ゆっくりいじめ系2459 父の愛情

 ・うんうんとしーしーがあります。
 ・一応ゲス制裁ものになるかとは思います。
 ・よろしければどうぞ、お読みくださいますよう。



 青年が畑を耕していると、いつものようにあの忌々しい生首が、そろーりそろーり、などと言って寄ってきた。
 無言で近づくと、おなじみ紅白リボンと黒白とんがり帽子の組み合わせ。おまけで赤ゆ共が付いてきている。
 青年は一言も発さず、後ろから赤ゆ共を踏み潰した。せめて断末魔くらい言えるように、力を加減して。

 「ゆぴゃっ!」

 「ゆべぇ!」

 「ゆびゅぅ!」

 赤ゆの断末魔で振り向いた親に、ぐちゃぐちゃに潰された我が子だったものをみせつけてやる。

 「ああああああああああああ!れいむのあかちゃんんんんんっ!!どぼじゅっ!?」

 「や、やめてね!?まりさをはなしてね!?」

 騒ぐ親のうちれいむは踏みつけ、まりさは持ち上げ、思案する。
 新しく罠を掛けておいたから、今日辺り捕まっていることだろう。
 とはいえ、このゆっくりもなかなかのサイズだから、ただ潰すのではもったいない。
 一分ほど考えて、青年は言った。

 「よし決めた。お前達も人の役に立ててやるとしよう・・・」



 青年は畑仕事から帰ると、すぐに蔵に作った罠を確認した。
 蔵の外壁に子ゆっくりが頑張って跳ねれば届く高さに穴を開け、地面よりいくらか深くした底には、柔らかい藁を
敷いておく。最後に適当な野菜やら餡子やらを置いておけば、ゆっくり共が勝手に入ってくるのだ。
 造りとしては、蔵の中に部屋が一つあるような感じだ。
 さて、今回もしっかりと掛かっている。成体二匹、子ゆっくり四匹のゆっくり家族だ。
 ちなみに内訳はというと、れいむとまりさの番に、子ゆっくりがれいむ二匹とまりさが二匹。
 罠に落ちたというのに、呑気にいびきなぞかいて眠っている。呆れるほど愚かなナマモノだ。

 「さて、さっそく始めるか・・・」

 青年は一人呟くと蔵に入り、蔵の中に作られた罠の小部屋の扉を開けた。
 侵入者にも気づかず、ゆっくりは眠っている。
 惰弱で、愚かな、屑みたいなナマモノが、平和な面をして眠りこけているのを見て、青年は思わず舌打ちをした。
 なんでこんな連中が・・・
 そんな気持ちを抑え、青年は可能な限り加減してまとめて蹴り飛ばし、ゆっくり共を叩き起こした。

 「ゆゆゆゆっ!」

 転がりながら目覚めた親まりさは、さっそく人間に言葉で噛み付いてくる。蹴り飛ばされたことには気づいていないらしい。

 「・・・ゆっ!?おいじじい!ここはまりささまたちのゆっくりぷれすなんだぜ!さっさとでていくんだぜ!」

 「ぷくぅー!ばかなじじいはゆっくりしないでさっさとでてってね!さもないといたいめにあうよ!」

 番のれいむもさっそく膨れてこちらを威嚇している。言葉遣いから察するに、今回のはなかなかのゲスのようだった。

 「痛い目、ねえ・・・」

 毎度のことながら、このときばかりはどうしても笑ってしまいそうになる。
 それでもなんとか笑うのを堪え、足元で馬鹿面をして膨れているまりさとれいむを無視して、子ゆっくりに目をやる。

 「やはりまだちょっと小さいか・・・もう少し待つとするか」

 それだけ呟くと、青年は部屋を出て行った。餌はまだしばらく持つだろうから、今日はもう何もしなくていいだろう。
 念のため罠の入り口を封じに外に回ると、中から能天気な会話が聞こえてきた。

