その他 ゆっくりボール乙

「ゆゆっ!おにーしゃん!ちゅいにじぇんぶそろったね!」
「ああ・・・そうだな、長い旅だった。でもこれで旅も終わりか・・・」
「これでまりしゃたちのおきゃーしゃんがいきかえりゅんだね!」
「うっう~♪まりさたち、おめでとうだど~!」
「これでゆっくりできるのね!」
「ちーんっぽ!」
「おねがいがかなうんだねー。わかるよー」
「むきゅ!でんせつのゆっくりぼーる・・・きょうみぶかいわ!どすもそうおもうでしょ?」
「そうだね、ぱちゅりー!でもまりさはみんながゆっくり出来れば何でもいいよ!」

何も無い荒涼とした大地。
そこに人目を避けるようにして集った9つの影。
1つは人間のものだ。中肉中背の男性が、じっと足元に置かれた7つの珠を見つめている。
その珠はゆっくりボールと呼ばれ、全て集めたものの願いを一つだけかなえてくれるといわれている。
他の8つの影は全員ゆっくりと呼ばれる下膨れの生首饅頭だった。
常時薄ら笑いを浮かべているように見える顔立ち。妙に不快感のある声。落ち着きの無い性格に、何故か喋れるが思考能力の伴わない半端な知性。
そのどれもがどこか嗜虐心をそそる不思議な生物?がずらりと並んでいた。
赤ちゃんゆっくりれいむ、赤ちゃんゆっくりまりさ、ゆっくりれみりゃ、ゆっくりちぇん、ゆっくりみょん、ゆっくりありす、ゆっくりぱちゅりー、そしてドスまりさ。
男性も含めて、皆力を合わせてゆっくりボールを集めた仲間同士だった。


「さて、行くぞ・・・」

男性が神妙な声で合図を送るとゆっくり達は一斉に静まり返った。

「出でよ!シェンみょん!!」

その言葉がつむがれた瞬間、男性が見つめていた7つの珠が強烈な輝きを放つ。
珠を中心に風が起こり、巻き上げられた砂や木の葉がくるくると渦巻いている。
およそ5秒ほどそうやって瞬いていた珠が更に強い光を放った直後、珠からゆっくりみょんが出現した。
そのゆっくりみょんは非常に巨大で、体高はゆうに20mを超え、人知を超えた不可思議な力で宙に浮いている。

『ゆゆっ!みょんを呼んだのは君達なんだね!ゆっくりお願いをしてね!』

「さあ、れいむ、まりさ!はやくおねがいをしなさい!」
「ゆゆっ、ほんとうにれいむたちのおねがいでいいの?」
「あたりまえだど~♪」
「そのためにぱちゅりーたちはたびをつづけてきたのよ!」
「早くおかーさんを生き返らせてみんなでゆっくりしようね!」
「み、みんな・・・ありがとう!」
『ゆっくりしないでお願いしてね!お外じゃゆっくり出来ないよ!』
「ゆゆっ、ゆっくりりかいしたよ!それじゃあ、れいみゅのおきゃー「ギャルのパンティーをおくれ!」

赤ちゃんれいむがみんなに背中を押され、シェンみょんに急かされてお願いを言おうとしたとき、男性の変なお願いにさえぎられた。

『ゆっくり理解したよ!みょんはもうおうちに帰るね!』

シェンみょんがきっちりとその意味のわからない願いを叶え、パンティーがひらひらと地面に落ちるのを見届けると再び珠の中に戻っていった。


「どほぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!?」
「おにいざんのばがあああああああ!?」
「いやぁ・・・ごめんごめん、何かついうっかり・・・」
「ちーっんぽ!!」
「うっかりじゃないわよ!またゆっくりぼーるをあつめなおさないといけないのよ!」
「次は気をつけてよね、おにーさん!」

