GOSSIP→PERSONA ◆devil5UFgA
夢を、夢を生きているような人生だった。
間違いなく渋谷凛自身の人生なのに、自分のものじゃないような、そんな、夢の様な日々だった。
光が眩しすぎて自分のことすらよく見えなくなっていた。
それでも、隣にいてくれる人が居たから、その道を迷うことなく歩けた。
今も、輝けている。
皆のおかげで、隣にいてくれる人のおかげで。
凛は笑った。
クールだとか言われている彼女には似つかわしくない、しかし、あまりにも魅力的な。
童女のような、輝いた笑みだった。
楽しく、嬉しかった。
凛は笑った。
その瞬間だった。
「――――!」
観客が、隣にいる仲間が。
突然、仮面を被っている『ように』見えた。
いや、実際にはなんの変化もない。
みんな、いつものような顔だ。
自然な、はずの、顔。
それでも、凛の目には、突然仮面を被っているように見えた。
後ずさった。
後ずさり、後ずさり、後ずさり。
全てから目を背けるように、顔を覆った。
カポッ、と。
自身の顔から、今まで顔を覆っていた仮面を外したような音が聞こえた。
◆
パッと、目を覚ました。
全身から脂汗が流れ出る。
凛に不快感が襲いかかる。
「……ここは」
路地裏だった。
ご丁寧にシートを敷いて横になっていた。
誰がやったかなんて、考えるまでもない。
とにかく、凛へと威圧感を与える、嘲笑を常に貼り付けた自身のサーヴァントだ。
凛はランサーの姿を探す。
そこに、ランサーの姿はなかった。
代わりに、一人の青年が居た。
「……誰?」
「どうも、マルクと言います」
凛らしからぬ、初対面の相手に対する礼儀を逸した刺のある言葉だった。
マルク、と名乗ったドイツ人青年はそれを気にすることなく応えた。
それだけを見れば、好青年のように思える。
しかし、凛には目の前のドイツ人青年がただの青年でないことは理解できていた。
何かしらの理論に基づいた理解ではない。
ただ、魔術と呼ばれる類のオカルト的な不可思議な感覚と。
――――その口元に仮面のように張り付いた、全てを弄ぶような嘲笑が、凛に全てを理解させたのだ。
「我らが総統<<フューラー>>は少々お留守にしています。
もちろん、その令呪で呼んで頂ければ飛んで来る、とのことです」
「……総統?」
「第三帝国、あるいは『最後の大隊<<ラストバタリオン>>』の偉大なる指揮官。
『聖槍騎士団<<ロンギヌス・サーティン>>』ですら持てぬオリジナルの『失楽園<<ロンギヌス>>』を所有する人物。
そう、貴方のサーヴァントであるアドルフ・ヒトラー総統です」
凛は深く息を吐き、眉をしかめた。
やはり、同一だ。
この人をおちょくったような口ぶり。
大層な言葉を言いながらも、人を小馬鹿にすることしか考えていない。
「『月に吠えるもの』というスキルは、先ほどのように総統閣下のペルソナを呼び寄せるだけではありません。
僕らのような存在も召喚することができるんです」
「……ッ!」
その言葉を聞いた瞬間、ガマガエルを口元に押し詰められたような不快感が襲いかかった。
『先ほどのように』
『総統閣下のペルソナ』
闇色の触手に、まるで吸盤のように張り付いた無数の仮面。
凛は脚が震え、助けを求めるように壁にもたれかかった。
そんな凛の様子を簡単に無視して、マルクと名乗った『仮面』の一つは言葉を続けようとする。
ああ、そうだ。
仮面だ。
あの仮面に、この青年の顔もあった。
吐き気が襲った。
いや、実際に嘔吐をした。
裏路地に黄みがかった吐瀉物がばら撒かれ、凛の口内に、ツン、とした酸っぱい臭いが広がった。
それでも、マルクという自身のサーヴァントの『仮面』はその嘲笑を消そうともしない。
「僕らは最低のランクではありますが、単独行動のスキルを所持していますので、貴方の負担にはなりません。
サーヴァントに襲われればひとたまりもありませんがね」
「……じゃあ、さっさとそういうことはやっててよ」
「これは噂が広まったお陰です。
本当、僕や親衛隊の方、そして、シュトロハイム大佐殿が顕現できたのもついさっきですから」
「まだ……居るんだ。アンタみたいなの」
半ば敵意に近い色を込めた言葉をつぶやく。
凛は目を一度つむり、ゆっくりと息を吐く。
やはり酸味の強い、胃液の臭いが鼻に広がる。
その臭いを無視して、凛は自身の震える脚を、パン、と叩いた。
「卯月のところ、行かなきゃ……」
震える脚と震える声で呟いた。
ジョーカーは、何とかしなければいけない。
そこで『殺す』と、心のなかでさえ思えないほどに、凛の心は不安定だ。
何とかしなければいけないが、殺意という一線は確かに存在する。
その中で、島村卯月と出会った。
ある意味、逃げ場が出来た。
卯月と話し、これからのことを考えるという逃げ場が。
その、問題を先送りにするような心中を読み取ったかのように。
マルクという『仮面』の嘲笑が深まった。
◆
「紅い月の話、知ってる?」
ガタン、ゴトン。
ガタン、ゴトン、と。
電車が走る音に掻き消されるような声量で、二人の少女の会話は続く。
肩を寄せ合うような距離で呟かれる、その会話。
側に走る電車の轟音によって、二人にしか聞き取れない、他者から秘匿するような会話。
「どうしても叶えたい願い事を持つ人の前に、月のない夜に紅い月が浮かんでくる。
その月を見た人は、月に運ばれて夢を叶えてもらえる……でしょ?
