ゆっくりいじめ系1633 ゆっくりさん

ゆっくりさん
  • 東方のキャラがでます
  • ゆっくりが文字を書きます
  • 虐待というより虐殺?

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ここは人里に程近い森の中。どこからかゆっくりの喋り声が聞こえる。

「ゆ~!まりさ~、あそびにきたよ~!」
「ゆゆ!れいむ!きてくれてうれしいんだぜ!」
このれいむは近くのオカルトお姉さんの飼いゆっくりである。
飼いとはいえ、特にお姉さんが行動を縛っているわけではないので
このれいむはちょくちょく森のゆっくりと遊んでいる。
まりさと知り合ったのもそんな中での事で、すっかり意気投合した二匹は
お互いのおうちに遊びに行くという約束を交わしたのであった。

「じゃあなにをしてあそぶんだぜ?」
「ゆ!」
腹を見せるれいむ。別にすっきりがしたいわけでもぷくううでもなく、ふんぞり返っているだけである。
口にはなぜか十円玉を咥えている。

「れいむはおねえさんがやってたあそびがしたいよ!」
「にんげんさんの?どんなことするんだぜ?」
「おねえさんはさんにんのにんげんさんといっしょにやってたからあとふたりつれてきてね!」
「わかったんだぜ!」
森の奥へと跳ねていくまりさ。その間にれいむは棒を拾ってきて地面になにやら書き出す。

「まあれいむ。とかいはなあそびをしってるってきいてきてあげたわよ」
「むきゅん。にんげんさんのあそびができるなんてきょうみぶかいわ」
そして暫くするとまりさに連れられて同じく遊び友達のぱちゅりーとありすがやって来た。
二匹とも人間の遊びができるというめったにない体験に心踊らされ、合計四匹のゆっくりが揃うこととなった。

「ゆ!みんなきいてね!きょうあそぶのはこっくりさんだよ!」
れいむがおもむろに説明を始める。

「ゆゆ?なんなんだぜ、それは」
「とてもゆっくりできそうななまえね」
「で、どんなことをするのかしら。むきゅん」
「たしかみえないひとをよんできていろいろなことをおしえてくれるんだよ!」
「「ゆゆゆ!」」
驚く一同。ゆっくりに霊の概念はない。すぐに忘れる餡子脳な上に、死が日常と隣り合わせのゆっくりは
霊魂などに深く心を思わせる余裕などないのである。

「じゃあそのとうめいなひとにきけばおかしたべほうだいのばしょをおしえてくれるんだぜ??」
「むっきゅー、とてもきょうみぶかいわ!ぜひためさせてちょうだい!」
「そ、それってれんあいうんもわかるのかしら?べ、べつにまりさとのことなんてききたくないんだからね!」
「じゃあやりかたをせつめいするね!」
そして説明に従って人間が解読するには難がある文字を囲んで座る。手がないので、そこは棒で代用している。

「それでね、こっくりさんこっくりさん、どうぞおいでくださいっていうんだよ!」
「わかったんだぜ!」
「「こっくりさんこっくりさん、どうぞおいでください!」」
と、四匹の棒の先に当たっている10円玉が動き出したではないか。

「ゆゆゆ!10えんさんがうごきだしたんだぜ!」
「まりさがうごかしたの?」
「まりささまはうごかしてないんだぜ!」
「しずかにしてね!こっくりさんがきたんだよ!」
騒ぐ3匹にれいむは自慢そうに説明を続ける。
「こっくりさんはこの10えんさんをつかっておしえてくれるんだよ!あなたはこっくりさんですか?」
するする、と10円玉は動く。

そして「いいえ」とかかれたところにぴたりと止まった。

「どぼぢでごっぐりざんじゃないのおおおおお!!!!」
「ゆゆ、おちつくんだぜれいむ!」
「そうよ!こっくりさんじゃないならあなたはだれですか?」
白目をむいて叫ぶれいむにお構いなしに10円玉は動き出すとひともじひともじ文字の上を止まっていく。

