ゆっくりいじめ系1394 たっぷり産んでいってね ~Another 中編

注意書き:「ゆっくりいじめ系1293 ゆっくり昆虫型出産」の分岐ストーリーです。
 該当のSSを読む必要はありません。
 東方キャラが登場します。


帰路の途中で突如現れたれいむとまりさ。
生み出した卵を守るため立ちはだかった彼らだが、まりさは僕の手により帰らぬ大福となった。
更に叩き潰したありすにより返り餡まみれになりながら、一目散に「ある場所」を目指していた。
かつて身を置いたあの場所へ――





日が傾きかけた頃、ようやくその場所に辿り着いた。
「け・・・慧音先生!」
「おお?珍しい顔だな。そんな血相でどうしたんだ?しかもクリームまみれで…」
「笑わないで… 聞いてほしいんだ…。」
僕は帰り道にゆっくりに会ったこと、そのゆっくり達が卵を守るため立ち向かってきたこと、
腹が立ってれいむにいたずらしたこと、まりさを返り討ちにしれいむがとても悲しんだこと、
このクリームはありすの返り餡であること…
洗いざらい話した。

「はっはっはっはっは…」
「せ、先生… 笑わないでって言ったでしょ…」
「いやいや、ちょっと前の悪ガキが見ない間にこんなに成長するもんだなぁって。」
「ちょっと… それ言いすぎじゃないですかぁ。」
「話はわかった。弟子が苦しんでいるところ見殺しにするわけにはいかない。それに久々に会えたついでだ。
準備してくるから待ってなさい。」
「は、はい…。」
「もう暗くなり始めている。急がないとな。」
「先生…。ありがとうございます…!」
慧音先生がカバンに何やら詰め込んだところで、早足で「現場」へと引き返した。


「ゆっぐ…、まりさ…、ゆう…」
「こいつか…」
薄暗い林の中、れいむは弱々しい息を立てながら横たわっていた。
しかしその額には、緑色の芽が数個現れ始めていた。
「おいれいむ、しっかりしろ! おい…!」
慧音先生がれいむを揺すったところで、漸く僕らの存在に気がついた。
「ゆゆ? おねえ…さん? それにさっきのおにいさんも…?
 れいむはくるしいんだよ… ゆっくりねかせてね… 」
「今から私が言うことをよく聞くんだぞ。お前さんを助けるためだ。」
「ゆ… ゆっくりわかったよ…」
「まずこの鏡を見るんだ。今映ってるのはれいむの姿だ。」
「ゆゆゆ? でいぶのがわいいおがおにみどりぶちぶちがあああああ!!!」
自分の歪んでしまった顔を見て泣きじゃくるれいむ。

「さっきありすに襲われただろ?その時にできたものだ。
このままだとお前さんは助からない。根こそぎ取ってしまうことにする。」
「このままだと… たすからない…?」
「そこからありすの子供が生まれてきてしまうんだ。沢山ね。
そうするとれいむから「げんきの素」を吸い取ってしまって、ゆっくりできなくなってしまう。」
「ゆぐっ… こども… うまれるの…?ありすでもいい… れいむの かわいい… こども…。
 やっぱじ… れいむを… ゆっぐじさせて…」
「れいむが助からなければどうしようも無いんだぞ?子供が生まれて誰が育てるんだ?」
「ゆ… ゆぐぅ… ゆっぐじ… りかい… したよ…。」
「よーし、いい子だ。 ちょっと痛いけど、我慢してくれ。」
「ゆぐっ、やっぱ… いたいの… やだよ…」
「このままだとれいむは死んでしまうぞ? 今はゆっくりできないかも知れないけど、これからずっと
ゆっくりできなくなるのとどっちがいいんだ?」
「ゆぅ… ゆっくり… わかったよ…
おねえさん… れいむから… ゆっくりぶちぶちを… とってね…」


慧音先生の長きに渡る説得により、ようやくれいむの「手術」が行われることとなった。
続いてカバンから果物ナイフを取り出し、僕には紅茶と小麦粉、
それに理科の授業で使うような大型の注射器とゴム管を手渡した。
「こっちを宜しく頼むぞ。」
「は…はい、任せてください…!」