アンタが言ったんでしょ」
呆れたようにつぶやく少女。
問いかけた少女は、その答えを聞いてクスクスと笑った。
「じゃあさ、その続きのお話は知ってる?」
「知らないよ、そんなの」
半ばうんざりしたように、しかし、どこか楽しそうに応えた。
少女は、その相対する少女と語り合えること自体が楽しかったからだ。
もちろん、それを表立って口にすることはないが。
「紅い月の話には続きがあってね、残念ながら、簡単に願いは叶わないんだって」
「そりゃ、そうよね」
短く答え、次の言葉を待つ。
だというのに、おかしそうに笑う少女。
ムッ、と口を尖らせた。
「で、続きはなんなの?」
「続きはね」
――――聖杯戦争の話。
◆
『昨日か、明日か、あるいは、今日か。
どこか遠い場所で、どこか近い場所で、あるいは、どこでもない場所で。
奇跡を成し遂げた英霊たち。
紅い月には、英霊が住んでいる。
数は、二十ニ。
紅い月に願いを込めた人たちは、英霊に助力を願い、自らの願望を叶えてもらう。
『英霊はその顔に仮面を付けられ、世界を救った己の超常の能力は限定される』
――剣士<<セイバー>>――
――弓兵<<アーチャー>>――
――槍兵<<ランサー>>――
――騎兵<<ライダー>>――
――魔術師<<キャスター>>――
――暗殺者<<アサシン>>――
――狂戦士<<バーサーカー>>――
――復讐者<<アヴェンジャー>>――
――救世主<<セイヴァー>>――
――淫毒婦<<ファニーヴァンプ>>――
――到達者<<モンスター>>――
――偶像<<ザ・ヒーロー>>――
――必敗者<<ダッジャール>>――
――救世使<<エンジェル>>――
――裁定者<<ルーラー>>――
『紅い月は、英霊と生命を包むこむ器となっている。
紅い月には、欲望と願いが込められる。
浮かぶはずのない月が紅いのは、人の血と願いが込められているからだ』
『人が死ねば大地に還る。
すなわち、紅い月で人を殺し、月に生命が注ぐ。
生命とは、奇跡の別名である。
人は生きているだけで、奇跡なのだから』
『二十二の英霊が導く、二十一の選ばれた死。
残った一つの生命だけが、その奇跡を所有することが出来る』
『英霊は戦い、人々は導かれる』
『願いを叶えられる術を手に入れることが出来る人物は、たったひとりだけ』
◆
「『聖杯戦争物語』、か」
「三流ゴシップ誌の一つに載っていたし、ネット掲示板のオカルト話の専門板でも専門スレが出来ているね」
神狩屋(鹿狩雅孝)はパソコンの前に座りながら、共謀者である英霊に語りかける。
背後ではその巨躯を屈めて、液晶のモニターを覗きこんでいる。
セイバーのサーヴァント。
人あらざる、あらゆる生命体を一度は超えてみせた存在。
ある意味では『生命』を超えさせられた神狩屋の同種とも言えるだろう。
「出処は?」
「ネット上のログでの初出はつい最近だけど、『すでに知っている』といった類の書き込みが頻出しているからね。
このスレッドのPart数もまだ一桁だしね。
それに、これも若干趣旨が変わってきているよ。
小説投稿スレッドの旨もあるし、英霊の妄想の類もできてる」
ふむ、とセイバーは顎を触った。
節くれだった木々に生い茂る、八手の葉を連想させる指だ。
生の証であった。
セイバーという存在は、なんと生気にあふれた生き物なのだろうか。
最優のサーヴァントクラスとも言われるセイバーのサーヴァントに相応しい威圧感だ。
殺しても、とても死にそうにない。
そんな神狩屋の視線を気にもとめず、セイバーは言葉を発した。
「ムーンセル、聖杯、ルーラーによる流布の可能性は?」
「今は、なんとも……ただ、それは薄いんじゃないかな」
「根拠は?」
「こっちかな」
ブラウザ内のタブを移し、別のスレッドへと移行する。
眉をひそめる。
しかし、そこに記された文字を見た瞬間、目を見開いた。
目撃情報だ、白い、巨大な犬の。
「『白犬』、先ほどの、か。
いや、しかし……アレは『狼』だぞ」
「現代人には犬と狼の違いなんて分からないからね。
もしも英霊だとしたら、かなり意味合いが変わってくるんだけど」
犬の場合は『神の眷属』である可能性が高い。
しかし、狼の場合、それはもはや『神の化身』である可能性のほうが高い。
得てして、狼は害獣退治という『事実』から生じる『信仰』によって神へと昇華されることが多い。
「……特徴も異なるな。『アレ』は太陽を連想させる紅い紋様が刻まれていた」
「まあ、そこは英霊だからね、一般的な人たちには認識できないものだったりするんじゃないかな」
「本当に同一か?」
「この場合、大事なのは同一かどうかじゃないよ。
齟齬は大きいけど、この噂話の基となり得るものが現実にあるってことさ」
神狩屋自身、会話を好んでいるのだろう。
セイバーも、会話の中に生まれる悦楽というものを否定しなかった。