「むきゅ、お、に、い、さ、ん。あなたはおにいさんなのね?」
10円玉は「はい」の位置に移動する。

「れいむ、こっくりさんじゃなくておにいさんだけどなにかきけることにかわりはないわ」
「そうだよね…」
「そうだぜ!まりささまがしつもんするからげんきだすんだぜ!」
落ち込み気味のれいむを気遣ってかまりさは殊更に大声でこっくりさんに尋ねる。

「こっくりさん、まりささまにおいしいおかしのばしょをおしえるんだぜ!」
すると10円玉は一軒の家への道順を教え始めた。

「なるほど、ここにいけばまりささまはおかしをてにいれられるんだぜ?」
「はい」動く10円玉。
「むきゅ~、とてもきょうみぶかいわね。」
「それじゃあこんどはとかいはのわたしがしつもんするわ。わたしのれんあいうんはどうですか?」
と、今までゆっくり動いていた10円玉は急にらんぼうに文字の上をいったりきたりしはじめた。

「む、だ、だ」
「ゆ!!とかいはのれでぃーにしつれいよ!」
「お、ま、え、た、ち、は、き、ょ、う、じ、ゅ、う、に、し、ぬ」
「「「「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!!!」」」」
今度は4匹揃って白目をむく。10円玉は更に動き続け、

「ざ、ま、あ、み、ろ」
と示す。

「ふざけるんじゃないぜ!じじいはさっさとしぬんだぜえええええ」
「とんだいなかもののじじいね!これじゃあゆっくりできないわ!」
「むきゅ~」
「ゆゆ、みんなおちついてね」
今度は落ち着かせる側に回るれいむ。だが、まりさは

「ふざけるんじゃなういぜ!こんなのやってられないんだぜ!」
と、ついに棒を離してしまった。

「れいむ、とんだぱちもんをつかませてくれたんだぜ!」
「ご、ごめんなさい…」
「さいあくよ!れいむとなんてあそぶんじゃなかったわ!」
「むきゅ!きょうはさいあくのいちにちね!」
「ごめんね、ごめんね」
れいむは必死に謝るが結局怒りは鎮まらず、3匹はぷんぷんしながら帰ってしまった。そしてれいむも
寂しく家路につく。そしてその後には10円玉だけが残されていた。
暫くすると誰もいないのに10円玉が独りでに動き出し、ゆっくりと文字を辿っていくのであった。

「ひ、ゃ、あ、も、う、が、ま、ん、で、き、ね、え」

所変わってありすとぱちゅりーは小川の傍の草原を跳ねていた。
「まったく、とてもゆっくりできないあそびだったわね」
「そうね、にんげんはなにをかんがえてるのかしら?」
と、上空を見るとうーぱっくが空を飛んでいた。

「きょうはあれにのってかえりましょ!」
「むきゅん、そうね。う~ぱっく~!!」
「う~♪」
「わたしたちをおうちにはこんでくれないかしら~」
「うっう~♪」
2匹の元へ降りていくうーぱっく。が、なんと運の悪い事であろうか。
そのう~ぱっくは草むらを飛び出してきた別のうーぱっくに衝突してしまった。

「う~!!!!」
「うぁ~!!」
空中接触事故を起こし、墜落していくうーぱっく達。運の悪い事にその先には先ほどの2匹がいた。

「「うぁぁぁぁぁ!!!!!」」
「むぎゅううぅぅぅぅぅ!!!!」
「ぱちゅりぃぃぃぃぃ!!!!」
濛々と立ち込める土煙。ありすは間一髪難を逃れていた。

「ぱちゅりー、だいじょうぶ?ぱちゅ…」
が、ありすの隣にいたぱちゅりーはうーぱっくに直撃されていた。

「む…ぎゅ…」
頭が割れて中身の紫蘇餡が見え、両目は飛び出してカタツムリのようになり、舌を思いっきり伸ばした状態で痙攣するぱちゅりー。

「ぱちゅりぃぃぃしっかりしてえぇぇぇぇ!!!!!」
「もっど…ゆっぐぢ…ぢだがっだわ……むぎゅ……」
ありすの励ましの声も天には届かず、ぱちゅりーはそのまま死んでしまった。

