ゆっくりいじめ系1325 障子

序盤で愛でて中盤から本編開始




「ゆゆ!きょうはここでゆっくりするよ!」
あるお兄さんが縁側に座っていると庭先にゆっくりの家族がやってきた。
「ゆっくりみんなであしょぼうね!」
「ゆっくりしようね!」
子ゆっくり達は早速遊び始めている。
お兄さんには別に虐待趣味は無かったので、遊んでいるゆっくり達を微笑ましく思って眺めていた。

「ゆ?にんげんがいるよ!」
十分ほどしてようやく親のゆっくりれいむはお兄さんに気付いたようだ。
「やあ」
「ゆー!せっかくゆっくりぷれいすをみつけたのににんげんがいたらゆっくりできないよ!!」
「まあそう言うなよ。れみりゃとか来たら追っぱらってやるから好きなだけ遊んでけ」
「ゆゆ!じゃあここでゆっくりしていくよ!!」
そしてゆっくり達は再び遊び始め、お兄さんはそれを眺めてゆっくりと過ごした。

「ゆ!おにいしゃんもゆっきゅりしちぇりゅにぇ!」
「ああ、お前達を見てたらこっちもゆっくりできるよ。この上で遊んでてもいいぞ」
お兄さんは縁側に赤ゆっくりを乗せてやった。
「ゆゆ!ちびちゃんだけずるいよ!れいむものせて!!」
「まりさも!!」

お兄さんが子ゆっくり達を縁側に乗せてやると、すぐにみんなで遊び始めた。
親れいむも最初は心配そうにしていたが、子供達がゆっくりできると分かると安心して庭の虫を集め始めた。夕食にでもするのだろうか。


子ゆっくり達は縁側の上でじゃれ合い始めた。
「ゆー!!」
「ゆっ!ゆっ!」
相撲でもしているのだろうか。ゆっくりも遊びながら狩りの仕方を覚えるようだ。

「ゆゆっ!!?」
見ている内に体の大きな子まりさとぶつかり合いをしていた子れいむが大きく跳ね飛ばされた。

「ゆ!だいじょうぶれいむ!?」

子れいむは障子を突き破って部屋の中に転がっていた。
「あー、やっちゃったか」

「ゆー!れいむはだいじょうぶだよ!」
障子を開けてやると、れいむは部屋から這い出してきた。

「うーん、これぐらいの穴なら紙貼れば大丈夫か」
お兄さんは部屋の中に入ると障子紙と鋏を手に取って縁側まで出てきた。

「ゆゆ?なにそれ?」
「まあ見てなさい」

お兄さんは障子紙を適当な形に切り抜いて、れいむが穴を開けた部分に貼り付けた。

「しゅごーい!」
「きれーい!!」
子ゆっくり達から賞賛の声が上がる。
大した事ではないが褒められるのは悪い気はしない。



「みんな!!くらくなってきたからおうちにかえるよ!!おとうさんまりさがきっとおいしいごはんをとってきてくれてるよ!」
気付けばもう夕方になっていた。

「もう帰るのか。もっとゆっくりしていってもいいのに」
「ゆ!でもよるはれみりゃがこわいんだよ!」
「そうだな。まあいつでも好きなときに来てゆっくりしていけばいいよ」
「じゃああしたもゆっくりしにくるね!」
「びゃいびゃいおにいしゃん!」
「またゆっくりさせてね!!」

別れの挨拶の後にゆっくりの家族は帰っていった。
なかなか可愛らしい生物ではないか、とお兄さんは思った。




翌日
「ゆっ!またきたよ!」
「おう、ゆっくりしていけ」

ゆっくりの家族は昨日と同じようにゆっくりし始めた。
今日も子供達を縁側で遊ばせてやった。

しばらくしてお兄さんは用事を思い出した。
「お兄さんはちょっとすることがあるからみんなはここでゆっくりしててね!」
お兄さんはそう言うと家の中に入っていった。


「ゆゆ!」
昨日と同じように遊んでいた子ゆっくりがまた同じように障子を破って部屋に飛び込んだ。

「ゆっ?でられないよ!」
昨日はお兄さんが障子を開けてくれたのだが、今日は閉まったままである。

れいむは餡子脳を働かせ、自分はこの壁を破って入ってきたのだから、破って出ることも出来るはずだと考えた。
「ゆゆー!!」
れいむは力を入れて飛び跳ね、障子を破って縁側に出てきた。