「後は、『ピエロと赤ん坊のサーカス団』なんてものがあるね。
これは、噂話というよりも都市伝説的な『恐怖』が込められているね。
実際に起こっている事件を絡めてるからしょうがないだろうけど。
それ以外は……本当にただの噂話で止まっているね。
例えば、こんな風にね」
『ピエロと赤ん坊のサーカス団』とは、十中八九、ジョーカーとバーサーカーのことであろう。
おおっぴらに動いていることは、ルーラーからの討伐令によって容易に察することが出来る。
画面に表示される情報からは、ルーラーより与えられた以上の意味はなさそうだった。
神狩屋の操作によって画面が入れ替わる。
セイバーは何度目にもなる不可解な表情を浮かべてみせた。
「『聖槍騎士団(ロンギヌス・サーティン)』……?」
「『最後の大隊(ラストバタリオン)』の類だろうね。
『宇宙からの復讐のカタストロフィ』、俗にいう『大崩壊の日』に第三帝国が蘇るってものさ」
「……くだらんな」
「お話なんて、のめり込めなきゃそんなものさ。
まあ、人をのめり込ませるものを持っているのがお話ってものだけどね」
簡単に斬って捨てるセイバーの言葉に、神狩屋は柔らかい口調で応えた。
神狩屋はそのままセイバーへと語りかける言葉を続ける。
「後、これも一応……ラストバタリオン関連かな。
終末関連って言い換えてもいいんだけど」
「『ガイア教』に『第六天魔王』……悪魔信仰というやつか?」
「半分正しくて、半分違うかな。
『ガイア』、つまり地球……引いて言えば、その大地を産む『大地母神』に連なる看板だね。
そして、第六天魔王は『欲界』の最高位、すなわち色欲の象徴。
古代バビロニアなどでは神に近しい立場である『巫女』は『娼婦』の一面もあり、性交は穢れたものではなかった。
一神教の推進で悪魔へと落とされた神々、つまりは『祖神』を崇めようってことだろうね」
かなり乱暴な言い方だけどね、と。
神狩屋は付け加えるようにつぶやき、セイバーは短く頷いた。
視線だけで神狩屋の言葉の続きを促す。
「探って面白そうな単語だけなら他にもあるけど……
いわゆる、サーヴァントの基となる英霊の情報。
その英霊がこの東京に現れるといった趣旨の書き込み。
もしも、こう言った類の情報をルーラーやムーンセル達、運営側が連想させるものを流してるのなら、
少しばかり不公平ってものかな」
見つけたものだけならば、『アンゴルモアの大王<<軍神マルスの使い>>』と言ったものまである。
恐怖の大王アンゴルモアが世界に降り立ち、あらゆる破滅をもたらすという、一時期日本でよく流行ったオカルトだ。
カーズは眉をひそめた。
大崩壊の日に現れるという『最後の大隊<<ラストバタリオン>>』である『聖槍騎士団<<ロンギヌス・サーティン>>』。
この世を秩序のもとに統一している唯一神へと抗い、混沌という自由を齎す教義を持つ『ガイア教』。
そして、世界を滅びに導く『アンゴルモアの大王<<軍神マルスの使い>>』。
「どれもこれも、自分たちを殺すものだな。
滅びたがっているのか、人間は?」
「そうだろうね」
神狩屋は頷いた。
人は無意識の部分で悪夢に侵されている。
人の心が棲む、奥の奥の、そのまた奥。
そこから浮かび上がった悪夢の『泡』。
人は、無意識にその悪夢を感じ取っている。
「そんな中で、救われたがっているのさ。
この『白犬』はそういうものだろうね、『綺麗』だとか、『可愛い』だとか。
好意的な意見が多い……この白犬は、一種の希望でね。
こういった『美しい』ものに救われることで、自分たちの存在を肯定してもらいたいんだよ」
「救われる……分からんな、自分で全てを成し遂げればいいだけだ。
そもそも、滅びたいのならば勝手に滅びればいいだけだろうが」
セイバーは簡単に言った。
超然としたセイバーには、何かに頼る、と言った類の思想が遠いのだ。
神狩屋は笑った。
「そう言える人のほうがずっと少ないのさ。
救われたいと想ってるけど、救われないと分かっている。
だから、いっそ滅んでしまいたいと思っている。
ネガティブなんだよ、人間は。
君たちと違ってね」
そう言いながら、キーボードを叩く。
『白犬』に関連するスレッドへと書き込みを行っているのだ。
白い毛皮をした、目立つ狼だ。
噂は流布がつき、真偽が入り混じるが、それほど何もない
「セイバー、君に任せるよ」
「……」
「僕は君を応援するし、君の邪魔をしない。
君が『ピエロと赤ん坊のサーカス団』を殺そうというのならば、それを手伝う。
君がこの『太陽の狼』を殺そうというのならば、それを手伝う。
主権は君にある」
「言われるまでもない」
セイバーは、半ば増上慢といった様子で言い切る。
セイバーはそう言った姿が、嫌味でもなんでもなく似合う、男だった。
「さあ、セイバー」
その瞬間。
神狩屋とセイバーは扉へと視線を移した。
