種族

人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットホブの5種族がある。
五つの試練ではシナリオごとに能力値、職業の就業条件、アイテム、モンスターなどを自由に設定できるので
全てのシナリオに絶対に当てはまるという要素は少ない。
全面的に基本能力値の見直しを行っているシナリオもある。

能力値の上限はシナリオによって違い、おおむね「基本値+10」「基本値+15」「基本値+17」の場合が多いが、
「基本値+12」や「基本値に関わらず、全種族・全能力の上限は18」といったシナリオもある。
このうち、「基本値+10」と「基本値+15」で性能が大きく変わる種族もあるので、遊ぶ時は各シナリオの傾向を確かめておこう。

人間

男性 女性 備考
9 8 数値はシナリオエディタのデフォルト設定のもの。
男性が力に+1、女性が生命力に+1されているが、
この設定を無くして男女同じになっているシナリオもある。

また、信仰心と運の強さが8になっているシナリオもある。
知恵 8 8
信仰心 5 5
生命力 8 9
素早さ 8 8
運の強さ 9 9

信仰心を除いて高水準の能力を持ち、前衛職(戦士・侍・ロード・忍者)、盗賊、魔法使いに向いている。
ドワーフより素早い前衛、エルフより生命力が高い後衛、ホブより生命力が高い盗賊・忍者として、
いずれも特化型の種族の欠点を補う事ができる万能型と言える。
最大能力値が高く設定されているシナリオでは他の種族も欠点が無くなっていくが、
そうしたシナリオでは全種族が問題なく強いと言うことなので、人間も強いから気にする必要は無い。

信仰心が低すぎるので序盤で魔法のダメージを多く受ける事になり、初期の攻撃呪文で即死する可能性が高い事には注意。
と言ってもゲーム開始時にやれる事は限られており、呪文が来ない事を期待するしか無い場合がほとんど。

エルフ

男性 女性 備考
8 7 数値はシナリオエディタのデフォルト設定のもの。
男性が力に+1、女性が生命力に+1されているが、
この設定を無くして男女同じになっているシナリオもある。
知恵 10 10
信仰心 10 10
生命力 6 7
素早さ 9 9
運の強さ 6 6

知力と信仰心が高く、生命力が低いので前衛職よりも後衛職に向いている。
と言っても生命力が低い(最大HPが低い、蘇生成功率が低い)と言うことはあらゆる職業において欠点であり、
特に定番の「エルフの魔法使い」のHPの低さはパーティーの命運を分けてしまう場合がある。
また、「エルフの侍」「エルフの忍者」も、種族と職業の両方でHPの低さに泣かされてしまう組み合わせである。
逆説的だが、戦士、僧侶、ロードなど元々誰がやってもHPが高くなる職業の方が、エルフの種族的欠点を帳消しにしてくれるとも言える。
(それらの職業はもっと有利になる種族を使うと言われたらそれまでだが)

特に注意しておきたいのが、上の表のように「女性が生命力+1」であり、かつ「最大能力値は基本値+15」になっているシナリオ。
この条件が重なると男性エルフの生命力は最大21、女性エルフは最大22となり、最大HPが12.5%も違ってしまう。
かなり限られた条件に見えるが、実はこれがエディタのデフォルト設定なので結構ありがちなのだ。
このようなシナリオでは、エルフは女性にしておいた方が明らかに強い。

男女差が無く、最大能力値が基本値+15というシナリオの場合、今度は人間・ドワーフ・ノームはHPが高く、エルフとホブはHPが低いという状況になる。
このようなシナリオの場合、エルフやホブの起用をあきらめるのも一つの手だ。

シナリオ中に「生命力+1」の効果が付いたアイテムや、スペシャルパワーによって基本値+17まで行けるシナリオなら、生命力22に達することができる。

種族専用アイテムとして強力な弓が登場するシナリオもあり、その場合はエルフの盗賊は他の種族と比べて抜きん出た攻撃力を持つ。
しかし全てのシナリオで出るわけでは無いので期待外れに終わる場合もある事と、盗賊としては運の強さが低い事に注意。