総すかんを食らっている男性が、きまりの悪そうな表情でボールのあったほうに目をやると、ボールはゆっくりと四方八方に転がって移動していた。
そして、それらはあまりにゆっくりで、まだ2mほどしか移動していない。
その光景を見た男性はふとした思い付きでさっきの呪文を再び口にした。

「出でよ!シェンみょん!」
『どほぢでまた呼ぶのおおおおお!?これじゃゆっくり出来ないでしょおおおおおお!!』

予想通り、機嫌を損ねているがシェンみょんはきっちり呼び出しに応じてくれた。
ゆっくり達が予想外の展開に呆然としている中、男性だけが満足げな笑みを浮かべて何かを思案していた。

「・・・8匹と一人だから・・・よし!これだな!」
『ゆっくり早くしてね!お外じゃゆっくり出来ないんだよ!』
「わかったよ!じゃあ、お願いだ。次からは願い事を9つ叶えてくれ!」
『ゆぐぅ!?そんなの無「無理ならずっとゆっくりさせないぞ!」

シェンみょんは却下しようとするが、男性に脅される格好でしぶしぶそれを承諾すると、ボールの中へと戻っていった。

「これで皆の分のお願いが出来るぜ?」

男性はそう言って仲間達に微笑んで見せた。


「出でよ、シェンみょん!!」
『もおやべでええええええ!?みょんがゆっぐぢ出来ないよおおおおおおお!!』
「まず一つ目のお願いだ!」

お兄さんはシェンみょんの抗議を聞き流してさっさと願い事を要求する。

「まずはれいむとまりさのお母さんを生き返らせてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』

シェンみょんの掛け声と同時に現れた光の中から、れいむとまりさの夫婦が現れる。

「「ゆゆっ?ここはどこ?」」

突然の事態に夫婦は困惑していたが、れいむ達の姿を見ると2匹とも一目散に駆け寄ってきた

「「れ、れいむ!まりさ!どうしてここにいるの!?」」
「あにょね!れいみゅたちがおきゃーしゃんたちをいきかえらちぇたんだよ!」
「まりしゃたちおきゃーしゃんにあいたかったんだよ・・・ゆっぐ・・・」

こうして4匹は感動の再会を果たした。

『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』

空気の読めないシェンみょんに促されて、男性は次のお願いを考えた。


「次にここにいる皆を不老不死にしてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』
「ゆ?おにーさん、ふろーふしってなぁに?」
「ずっとゆっくり出来るってことだよ」
「「「ゆゆっ!さすがおにーさんだね、すごいや!」」」

その言葉に無邪気に喜び、飛び跳ねるゆっくり達。
その表情から永遠の生の恐ろしさなど全く想像していないことが伺える。

『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』


「それから、ぱちゅりーをもっと病弱にしてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』

「むきゅー!?なんでぞんなごぐほっ!がほぉ!?げっふぅ!!?」
その瞬間、少し声を張り上げただけなのにぱちゅりーが中身を吐き出した。

「「「「「ぱちゅりー!?」」」」」
「あー、こりゃ致死量吐いたな・・・」
「ぎゅ~・・・ぎぼぢわるい、ぐるぢいのにぜんぜんぢなないわ・・・」
「ってことは本当に不老不死になったのか、すげえな」
「「「おにーさん、どういうことなの!?」」」
『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』
「ああ言ってるから説明は後だ」


「ドスまりさは赤ちゃん並の体力にしてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』
「ゆゆっ!?おにーさんなにいいだすの!?」
「しゃら~っぷ!」

男性がドスまりさに蹴りを見舞うとドスまりさにはそれなりの重さがあるにもかかわらずあっけなく吹っ飛んだ。

「ゆげぇ!?いだい、いだいよおおおおおおお!?」
「おお、本当に弱くなってる」
『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』

同族?が酷い目に遭っているというのにシェンみょんは自分がゆっくりすることしか眼中にないらしくまたしても急かしてきた。


「れみりゃを絶世の不細工にしてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』
「うーっ!?なんでぞんなおねがいずるんだどーっ!?」