正確には、その扉の向こうから漂う『サーヴァントの気配』へと視線を移した。
「『聖杯戦争』を始めよう」
先手必勝。
セイバーの幹のように太い脚が、扉を蹴破った。
◆
「キャスターは『TRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)』はやったことがあるのかな?」
肌も髪も白い、白に塗りつぶされたような男が、虚空へと語りかける。
白猫のような生物的な白さというよりも、雪のような人の手から超越したものを連想させる白さだった。
その白い男の言葉に答えるように、背後へと一人の少年が現界する。
訪れたのではなく、そこに突然現れた。
男と同じく、白い少年だった。
ただ、こちらは自然物としての白というよりも、人工物としての白さを連想させる類の白さだった。
少年の整った唇が開かれ、言葉が紡がれる。
「経験はないね」
「僕もないんだ」
だから、ある意味では今回が初めてになるね。
男、槙島聖護は何が面白いのか、愉快げに笑った。
少年、キャスターのサーヴァントは黙って続く言葉を待った。
「複数人が集まってやる、役割演技ゲーム。
コンピューターは要らないし、最悪サイコロと紙と筆記用具さえあればどうとでもなる。
だけど、今回のTRPGでは実際に身体を動かすし、ダイスロールも僕たちの目には見えない。
目的も知らなければ、GM(ゲームマスター)が提示してくる情報も限られている。
ただ、ダイスを振って物語が動くことを待たなければいけない」
「この聖杯戦争はTRPGと言いたいのかい?」
「基礎は同じだろう?
『僕たち』は『僕たち』という『役割』で動くことを割り振られ、
『ムーンセルや聖杯』から提示された物語を独自に解いていく」
槇島の理念のようなものだった。
生まれ落ちた時、世界から何かしらの役割を与えられて、それに従うか、従わないかを決める。
世界は、ゲームだ。
「その理屈だと、NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)はGMの管轄となるね。
僕たちはムーンセルや聖杯には干渉出来ないが、NPCを通じてならGMに干渉することが出来る。
だから、マスターはNPCに『働きかけている』のかい?」
「それも、少し違うかな」
キャスターの答えは模範的解答であり、槇島の言葉から続くものとしては自然なものだった。
しかし、槇島はそれを否定する。
「NPCが『管理の怪物』による、規格外のマルチタスクの可能性もある。
僕がNPCに語りかけた言葉を、ムーンセルが処理し、NPCを通して応える。
あるいは、高度なプログラミングによる自動処理での応答。
可能性は高いだろうけど……僕は彼らにも夢が見たい」
「夢、かい?」
「彼らは高度に組まれたAIであっても、そこに電脳的生命として取り扱われるのならば、魂足りえるという、夢を。
ムーンセルの神秘を宿すほどの高度なプログラミングだからこそ存在する、生まれるはずのない奇跡。
雑多な記号の集合体が、新たな意思となり得る夢を」
槇島の言葉に、キャスターは首を振った。
キャスターはどのような言葉を返すことも出来たし、フェイトの思想を槇島にぶつけることも出来た。
しかし、今回は槇島の広げる『展開』に『乗る』ことに決めた。
やや、大げさに槇島へと否定の言葉をぶつける。
「それは、猫がタイプライターでシェイクスピアを書き上げる、『奇跡』であるだけの『偶然』だよ。
僕らが魂が宿ったと勘違いしているだけで、実際はただのプログラミングだ。
哲学的ゾンビに過ぎない、それを魂だと証明する手段はない。
ムーンセルであるかぎり、『魂』はない。
少なくとも、全員が魂を持ち得ているはずがない。
それは『エラー』だから」
「だろうね」
その否定の言葉を、あっさりと肯定した。
キャスターは言葉を待った。
自身のマスターはこういった、半ば言葉遊びにも近い会話を好む。
正確に言えば、そこから生まれる、ある意味では無意味な脳の動きを好む。
「正直な話をすると、この場所にNPCなんて居ないんじゃないかな、って思ってね」
「…………?」
キャスターは眉をひそめる。
槇島は照れたように笑い、言葉を続けた。
「僕の妄言さ……何しろ、僕には知らないことが多すぎる。
箱のなかに人が居ると幻視して、手裏剣をブラウン管テレビへ投げつけているようなものさ」
「彼らには魂が存在しないよ」
キャスターは、半ば自身すらも否定するようなその言葉を紡ぐ。
しかし、自身の背景とこの東京のNPCの背景では、定められた条件が違う。
ムーンセルは観測機だ。
それ以上であることを、それ以下であることを、ムーンセル自身が否定する。
意識というものを、魂というものを。
観測機であり続けるために、ムーンセルは何らかの『主観』を否定する。