 「あのばかづらしたじじいはまりささまたちにおそれをなしたんだぜ!ここはめいじつともにまりささまたちのゆっくり
ぷれいすなんだぜ!」

 「それにしても、あのにんげんほんとあたまのわるそうなかおしてたね!おかあさん!」

 「ほんとうだね!おまけにかわいいれいむたちにあまあまのひとつももってこないなんて、ばかでぐずでぶれいなさいていの
くずだったね!」

 「ゆゆっ、そうだ!こんどあいつがきたら、ゆっくりまりさたちのどれいにしてやるのぜ!」

 「ついでにうんうんとしーしもかけてやろうね!ばかなにんげんにはおにあいだよ!」 

 「「げーらげらげらげら!!!」」 

 外に出られないけどどうしようという意見が一つも上がらない、というのは流石と言えば流石だ。
 壊滅的な頭の悪さ、絶望的な力の無さ、にもかかわらず、自分達が至高の存在だと思い込める。
 正直、うらやましいくらいだ。無論、あんな屑になりたいなどとは、欠片も思いはしないけれども。
 そんなことを考えながら穴を塞ぐと、ゆっくり共の会話は聞こえなくなった。

 「一週間・・・いや、そんなにいらないな。三日か四日で十分だろう・・・」

 そう呟いて、青年は母屋へと向かっていった。青年にはまだ、いろいろとやらねばならないことがあるのだ。



 翌日、青年は畑から戻ると、前日捕らえたゆっくり一家の様子を確認するため、蔵の部屋を開けた。

 「おいじじい!もうたべものがないんだぜ!ゆっくりしてないでさっさともってくるんだぜ!」

 「かわいいれいむたちをうえじにさせるきなの?ばかなの?しぬの?」

 「どれいのくせにゆっくりしすぎだよ!あまあまもわすれないでね!」

 「あまあまもってきたら、とくべつにまりさのしーしーのませてやるのぜ!」

 こちらから用もないのに、ゆっくりみたいな下等ナマモノと会話しても始まらないので、適当に相槌だけ打っておく。
 そうしながら、青年は子ゆっくりのサイズを持ち上げて確認していた。

 「ゆううううぅ!ばかなどれいがきたないてでれいむにさわらないでね!」

 「かとうせいぶつのにんげんごときが、まりささまたちにふれるなんてひゃくねんはやいんだぜえええぇぇ!」

 叫びながら親まりさが体当たりしてくるが、もちろん効きはしない。気にせずに子れいむをじっくりと観察する。

 「ふむ・・・やはり、あと三日くらいで充分だろう」

 呟いて、子れいむを置いてから一旦部屋を出ると、いくらかの野菜屑とゆっくりの中身の餡子を持っていった。
 ゆっくり共には上等過ぎる食事だが、まあいいだろう。
 ちなみに餡子の元となったゆっくりは畑に近づいていたゆっくりであり、問答無用で叩き潰した。

 「ようやくもってきたのかだぜ!どれいにゆっくりするけんりなんてないんだぜ!」

 「ばかなどれいにはかわいいれいむのうんうんをたべさせてあげるから、ゆっくりかんしゃしてね!」

 そんな言葉を無視して、青年は部屋を出た。扉を閉めれば、もうゆっくり共の汚い言葉は聞こえない。扉は厚く造ってあるのだ。
 蔵から出ると、別のまりさが偉そうではあるが、雀の涙程の知性すら感じさせない顔を晒していた。

 「おいそこのじじい!ここをまりじゅぶぅぇ!!」

 「もう間に合ってるよ。蛆虫めが」

 青年は躊躇せずそのまりさを踏み潰し、潰れた饅頭を適当に蹴飛ばしておいた。
 さすがに少々イラッとしていたのかもしれない。

 「ず・・・ずびばぜ・・・じょうじ・・・のっでば・・・じだ・・・だずげで・・・ぐだざ・・・」

 中心部から外れたせいか、顔の半分をぐしゃぐしゃに踏み潰されながらも、かろうじて息があるようだった。
 潰れていないほうの目から滝のように涙を流し、必死に助けを求めている。
 まあ、放っておけばいいだろう。明日か明後日には虫達が掃除しておいてくれるだろうから。
 そんなことを考えて、青年は母屋へと帰っていった。今日もまだまだ、忙しいのだ。



 三日後、今日も青年は畑からの帰り、あのゲス親子の様子を見に来た。
 あれからあの番はすっきりー!をしたようで、れいむの頭にはピンポン玉のような赤ゆが七匹もぶら下がっていた。
 それをネタにして、さらなる餌の増量を要求してきたが、悉く無視した。赤ゆになど用はないからだ。

