【都民割で行く八丈島】
第3話)「くさやパン」と「くさやパン〇」

《旅行記|伊豆諸島|八丈島》

八丈島3日目、今日は昼のフライトで東京に戻る。午前中多少観光して旅は終わりなので、神湊(かみなと)漁港付近を散策した。この辺りには八丈名物くさやの加工場が点在している。中には製造過程を見学できるところもあるらしい。

宿をチェックアウトし20分ほどの道のり歩く。途中集落の中にあるパン屋に立ち寄り荷物を置かせてもらう。このパン屋は空港行町営バスの停留所に近いので有難い。

八丈島 旅行記|神湊(かみなと)漁港周辺にはくさやの加工場が点在している
神湊(かみなと)漁港周辺にはくさやの加工場が点在している

神湊(かみなと)漁港周辺には幾つか小規模な水産加工場が点在していた。このあたりで水産加工と言えばそれはくさや加工場を意味する。島の観光局で「大人の社会見学」というパンフレットをもらった。そこに記載されている、工場見学ができる加工場に向かってみた。

 すると、あれれ人の気配がない?

おかしい、今日は定休日ではないはずなのにと思って扉をよく見てみると

 「臨時休業」

の張り紙が!! 何ということだ!! 

八丈島 旅行記|☆
工場見学ができる加工場は臨時休業

仕方なく漁港周辺を散策した後、荷物を預けたパン屋に歩いて戻った。実はこのパン屋、名前は「ブーランジェリ」と普通にパン屋を意味するフランス語だが、その実態はただのパン屋ではなかった。

島の特産品であるくさやを使った「くさやパン」が名物なのだった。

 「飛行機の中に持ち込んでも大丈夫」

と聞いたのでお土産に購入した。本物のくさや加工場は見学できなかったが「くさやパン」をゲットして帰ることができたのだ。

八丈島 旅行記|「くさやパン」が名物のパン屋「ブーランジェリ」
「くさやパン」が名物のパン屋「ブーランジェリ」

だが、ゲットできたくさやはこれだけではなかった。今回2泊3日の旅ということでオイラは旅の準備をとてもテキトーにしていた。そして大事なものを持ってくるのを忘れた。

 着替えのパンツである。

わずか2泊の旅なので仕方なく一枚のパンツを穿き続けたのだが、どうやら持ち帰ったのは「くさやパン」だけでなく、「くさやパン〇」も持ち帰ってしまったようであった。

(FIN)


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最終更新:2022年11月27日 08:57