そう言って抗議するれみりゃの顔に特に変わった様子は見られなかった。

「ゆゆっ!?れみりゃ、ぎぼぢわるいがらこっちむかないでね!」
「ゆげぇ・・・こんなにきもちわるいのはじめてだよ!」
「ゆゆっ、なんていなかものなの!?いなかものにしつれいなくらいいなかものだわ!」
「うううううううう!?でびりゃはがわいいいどおおおおおお!!」

どうやらゆっくりには違いがわかるらしい。

「・・・・・・ごめん、何が変わったのかお兄さんにはさっぱりだわ」
『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』


「ありすを永久にすっきり出来ない体質にしてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』
「ゆっ!?すっきりできないってどういうこと!?」

突然の指名に驚き、ありすは男性をねめつけるが彼はそんなこと意にも介さず、主無理鬼ありすに振動を与え始めた。

「つまり・・・こういうことさ!」

激しい揺さぶりがありすを瞬く間に快楽の世界へ誘う。

「ゆっ・・・ゆっ・・・ゆっ・・・ゆっ・・・」

その揺さビルはどんどん激しくなっていき、アリスはあっという間に絶頂寸前にまで達したが・・・

「ゆううううううう!ずっぎりでぎないいいいいいいい!?」
「わかっただろ?イく一歩手前で永久にお預け食らわされてしまうのさ!」
『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』


「俺に大量の虐待道具をくれ!!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』

すると空から大量の虐待道具が降り注いできた。
お約束の透明な箱から焼き土下座用の鉄板、果ては苦悶の梨なんかまで。

「おぉ~・・・本当にいっぱい降って来たなぁ・・・」
『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』

男性が感嘆しているとまたしてもシェンみょんが急かしてきた。


「こいつらが俺から逃げられないようにしてくれ!」
『ゆっくり理解したよ!ほあっ!!』

その瞬間、こっそり逃げ出していたまりさとれいむの一家が男性のほうに吸い寄せられるように戻ってきた。

『これでそこにいる子達はお兄さんから半径50mより外に出られなくなったよ!』
「しぇんみょん!どほぢでごんなごどずるのおおおお!?」
「しぇんみょんのばかあああああああ!!」
「ゆっぐりでぎないぢぇんみょんなんがゆっぐぢぢねええええええ!!」

どうやらゆっくり達は男性への罵倒を諦めて、標的をシェンみょんに変えたらしい。

『早くゆっくり次のお願いしてね!みょんゆっくり出来ないよ!!』

しかし、次のお願いをかなえればボールに戻れるシェンみょんはゆっくり達の罵倒を完全に聞き流している。


「シェンみょん、お前を虐待させてくれ!」
『ゆっくり理解した、よ・・・ゆぎいいいいいいい!!』

その言葉を聞いた直後、シェンみょんは体を持ち上げていた神秘の力を失い、どすんと大地に落下した。

「ふっふっふ、ずっとこの日のために我慢してきたんだ・・・ひゃあ、もう我慢できねぇ、虐待だぁ!!」

一箇所に固まっておびえるばかりのどうしようもなく無力なゆっくり達。
ドスまりさは赤ちゃん並の力になってしまった上に、シェンみょんも男性に虐待されるための存在になってしまった今、全くの無力。
そして、ここは人目のない荒野。
つまり、男性は誰にも邪魔されることなくゆっくりを虐待できるということだ。

「「「「「「「「「「『これじゃゆっくりできないよ!!』」」」」」」」」」」

何も無い荒野に無力なゆっくり達の悲鳴がこだました。



‐‐‐あとがき?‐‐‐
ゆっくりは儚いからこそ虐め甲斐があるんだと思うんだ。
でも、永久に赤ちゃんのままのゆっくりは個人的にあり。

byゆっくりボールマン

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最終更新:2008年09月28日 17:55
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