キャスターの存在理由とは、明らかに異なる意思だ。
「さて……」
歩きながら話し続けていた二人は、目的について
そこには『神狩屋』と記された看板を掲げられている。
槇島では知る由もない昭和初期を連想させる年代物の店だった。
「古物、西洋アンティーク……相変わらず、この店自体が骨董品みたいなものに見えるけどね」
「『とても良い』、というやつさ。
理論ではない魅力がある」
「そして、サーヴァントも存在する」
キャスターの言葉に、槇島は笑った。
今回、キャスターは現界している。
現界したサーヴァントには当然として神秘としての気配が生じる。
隠そうとも隠し切れない。
サーヴァントとは、それほどの存在なのだ。
二人は店内に足を踏み入れようと、キャスターが扉へと手をかける。
現界したキャスターが扉を開いた瞬間、激しい衝撃が訪れた。
◆
セイバーの巨大な幹のような脚が扉を吹き飛ばす。
同時に、扉の奥に潜んでいた、扉がキャスターの身体が吹き飛ぶ。
キャスターも事前にサーヴァントが潜んでいることは予想していた。
トップクラスの筋力を持つセイバーの蹴りの直撃は避けた。
すぐさま呪文を唱える。
人の呼吸を上回る、拘束詠唱。
ただでさえ簡略されたその詠唱は、神狩屋と槇島の瞬きの間に効果を発動する。
『石』が蠢いた。
地面から飛び出たその『石』は、カーズの彫刻のように細かく刻まれた腹筋へと襲いかかる。
それは『石の槍』、人を貫くもの。
暴れ狂う像すらも一撃で殺し得る魔の槍。
「……!」
しかし、『石の槍』はセイバーの身体に触れた瞬間、溶けるように崩れ去る。
セイバーの推進力を妨げることも出来ず、崩れるような形でフェイトは横に転がった。
「三騎士か……!」
キャスターは体勢を立て直しながら、強力すぎる対魔力に舌打ちを鳴らす。
セイバーの攻撃は止まない、繰り出された蹴りを掻い潜り、強化した拳を打ち込む。
特徴的な体捌き、中国拳法を連想させるものだ。
至近距離であり、崩れた体勢であっても打ち込まれる縦拳。
それでいて充分な威力を持つ。
それこそが『技』だ。
「……!?」
しかし、その拳がセイバーの身体を『打つ』ことはなかった。
キャスターの固く握った拳が、セイバーの身体へと吸い込まれていく。
まるで『消化』されるように、だ。
「波紋もなし、ならば、問題はない」
セイバーはまるで舌先で肉を転がすようにつぶやく。
そのまま、腕から己の宝具を展開する。
その宝具は『剣』だった。
キャスターは魔術が通用しないからこそ拳法を利用しての至近距離の攻撃に移った。
その距離が命取りとなる。
「スゥ……!」
キャスターは短く息を吸ってみせる。
一瞬、セイバーと視線が交錯した。
その後、刃が振り下ろされる。
そこからはもはや曲芸のような戦闘だ。
いや、戦闘とも呼べない。
もはや単なる回避。
剣が人工物のような白さを放つ髪が引き裂く。
その風速により、頬が血を流す。
「ダ……メ……だ……ッ!」
ただ、逃げるだけではダメだ。
逃げることすら不可能に成る。
避けながら。
息を吐くという行為すら戦闘の邪魔となり得るほどの緊迫を感じ取りながら。
拳の失くなったキャスターは、血と肉がむき出しの腕を刃へと当ててみせる。
拳とは呼べなくなったその打撃で、セイバーの斬撃の流れを変更する。
「……弾かれ!」
しかし、そんな行動すらもセイバーへと届かない。
その刃がただの刃ではないとはわかっていた。
しかし、その刃が放つ光が、超振動による光の反射であるとは見抜けなかった。
ただでさえ鋭さを持った刃が振動することで、あらゆる硬度を持つ物体の切断を可能としているのだ。
事実、キャスターの腕は再び切り刻まれた。
「……ッ!」
キャスターは息を呑んだ。
目の前のセイバーは規格外だ。
十万年という規格外の年月が育んだ幻想の対魔力。
全身が消化器官である奇跡の肉体。
魔術も、拳法も、いずれも。
――――セイバーは『技』に頼る以前の、『不意の隙』すらもカバーする防御法を備えている。
「ッシ!」
キャスターの焦りを無視するように、セイバーの猛攻は続く。
振るわれる刃と蹴りからは、その筋力がトップクラスのものであることは充分に察することが出来る。
攻防において隙のない、まさしく最優のサーヴァント。
フェイトはセイバーの、一撃一撃が必殺である攻撃を避けながら、思考を深める。
半ば自暴自棄に近い考えのもとに、残った自身の片方の拳を石化させる。
石化により硬質させた拳を、セイバーの脚へと打ち込む。
蹴りにより弾かれるが、その拳は先ほどのように『捕食』はされなかった。
しかし、その蹴りも勢いこそ弱めたものの、小柄なフェイトの身体は吹き飛んでいく。
「……ッハァ!」
吹き飛ばされたことで、距離が生まれた。
セイバーは距離を詰めようとしない。
キャスターは身構え続け、次の攻撃へと備える。