「れいむすごーい!」
「たのしそうだね!!」
「ゆゆ!おもしろーい!!」

みていた子ゆっくり達も真似をして障子を突き破り始めた。

「ゆっ!ゆっ!」
「きゃっきゃっ!」
「すごーい!!たのしいよ!!」

赤ゆっくりには障子を突き破る力は無いものの、姉の開けた穴をくぐって楽しそうに遊んでいる。

「ゆゆ!みんなたのしそうだね!じゃあれいむも!!」
終いには親れいむまで縁側に登ってきて、障子に大穴を開け始めた。




「こらあああああああ!!!」
「ゆゆーーーーーーーーーーーー!?」
お兄さんが出てきた。

「あーあーこんなにしちゃって・・・まあ昨日言っておかなかった俺も悪いか・・・」
「いいかね君たち、ここはお兄さんのお家だ。そして君たちはお兄さんのお家を壊しているんだよ?」
「ゆ?ここはれいむたちのゆっくりぷれいすじゃなかったの!?」
大いに勘違いをしているようだ。
「いや、ここはお兄さんのお家なんだけど君たちに使わせてあげてるだけだよ」
「ゆゆ!?しらなかったよ!!」
「君たちもお家を壊されたら困るでしょ?」
「でもおにいさんはすぐになおせるよ!!」
「昨日のはほとんど破れてなかったからあれでよかったの!今日はもう張り替え!すっごく面倒!わかる!?」
「ゆゆー!そうなの!?」


こんな感じで要領を得ない饅頭相手にお兄さんは何度か怒りが有頂天に達しそうになったがなんとか理解させることに成功した。

「ごめんなさいおにいさん!!!」
「もうにどとしないからゆるしてー!!」

「わかってくれたならいいよ。今日ももう暗くなってきたから帰りな」
「ゆ・・・」
「もう来るなとは言ってないよ。悪い事しないなら来てもいいから」
「ゆゆ!おにいさんありがとう!!!」
「れいむたちはんせいしたよ!!」
「もうおにいさんのおうちこわさないからまたゆっくりさせてね!!」

ゆっくりたちは謝りながら帰っていった。


その翌日
「きょうもきたよ!」
「あー、ゆっくりしてけ」

同じような会話を繰り返す。
しかし一晩寝たらすっかり元気になってるのってすごく羨ましい。

「今日は用事があってお兄さんは家にいなくなるけど、」
「絶 対 に 悪 い こ と は し な い で ね !!」

「ゆゆ!!!わかったよ!!」
ビクッと体を震わせる母れいむ。一応覚えてはいるらしい。

しばらくはお兄さんも縁側でゆっくり達と遊んでいたが、そのうち出ていった。
「じゃあね。く れ ぐ れ も」

「ゆゆー!!わかってるよ!!!」



しばらくして
「あら?れいむじゃない!」

「ゆゆ?ありす!」

れいむの近所に巣を作っているありすの家族が来たようだ。

「すてきなゆっくりぷれいすね!!」
「ちゅごーい!」
「ありすもあんなとかいはなおうちがほしいわ!」

「ゆゆ!ここはにんげんのおうちだよ!れいむたちはここでゆっくりさせてもらってるだけだよ!!」
「あら、そうなの!ありすたちもここでゆっくりしたいわ!」
「ゆ!れいむはいいよ!!でもおにいさんのおうちをこわしたらおこられちゃうからきをつけてね!!」

こうしてありす一家も加わってみんなでゆっくりし始めた。

しばらくして親ありすが言った。
「れいむ、このいえのおにいさんをよろこばせてあげるほうほうをおもいついたわ!」
「ゆ?なに?」
「おうちのあのかべにみんなでえをかいてあげるのよ!きっとよろこんでくれるわ!」
「ゆゆー!すごいね!さすがありすはとかいはだね!!」
「とかいははかんしゃのきもちをわすれないのよ!」

