ゆっくりいじめ系136 働きゆっくり?

現在売り出し中のゆっくりコロリというものを買ってみた。
ゆっくりの被害に困っている農家の人たちが主に使用するそうだ。
別にゆっくり種から被害を受けているわけではないが、試しに買ってみたのだ。
ちなみにゆっくりコロリは、一口サイズの丸い饅頭のようなものである。一セットで20個入り。
ゆっくり種が食うと、中の餡子に毒が回って死んでしまうそうだ。


とりあえず山の中に入るのは面倒だったので、村の中でゆっくりを見なかった聞き回ってみると、それほど時間もかからずに発見した。
「ゆ~、おやさいおいしかったよ!」
「でも、まだたりないね! もっとたべたいよ!」
「ゆっきゅりたべちゃいよ!」
ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙の親子連れだ。
これだ、と思い、親子連れの前方にゆっくりコロリを撒いておく。
少し待っていると、親子連れがそれを発見した。
「ゆっ? なにこれ?」
「たべものかな?」
親ゆっくりは食べ物かどうかも分からず、邪魔だなと言わんばかりに迂回しようとする。
失敗かな、と俺は内心で落胆していると、好奇心旺盛な子ゆっくりが気になったらしく、口の中に入れた。
「ゆっくりー! おいちいよ! これ、おいちいよ!」
一匹が食べて、食べ物だと分かると他のゆっくりもマネして食べ始めた。
「おいしいよ! ゆっくりたべたいね!」「ハフッハフッ! めっちゃうめぇ!」
全員が一つずつ食べ終えると、一匹が提案した。
「これはふゆのたべものにしようね!」「そうだね! おいしいものはとっておこうね!」
ゆっくりたちは毒とも知らず、ゆっくりコロリを持って行く。一匹が一つずつ。
ゆっくりの家は近くにあるらしく、持って行ったゆっくりたちはすぐに戻ってきた。
饅頭が饅頭を持っていく絵は見ていて面白い。
一匹が一匹ずつ、丁寧にせっせと毒の饅頭を運ぶ。
親子で、せっせと、せっせと、せっせと、せっせと。
それを見ている俺の意識にも少し変化があった。
ゆっくりって思っていたよりも働き者なのかもしれない。俺も頑張らなきゃと思う。
どこか爽やかな気分になっている自分にちょっと驚いた。


次の日、ゆっくりがいた場所付近に行ってみると、親子連れのゆっくりの姿がない。
ほんとにいない。家の具体的な場所が分からないため、昨日の辺りにもいない。探してもいない。
俺は落ち着かなくなった。急いで探す。頑張って探す。
そうしていると、夕暮れ時になってようやく親子連れゆっくりの家を見つけた。
思ったよりも近くにあって、俺は見当違いな場所を探していたようだ。
家の中を覗くと、そこにはゆっくりコロリの効果が発揮されたらしく、大量の餡子を吐き出して一家は死んでいた。
苦しかったのだろう。とても絶叫したままの表情が皮に張り付いているようだった。
ああ、良かった。
俺は心底すっきりした。これで明日も頑張れる。
だってそうだろう。タンスの裏に落ちたゴキブリが、死んでいるのどうかを確認できないのは誰だって嫌じゃないか?

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最終更新:2008年09月14日 05:42
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