自ら攻めるような事はできない、現状、キャスターからの攻撃は自殺の別名だ。
しかし、セイバーは動かない。
キャスターは、それを余裕だと判断したが、実際には異なる。
それ以上奥に入ると、隣家によって遮られている『太陽光』がセイバーの身体を刺す。
『聖杯戦争』の『限界』によって、『原初の一<<アルティメット・シイング>>』の能力は失われている。
それは一度は神に等しい力を手に入れたセイバー自身がよく把握している。
はっきり言ってしまえば――――弱いのだ、セイバーにとって、今の自分は。
キャスターを圧倒しながら、それでもなお、セイバーの基準では。
――――今のセイバーは、セイバー自身が失望するほどに弱いのだ。
「凄い、凄い」
パチパチ、と。
ただキャスターを見据えるだけのセイバーへと向かって、槇島が手を叩いて賞賛を行う。
手と手を叩きながら、前へと進み出る。
それでも、キャスターの背後に留まるばかりだが。
「これが英霊というものなのかな。
正直な話、これほどとは思わなかったよ。
実に刺激的だ、シビュラが規制したフィルムでもこれほどの興奮は味わえないだろうね」
セイバーはマスターという、あらゆるサーヴァントにとってのウイークポイントとなり得る存在に目もくれない。
ただ、つまらなさそうに背後へと視線を向けた。
その先にはセイバーのマスターである神狩屋がカウンターに座っている。
「いらっしゃい」
「前に言った通り、また来させてもらったよ。
今度は友人も連れてきたんだ」
キャスターは『何を今更』と、内心で憤りが湧きかける。
しかし、それはある種では理不尽な怒りだ。
ひと目で分かる。
これは『試験』のようなものだ。
「セイバー、どうかな?
僕としては理想的な人たちだと見えたんだけど」
「悪くはない、キャスター――――だろうが」
「うん、キャスターみたいだね」
「これだけ出来るのならば、問題なかろう」
それはキャスターの実力ならば主導権はこちらが握れる、と言った意味合いの色が込められていた。
そうだ、セイバーと神狩屋は協力者を探していたのだ。
弱すぎず、しかし、強すぎない。
不愉快ではあるが、
セイバーが持つ異常なまでの、規格外という言葉すら子供騙しに思えるほどの対魔力。
魔術師<<キャスター>>である限り、セイバーは天敵以上の何者でもない。
もちろん、キャスターとて魔術以外の戦闘法を持ち得ている。
それでも、魔術という一つの手段を奪われることは事実なのだ。
「どうやら、友好的な関係になれるようだね」
「どうぞ、神狩屋へ。歓迎するよ」
そう言って、神狩屋は自身のステージへと槇島を誘った。
神狩屋は不死であるためにあらゆる攻撃に対して無警戒であった。
死こそが、己の求めるものだ。
「キャスター、良ければ扉を直してくれるかな?」
「……ああ、構わないよ」
やれやれ、と。
まだ痛みの残る身体を動かして、蹴破られた扉を軽く持ち上げる。
この程度の修復、超級の魔術師であるキャスターにとってはまさしく朝飯前と言ったところだ。
「相変わらず、静かな『良い』店だ……ここにいると時の流れから切り離されるようだよ」
「今の時代、過去を振り返る余裕なんてないものです」
「勿体無いことだよ。時代によっては、過去を振り返ることすら許されないというのに」
神狩屋の背中を追いながら、槇島は語りかける。
キャスターは無言だ。
「店主の名前は?」
「鹿狩雅孝、神狩屋で構いませんよ」
「僕は槙島聖護……フフ、まるでお見合いだね」
キャスターを尻目に槇島は店内の奥、神狩屋の私室へと向かう。
ものの数十秒もしないうちに、キャスターも私室へと訪れた。
やはり、その室内自体がアンティークと言った様相の部屋だった。
二人は、年代物だと思われる椅子へと腰掛ける。
「先ほどの爆発、店主はどう見ているんだい?」
「ジョーカーとバーサーカーが関連しているでしょうね……襲いかかるなら今でしょうが」
そう言いながらも、神狩屋は動こうとしなかった。
前述のとおり、セイバーにとって太陽光は天敵だからだ。
神狩屋が動こうと思えば動けただろうが、万が一もある。
神狩屋にはその万が一は願ったり叶ったりといったところだが、セイバーが居る以上はそうは行かない。
「今は、ひと目が多すぎます……どうぞ」
そう言って、神狩屋はコーヒーを差し出した。
キャスターは一口だけ含み、眉をひそめた。
荒っぽい、インスタントの味だ。
コーヒーは好みではあるが、インスタントは好みではない。
槇島はそんなキャスターの表情を見て、クスリ、と笑った。
「友好の証……と言ってはなんだけど、これを差し上げようかな」
そんな二人に気づいているのか、気づいてないのか。
神狩屋は一つの仮面を差し出した。
石で出来た、何か、凄まじい『念』を感じる仮面だった。
「メキシコの方の骨董品かな……?