「みんなー!おにいさんのためにみんなでえをかいてあげるよ!!」



こうしてゆっくり達によるとかいはなおえかきが始まった。
「いい?こっちのどろとこっちのすなはいろがちがうのよ!おみずでこねたらえがかけるわ!」
「ゆゆ!ありすはすごいね!」
「えをかくのはとかいはのたしなみよ!」

「みゃみゃー!!みゃみゃにょえをかいちゃよ!!みちぇ!」
「あら!いんしょうはね!!こんなにちいさいのにすてきなえがかけるなんておちびちゃんはりっぱなとかいはよ!」
「ゆー!みゃみゃありがちょー!」

「ちびちゃんにはまけないわよ!」
「まりさもすてきなえをかくよ!!」
子ゆっくり達も赤ありすに触発されてそれぞれ絵を描き始めた。

「れいむはおにいさんのえをかくよ!!」
「ありすもれいむをてつだってあげるわ!」
親ゆっくり達は力作に取りかかったようだ。


数時間後
「ゆゆー!ちゅかれたよ!」
頑張って絵を描き上げた赤れいむ。
「おなかちゅいたー!」

赤れいむはなんとなく障子紙を少し囓ってみた。
「・・・むーちゃ、むーちゃ・・・」

「ちあわちぇー!!」

「ゆ?どうしたの?」
近くにいた子まりさが赤れいむに問いかけた。

「このぺらぺらちゅっごくおいちいよ!!」

「ゆ?そうなの?むーしゃ!むーしゃ!」

「うっめ!!これめっちゃうっめ!!まじぱねえ!!」
その子まりさはうめえうめえと言いながら障子を食べ始めた。


「ゆゆ!?これっておいしいの!?」
こうなってしまえば後は速い。

「むーしゃ!!むーしゃ!!」
「しあわせー!!」
「うめえ!!まじぱねえ!!」
「これめっちゃうめえ!!」

「ゆゆゆ!!!おにいさんのおうちこわしちゃだめだよおおおおおお!!!」
あまりの事に叫ぶ親れいむ。
「うっめ!!うめえ!!」
しかし親ありすまで下品に障子紙を貪っている中で言っても誰も聞きはしない。

「ゆうううううう・・・・・」
どうすればいいか必死に考える親れいむ。


「・・・むーしゃ!むーしゃ!」
「しあわせー!!」

諦めて自分も食べることにした。








「念を押しといたけど本当に大丈夫なのかな・・・・」
お兄さんの帰宅。

縁側に回ってみると、障子は泥まみれになり、ゆっくり達が障子紙を貪っていた。



「・・・・・・・・・・・・・・・・おい」
「ゆゆゆゆゆゆ!!!!!!おにいさん!!??」
「ゆゆ!!?」
みんな一斉に障子を食べるのをやめた。

「言ったよな、悪いことするなって」
「あああああありす!!おににいさんにせせせせつめいしてあげて!!」
親れいむは滅茶苦茶に動揺している。
「ゆ!!ありすたちはおにいさんにかんしゃのねんをこめてえをかいてあげたわ!!!」

「絵?」
「そうよ!!」
「これが?」
「すてきでしょ!?」

「・・・・・・善意で絵を描いてくれたのはわかるにしても、なんで君たちは障子を食べてるのかな?」

「ゆ゙・・・・・・」


「やっぱり何もわかってねえだろうがああああああああああ!!!」
親れいむと親ありすに蹴りを入れる。

「ゆびええええええええええ!!!」
吹き飛び、地面を転がる二匹。

「おがあちゃあああああああああん!!!」
「おがあさんにひどいごどじないでええええええええええええええ!!!」
「やかましい!!!」
「ゆ゙っ!!!」
一喝して子ゆっくり達を黙らせる。


「ごべんなざいいいいいいいいいれいむがわるがっだでずううううううううう!!!」
「ありずはいながものなんでづ!!!ゆるぢでぐだざい!!!!」
「「「ごめんなじゃいいいいいいいいい!!!」」」
一斉に謝ってくるゆっくり達。

「そもそも泥を人の家に塗りたくって絵だなんてよく言えたもんだな!!なんだこれは?前衛芸術か!?この世の苦しみでも表現してるのか!?」
「ぞれはしゃじづじゅぎふうにがいだおにいざんでずううううう!!!」
「写実主義!?超現実主義の間違いだろ!!区別ぐらい付けろこの田舎者!!」
「ごべんなざいいいいいい!!!ありずがまじがっでまじだあああああああ!!!」