 「あいかわらずぐずなどれいなんだぜ!さっさとごはんをおいてここからでていくんだぜ!」

 「うんうんたべるくらいしかのうのないくそどれいは、あかちゃんのためにもっとあまあまもってきてね!」

 いつ俺がお前の糞なんぞ喰らったんだよ、とは思っても口にしない。ゆっくりの妄想にいちいち付き合ってたら
脳みそがいくつあっても処理しきれない。
 そんなことなど露知らず、ゆっくりの青年に対する嘲りは続く。

 「ほんとうにかわいそうなにんげんだね。れいむたちがつかってやってるんだから、ゆっくりかんしゃしてね」

 「おお、むのうむのう」

 「おお、おろかおろか」

 親れいむとまりさはぶよぶよにたるんだ、醜い顔をぐちゃりと歪めて嘲笑している。
 その表情はまるで溜まりに溜まった肥溜めの表面のようで、今にも不快な匂いが漂ってきそうだ。
 一方の子れいむと子まりさ二匹ずつはというと、こちらは栄養が全て成長に回ったのだろう。成体ゆっくりと
いっていいほどのサイズになっていた。
 表情の醜さは、親と対して変わらないが。とはいえ、これで準備は整った。

 「ふむ・・・とりあえず腹ごしらえでもするか」

 そう言うと青年は、にんっしん!している親れいむに手を伸ばして、

 「ゆっ!?」

 頭から生えている茎を、乱暴に毟り取り、実っている赤ゆを二匹まとめて口に放り込んだ。

 「ゲスのガキのわりには、なかなかの味じゃあないか」

 事態が飲み込めず、硬直していたゆっくり達は、赤ゆが四匹食べられた辺りでようやく我に返ったようだった。

 「ゆがああああああああああ!!くそどれいがなにしてやがるんだぜえええええええええ!!」

 「かとうせいぶつごときがあかちゃんをたべるなああああああああ!」

 「しね!くずどれいはゆっくりしないでさっさとしねえ!」

 「やつざきにしてやるのぜえええええええ!」

 赤ゆ七匹全部を食べ終えて腹も幾らか膨れ、青年はとりあえずゆっくり共を全部蹴り飛ばした。
 今度は加減などせず、思い切り。

 「「ゆぶしゃああぁ!?」」

 壁にしたたかに叩きつけられ、ゆっくり共は餡子を少し吐き出した。
 何だ?今この奴隷に何をされた?何故下等生物の人間如きに、自分達ゆっくりが蹴り飛ばされたのだ?
 わからないわからないわからない。
 混乱しているゆっくり親子に、青年は冷たく吐き捨てる。

 「あまり調子に乗るんじゃあない。この便所のタンカスどもが」

 「てめええええええええぇぇ!!ころしてやるんだぜええええぇぇ!!うんうんいかのどれいがああああぁぁ!!」

 「ごみくずがあああああぁぁ!!ゆっくりこうかいさせてやるううううぅぅ!!」

 「かとうせいぶつがゆっくりにかてるとおもってるのかだぜえええええぇぇぇ!!」

 親まりさを先頭に、ゆっくり共が憤怒の表情で飛び掛ってくる。ぽよんぽよんと、饅頭ボディを空しく叩きつけている。

 「どうした?そんなもんじゃ下等生物で奴隷の人間は殺せないぞ?」

 「ころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるぅううう!!!」

 今度は噛み付いてきた。だが、青年の皮膚はおろか、服すら貫くことはできない。
 青年は声を上げて笑った。ありありとした侮蔑を込めて。

 「ほおら、ご主人様、殺すんじゃないんですかぁ?頑張ってこの奴隷めを殺してくださいよ?」

 「ゆぎぎぎぎぎぎぃぃ・・・」

 親まりさは顔を真っ赤にして、全身の力を込めて青年の足に齧りつく。これほどの力を振り絞ったことは、ゆん生でも
なかったことだ。だが、にもかかわらず、自分達に遠く及ばぬはずの人間は、さらに大声で嘲笑している。

