呼吸器

2007/11/17 Undiagnosed Pleural effusion


UTD15.3記事より
●最初のWorkUPで診断がつかない胸水
 再度思い浮かべるべきは
①やはり結核性
②悪性腫瘍 であるが ほかに
③Benign asbesto pleural effusion
④肺塞栓症
⑤Trapped Lung
⑥薬剤性
⑦Hepatic hydrothorax
⑧収縮性心膜炎(通常Transudateだがexudateになりうる)
●経皮的胸膜生検は癌性胸膜炎に対して
 40%程度の感度しかない。
●結核性胸膜炎に対しては経皮的生検と培養の組合せで
 90%以上の感度があるとされる。
●胸水中腫瘍マーカーの有用性は
(Chest2004;126:1757
 http://www.chestjournal.org/cgi/reprint/126/6/1757.pdf

2007/11/12 気胸の疫学


UTD15.3記事より
●原発性自然気胸PSP
Primary Spontaneous Pneumothoraxの
リスクは
①喫煙
②Marfan症候群
③ある種の家系
④Thoracic endrometriosis
●発症は
①男性にやや多い
②20歳代にピーク
③40歳以後ではまれ
●再発率は25-50%あり
(治療法によっても異なるが・・・)
 再発のリスク因子は
①女性②高身長③低体重④禁煙失敗
 である。

2007/11/09 NSIP


●Non-Specific Interstitial Pneumonia)
①特発性間質性肺炎の一病型
②外科肺生検による診断過程において
 既存のものに分類できないものとして提唱
③肺胞壁の炎症・線維化の時相が
 比較的均一(temporal uniformity)であることが
 UIP/IPFと異なる。


●特発性のものばかりでなく
 薬剤性・膠原病関連肺疾患・慢性過敏性肺臓炎
 好酸球性肺炎などが画像・病理組織上で
 類似の病像となるため注意
●特に膠原病では間質性肺炎が先行して
 のちに PM/DMなどがみられることもあり要注意!


2007/10/27 肺好酸球性肉芽腫症


●同義語として
Pulmonary eosinophilic granulomatosis
Pulmonary Langerhans cell histiocytosis(PLCH)
Pulmonary histiocytosis X などがある

●概要
①若年成人にみられほぼ全例が喫煙(ex-smokerも含む)と関連
②まれな非感染性・非腫瘍性の肉芽腫性疾患
③肺組織にLangerhans cellの浸潤・増殖をみる

●受診の契機に3パターンあり
①無症状だが健診XPなどの異常で受診
②続発する気胸のため受診
③発熱・体重減少などの症状が出現して受診
 高頻度の症状は
  • 乾性咳嗽56-70%・呼吸困難40-87%
  • 胸痛・胸膜痛10-21%・倦怠感30% ・体重減少20-30% ・発熱15%

●合併症 有名な合併症に下記がある
①繰り返す気胸 15-25%
②肺動脈異状・静脈閉塞疾患(Veno-Occulusive Disease)
③肺高血圧症
④血痰
⑤悪性腫瘍・非悪性腫瘍
⑥嚢胞性骨病変(Cystic bone lesion)
⑦尿崩症
最終更新:2007年11月17日 16:35
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