ナイフがれいむの額に入れられる。
「ゆぎゃああああああああああ!!!いだいよおおおおおおおおおおお!!!
ゆっぐじやべでね!!!ゆっぐじやべでね!!!」
「死にたくないんでしょ?大人しくしてなさい。」
「ゆぎぃ… ゆっぐ… 」
れいむの額から生える芽の一つが切り離された。慣れた手つきである。
いつか慧音先生の手料理をいただきたいところだ…!
「根は案外深いもんだなぁ… がまんできるか…?」
「ゆ… ゆぐぅ…」
れいむはこくりと頷いた。
慧音先生のナイフが深々と突き立てられる。
「ゆっぎゃああああああああ!!!やっぱりむりだよおおおおおお!!!
ゆっぐじやべでいっでね!!!」
僕はれいむがその痛みにに気を取られている間に、れいむの後頭部にゴム管を突き刺し
注射器で紅茶をれいむの体内に流し込む。


「ふうう…。やっと1個取り終わったぞ。
根までしっかり取っておかないとまた生えてくるかもしれないからなぁ。」
生えていた芽は殊の外深く根ざしており、見えている部分は1cm足らずだったものの
根を含めた全長は10cmに達する程だ。
「ゆ… ゆぎぃ… ゆぎぃ…」
れいむはと言うと、白目を向きガタガタと震えていた。
「ゆぐっ… あ、あと…、なんこあるの…?」
「あと4本だ。」
「よ、よんってどれくらいなの?」
「2が二つさ。」
「ゆがあああぁぁああああああ!!!やっばりぼおだべえええええ!!!
ゆっぐじやべでいっでね!!!」
「あーあ。れいむはそんなに死にたいのかい?」
「やっばやべないで!!!じにだぐないよ!!!
ゆっぐじやべないでいっでね!!!おねがいじまず!!!」
血相を変えて慧音先生に懇願するれいむ。すっかり元気を取り戻したようで安心した。


「一々わめかれては身が持たない。一気に終わらせるか。次の準備頼むぞ。」
「は…はい!」
僕は残った紅茶で小麦粉を溶いてこね始める。
その間慧音先生は、鮮やかな手さばきで次々と芽を取り除いていった。
「ゆぎゃあああああああ!!!でいぶのおでごがああああああああ!!!」
「ゆぎぃ… ゆっぐじ… 」
ナイフが入る度にれいむは悲痛な叫びを上げる。耳が痺れてきた。
「よーし、抜き終わったぞ。最後の仕上げだ。」
「ま、まだあるの…?」
答える間もなく、消毒のため傷口に濃い塩水が吹きかけられる。
「ゆびゃっ!
ゆぁwせdrftgyふゅじこlpゆっぎゃああああああああああ!!!」
一際大きな悲鳴を上げるれいむを尻目に、傷口の餡子を埋め立て、こねた小麦粉で傷口を覆い、終了である。


「ゆっぐじ… ゆっぐじ…」
「ご苦労様。これでれいむの手術は終わりだ。」
「ゆう… やっとゆっぐじできるよ…」
ゆっくりできるのは慧音先生の方である。

「さて、次はこいつだが・・・!」
まりさの亡骸が僕に抱きかかえられ運ばれてくる。
「次は… れいむの赤ちゃんだ。」
「ゆゆ?まりさしんじゃったのにれいむのあかちゃんうまれるの??
どうして??どうしてなの???」
僕のせりふにれいむは首を傾げ、頭の上に疑問符を浮かべている。
「まりさは死んでしまったけど赤ちゃんの素はまだ生きてるかもしれないってことさ。」
「ゆゆっ! ゆうううううううう!!!」
れいむに笑顔が戻る。


「しかし、どうやって取りだしたらいいんでしょうね…?」
僕もまたまりさの顎のあたりを見ながら首を傾げる。
「仕方がない。切ってしまおうか。」
慧音先生はまりさの口の下に果物ナイフを当てがった。
「ゆ゙ーーーー!!! ま゙り゙ざになにずるの!!!
おねえざんはゆっぐじやべでいっでね!!!」
「うるさあい! 折角れいむの赤ちゃんを生まれさせてあげようとしてるんだ!
ちょっとは静かにしてろ! 頭突きされたいかぁ!?」
「ゆぐっ…!」
慧音先生がここに来て初めて声を荒げた。その迫力にれいむも圧倒され、すっかり押し黙ってしまった。
「見たくないなら見なくていいんだぞ?」
「ゆゅぅ… まりさからはめをはなせないよ… ゆっくりみてるね…」
慧音先生のナイフが再びまりさの顎上部に当てられると、足の部分から回って反対側までさくさくと切り進めていった。


