美鈴×ゆっくり系1 Y-1グランプリ

「大変長らくお待たせ致しました。只今より、第一回Y-1グランプリを開催いたします!!」
司会の男が開催を宣言する。いよいよY-1が始まるのだ。
大丈夫、私のコキン=トウなら必ず優勝できる。その為に半年もの間猛特訓してきたんだから。
この馬鹿馬鹿しい大会で優勝し、ゆっくり一年分をゲッツしてくるのはこの子だ。
胸に抱えたコキンをぎゅっと抱きしめる。闇のように黒い瞳の奥に闘志が燃え盛っているのが分かる。

半年前
いつものように紅魔館の門前でシエスタをしていると、いつものように額の鋭い痛みで目が覚めた。
あ~あ、また見つかっちゃった。ま、本気で隠れてないから別にいいんだけどね。
そしてお説教。まだ若いのに毎回言う事が同じなのは危ないんじゃないだろうか。
そんな事を考えながらも反省している様に見せる為に俯く。と、何やら紙切れが飛んで来た。
Y-1グランプリ?各自が持ち寄ったゆっくり同士を戦わせ、鍛えたワザで勝ちまくった優勝者には賞金として……
「い、いちまんえん!?」
古谷徹『現在の価値に換算して約一千万円である』
「な、なんだってー!!…じゃない、何を言ってるの美鈴!貴女話を聞いてないわね!!」
「あああ、き、聞いてます聞いてますよう!以後気を付けますですハイ!!」
その台詞も何度聞いたか、と言いたそうな目でこちらを一瞥して館内に戻る咲夜さん。
一応姿が見えなくなるまでチラシを拾うのは控える。無意味だろうけど。
しかし、一万円かぁ……それだけあれば美味しいご飯が沢山食べられるんだろうなぁ。
紅魔館では従業員に食事がきちんと出されるけれど、正直言えば足りない。質ではなく、量が。
だって私は門番さん。毎日のよう敵が来なければひたすら棒立ち、敵が来ればとりあえずフルボッコにされるのが仕事なのだ。
その激務の割に食事の量が他のメイドの倍程度じゃとても足りない。せめて十倍は欲しい。
何て事を一度咲夜さんに進言したら物凄い顔で睨まれた。マリ○クでもあそこまで凄い顔にはならないと思う。
開催は半年先だ。まだまだ時間はたっぷりある。
大会規定として、捕食種であるレティ種、ゆゆこ種、れみりゃ種、フラン種は使用禁止らしい。
それなら、と先程から湖の岸で他のゆっくりと遊んでいるゆっくりれいむを見る。……あれでいいか。
とりあえずここいらに住むれみりゃ種に食われても面倒だ。今捕まえてしまおう。
一歩でお目当てのゆっくりの元へ移動する。人間達はこれを見て縮地だの何だの言って騒ぐが、私にとってはただの踏み込みだ。
「ゆゆゆ!!おねえさんだれ!?いきなりでてきてなんのようなの!?」
「ちちちちちーんぽ!?ちんぽちんぽー!?」
「ちんちん!?ちんちちんちちんちちんちん!!」
「ほう、経験が生きたな」
ああうるさい。お尻型の小物を頭に付けたのはともかく、他のはどいつもこいつも甲高く喚いてやかましい。
さっさと部屋に連れて行くか。
「そこの紅白のゆっくり。私の部屋でゆっくりしない?」
「ゆっくりできるの!!?ゆっくりしたい!!ゆっくりさせていってね!!!」
「ちんぽちんぽー!」
「ちんちん!ちんちんちんち……ちんこ!」
「⑨年でいい」
とりあえずゆっくりれいむだけ抱え上げて、他のゆっくりに宣言する。
「あんた達はいらないわ。お友達と一緒にどっか行きなさい。ここにいられると耳障りだし」
「ち、ちーんぽ!!」
「ちんちーん!!」
「リアルで痛い目を見たいのかわたしはリアルで天人属性だから相当の力持ち」
「お、おねえさんみんなもつれてってくれないの!!?おねえさんはゆっくりできないひとなんだね!!おうちかえる!!!」
やはりゆっくりに言葉は無意味か。しょうがない。
「そ。それじゃあさようなら」
「ぢい゛い゛い゛ん゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「ペニス!!!!!」
「このままでは私の寿命がダメージでマッハなんだが……」
三匹とも物言わぬ餡子と皮に変える。その間僅か0.02秒。まあまあね。
ゆっくりれいむはキョトンとしていたが、段々状況が飲み込めてきたのか、大声で泣き喚き始める。
「み゛ん゛な゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「ああうるさい」
あまりにうるさいので当身をして気絶させる。ゆっくりにも効くんだ、当身。
気絶したゆっくりを部屋に放り込み、門番業再開。その間暇なのでリングネームでも考えておくかなぁ。