 「ははははっ!どうした、殺すんだろ?ほら、殺せよ!?殺してみろよ!?殺して下さいよぉ!?」

 ぐしゃり、と音がして、親まりさの砂糖細工の歯が数本、砕け散った。まりさは力なく、ずるずると崩れ落ちた。
 そんな親の様子を見て、子ゆっくりも愕然として、足から口を離した。
 怒りと、それ以上の絶望と、わずかの恐怖に包まれて、ゆっくり達は思った。何故だろう、と。
 どうしてこんな人間如きが殺せないのだろう?ゆっくりはこの世で最高の生物で、人間はゆっくりに仕える愚かで
無力な生物のはずなのに、どうして?
 そんなことを思っていると、再び人間の足が飛んできて、壁に叩きつけられた。

 「ふん・・・生物ですらない役立たずの駄饅頭如きが、ずいぶんと好き勝手言ってくれたもんだ」

 再び冷淡に言い捨て、青年は近くにいた子れいむを拾い上げると、小刀を懐から取り出した。

 「どれいごときが・・・まりささまのこどもに・・・ふれるな・・・だぜ」

 苦しそうに息を吐きながら力なく言うまりさを一瞥して、青年はゆっくり達に告げた。

 「安心しろ。今から役立たずのお前らゆっくりを、人の役に立ててやる」

 そう言って、持っていた子れいむの、ちょうど人間でいう眉間から鼻下まで、さっくりと切り開いた。
 小刀をしまうと、突然の痛みに叫び声すら挙げられず、涙を流す子れいむに開けた穴に、青年は手を突き入れた。

 「ゆ゛がっ!ゆ゛ぎっ!ゆ゛ぐっ!ゆ゛げっ!ゆ゛ごっ」

 手が奥へとめり込んでいく毎に、子れいむは痙攣し、短く機械的に呻き声を挙げる。
 他のゆっくりは痛みと混乱と恐怖で声も挙げられなかった。
 恐らく、容量の少ない餡子脳では、青年が今、何をしているのか理解出来ていないのだろう。

 「ゆ゛びいぃぃっ!?」

 突然、一層激しく子れいむが痙攣した。限界まで目を見開き、ぱくぱくと口を開けて、何かを訴えようとしていた。
 さすがに子れいむの異常に気づいたのか、再びゆっくりが騒ぎ出す。

 「ど、どうしたの!?れいむのこどもになにしてるのおおおおぉぉ!?」

 「どれいがああぁぁ!!おねえちゃんをはなすんだぜえええええぇぇ!!」

 「めいれいしてるだろうがあああぁぁ!!きけよくそじじいいいいぃぃ!!」

 「さっさときたないてをはなせえええええぇぇぇ!!」

 青年は答えず、子れいむから手を引き抜いた。

 「っ・・・・・・・・・・・・・・・!?」

 声にならない呻き声を挙げると、恐怖に震えていた子れいむの目はぐるりと回転して白目になり、がちがちと
歯を鳴らしていた口はだらしなく開き、舌がだらりと垂れっぱなしになった。
 用済みになった子れいむの残骸を、青年はぽいと足元に投げ捨てると、その元に他の家族達が駆け寄ってきた。

 「ちびちゃんだいじょうぶ!?いまおかあさんがぺーろぺーろしてあげるからね!?」

 「おねえちゃんゆっくりしてえええぇぇ!?」

 母れいむが必死に穴の開いた子れいむを舐めているが、子れいむは時々痙攣するのみ。それもたちまち弱まっていく。
 どうでもいいけど、この場面でゆっくりしてって、死ねって言ってるみたいだな。
 そんなことを考えつつ、青年は子れいむから取り出したものを、腰に下げた袋にしまうと、煙草に火をつけた。

 「おちびちゃんゆっくりしてねっ!?ゆっくりしてねええぇぇ!?」

 「ゆわああああん!ゆわああああん!」

 青年が煙草を吸っている間、母れいむはひたすらに子れいむを舐めていたが、子れいむが目を覚ますことはない。
 外傷は確かに深かったが、ゴキブリ並みのしぶとさを持つゆっくりはこの程度ではすぐには死なない。
 だが、中枢餡を抜き取られたとなれば、話は別だ。
 ゆっくりのあらゆる機能を司る中枢餡を失えば、生命機能を維持することが出来なくなり、ゆっくりはただの顔つき饅頭となる。
 その結果が、もう痙攣することすらなくなった、子れいむの残骸だ。

