ゆっくりいじめ系995 普通のゆっくり虐め

道を歩いていたら茂みから体高30cmほどの変なものが飛び出してきた。

「「ゆっくりしていってね!」」

姿を現したのはゆっくりと呼ばれている下膨れの顔饅頭が2匹。
一方は赤いリボンを頭にのっけた黒髪で、もう一方は黒いとんがり帽子と長い金髪が特徴的なゆっくりだった。
どちらも見ているだけで妙にイライラさせられる笑みを浮かべている。

「「ゆっくりしていってね!」」

聞くところによると、こいつらの仲間はこの言葉を聞くと同じように「ゆっくりしていってね!」と返すらしい。
突然の状況に呆然として、その返事をしなかった俺の態度を無視しているものと勘違いした2匹は再びその言葉を口にする。
今度はさっきのような純然たる笑顔ではなく、少し目元がつりあがっていてどこか怒っているようにも見える表情で。
ぴょんぴょんと意味も無く跳躍を繰り返しながら、何度も「ゆっくりしてい」ってね!」を連呼している。

「ゆっくり・・・ゆぎゅ!?」

あまりに鬱陶しいので思わずより近くにいた赤いリボンを付けた方を軽く蹴り飛ばしてしまった。
蹴られたゆっくりは4mほど吹っ飛ばされ、4mほどバウンドし、更に4mほど転がって計12mほど向こうまで飛んでいく。
思った以上に軽く、弾力があり、転がりやすいその体ならではの飛距離だろう。これは面白い。

「ゆううう!ゆっぐぢーーー!ゆっぐぢでぎないよおおおお!」
「ゆーっ!まりさのれいむになにするのー!?」

なるほど、黒髪のほうはれいむで、金髪のほうはまりさと言うらしい。
れいむは蹴られた痛みのせいか身動き一つとれずに泣きじゃくっている。
一方のまりさは俺の前に立ちはだかると空気を思いっきり吸い込んでぷくぅっと頬を膨らませた。
そうやって威嚇しているつもりらしいが人間相手には何の意味も無い。
まりさの前にしゃがみこむと右手で頬に平手打ちを食らわせ、即座に反対側の頬にも平手打ちを食らわす。

「ゆうううううう、ゆぎぃ!・・・ゆぎゅ!・・・ゆぎゃ!・・・ゆげぇ!」

俺が手を振るたびにまりさの膨らんだ頬に挟まれた口から呻き声と空気が漏れ出していく。
右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!
右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!
右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!
何度も何度も平手打ちを繰り返し、掌が痛くなってきたところで手を止めた。

「ゆ、ゆ・・・ゆびぃ・・・」
「や、やめてえええええ!でいぶのまりさをいぢめないでえええええええ!」

頬は腫れ上がり、顔中青だか赤だかわからない色に染まり、白目をむいて泡を吹くまりさは一目でわかるほどに満身創痍。
やりすぎたか、と少し後悔していると今度はようやく痛みから立ち直ったれいむがまりさを守るべく声を上げてこちらへやってくる。
ぽよん、ぽよん・・・と1m進むのに5秒はかかる信じられないほどの鈍足で吹っ飛ばされたわずか12mの距離を1分かけて戻ってきた。
そうして、ようやくまりさの前に立ちはだかったれいむは荒い呼吸を整える暇もなく俺に体当たりを仕掛けてきた。

「ゆーっ!ゆんっ!ゆゆーっ!」

顔を真っ赤にして自分の大事な仲間を傷つけた俺に何度も何度もぶつかって来る。
弾かれても弾かれても起き上がってはキッと俺を睨みつけて体当たりを繰り返すその姿は実に果敢だ。
しかし悲しいかな俺に全く効いていない。
それでもれいむはぶつかっては弾かれ、起き上がってはまたぶつかるを繰り返し続ける。
その目にはうっすらと涙がにじんでいて痛みを必死に堪えていることが伺える。
なんだか気の毒になってきた俺は何度目かの体当たりを仕掛けてきた際につま先で引っ掛けるように蹴り上げてやった。

「ゆゆっ!た、たかいよーっ!?」

突然の浮遊感に驚いたれいむは下を見た瞬間に、自分が空高く舞っていることを理解した。
その高度約4m。同時にその高さから落下すれば相当痛いこと理解し、恐怖のあまりに悲鳴を上げる。

「ゆびぇえええええええええええええ!!?」

そうして最高到達点に達したれいむは、徐々に地面めがけて落下していく。
やがてやってくる痛みに備えて目をきつく閉じ、身を小さくしている彼女の体を小刻みに震えている。