仕事を終え部屋に戻ると、ゆっくりれいむは眠っていた。
一度起きた形跡はある。部屋中の物が床に落ちてたり破れてたり涎でべしょべしょだ。
一瞬このまま物言わぬ塊に変えてやろうかとも思ったが、一万円の為我慢する。よし、美鈴偉い!
「起きなさいコキン。訓練の時間よ」
「うう~ん……ゆっくりしていってね……むにゃむにゃ」
鞭でしばいてみる。
「いたい!!いたいよおお!!……あれ、ここはどこ!?おねえさんだれ!!?」
「起きたわねコキン。ここは私の部屋で、私はあんたの飼い主。いや、トレーナーよ」
「れいむはそんなへんななまえじゃないよ!!れいむはれいむだよ!!ゆっくりさせてね!!!」
「あんたはれいむじゃなくて、コキン。コキン=トウがあんたの名前。次は無いわよ」
「れいむだってば!!おねえさんゆっくりできないひと!?ゆっくりできないならここからでていってね!!!」
うわあ。こいつもうここを自分の巣だと考えてるみたい。何その稀に見る図々しさ。
とりあえず鞭でしばく。
「いたい!いたいよおねえさん!!やめてやめて!!ゆっくりしていってね!!!」
「あんたはコキン=トウなの。今度否定したらこんなんじゃ済まないよ。後ここは私の部屋」
「ゆっくりできないおねえさんなんてきらい!!れいむのへやからゆっくりでていってね!!!」
「だからここは私の部屋だっつってんでしょう。聞き分けの無い子だね」
鞭と言葉で分からないなら肉体言語しかない。とりあえず死なない程度に殴ってみる。
「ひゅぶべっほぉ!!?びゅぷぷっ……!!ゆっぐりざぜで!ゆっぐりざぜでよおおおお!!」
「ゆっくりしたかったら今後私の言葉に逆らわない事。逆らったらまたぶつよ」
「さがらいまぜん!さがらいまぜん!!だがらゆっぐりざぜでぐだざいいいいいいいいい!!!」
「分かればいいわ。じゃあ早速、コキン」
「はい゛!!」
「ご飯、あげるわ」
「ゆ!ごはん!ごはんくれるの!!?ゆっくりもってきてね!!!」
何て切り替えが早いんだ。呆れながら後ろ手に持っていたゆっくりまりさの死骸を投げる。
「ま、まりさ!!おねえさんまりさをどうしたの!!?」
「別に何も。たまたまれみりゃに食べられてた所をちょいと横取りしてきただけよ」
「まりさ!まりさああああああああ!!!よくもまりさを!!!おねえさんなんてゆっくりしね!!!」
「ふう、ん」
再び殴る。どうせこいつは何を言っても分からないだろうし、この方が手っ取り早い。
「そいつは別に私が殺した訳じゃないし、あんたのエサもそれだけ。さっさと食べなさい。夜はこれからなんだから」
「まりさはごはんじゃないよ!れいむまりさなんてたべないよ!たべものをもってきてね!!」
「いらないなら私が食べようか?あんたを」
「たべます!たべます!ゆっくりたべます!!!」
「そ」
コキンは泣きながらゆっくりまりさの死骸を食べ始める。最初のうちは恐る恐る、泣きながらだったが、そのうち食べるペースもあがってくる。
「はぁはぁ……うっめ!これめっちゃうっめ!たまんね!!」
やはり饅頭。仲間だろうが何だろうが、美味しいものは美味しいらしい。更に食欲に勝るものは無いようだ。ふふ、グッドね。
「どう、美味しかった?」
「とってもおいしかったよ!!おねえさんありがとう!!!またもってきてね!!!」
おやおや、たった一匹食っただけでこの台詞。コキンは中々優秀かもしれない。
「じゃあ早速訓練といきましょうかね。コキン、とりあえず私にかかってきなさい」
「ゆゆ!?おねえさんといそがしくするの!!?いやだよれいむはゆっくりしたいよ!!!」
「コキン」
「こ、こきんです!!れいむのなまえはこきんです!!」
「よろしい。……ほらさっさとかかってきなさい。別に殺しやしないわよ」
「ゆ、ゆうううう……ゆっくりしね!!!」
たかがゆっくりが何万匹束になっても私をどうにかできるとは思わない。
けれど、戦闘経験を積ませる事は大事だと経験上思う。どうせゆっくりの戦いに技術もへったくれも無い。要は気合だ気合。
私に飛び掛ってきては弾き飛ばされ、へたれそうになる度脅して続行させの繰り返しの訓練を数時間。
コキンはもう動けない位疲労しているようだ。
「今日のところはこの位でいいわ。お疲れ様。明日もやるんだからせいぜいゆっくり寝なさい」
「ゆっ……ゆっく……ぜひぜひ……ゆっくり……ねるよ……」
そうして泥のように眠るコキン。それにしても、ゆっくりも動けば疲れるんだ……本当にこいつらは謎が多い。