 「・・・どれ、俺もぺーろぺーろしてやるよ」

 青年はひょいと子れいむの残骸を持ち上げると、おもむろに引き千切り、中身を舐めた。

 「ぺーろぺーろ・・・って、駄目だ。クソまずいな」

 実際には、子れいむの餡子はいい味になっていた。
 だが、思い切りわざとらしく顔を歪め、ペッと中身を吐き捨て、灰皿代わりに煙草をもみ消して、足元に投げ捨てた。

 「ほーら、代わりにぐーちゃぐーちゃしてやろう」

 と言って、楽しげに残骸を踏みにじってやった。
 青年が足を上げると、そこにあったのは最早なんだかよくわからない、ぐちゃぐちゃの黒い物体だった。

 「ああああ・・・あ・・・れいむの・・・ちびちゃん・・・ちびちゃんがあ・・・」

 母れいむと、残り一匹になった子れいむは、がたがたとその場で震えていた。
 一方、父まりさと子まりさ二匹は・・・

 「おい、逃げようったって無駄だぞ。黒白野糞饅頭めが」

 「ゆひぃぃぃぃ!?」

 案の定、家族を見捨てて我先にと逃げ出そうとしていた。回り込んで家族の下へと蹴飛ばしてやる。

 「ばりざああああああぁぁ!?どぼじでにげようどじでるのおおおおおぉぉ!?」

 「まままままりさはしにたくないんだじゃびゅぁっ!?」

 「黙ってろよ。お前らに言い争いする権利なんてないんだから」

 今度はれいむ達も一緒に蹴り飛ばす。

 「れれれれれいむはわるくないよ!?まりさがむりやりゅびゅべぇぇ!?」

 「責任転嫁するなよ。紅白血便饅頭」

 母れいむを蹴り飛ばす。ついでに子れいむも蹴飛ばしておいた。
 そして青年は、今度は子まりさを掴み上げる。

 「やだやだやだやだやだやだああああぁ!!はなぜええええぇぇ!!」

 先ほどの子れいむへの仕打ちを見て、これから起こることはわかっている。子まりさは必死に暴れるが、青年の
手から逃れることなど出来ない。

 「そうだな・・・お前はてっぺんから引き抜いてやろう」

 にやりと笑うと、子まりさの帽子を毟り取り、めちゃくちゃに踏み潰す。

 「まりさのおぼうしがあああああぁぁ!?」

 「きたねえ帽子なんかより自分の心配しろよ・・・お徳用投売り餡子脳が」

 さくっと子まりさの頭のてっぺんを切り裂き、先ほどと同じように、ゆっくりと手をめり込ませていく。

 「ぎいいいいいいいいぃぃぃ!やべ、やべでええええぇぇぇ!いだいのぜええええええぇぇ!」

 「やめてください、だろ?」

 「やべ!っで!ぐだざ!いぃ!?」

 「やだよ馬鹿。人間が饅頭の言うことなぞ聞けるか」

 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!ぞんなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」

 やがて中枢餡に触れると、激しく痙攣しだした。そして、

 「もっど・・・ゆっぐり・・・じだがっ・・・だ・・・」

 とだけ言い残し、それきり動かなくなった。中枢餡が引き抜かれたのだ。
 動かなくなった子まりさは、こちらも用済みとばかりに、ぞんざいに投げ捨てた。
 捨てられた子まりさだったものが、めちゃくちゃな方向を向いた光のない目で、家族をぼんやりと見据えていた。
 最早どのゆっくりも、叫ぶ気力すらなくし、惨たらしい死を前にして怯えていた。


 ゆっくり達はもう、目の前の青年を奴隷だなどとは思っていなかった。
 何故忘れていたのだろう。人間はゆっくりよりも強く、ゆっくり出来ない存在だということを。知らなかったわけではないのに。
 だが、目の前に転がっていた快楽が、全てを消し去った。そして青年はゆっくりにとって、快楽を満たす奴隷へと
一瞬ですり替わったのだ。
 奴隷から一転、今や青年はゆっくり達にとっての絶対者だ。脅迫はもちろん、取引も、命乞いも、一切が通用しない。
 ただ嬉々として自分達の中身を抉り出し、自分達の身体をごみのように扱う。
 ゆっくり達に出来ることはもう、じわじわと殺される順番を、ゆっくりと待つことだけだった。

