阿求×ゆっくり系7 ゆっくりと猟師と阿求さん

ゆっくりと猟師と阿求さん
※主人公はあの猟師ではなく違う猟師です。
猟犬付き。
犬にオリジナルの名前があるけど気にしないで。
あと前作とはふいんき(なぜk)違うのでご注意を。

春の中盤。
暖かくなった平原を、野生の動物達が駆け回る。
そして、その動物達の生をいただくのが猟師である。
猟師は殺しすぎてはいけない。
それは自分の首をしめるからだ。
そう、僕は祖父から教わった。
「ゲン、伏せ」
僕は隣にいる猟犬に伝える。
ゲンは父の代からいる老犬だ。
それゆえベテランでもある。
狙うのは30m先のキジ。
キジはめったにいないもので、一年に一回会えるか会えないかである。
僕は猟銃を構えて時期を狙う。
射程内に入ったキジに向けて引き金を引く、まさにその時だった。
「とりさん! ゆっくりあそぼうね!」
「ゆっくりー!」
あの莫迦が。
僕は心で怒鳴る。
当然不意をつかれたキジは驚いて飛び立とうとした。
僕は草むらから飛び出す。
「行けっ」
ゲンは唸り声を上げながら走った。
キジを飛び立たせないために発砲する。
だが。
「……くそ」
キジには追いつけなかった。
少し間合いを取りすぎたようだ。
「おにいさんなにするの! とりさんにげちゃったじゃん!」
「おにいさんばかだね! ゆっくりあそぶこともできないんだね!」
出てきたのはゆっくりまりさとれいむか。
典型的なつがいだな。
僕は猟銃をしまう。
「ああ、ごめんよ。 実はあれおにいさんのご飯になる予定だったから」
「そんなのしらないよ! おにいさんはゆっくりできないからどっかいってね!」
完全に機嫌を損ねたらしい。
だからなんだと言う話だが。
「わかったわかった、代わりに面白いものを見せてあげるよ」
その言葉に、二匹は目の色を変える。
単純だ。
「はやくみせてね!」
「つまらなかったらおこるよ!」
僕はそれを無視して携帯している干し肉を一切れ取り出す。
それをゲンの鼻の上に置いた。
「ゲン、待て」
その言葉にゲンはぴくりとも動かない。
これは昔からやっている芸当で、犬の我慢強さを鍛えるという利点もある。
「よし!」
一瞬ゲンが口を開いたかと思うと、干し肉は一瞬にして消えた。
実際は食べたのだが、ゆっくり達にはそれを視認できていないみたいだ。
人のことは言えないが。
「ゆっ! すごい! ごはんがきえたよ!」
「どこいったの!?」
実際は口の中なのだが、噛むなと指示しておく。
「ほら、こんなところにあったんだ」
元々閉まってある場所から干し肉をもう一切れ取り出した。
「すごいすごーい! おにーさんすごいね!」
「ゆっくりすごいね! まりさたちにもやらせてね!」
ほほう、自ら死を選ぶとはなかなかのゆっくりだ。
しかしまずはれいむからやらないと。
「じゃあ先にれいむからやってみるか」
「ゆっ! ごめんねまりさ! ゆっくりしてくるよ!」
まりさは不満そうな顔をしていた。
安心しろ、すぐ仲間のところへ送ってやる。
僕は再びゲンに待てをさせる。
ゆっくりは重いので、体をプルプルさせていた。
「よし!」
「ゆっぐぎぇ!?」
まりさは唖然としていた。
れいむは期待に満ち溢れた目でぐちゃぐちゃに食われていた。
どうやら即死だったようだ。
「でいぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!」
「食っていいぞ」
僕が指示するとゲンは美味そうにれいむを食った。
餡子だから犬に害はないと思うが皆は真似しないように。
まりさは突然の事に悲鳴を上げていたが、僕はそれを捕らえて里にある家に帰った。