半月程こうした訓練を続けた後、私は次のメニューをやらせる事にする。
「今日のご飯はゆっくりれいむ丸ごと一匹よ。いつもれみりゃの食いかけだもの、嬉しいでしょ?」
「ゆっくりたべさせてね!!ゆっくりたべさせてね!!」
「はいどうぞ」
「むぎゅっ!いたいよおねえさん!ゆっくりできないなられいむのおうちからでてけ!!」
「ゆゆ!?れいむがいるよ!!れいむがしゃべってるよ!!おねえさんどういうこと!!?」
「あんたは今からそいつを殺して食うのよコキン。それが今日の訓練兼夕食。それじゃ頑張って」
「ゆ!ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」
エサれいむがコキンに頬擦りする。どうやら友愛の表現らしい。だがコキンは今や普通のゆっくりれいむとは違う。
この半月の間コキンはゆっくりの死骸しか食べていない。目の前で何度も解体してもいるが、躊躇わず食うようになった。
野生の頃に食べていた蝶だの雑草だのは、もうコキンの口には合わないらしく与えても食べない。
同族の味を完全に気に入ったゆっくりに、ただのゆっくりれいむが太刀打ちできるとは到底思えない。
「ゆっくりたべられてね!!」
「ゆ゛!!な゛、な゛に゛ずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
ほうら、思った通り。コキンはもうたとえ同種のゆっくりであろうと躊躇しない。
食いかけだろうと私が殺したものだろうと―――生きているものだろうと、今のコキンは関係無く食べる。
同程度の体格なら先制攻撃を仕掛けた方が勝つ。もうこのゆっくりれいむの運命は決定している。
「はぁ!はぁ!うっめ!こいつめっちゃうっめ!!やっぱたまらんわ!!」
「い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」
「ハム!ハフハフ、ハフ!!」
「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
絶叫と共に、ゆっくりれいむは動かなくなった。
白目を大きく見開き顔の半分にまで口を裂き、涙で水溜りを作り泡状の涎を垂らす醜いオブジェとなった。
そんなゆっくりれいむを、コキンは一心不乱に食べていく。興奮で頬を染め、とても幸せそうな表情だ。
……ふふ、なんて酷い仔だろう。そんな二匹を眺める私の体もまた、昂ぶっていた。
ううん、最近咲夜さんに刺されてないからかなぁ。たまにはシエスタを見られないといけないな。