「謝って済むと思ってんのか!?この泥は全部お前らが片付けろ!!」
「「「「はいいいいいいいいいい!!!わがりまじだああああああああああああ!!!」」」」


ゆっくり達は障子に塗りつけた泥を全て舐め取らされる事になった。
「ゆぐっ・・・ゆ゙っ・・・・」
「ぺーろ、ぺーろ・・・・」
「べろがいだいよおおおおおおお!!!」

「黙れ!!潰されないだけありがたいと思え!!」

「ゆーー・・・」
「こんなのぜんぜんとかいはじゃないわ・・・」
「もとはといえばありすがわるいんだよ!!あんなこといわなければれいむたちはこんなことしなくてよかったのに!!!」
「ひどいわれいむ!!!れいむだってさんせいしたじゃないの!!」
「しらないよ!!ありすのせいだからね!!!」
「れいむうううう!!!」

ガシッ
「「ゆ!?」」

「無駄口を・・・叩くなあああああ!!!」

「「ゆぼるびじゅがべべべえええええええええ!!!」」

二匹の親ゆっくりはお兄さんに掴まれ、口を開けていた所を泥の山にこすりつけられた。



すっかり日が暮れたころ、ようやく泥の片付けが終わった。

「ゆぐぐ・・・・」
「れいむのべろが・・・べろが・・・・」
「おなががぎもぢわりゅいよ・・・・」

「おにいさん・・・もういいよね・・・?」

「ああ、とっとと出ていけ」
「ゆ・・・でももうまっくらだよ!れみりゃがでるよ・・!!」

「れみりゃ!?」
「いやだあああああああああああ!!!」
「ありずはじにたぐないいいいいいい!!!」
途端に騒ぎ出す子ゆっくり達。

「よし、じゃあお兄さんが助けてあげよう」
「ほんと!?」
「お前達の家はどっちだ?」
「あっちのほうだよ!!」
「ありすもだよ!!」
二匹のゆっくりは森の方を示す。
「わかった。じゃあ子供達はおかあさんの口の中にさっさと入ってね!!」
「ゆゆ!!ゆっくりはいるよ!!!」

「もごもご!」
子供達はれいむとありすの口の中に収まった。


「よし」
お兄さんがれいむとありすを両手に掴んで庭の外に歩いていく。


「もう・・・二度と・・・来るんじゃねえ!!!」

「ゆうううううううううううううううううううううううう!!??」
お兄さんは森の方に向かって二匹を全力で投げ飛ばした。
潰れようが喰われようが知ったことか。

もう夜になろうとしているが、お兄さんは仕方なく障子を張り替え始めた。





れいむは気が付けば家の近くに居た。運良く丁度良い所に落下したらしい。
「ゆゆ・・・・・・・」
「おがあざん!!だいじょうぶ!?」
「れいむはだいじょうぶだよ・・・・!!」
れいむはボロボロになってはいるがなんとか生きているようだ。

「おがあじゃああああああああああああああああああん!!!!」
「どぼじでべんじじでぐれないのおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
しかしありすは打ち所が悪かったのかカスタードを漏らして死んでいた。
死体に虫がたかり始めているのを見るに、れいむはかなり長い間気を失っていたようだ。

「ゆ!!おにいさんにあんなことしたばつだよ!!」
自分のことは棚に上げて死者を鞭打つれいむ。

「はやくかえるよ!!」

痛む体を無理に動かしつつ、れいむ達は家に帰った。


「ゆゆ!おそかったね!!・・・れいむ!!どうしてけがしてるの!?」
夫まりさは家の中で帰りを待っていた。
「ゆ・・おにいさんををおこらせちゃったんだよ・・・・!」
「おにいさんってれいむがいってたおにいさん?ゆゆゆ!それはたいへんだね!!なにしたの?」
「まりさたちおにいさんのおうちたべちゃったの!!」
「でもおいちかった!!」
「ちびちゃんたち!!へんなこといわないの!!!」