「ゆううううう・・・ゆぅ?」

しかしいつまで経っても痛みはやってこなかった。
そのことに疑問を感じたれいむが恐る恐る目を開けると、そこには俺の顔。
流石にこれは死ぬかもしれないと思った俺は落下する前こいつを受け止めたのだ。
ようやくその事を理解したれいむが満面の笑みを浮かべた瞬間、思わず彼女を放り投げた。

「ゆうううううううううううううううううううううううううううう!!?」

ただし、あくまで低空で、バウンドと転がった分によって移動距離を稼ぐようなそんな投げ方。
れいむは俺の狙い通り、あまり舗装されていない地面をごろごろと転がっていった。

「ゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」
「れいむうううううううううううううう!?」

遥か彼方、と言っても50mほどなのだが、まで転がっていったれいむの名を叫ぶのは頬の痛みから立ち直ったまりさ。
散々一方的に酷い目に合わされ、どんな抵抗も無意味だと理解したまりさは攻撃を仕掛けてくることも威嚇することもしない。
ただ、目から大粒の涙をぼろぼろと零し、きゅっと結んだ口からは嗚咽が漏れている。

「ゆっく・・・まりさたちなにもぢでないよ・・・もうやべでよ、ゆっくぢさせでよぉ・・・」

その声がどんどん涙声になってゆき、やがて泣き声になる。
体裁も見栄も何もかもかなぐり捨てて、まりさはただひたすら大声で泣きじゃくる。
そうすることで「お願いだからゆっくりさせて」と必死に訴え続けていた。

「ゆわあああああああん!ゆうううううううううん!ゆっぐ・・・ゆぅ・・・」

それだけしか出来ない彼女のその姿のなんと弱々しいこと。
何の意味も無く自分達を痛めつけた悪党相手にただ泣きじゃくって許しを請うとしか出来ない。
哀れんでもらって、それから見逃してもらう・・・それだけが唯一の生き残る道なのだ。

「ゆえええええええええええええん!ゆああああああああああん!ゆぎぃ・・・ゆぐぅ・・・」

正直、その泣き声が鬱陶しくなってきた俺は大きく開いた口に足を突っ込むと舌と下あごを力任せに踏みつける。
必死の命乞いを無視されたまりさは恐怖と絶望と苦痛と不快感で白目を剥き、ほぼ塞がれた口で必死に何かを喋っている。
それが恐らく相も変わらずの命乞いであることは容易に想像がつくが、それに従うくらいなら最初から何もしない。
まりさの懇願を完全に無視して口内をひとしきり蹂躙しつくしたところで、俺はまりさをれいむめがけて蹴り飛ばし、2匹を解放してやった。

「まりさああああああ・・・!」
「れ、れいむううううう・・・!」

涙を流しながら頬をすり寄せ合って、互いの無事を喜ぶ2匹。
しかし、俺がゆっくりと2匹のほうに歩いてくることに気づくと、必死の形相で茂みの奥へと逃げていった。

「もうやだ!おうちかえる!」
「ゆ、ゆっくいかえるよ!」

もうこれ以上虐めるつもりは無かったのだが、その言葉を聞いた瞬間に食指が動いてしまった。
あいつらの家とはどんなものなのだろうか?他にも仲間がいるのだろうか?
そんな好奇心に駆り立てられて、非常に緩慢な動きで近くの森へと向かうれいむとまりさのあとを追いかけることにした。



「ゆっくりかえったよ!」
「「「「おきゃーしゃん、ゆっくりちちぇっちぇね!」」」」
「「ゆっくりしていってね!」」

結論から言えば、この家族は群れなどに属していないようだった。
その代わり、愛らしい子どもが4匹もいるようだ。内訳はれいむ種もまりさ種も2匹ずつ。
れいむ達の巣は彼女達の体格同様に小さくて、人間の俺では中に入れそうに無い。
お菓子の一つもあれば簡単におびき出すことが出来そうだが、今は何も持ち合わせていないので諦めることにした。

「しかし・・・ゆっくり虐めか・・・」

新しい楽しみを見つけた俺は足取り軽くスキップをしながら来た道を引き返した。


‐‐‐あとがき‐‐‐
シンプルさを重視したので子ども達への虐待はなし。
ストレスで寿命がマッハだぜ、と言う方は脳内でどうぞ。

byゆっくりボールマン

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年10月05日 16:52
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。