三ヵ月後、通常の同種ならば既に三匹同時まで相手に出来る程にコキンは成長していた。
精神構造が若干変化した程度でここまで強くなるとは驚きだ。身体能力は殆ど変化していないのに。
ゆっくりの弱さが精神面に起因しているという事がよく分かる。
そろそろ、捕食種と戦わせてもいいかも知れない。
早速仕事中にれみりゃ種を一匹捕らえ、手足と翼をもいで足元に置いておく。
最近のコキンは見かけたゆっくりを反射的に襲うようになったし、こいつは放って置けばどんどん傷が治るからね。
部屋に戻ると、コキンはエサの催促をして来た。全く卑しい仔だねこいつは。
「ゆっくりおかえりなさい!!ご、ごはん!ごはんちょうだい!!おなかへったよ!!!」
「はいはいただいまコキン。今日のエサは、こいつよ。ゆっくりれみりゃ」
「う、うぅー?うー!うー、うー♪」
足を掴んで逆さ吊りにする。床に居るコキンを自分にくれるのだと思ったらしく、吊られたままで手を叩いて喜ぶ。
……醜い。あのどこまでも強くて誇り高い、偉大なお嬢様とは似ても似つかない。
「ゆっくり!はやくゆっくりたべさせてね!!」
コキンはそう言うが、ゆっくりれみりゃの方が胴体付きな分有利だ。身体能力もれみりゃ種は高い。
ここに来てコキンを食われたらたまらないので、食われそうになったら止めるとしよう。
「はいどうぞ」
「うっうー♪いたあきあーす!!」
上機嫌でコキンに一直線に飛び付くゆっくりれみりゃ。だが、
「ゆっくりたべられてね!!!」
「う゛あ゛ー!う゛あ゛ー!」
まさか餌に過ぎないゆっくりれいむに反撃されるとは夢にも思っていなかったらしく、手を噛まれたまま泣き出すゆっくりれみりゃ。
これはひょっとしたらひょっとするかもしれない。ワクワクしながら事の成り行きを見守る。
「うっめ!!こいつめっちゃめちゃうんめぇ!!うっほたまんねええぇ!!」
「い゛だい゛よ゛ー!や゛め゛でよ゛ー!お゛ばざん゛だずげでよ゛ー!!う゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」
この若くて綺麗でシワ一つシミ一つ無いナイスバディなお姉さんに向かっておばさん、だと?
一瞬部屋ごと粉砕してやろうかと思ったが、こらえる。そうなってしまってはあの紫婆や億年薬師と同じになってしまう。
それだけは何が何でも避けなければならない。猫を殺すのは好奇心とは限らないのだ。
結局、コキンの圧勝だった。これは予想以上だ。素晴らしいの一言だ。
まさかれみりゃ種の(ゆっくりにしては)素早い動きにも対応できるなんて。
私との組み手もまんざら無駄ではなかったみたいね。これはいよいよ一万円が現実的になってきた。
ふと、さっきから脚をこすり合わせていた事に気付く。当然トイレに行きたいのではなく、目の前の食事に興奮した為だ。
うーん、どうしよう。コキンももうぐっすり眠っているし、別にいいか。
善は急げ。早速ベッドに寝そべり、念の為毛布にくるまってする事にする。

