興奮するオセロット。


各名言や迷言に対する考え方はもはや個人的であり、多分説明も下手なんで御了承下さい。

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Last Update:2021/12/22 23:36:00
最終更新:2021年12月22日 23:36