「じゃあそのおにいさんのところにはもういかないほうがいいね!!」
「ゆゆ・・・せっかくのゆっくりぷれいすだったのに!!」





そのまた翌日

「ゆ!おかあしゃん?」
目を覚ますなり叫び声を上げたのは赤ちゃんありす。
子ありす達は母を失ったものの何とか家に辿り着くことができたのだ。

「おがあぢゃああああああん!!!どごおおおおおおおおおお!?」
しかし、幼いカスタード脳の限界か、母が死んだことを覚えては居られないようだ。
「ゆ?」
「ゆゆ?どうしたの?」
姉妹達も次々と目を覚ます。
「ゆ?おかあさんはどこ!?」
「ありすをおいてどこにいっちゃったのおおおおおお!!?」
「おなかちゅいたよおおおおおおおおおおお!!」
が、やはり母に起こったことを覚えてはいない。

「ゆゆー!しかたないわね!みんなおなかへってるからそとでごはんさがすわよ!!」
長女らしいありすがそう言って、姉妹達は仕方なくおうちから出て来た。
切り替えの速さはゆっくり脳の唯一の利点である。

家の周りの草や小さな虫を食べたが、いつもお母さんが持ってきてくれる食べ物には到底適わない。
家の近くにむしさんが沢山集まっている成体ゆっくり大の何かがあったので、虫は普段より多く食べられているのだが。


「これだけのごはんじゃゆっくりできないわ!もっとたくさんごはんがあるところにいかないと!!」
長女ありすがみんなに向けて言った。
「ゆゆゆ・・・たくさんごはんがあるところ・・・」
みんなが少ない経験の中からごはんのあるゆっくりぷれいすを思い出そうとする。

「ゆゆー!!あのおいしいぺらぺらをたべにいけばいいんだわ!!!」
ふと一匹の子ありすが叫ぶ。

「ゆー!それはいいかんがえね!!」
「ゆっくちできりゅわ!!!」
他の姉妹達もお兄さんの家の障子紙のことを思い出す。

母が死に、自分たちも酷い思いをしたはずなのだが、ゆっくりした脳は自分に都合の悪いことは忘れてしまうようだ。

「ゆゆ!!じゃあさっそくいくわよ!!」
「まって!!あんなにおいしいものありすたちだけでたべちゃだめだわ!!」
「そうよ!おかあさんもたのしいことはみんなでわけあうのがとかいはだっていってたわ!!!」
「ありすたちののぶれす・おぶりゅーじゅね!!」
「ゆゆー!じゃあむれのみんなもつれていっしょにゆっくりしましょう!!!」
実に良く教育されたゆっくりである。


子ありす達は群れのゆっくり達が
「みんなー!!ありすたちはこれからおいしいものをたべにいくからゆっくりついてきてね!!!」

「ゆ!?おいしいもの!?」
「あんなにちいさいのにゆっくりしたありすだね!!」
「むきゅ!さすがとかいはのこどもたちだわ!!!」

群れのゆっくり達は口々に子ありす達を褒め称えるが、実はただ自分たちがゆっくりしたいだけである。


「ゆ?おいしいものだって!!」
「れいみゅたちもいきたーい!!」

「ゆゆー!!でもれいむはとてもうごけないよ!!!」

子ありす達の話を聞いて、付いて行きたそうな子供達に、昨日大怪我をした母れいむは悲しそうな顔で答えた。

「ゆ!それならまりさがこどもたちをつれていくよ!!」
「ゆゆー!!まりさがいってくれるならあんしんだね!!じゃあまかせるよ!!!」
夫まりさが自分に代わって子供の世話をしてくれるようだ。



「ついてくるのはこれでぜんぶかしら!?それじゃあおいしいものがあるでりしゃすぷれいすにみんなでいくわよ!!!」

子ありすを先頭に、文字通り群れを成してゆっくり達が移動を始める。
目的地はもちろんお兄さんの家だ。



「ゆゆー!!ついたわよ!!あのぺらぺらがすっごくおいしいのよ!!!」
言うが速いか、付いてきたゆっくり達は雪崩のようにお兄さんの家の障子に取り付いた。


「うっめ!!めっちゃうっっめ!!!」
「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!!!」
「わかるよー!!おいしいよー!!」
「ぺーに!ぺーに!いちもつー!!!」