そして、大会前日の予選を難なくクリアし時間は冒頭に到る。

試合は全八組で行うトーナメント方式のバーリトゥードだ。相手をリングの外に落とすか殺せば勝ち。
最初の相手は人間の里の外れに住む男で、一度れみりゃ種を捕まえる所を見た事がある。
他にも知ってる顔が何人か。人外の参加者は私とアリスだけだ。
そのアリスとは、順調に勝ち進めば決勝戦で当たる事になる。
……予感がする。多分、アリスが連れているゆっくりは決勝まで勝ち進むと。
あのゆっくりはコキンと同じような目だ。同族を殺す事に何の迷いも抱かない、修羅の目。
他の参加者のゆっくりも似た様な目をしてはいるがあそこまで深い瞳をしているのはコキンと、アリスのゆっくり位のものだ。
コキンは順調に勝ち進んだ。相手にするどのゆっくりもとてもコキンをどうにかできるものではない。
大方並みのゆっくりを食わせたとか、その辺で満足したのだろう。コキンとはくぐった修羅場が違う。
コキンは最後の一週間など毎日のようにフラン種と三連戦しても勝ち続けたのだ。あの程度ではれみりゃ種がせいぜいだ。
一方アリスのゆっくりも、コキン並かそれ以上の圧倒ぶりだ。恐らく私と似たような事をやらせたのだと思う。
ただ、あのゆっくりは戦いながら泣いているようにも見える。
涙を流している訳ではないが心は泣いているような。そんな気配を感じられる。
馬鹿馬鹿しい。ゆっくりに心なんて。と自分の考えに苦笑する。きっとあのゆっくりが強いんで不安になっただけだ。
アリスのゆっくりもあっさり勝ち進み、決勝でコキンと戦うことになった。
「お久しぶりね門番さん。あなたこんな大会に出場するなんて、意外だわ」
「それはこちらの台詞よ人形遣いさん。あなたはこういう派手な場所を好むタイプではないと思っていたけれど」
「そんな事はないわよ。私だってたまには派手な事もやりたくなるわ。……それより、いいゆっくりね」
「ええ。コキンと言うの。あなたのゆっくりこそ、相当鍛えられてるわね」
「ふふふ、秘密の特訓をしたからね。ここまで簡単に勝ち進めるとは流石に思ってなかったけど」
「それは私も同じね。他の参加者ももう少し頑張ると思っていたんだけれど、予想外れだった。…あなたのは、そうじゃないでしょうけど」
「ええ。勝つのは私のTHE MARISAよ。ついでに一万円も私のもの」
「ついで?……まあいいわ。じゃあ私達脇役は引っ込みましょう」
「そうね。さ、MARISA。行ってらっしゃい。もし負けたらお友達がどうなるか……分かるわね?」
「ゆっくりしんでいってね!!ゆっくりしんでいってね!!」
「コキン、行ってらっしゃい。いつものように戦って、いつものように食べて終わりよ。あいつはきっととても美味しいわよ」
「ゆっくりいただきます!!ゆっくりいただきます!!」
「それでは第一回Y-1グランプリ決勝戦!アリス・マーガトロイドトレーナーのTHE MARISAと
 紅美鈴トレーナーのコキン=トウ!勝利の栄光を手にするゆっくりはどちらなのか!!ゆっくりファイト…レディ・ゴー!!!」

「ふあぁ……今日も暇でいいなぁ」
今日も元気に門番門番。暇なのは、敵が来ないという事だからいいのだがいかんせん眠い。
あのY-1決勝は、結局アリスのゆっくりが優勝して終わりだった。
両者の実力は完全に拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない試合展開だった。
結局ダブルダウンの末、先に起き上がって「ゆっくりしていったよ!!!」と笑って叫んだ方が勝ちという特別ルールが適用された。
まあ、その宣言をした後アリスのゆっくりは息絶えたし、コキンも結局死んだのだけど。
一万円で食い倒れるという野望は砕けたが、私は満足していた。コキンの事だって、別に惜しいとは思わない。
だって私の、新しい趣味が見つかったのだから。
今夜も部屋で飼ってるコキン二号で、たっぷりと愉しませて貰うとしよう。

"Y-1 Grand Prix" Second place CONGRATULATION!!

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最終更新:2008年09月14日 11:13
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