あまり造詣が深くないから、詳しくはわからない、イメージの話だけど……地中海や北欧とも異なってるのように見えるね」
「それはセイバーが創りだし、この世に遺した、今なお現存している『宝具』さ」
神狩屋はコーヒーを口に運ぶ。
不精な神狩屋の入れたコーヒーはインスタント以上の味はない。
だが、不精な神狩屋はそれを気にしない。
槇島もまた、味にはこだわりはまだなかった。
キャスターだけが不満気に眉をひそめている。
「興味深いね」
「生前、セイバーは『そっち』の方を仲間とともに旅をして、多くの遺産を残してきたのさ。
セイバー自身の目的のためと、ちょっとした人生のスパイスのためにね」
「スパイス……『食事』かな」
「正解だね」
「食事はいい、ここに来て実感したよ。
味覚から生じる刺激は、僕の想像以上にニューロンを刺激する。
紙の上の読書が調整に向いていると思っていたけど、食事もその代わりと成りかねないほどの刺激だ」
向かい合ったまま、二人はコーヒーを飲む。
キャスターから、食事を肯定するのならばコーヒーにもこだわれ、と言わんばかりの視線が刺さった。
槇島は、再び笑った。
「それで、話はまずひとつ。
一緒に聖杯戦争を繰り広げようということなんだけど……」
「構わないよ、店主」
石仮面を弄りながら、槇島は肯定した。
セイバーのような強力なサーヴァントと手を組むのは戦力的な意味でもメリットが有る。
そして、何よりも槇島は神狩屋を気に入った。
この存在自体がアンティークのような骨董店に居る、存在自体が神秘のような不思議な店主。
一目惚れというと大げさだが、槇島の好奇心をくすぐるには充分なものだった。
キャスターは言葉を挟まない。
マスターである槇島の言葉に異を唱えるつもりはなかった。
「じゃあ、続いて一つ。
『聖杯戦争物語』というものに心当たりは?」
「あるよ」
『聖杯戦争物語』。
この偽りにして真の東京でまことしやかに語り継がれる都市伝説。
そして、その都市伝説は真実だ。
その真実を広めたのは、ある一人の男。
「僕がネットに書き込んだからね」
槙島聖護であった。
神狩屋は大きな驚きは示さなかった。
むしろ、参加者がわざと広めていたことを予期していたかのように言葉を続ける。
「なぜ、そんなことを?」
「僕はゲームを楽しみたいんだ、この世界というゲームを、ね」
神狩屋の問に対して、槇島は簡潔に応えた。
槇島の存在意義のようなものであり、人生の目的とも言えるものを。
「そのために、ルールをちゃんと把握しておきたかった。
GMが意図的に隠しているような、細部のルールまでも」
「なるほど」
一人のPCとしてゲームを楽しむために。
ちゃんとしたルールを把握しておこうと考えた。
そんな現実味のない答えに、神狩屋は何を言うでもなく、ただ肯定の言葉だけを口にした。
「それに、NPCに対して働きかけることで……なにか変化が生まれることも期待した。
彼らが、『聖杯戦争』というこの世界の真理を耳にして、何か異変を起こすことを」
「ふむ……君は、そういう人間なんだね」
対して興味もないように神狩屋は呟いた。
実際、神狩屋はNPCに対しては興味が薄かった。
故に、その会話を続ける気も薄く、話題を変えた。
「それで、聖杯戦争に招かれるような、魔術的な儀式の経験は?」
「皆目、検討もつかないね」
槇島にオカルトの趣味はない。
正確に言えば、槇島の趣味と呼べるものは雑多に存在する。
しかし、それは広く浅く、といったものだ。
実際に行動に起こすほどの情熱はなかった。
その答えに、神狩屋は小さく頷く。
そして、一つの雑誌を取り出した。
ティーン向けの女性雑誌だ。
槇島は、寝癖もそのままのファッション性の薄い男が、この雑誌を買っている姿を想像してしまい、小さく笑みを零した。
「『ペルソナ様』に『ジョーカー様』……聞いたことはあるかな?」
「噂だけならば、NPCの女学生がよく口にしていたね」
「思春期の女の子と言うのは、オカルトが好きなモノだからね」
『ペルソナ様』と『ジョーカー様』。
それは単なる噂話であり、どこにでもあるような荒唐無稽なものだ。
しかし、この二つは、聖杯戦争とはまるっきり趣旨が異なるが、たったひとつだけ共通していることがある。
それは、『超常の存在が願いを叶えてくれる』ということだ。
「この『ペルソナ様』と『ジョーカー様』を行ったことは?」
「ないね……残念ながら、ここに来るまでそんなことは知らなかったんだ。
店主は行ったのかい?」
「残念ながら」
槇島の答えに、神狩屋は困ったように笑った。
そんな時。
扉が開いた。
『Close』の看板を出していてにも関わらず、扉が開いた。
キャスターは立ち上がる。
セイバーも気づいているはずだ。
場を沈黙が支配する。
――カツ、カツ――
足音だけが響く。
ふと、槇島と神狩屋の背中に悪寒が走った。
二人をして珍しい感覚。
人間である以上、逃れられない感覚だ。
その悪寒が近づいて、近づいて。
やがて、神狩屋の私室のドアが開いた。
「これは……失礼したかな。なにやら、呼ばれた気がしてね」
ドアの先。
口元に髭を生やし、歪な嘲笑を描く初老の男性。
一目で分かる、サーヴァントだ、と。
位階はランサー。
真名はアドルフ・ヒトラー、としての仮面を付けた■■■■■■■■。
この世の影であるが故に、確固たる貌を持たず。
仮面を付けて顕在した■■。
風が吹いた。
カタリ、と仮面が動いた。
ペラリ、とページがめくれた。
【A-3/渋谷/1日目 昼・夕方】
【渋谷凛@アイドルマスター シンデレラガールズ】
[状態]精神的に不安定。犯罪係数不明。魔力を消費。
[令呪]残り3画
[装備]手持ちバッグ(散歩グッズ入り)、変装用の伊達眼鏡。
[道具]なし
[所持金] 手持ちは高校生のおこづかい程度。
[思考・状況]
基本行動方針:私は……
1:気絶中。
2:ジョーカーに対し強く敵意を抱きました。人を殺す……?