 「さあて、次はどいつにするかな・・・」

 青年の手が伸びる。また誰かが殺されるのだ。



 「はい、こいつも終了、と」

 青年は母れいむだったものを蹴飛ばすと、いよいよ最後となった父まりさへと手を伸ばした。
 まりさの顔はぼこぼこになっていた。帽子は部屋の隅っこで、今や家族だったもののごみと一緒にぐちゃぐちゃに
固まっている。歯は噛み付いたときに数本が折れていたし、片目が蹴り飛ばされた拍子に潰されていた。

 「ゆひいいいいいぃぃ!」

 青年に捕まれた途端、まりさはうんうんとしーしー漏らしをしてしまった。

 「ず、ずびばぜん!ずびばぜん!」

 慌てて藁にこぼれている、自分の漏らしたうんうんとしーしーを舐め取る。
 先ほどうんうんとしーしーを漏らした子れいむは、死ぬ前に顔の形が残らないほどに殴られ、歯を全て折られ、
舌を引き抜かれたからだ。
 そして、子まりさと母れいむも恐怖でうんうんとしーしーを漏らし、それを舐め取らされた。
 無論、それで許されることなど、ありはしないが。

 「お前は・・・そうだな。後ろからにしようか」

 そう言うと、青年はぼろぼろになったまりさの金髪を乱暴に引き千切り、むき出しの饅頭肌に小刀を入れた。

 「お・・・おねがいだから・・・まりさだけはたすけて・・・たすけて・・・ください・・・」

 無駄だと分かりきっているはずなのに、まりさは命乞いをする。おそらく、あるいは自分だけは助けてもらえるかも、
などと心のどこかで信じきっているのだろう。

 「ふん、そうだなあ・・・」

 青年の指がむき出しの餡子をなぞる度、まりさの全身がびくっと震える。

 「ま、無理だな」

 ずぶずぶずぶ、という音を立て、指が、ついで手のひらが、まりさの内部へとめり込んでいく。

 「ゆがっ!あがっ!がっ!あやばりばずっ!あやばりばずっ!がらっ!」

 「別に。あやまってほしいなんて思ってないし。とりあえず死んでくれよ」

 青年の手首までがまりさの中に入っていた。戯れに、外側の餡子をぐるぐるとかき回す。

 「ゆぁあびゅええええええぇぇぇぇ!!」

 自分の中身をかき回されるという、到底体験し得ない種類の痛みに、まりさは絶叫した。
 痛みとともに、死にたくないという思いがどんどん膨らんでいく。
 そしてついに、指が中枢餡へと触れた。
 全身に電流が走ったような激痛が、まりさを襲った。
 死ぬ、死んじゃう。いやだ、死にたくない。

 「わかるか?これがお前の中枢餡・・・いってみればお前自身だよ。こいつを抜いたら、お前は死ぬんだ」

 「い、いやだ・・・じにだぐ・・・ない・・・」

 「助けてほしいのか?」

 「だずげで・・・ほじい・・・でず・・・」 

 青年の手のひらが、まりさの中枢餡を包んだ。びくびくと、まりさの全身が痙攣した。痛みは、もうなかった。

 「ど・・・どれいになりばず・・・なんでもじまず・・・だがら・・・だがら・・・」

 助けてください助けてください助けてください助けてください助けてください助けて・・・

 「いらないよ。お前みたいな馬鹿で愚図で無礼な、下等ナマモノの屑奴隷なんて。だから・・・」

 たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけ・・・

 「死ね」

 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

 自分の中心にあるものが、ぎゅっと握られ、引き抜かれようとしていた。
 死ぬ、殺される。嫌だ、死にたくない。助けて。嫌だ。嫌だ。

 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだい



 青年は最後の中枢餡を大事にしまうと、かつてまりさだったものをぞんざいに蹴り飛ばした。
 数日間の怠惰と飽食で膨れ上がった歪な身体は、ごろんごろんと重たそうに転がっていく。
 転がっていく先は、かつて家族だものの残骸。今はもう、小麦粉の皮と餡子のかたまりでしかない。
 明日にでも汚れた藁と一緒にごみの山を処分しなければならない。
 でも、とりあえず今やるべきことではなかった。
 青年は軽く伸びをすると、蔵を出て、母屋へと向かった。
 さあ、もう一頑張りだ。
 そう思って、肺に溜まった甘ったるい空気を押し出して、新鮮な空気を思い切り吸い込んだ。