「とりあえずその籠の中でがまんしてな」
「ゆっぐりぢねぇ! おにーさんなんがゆっぐりぢね!」
捕まえた動物を入れておく籠にまりさを入れる。
他の籠には兎やら鹿の子供、そして蛇が入っている。
蛇は僕の好物で、よく丸焼きにして食べる。
「ゲン、おとなしく待っててくれ。逃げ出すようなら食っていいぞ」
了解した、とばかりにワンと吠えたので頭を撫でてやる。
老犬だが、まだ甘えたりするようだ。
僕は、家を出て店へ向かい昼食を済ませた。
ちなみに昼食は奇形れみりゃの踊り食いである。
あれがまた珍味で美味い。
満腹になって返ってみると、怯えた様子のゲンと壊れた籠があった。
「どうした?」
犬に答えてくれるはずはないのだが、腕の中に潜り込んで鼻を鳴らしていた。
そんなに怖い思いをしたのか。
ちょっと興味が沸く。
「ゲン。壊した奴の匂い、わかるか?」
尋ねるともちろんと言う顔をする。
犬が匂いで人が追えたりするのは、その人が走ることで起きる摩擦のかすかな匂いを追っているそうだ。
犬ってのはすごい。
ゲンは地面をスンスンと嗅ぎながら歩き始める。
やがて、たどり着いたのはなんと稗田家だった。
たしかここのお嬢様、稗田阿求はゆっくり種を殺して回っているとか。
とりあえず、確認だけしたいので扉をノックする。
「どちらさまです?」
出てきたのはごつい袴の男だった。
「あの、ゆっくりまりさがここにきませんでしたか?」
僕は少しびびりながら尋ねる。
猟師だからって喧嘩が強いわけじゃない。
「はぁ……少々お待ちください」
男は少しだけため息をついて奥へ向かった。
心当たりがあるらしい。
しばらくして髪に花の髪飾りをつけた可愛い女の子が出てくる。
「こんにちわ、その、上がってください」
ちょっと困った風に女の子、稗田阿求さんは言った。
「あ、はい。ゲンはそこで待ってて」
上がってみると、さすがお嬢様の家。
僕の家とは格が違う。
「この部屋です」
たぶん自室なのだろう。
連れ込まれた部屋はなんとも甘ったるい匂いがした。
そしてその部屋の中に、僕の捕まえたまりさ(らしきもの)がいた。
「おに゛……ざん、ゆっぐりだずげでねぇ……」
顔面がぼこぼこに変形していて見る影もない。
「ごめんなさい、私ゆっくりを見るとつい攻撃的になってしまいまして……」
もじもじと指をあわせ、恥ずかしそうに赤面しながら阿求さんは言う。
こんなに可愛らしいのに衝撃的な趣味だと思う。
「いえ、別にいいんです……元々ストレス発散に捕まえてきたようなものですし」
「そう言っていただけるとありがたいです」
はにかむような笑顔。
おいちょっと抱きしめたくなったぞゴルァ。
っといかんいかん、理性を保たねば。
「ですが、一つお願いがあるんです」
「お願い?」
「はい、あなたのお家に、蛇がいらっしゃったでしょう? それをこのまりさを餌にしてあげてください」
何を言っているのか分からない『イカレテ』いるのか?
前言撤回、可愛いけど怖いよこの子。

「ゆぐえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
蛇は顎を外してまず魔理沙の体に噛み付く。
まりさは痛みに堪えながらも涙を流していた。
「いぎぎぎぎ!! でいぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!! だずげでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
今は無き妻(夫?)の名を呼ぶまりさ。
助けに来るものなんていない。
僕の隣では阿求さんが恍惚とした表情を浮かべていた。
蛇は異様な形に変形し、まりさの体半分を飲み込む。
「おぎょ! おぎょぎょぎょ!」
意味不明な言葉を上げるまりさ。
蛇の牙に毒があるのでそれが回り始めたのだろう。
痙攣しながら泡を吹くまりさ。
そして飲み込まれる瞬間。
「ぼっどゆ゛っぐりじだがっだよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
その悲鳴とともに。
「はぁああああああああああああああん!!」
阿求さんも嬌声をあげなさった。
自分を抱きしめ、荒い息を吐き、頬は紅潮している。
そして何よりも着物がはだけているではないか。
僕は眼のやり場に困るので飲み込まれるまりさを見つめていた。
「はぁ……はぁっ……あぁ、楽しかったぁ」
阿求さんは顔を赤くしながらもとても楽しそうな顔をしていた。
落ち着くんだ……こういうときは素数を数えるんだ……

それから僕は蛇とゲンと一緒に帰ることにした。
蛇のおなか辺りはとんでもない大きさに膨れ上がっている。
しばらくは飯いらなそうだ。
ついでなのだが、阿求さんが僕の家にちょくちょく遊びに来るようになった。
たまにゆっくりを捕まえて渡しに行くと喜んでくれる。
お金も少しばかりもらえるのでゲンの食費にしている。
……いや、決して阿求さん目的じゃないからね!? 本当だからね!?



あとがき
なんか莫迦な猟師さんになってしまいましたが。
犬可愛いよねぇ。
くそっ! ここで阿求さんのエロが書けたなら!
まぁそれは他の場所で。
SOWってなんだよSAWだろうが、SOWってFPSのネトゲじゃねーか。




書いた袴の男:神社バイト

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年09月14日 11:35
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。