暫く呆然としていたありすだが、ふと先ほどの遊びを思い出した。
確かお兄さんは私たちが全員死ぬと言っていた。ふざけるな。すっきりもしないまま死んでたまるか。

「これはきっといなかもののおにいさんののろいね!こんなゆっくりできないところにはいられないわ!わたしはひとりでかえる!」
怒り、悲しみながらもありすは急いで家に帰ろうとした。だが、鬼意山は確実にありすを黄泉の国へと送ろうとしていた。

森の中を跳ねていくありす。だが、ある茂みの中に入った時に異変は起こった。
「ゆ!?」
人間の仕掛けた罠であろうか、その茂みは二本の木をたわませて枝と枝をからみあわせたものだったのだ。
そしてありすが乗った事で枝の絡みが取れた木は元の位置に戻ろうとし、結果的にありすをはるか上空へと飛ばす事となった。

「ゆぅ、おそらをとんでるみたいだわ」
ありすの眼下には山あいにまさに沈んでいこうとする太陽が綺麗な夕焼けを作り、それが森の間に流れる川の流れに反射して
きらきらと輝いている。右側には人間の里が見え、人々が家路につく姿が見える。

「とてもゆっくりしているわ。これが100まんどるのこうけいなのね」
世界の輝きを目にして感動に体が震えるありす。だが、重力の法則に従いありすはだんだん落ちていく。

「ゆう?なんだかさむくなってきたわね!」
「じめんさん、ちかづかないでね!」
ここまでくると流石にゆっくりでも死を自覚する。

「やべでえぇぇぇ!!!いなかものでいいからたすけてえぇぇぇ!!!!」
「ゆぎゃああああああもっどすっきりshちにゃ!」
そして、後には放射状に飛び散ったあんこだけが残された。

一方友人が悲惨な最期を遂げたとは知らないまりさは鬼意山に教えられた道順を辿り、一軒の家についた。

「ゆっへっへ、結局何も起こらなかったんだぜ。それじゃあえんりょなくここをまりささまのゆっくりぷれいすにさせてもらうんだぜ」
半開きになった門をくぐっていくまりさ。縁側では一人の少女がお茶を飲んでいた。

「ばばあ!ここはいまからまりささまのゆっくりぷれいすになったんだぜ!わかったらとっととおかしをもってくるんだぜ!」
「へぇ……。わかりました。それじゃあお菓子を用意しますからこちらにおいで下さい。」
天使のような笑顔を浮かべる少女に連れられてまりさは地下へと続く階段を降りていく。
門には「稗田」という表札が下がっていた。

「おねえさん、れいむね、こっくりさんのとちゅうでてをはなしちゃったの…」
「あらあら、仕方ががないわね。それじゃ、これから博麗さんの神社に行ってお祓いしてもらおうか!」
「ゆっくりわかったよ!」
友人と二度と会えない事をれいむは知らない。恐らく2,3日もしたらすっかり忘れてしまう事だろう。


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ネタが上手く文字にできない…
こっくりさんとは狐狗狸さんとも書き、なにか(下級霊とも)を呼び出して未来の事などを占うものです。
30年くらい前の小学校などでブームでした。こっくりさんを帰す時は「こっくりさんお帰り下さい」と言い、
「はい」というまで手を離してはいけませんでした。それを怠ったり、手を離したりすると祟られるという噂でした。
あと冗談半分でこっくりさんはやらないでください。何が来るのかわからないので…。終わらせる時も正規の手続きを踏んでください。

これまでに書いたもの
剣客みょん
合戦
ゆっくり冬将軍
怨念

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最終更新:2008年12月07日 14:52
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