「ゆゆー!!みんなゆっくりしてるわ!!」
「ここにつれてきたかいがあったわ!!!」
「おかあさんもつれてきてあげたかったわね!!」
子ありす達は群れのみんなをゆっくりさせてあげることができて満足のようだった。



夕方頃になって
「ふう今日も疲れたなあ」
「まったく何で何日も続けて障子を張り替えねばならんのだ。でもあれだけ痛めつけたらもう来ないはずだよな・・・」

お兄さんの帰宅。
庭と障子を見る。






お兄さんの怒りが有頂天を突き抜けた。








しかし、怒鳴り散らしたりなどはしない。お兄さんは妙に冷静だった。
余りに怒りが沸騰すると逆に落ち着くのは本当なのだなあ、とどこかずれたことを考えつつ、まずお兄さんは家の中に入った。

まずそれなりの大きさの板二枚と漬け物石を部屋の中に置いた。
そして大きく丈夫な麻袋を持ち出してきた。

お兄さんは袋を持って庭に回った。


「ゆー!おいしかった!!」
「まりさはもっとたべたかったんだぜ!!!」
「すっごくゆっくりできちゃよ!!」
「よろこんでもらえてうれしいわ!!」

ゆっくり達が何か言っているがどうでもいい。
こいつらには責任を取ってもらえればそれでいいのだ。

「ゆ!?おにいさんだれ!?」
一匹のゆっくりがお兄さんに気付く。

お兄さんは片手でそいつを掴み、麻袋に放り込む。
「ゆううううううううう!?」

「れいむううううううううううう!?」
「おにいさんなにするのおおおおおおおおおおおお!?」

叫び声を上げて動きを止めるゆっくりを掴んでは袋に入れる。

「いやあああああああああああああ!!!」
「やめちぇええええええええええええええ!!!」
「ありすのいもうとがああああああああああああ!!!」
「なんでええええええええええええええええ!!?」
「まりさはにげるよ!!!ゆゆ!?どぼじでおいがげでぐるのおおおおおおお!!??」
「むっぎゅーーーー!!!」
「わからないよおおおおおおおおおおお!!!」
「ちんぼおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


阿鼻叫喚の様相を示すお兄さんの庭。
お兄さんは無感情にゆっくり達を捕まえる。



十分ほどすると、庭にゆっくりは居なくなった。
何匹か逃がしてしまったが、これだけ捕まえれば足りるだろう。



お兄さんは家に入り、しっかりと戸を閉めて袋を開けた。


「ゆゆゆ!!やっとでられたよ!!ゆっくりさせないおにいさんなんてゆっくりしね!!!」
「ゆっくりできないんだね!!わかるよー!!!」
「ちんぽ!!ほうけい!!!たんしょう!!!りんびょう!!!へるぺす!!!」

途端にゆっくり達は怒りをお兄さんにぶつけ始める。

お兄さんはそんなことに構わず、一匹のれいむを捕まえた。
「ゆ!?なにするの!?ゆっくりはなしてね!!!」
「そうだよ!!!ぺらぺらもっとたべさせてね!!!」
「そうだそうだ!!!」
「どぼじでれいむをじんばいじでぐれないのおおおおお!?」

お兄さんはれいむを一枚の板の上に仰向けに乗せる。
「ゆゆ!!れいむはこんなのにのせてもなんともないよ!!!ばかなおにいさんはゆっくりはなしてね!!!」
そして、もう一枚の板をその上に乗せる。
「ぶゆ!?りぇいむのかわいいおかおつぶゅさないでゅね!!」
板の上に少しずつ体重をかけてれいむをゆっくりと押し潰していく。
「ぶぶぶぶぶぶーー!!!おぎゃおがゃいだゃいーーーーー!!!!」

「おにいさん!!いたがってるよ!!やめてあげてね!!!」
「れいむをはなしてあげてよねえええええ!!」

さらに潰す。
「ぶー!!!!やびぇでえええええええええええ!!!いだゃいいいいいいいいいいい!!!!」
れいむの口からは餡子がこぼれ始めている。

「いやああああああああああああああああ!?」
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおお!!?」

頃合いを見計らって漬け物石を乗せる。

「もっど・・・ゆっぐりじだがっだ・・・・ぶびゃゔえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!!」