女性専用のセクシー系防具が登場する時、美観の問題で「人間とエルフしか装備できない」という設定のシナリオもある。

ドワーフ

男性 女性 備考
11 10 数値はシナリオエディタのデフォルト設定のもの。
男性が力に+1、女性が生命力に+1されているが、
この設定を無くして男女同じになっているシナリオもある。
知恵 7 7
信仰心 10 10
生命力 10 11
素早さ 5 5
運の強さ 6 6

力、信仰心、生命力に優れるが素早さと運の良さが低い、長所と短所が明快な種族。前衛職としては最強の種族と言えるだろう。
信仰心が高いが素早さが低いので、僧侶としては「回復呪文を唱えるのが遅れたため仲間が殺された」という事態が怖い。

能力値の上限が+10か+15かで大きく評価が変わり、基本値+10の場合は素早さが15までしか伸びないので行動が遅れる事があるが、
基本値+15なら素早さ20まで伸びるので欠点が無くなる。この場合は前衛は全員ドワーフで固めてもいいくらいだ。

また、基本値+10や+12のシナリオでは、生命力が他の種族よりも高い(他の種族に追いつかれない)ため、
侍や忍者の最大HPの低さを補う事ができて相性が良い。忍者の場合は宝箱担当の盗賊もパーティーに入れよう。

種族専用アイテムとして強力な斧や鎧が出るシナリオもあり、これが「戦士専用でロードは装備不可能」となっている場合もあるため、
力と信仰心が高いのはいいがロードにするかどうかは一考を要する。

ノーム

男性 女性 備考
8 7 数値はシナリオエディタのデフォルト設定のもの。
男性が力に+1、女性が生命力に+1されているが、
この設定を無くして男女同じになっているシナリオもある。
知恵 7 7
信仰心 10 10
生命力 8 9
素早さ 10 10
運の強さ 7 7

ホブに並ぶ全種族中最速の素早さと、ドワーフに次ぐ全種族中二位に着ける生命力。
このためどんな職業にしても強く、特に後衛職としてはエルフの上位互換である。
知恵3点の差は「攻撃呪文のダメージ3点」しか違わないが、生命力2点の差は「最大HP12.5%上昇」だからだ。

信仰心が高いため僧侶に向いており、特に「素早い僧侶」の存在は頼もしい。
僧侶からの転職先としてロードやビショップも向いている他、前述の理由で実は魔法使いとしてもエルフより優秀。

前衛としては、前衛職に必要となる「力+生命力+素早さ」の合計がドワーフと並んで全種族中最強である。
力が強いが遅いドワーフとは逆に、素早い前衛として活躍してくれるだろう。

しかし能力値の上限が基本値+10までのシナリオでは力が17までしか伸びず、力の高さが意味を持つ18以上には届かないのが難点。
上の表のように「男性は力+1」という設定なら、力18に届いてくれる。
また、基本値+15のシナリオでも行ける。ただ、その場合は素早さ20のドワーフが作れてしまうため、比較するとドワーフの方が有利そうだ。

ホブ

男性 女性 備考
6 5 数値はシナリオエディタのデフォルト設定のもの。
男性が力に+1、女性が生命力に+1されているが、
この設定を無くして男女同じになっているシナリオもある。

また、素早さが12になっているシナリオもある。
知恵 7 7
信仰心 7 7
生命力 6 7
素早さ 10 10
運の強さ 15 15

ホビットという名称であったが、大人の事情によりホブになった
盗賊・忍者に特化した種族で、他の職業は別の種族を使った方が良い。

能力の最大値が種族基本値+10のシナリオでは力が15までしか伸びないが、
実は最大17のエルフ、ノームと全く変わらない(力17までは変化が無く、18から強化が始まるため)。

基本値+15まで伸びるシナリオでは、忍者でも宝箱の罠識別成功確率が95%に達する。
こうしたシナリオでは忍者はホブに任せるといいだろう。

生命力の低さに関する欠点や傾向についてはエルフと同じ。
生命力に差が出るシナリオでは、盗賊はホブよりも人間の方が最終的にHPの差で勝ることになる。

種族専用アイテムで盗賊用の強力な武器が出るシナリオもあり、この場合は忍者を使う必要が無くなる。

また、全面的にホブを優遇するという特徴的なシナリオ「まぼろしのしあわせの実」が作られている。
このシナリオでは全ての職業においてホブが最強である。


最終更新:2023年11月17日 02:32