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上顎洞腫瘍


上顎洞腫瘍 ケースしょの1


  • 上顎洞悪性腫瘍 stageⅢ T4N2M0 (初診時T4N0M0)
    男性 (発症時42歳) 神奈川県在住

2004年11月
     右上5番のブリッジが痛むため歯科医にかかる。
単純レントゲンでは、歯周病で骨壊死が見られると診断される
2004年11月
      炎症があまりにも治まらないので歯科大附属病院を紹介される。
当初は、典型的な蓄膿症の症状と見られていたのですが、エンハンスCTの結果腫瘍(良性・悪性は不明)の疑いが告知される。
2005年 1月
     生検・MRIの結果 上顎洞悪性腫瘍(T4N0M0)を告知される。
2005年 1月
       進行性がありラッシュのため放射線療法を行う余裕がなく、右上顎洞切除術(右上1番より歯列全摘)、右頸部郭清術を行う(リンパ節転移が認められたため)。
全身麻酔 気切:手術時間 13時間:出血 1.3L:輸血なし:腹部より植皮
2005年 3月
     顎義歯を入れて退院。開口 32mm
経過観察。
2005年 5月
     1ヶ月ほどのリハビリと自宅療養後職場復帰。
2005年 9月
     開口障害がおき始める。開口 25mm
2005年11月
     PETの結果、局所再発が認められる。
MRI・CT撮影後治療方針が決まり放射線療法のあと化学療法を検討することになる。
2005年12月
     東京医科歯科大学で放射線療法実施
通院治療 2Gy×25回(2門照射)
2006年 3月
     PET・CTでは放射線療法の効果はあまり確認できず、やや進行が認められる所見で経過観察。
遠隔転移は認められず。
2006年 4月
     右頬の表皮に腫瘍が浸潤し始め浸出液が出るようになる。
このころより癌性疼痛が激しくなりペインコントロールを行う。
2006年 5月
       PET・CT・MRI診断の結果、右頬表皮、右眼窩口に浸潤し、新たに右顎関節横、右下顎リンパ節に転移が認められる。
眼球への転移はまだないが脳外科領域までの拡大切除を視野に入れて眼窩内郭清の決断を強いられる。表皮は切除後病理で追うので開放創になることを説明される。
2006年 5月
     右上顎洞拡大切除(開放創)、右下顎リンパ節郭清術を行う。
全身麻酔 気切:手術時間 9時間:出血 1.2L:輸血なし:腹部より植皮
結果的に眼球は温存。
2006年 6月~ 9月
     化学療法静注 3クール実施 (5-FU、シスプラチン、タキソテール)
2006年 8月
     感音性難聴の診断がおりる。
滲出性中耳炎 右鼓膜にチュービングを行う。
2006年 9月
      PET・CT、MRI、ガリウムシンチの結果、右眼窩、視神経、右頭蓋底上部・中部硬膜、舌下腺に浸潤が認められる。
他大学病院での手術予定でしたが、硬膜より奥に浸潤が認められるため中止となる。この時は、眼をあきらめてましたが。
2006年10月
     横浜サイバーナイフセンターでサイバーナイフ療法を実施。
右上顎部 3日照射、右舌下腺・耳下腺 1日照射
2006年11月
     退院
2006年11月
     サイバーナイフ療法を追加実施予定。
右下顎部 3日照射、右上顎部 1日照射
経過観察中
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