「ゆゆ… まりさぁ…」
赤ちゃんが生まれるかもしれない一握りの期待と、まりさの無残に変わり果てた姿を目の前に
れいむは複雑な心境であった。
「なるほど… これかぁ」
僕の目は切り口から覗かせる皮の袋を認めた。
ゆっくりの白子と呼ぶべき部位である。大きさはソフトボール大、表皮が窪んだ部分とつながっている。
「さて… どうしますかね?」
「よくわからないが、卵20個ぐらいに当ててみようか…。」
「ゆゆ? にじゅう・・・?」
「つまり、この卵を全て孵すのは無理だってことだ。」
「どぼじでぞんなごどいうの゙ぉぉおおおおぉぉおお!?」
「考えてみなさい。もしこの卵全部孵したとして、れいむは全部育てられるのか?」
「ゆぐっ… ゆっくりりかいしたよ… でもにじっこって…?」
「れいむがこの中から元気そうな卵を選んで来るんだ。
 20個になったらお兄さんが、まりさの赤ちゃんの素をかけてあげるよ。」
「ゆ、ゆーん…」
夥しい数の卵を目の前に首を傾げていたれいむだったが、しばらくすると巣の中に潜っていった。


「このことぉ… このことぉ、このことぉ・・・」
「はいっ、そこまでだよ…。」
「ゆがっ! たったこれだけなのぉおおおぉおおおお!!!」
「これがみんなれいむの赤ちゃんになるんだ。そしたら沢山生まれてくることになるでしょ?」
「ゆゆ! ゆっくりわかったよ…!」
僕は巣の一角に選んだ卵を集めた。
注射器にまりさの「赤ちゃんの素」を装填し、まんべんなくかけてゆく。


「さぁ、これで終わりだよ。」
「ゆゆー! れいむのかわいいあかちゃーん♪ ゆっくりうまれてきてねー♪ ゆっゆゆゆー♪」
「あ、先生、どこ行ってたんですか?」
「とても言いにくいことだが・・・」
「ゆゆゆ?」


「れいむ、残った卵は全て食べてしまうんだ…!」
「ゆ゙ー!どぼじでぞんなごどいうの゙ぉぉおおおぉぉおおおおお!!!」
「このまま巣の外の卵を放っておいたら、狼や狐に見つかってしまう。それにれいむだって、
こんなに卵を産んでしまっては「元気の素」が足りてないはずだ。」
「赤ちゃんの素がかかっていない卵からは赤ちゃん生まれて来ないんだ。わかって欲しい。」
「ゆ… ゆぐぅ…。」
生まれて来ないとはいえ、透き通る卵殻の向こうに小さなゆっくりの姿が見えるのだ。
れいむにとってはとても酷な話である。


「5日後ここに来る。残りの卵は草むらに隠しておいた。食べておくんだぞ…!」
「いつか…ご?」
「多分卵から赤ちゃんが生まれてくる頃だ。」
「お兄さん達はそろそろ帰るからね。」
「ゆう… ゆっくりわかったよ…
 おねえさん… ありがとう… それにおにいさんも… ごめんね…」
「ど、どうしたんだよ急に…?
僕もきちんとれいむ達と話し合ってればこんなことには…。悪かった…
と、とにかく赤ちゃん、大切にね」
「ゆっくりさようなら!」


「あの数が孵化したら… ちょっとまずいかもしれないな。」
「と言いますと?」
「もう冬が近いと言うのに食糧の備蓄が少ない。食べ盛りの子をどれだけ支えられるものか…。
まぁ策は打つつもりだ。」
「そしたら僕が一部育てますよ。今度はまりさに罪を償うつもりで…」


「それじゃここでな。」
「先生ありがとうございました!お気をつけて~!」
薄暗い林道を抜けると慧音先生と別れ、帰路についた。
空では星達がまたたき始め、冬の訪れを予感させる冷たい空気に包まれていた。




あとがき
主人公を妹紅にした方がこの時点ではしっくり来るかもしれません。
もこたんに前編の虐待させたくないし、何よりこの先が…
by まりさつむりの人


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最終更新:2008年11月08日 11:50
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