少しの抵抗の後完全にれいむは押し潰され、板の間から餡子が染み出してきた。


「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」
「れいぶうううううううううううううううううううう!!!」
「れいぶがづぶれぢゃっだあああああああああああああああああ!!!!」

泣き喚くゆっくり達。
だが本当の恐怖はこれからなのだ。


お兄さんは漬け物石をどかし、板を剥がす。
下の板に、苦悶の表情を浮かべた平面れいむが貼り付いていた。

「ゆ゙っぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!??」
「でい゙ぶゔ!?あ゙れ゙がでい゙ぶな゙の゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!?」
「む゙っぎゅうううううううん・・・・・・」
「わ゙がら゙な゙い゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!」
「ぢんぼお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ゔゔ!!!!」
ゆっくり達は大混乱に陥る。

「ゆ゙・・・ゆ゙ゔゔ・・・・ゆ゙ぐ」
ゆっくりとプレスされたれいむは恐ろしいことに、破裂しなかったためにまだ意識を保ち、呻き声を上げていた。


お兄さんは逃げる場所もないのに逃げ惑うゆっくり達を捕まえてゆっくりとプレスする。



「まりさはかわいいからみのがしてほかのゆっくりにしてほしいんだぜ!!!」
「どぼじでがばいいばりざがづぶざれぢゃうんだぜえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!?」
「ばばばっびぶっべっぼお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!」

「ありすはとかいはだからこわくなんかないわ!!!」
「や゙べでえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!ありずばおぐびょうないながものなんでず!!!だがらやべでえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」
「まだずっぎりじだごどもながっだのにぶびゅびぇびぇびゅえびぇえ゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」

「・・・・・・・・・・(饅頭気絶中)」
「・・・・・むきゅ!?」
「むっぎゅうううううううう!!!むぎゅゔゔゔゔ!!!!む゙ぎゅえ゙ぼお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!」

「わがらないよおおおおおおおおお!!!たずけでらんじゃまああああああああ!!!」
「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!わがらないいいい!!!わがらないよおおおおおおお!!!!」
「ら゙ん゙じゃま゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぇべびぇえ゙ぇえ゙え゙え゙え゙え゙え゙ん゙!!!」

「ちんぽおおおおおおおお!!!ぺにぺにいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「い゙ぢも゙づううううううううう!!!ま゙ら゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」
「ぺにづ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



「ゆゆ!!!まりしゃたちはまだちゅぶちゃれにゃいよ!!!」
「ゆっきゅりにげりゅよ!!!」
「ゆゆ!!?」

お兄さんは赤ゆっくりを四匹纏めて板の上に乗せた。

「ゆっきゅりやめちぇね!!!やめじぇえええええええええええ!!!!」
「ゆ゙ぶゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!ぢゅぶれ゙り゙ゅゔゔゔゔゔゔゔ!!!」
「も゙っどゆ゙っぎゅり゙ぢだがっっぶぢぇえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」

お兄さんが板を剥がすと、赤ゆっくり達が四匹くっついて四つの顔が浮かんでいた。



お兄さんが全てのゆっくりを潰し終わると、数十枚の平面ゆっくりが出来上がった。

お兄さんは糊を持ってきて、障子に向かって作業を始めた。





そのころ
「どぼじでごどもだぢをおいでぎぢゃっだのおおおおおおおおおおおおおお!?」
「ゆゆゆゆゆ!!!あんなゆっくりできないおにいさんがいるなんてしらなかったんだよ!!!」
「おにいざん!?にんげんのどころにいっでだのおおおおおおおおおおお!?」
「ごべんなざいいいいいいいいい!!!まりざはじらながっだんだよおおおおおおお!!!!」

あの家族はまりさだけが逃げ出すことができ、子ゆっくり達はお兄さんの所に置き去りにされていた。

「ゆ!!でもおにいさんはみんなをつかまえただけだよ!!!たすけにいけばまにあうはずだよ!!!」
「じゃあはやくいっでよおおおおおおおおおお!?」
「まってよ!!もうおそとはくらいよ!!!あしたみんなをつれていっしょにたすけにいこうね!!!」
「ゆうううううう・・・・・・!!!まりさにまかせたけっかがこれだよ!!!」