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報と容姿を把握しました。
※島村卯月をマスターとして認識し、マーズの容姿と宝具の一部を把握しました。
※ランサーのスキル『月に吠えるもの』によって、『最後の大隊』の一員としてマルク@ジョジョの奇妙な冒険が召喚されています。
※『月に吠えるもの』で召喚された『最後の大隊<<ラストバタリオン>>』の『仮面<<ペルソナ>>』は単独行動:Eを所持しています。
【B-2/千代田区・古物商『神狩屋』/1日目 昼・夕方】
【鹿狩雅孝@断章のグリム】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]なし
[道具]私服
[所持金]潤沢
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争のキャストとして動く。
1:情報を入手する。
2:ジョーカーとバーサーカーを倒して、報酬を手に入れる。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
情報の精度については、後続の書き手さんにお任せします。
【カーズ@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]ダメージ(中)
[装備]なし
[道具]血の運命繋ぐ石仮面
[所持金]潤沢
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れる。
1:身体を癒やす。
2:ジョーカーとバーサーカーを倒して、報酬を手に入れる。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
情報の精度については、後続の書き手さんにお任せします。
※アマテラスを『太陽』に親しい存在だと認識しました。
※切嗣(獣の槍)を憎しみを原動力に動く者だと認識しました。
【槙島聖護@PSYCHO-PASS】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]剃刀、釘打ち機
[道具]釘打ち機のマガジン×2
[所持金]裕福
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を楽しみ、そのなかで様々な『人間』の意思を確かめる。
0.目の前の男(ヒトラー)に嫌な予感。
1.ジョーカーに強い興味。会って話してみたい。
2.NPCに意思を持つ者がいるか確かめる。
3.ルーラーや聖杯に意思があるならそれも知りたい。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
少なくとも居場所の候補と容姿は把握、具体的な所業は知りません。
他の情報や精度については、後続の書き手さんにお任せします。
※ルーラー、もしくはその上位存在が討伐令に思惑を挟んでいると推察。
手紙に書かれた情報の差異など参加者への扱いは平等ではないのではと考えています。
※池袋近郊の女子校の教師として勤めるはずでしたが辞めました。
※NPC相手に色々試す準備をしていました。釘打ち機はその一環です。
他にどんなことをしていたかは後続の書き手さんにお任せします。
【キャスター(フェイト・アーウェルンクス)@魔法先生ネギま!】
[状態]打撲、裂傷
[装備]指輪(魔法の発動体)
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:戦いと、強い意志を持つ人間を求める
1.ジョーカーに関心。ショーゴと共に探す
2.工房敷設に適した霊脈を見つける
3.NPCに意思を持つ者がいるか確かめる
4.ルーラーや聖杯に意思があるならそれも知りたい
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
少なくとも居場所の候補と容姿は把握、具体的な所業は知りません。
他の情報や精度については、後続の書き手さんにお任せします。
※ルーラー、もしくはその上位存在が討伐令に思惑を挟んでいると推察。
手紙に書かれた情報の差異など参加者への扱いは平等ではないのではと考えています。
【ランサー(アドルフ・ヒトラー)@ペルソナ2罪】
[状態]健康、魔力を消費。
[装備]ロンギヌス
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:愉しむ。
1:事件が起こって凄く愉しい。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の容姿と情報を把握しました。
※島村卯月をマスターとして認識し、マーズの容姿と宝具の一部を把握しました。
※噂が広まっていることによって、スキル、『月に吠えるもの』の能力限界が拡張されました。
※『月に吠えるもの』で召喚された『最後の大隊<<ラストバタリオン>>』の『仮面』は単独行動:Eを所持しています。
最終更新:2015年06月30日 02:31