 その翌日・・・

 「おーい、おやつの時間だぞ」

 扉を開けた先にいるのは、布団から身体を起こし、本を読んでいる幼い少女。
 青年にとっては、最愛の娘だ。

 「今日はなあに、お父さん?」

 「今日はな、昨日のうちにおはぎを作ってみたんだ。おいしいぞ」

 少女はうれしそうに微笑んだ。父の作るおはぎは彼女の大好物だ。

 「たくさんあるから、ゆっくり、たくさん食べなさい」

 「はあい。うれしいなあ、お父さんのおはぎ」

 きっかけは単純なことだった。
 彼の幼い娘は生まれた頃から病弱で、あまり布団から離れることが出来なかった。 
 母親も病弱だったので、娘を産んですぐに死んでしまった。
 以来、青年は一人で畑を耕し、時には村人の様々なことを手伝いながら、娘の薬代を稼いだ。
 その間、自分でもいろいろと調べ、精の付くものを探してきては、娘に食べさせてやっていた。
 それが予想外の副業になったのは、青年にはうれしい誤算だった。
 だが薬も、食べ物も、なかなか効果が現れない。そんなときだ、ゆっくりのことを思いついたのは。

 ゆっくりはすさまじい繁殖力を持つ上に、かなりの生命力も持っている。
 その源が、ほんの一握りの餡子、中枢餡だ。そのことを知った男は、藁にもすがる気持ちで、畑に侵入した
ゆっくりから、中枢餡を引きずり出した。それが始まりだった。
 以来青年はゆっくりのことをいろいろと調べ上げた。特に、ゆっくりは苦痛や恐怖を与えると味が上がり、
快楽を満たしてやると味が落ちる、というのは面白かった。
 いろいろと体験させてやれば、案外効能が上がるんじゃないか、そう思い、実際に試みたりもした。

 効果がある・・・のかどうか、それはいまいちわからない。だが、最近娘は食欲が出てきたように思えるし、
心なしか顔色も良くなってきている。ゆっくりの中枢餡を食べさせてからだ。
 だとしたら、止める理由はとりあえず見当たらない。それがほとんど信仰のようなものだとしても。
 娘の身体が丈夫になるのなら、ゆっくりなぞいくら殺そうがかまわない。結果地獄に落ちたとしても、
かまうものか。
 たとえ間違っていても、歪んでいるとしても、それが自分に出来ることだと、青年は信じていた。

 「ねえ、お父さん?」

 「・・・ん、なんだ?」

 「今度さ、お父さんが大丈夫なとき、どこか出かけたいな。最近なんだか調子がいいの」

 そう言って微笑む娘に、父親は目を細めて、うれしそうに答えた。

 「ああ、いいとも。遠くは無理だけど、お弁当も作ってどこかに行こう」

 さあ、早くあの小部屋の藁とごみの山を片付けて、新しい藁を敷き、新しい餌を置かなければならない。
 娘の身体が良くなるまで、あの罠は続けなければならないのだから。
 今度は、ストレートに饅頭にでもしようかな・・・
 そんなことを考えて、若い父親は娘の側で、一時の休憩に身を委ねていた。





 ※私の駄文を読んでくださっている方、もしいらっしゃいましたら、誠にありがとうございます。
 ※ゆっくりのモツ抜きをやってみたかっただけです。毎度駄文申し訳・・・
 ※それにしても、文体やストーリーの区別がなかなかつけられない。重ね重ね申し訳・・・
 ※それでは、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。

 【過去の駄文】
 ・草抜き
 ・契約を結ぼう
 ・もしもゆっくりに出会ったら











タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年04月11日 00:44
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。