翌日
「おにいさんにつかまったみんなをたすけにいくよ!!!」
「ゆー!ゆー!おー!!」

群れのゆっくり達は意気込んでお兄さんの家に向かった。


お兄さんの家が近づくにつれ、母れいむは心配になってきた。もしかして、ゆっくりできないお兄さんとは自分たちを酷い目に遭わせたあのお兄さんではないのかと。
「ねえまりさ!」
「なぁに!?れいむ!!」
「ありすたちがいってたおいしいものってもしかしてぺらぺらしてるの?」
「ゆゆ!!よくしってるね!!!」

「ばりざのばがああああああああああああああああああああああ!!!」
「どぼぢでええええええええええええええええええええええええ!?」
「あんなにゆっくりできないおにいさんのところにいくなんてええええええええ!!!」
「だからしらなかったんだよおおおおおおおおおおおおおお!!!」


「ゆゆ!!けんかしてるばあいじゃないよ!!あれがおにいさんのおうちだよ!!!」

「ゆゆー!!!とつげきー!!!」
勇んで飛び出していくゆっくり達。
しかし、お兄さんのおうちでなんだかとてつもなくゆっくりできないものが目に留まった。


「ゆゆ!!?」



障子に、ゆっくりの顔が貼り付いていた。
何個も、何個も。
それら全てが地獄の責め苦に悶え苦しむような顔をし、小刻みに表情を変えている。
そして、それらが口々に
「も・・・どゆ・・・ぐ・・・・・り・・・・だ・・・が・・だ・・・・・」
「む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぎ・・・・・・・・・・・・」
「わ・・・・が・・・・・・・・・・・・・・な・・・・・い・・・・よ・・・・」
「ち・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・・ぽ」
などとかすかな呻き声を上げていた。




「「「「「「ぱっっぴっぷっっっぺっっっぽおおおおおおおおおおおおおおおおお!!??」」」」」」

「な゙に゙あ゙れ゙ええ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!?」
「ゆっぐりでぎないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「ばげものおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「「「「「もうやだああああああああああああああああ!!!おうちかえるううううううううううううううう!!!」」」」」

一斉にUターンして逃げ出すゆっくり達。
夫まりさも堪らず全力で庭から逃げていく。



「ゆ!?」
しかし、母れいむは壁に貼り付いた顔の中にあるものを見つけた。

「「「お・・・・・・・・・が・・・・・・・・・・ちゃ・・・・・・・・」」」
まとめて潰され、一枚の平面ゆっくりになった愛する子供達を。


「でい゙ぶの゙あがぢゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙ん゙!!!!!!」

れいむは凄まじい形相をして子供達の元に飛び跳ねる。

「い゙ま゙だずげであ゙げるがら゙ね゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」

縁側に飛び乗り、子供達を救わんと障子から引き剥がす。


バリッ!!「ゆ゙」


「ゆ?」



破れた。

「でい゙ぶの゙がわ゙い゙い゙がわ゙い゙い゙ずでぎな゙あ゙がぢゃん゙があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!???」

顔中を涙と涎と色々な汁でぐちゃぐちゃにしてれいむは泣き喚く。





「案外ゆっくり避けの効果があるんだな、これ」
ゆっくりできない障子を開けてお兄さんが出てきた。

「ゆ゙ゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!ゆ゙っぐり゙でぎな゙い゙お゙に゙い゙ざん゙な゙ん゙でゆ゙っぐり゙ぢね゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!!」

れいむはお兄さんに飛びかかるが難なくお兄さんはれいむを捕まえる。

「お前が破った分はお前で埋め合わせてもらうよ」






赤れいむの詰め合わせが一枚無くなったのと入れ替わりに、悪鬼のごとき凄まじい形相をした母れいむの顔面がその障子に追加された。




ちなみにゆっくり障子はその後村の名産品になったそうな。
例の母れいむは鬼瓦のように厄(とゆっくり)を祓うとされ、他のゆっくり障子にも同じような手法を用いて似たような顔にしたゆっくりを入れることもあるそうです。












餡子脳の記憶力が所々矛盾している。
正直障子紙がおいしいわけがありませんがその辺は触れないでね!

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最終更新:2008年11月07日 17:31
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