ゆっくりいじめ系2635 ゆっくりをとにかく凍らせてみた

※俺設定注意









突然だが、ゆっくりを冷やしてみようと思う。
この前ゆっくりに徹底的に足焼きをかましたのだが、ならば今度は冷やしてみようというわけだ。

やはり『ゆっくりを凍らせる』と言う虐待はあまり行われていない。
せいぜい小倉金時シャーベットを作ったり、クリームアイスを作ったりする程度だろうか。
つーか今考えてみたら越冬のし損ないでいくらでも凍り付いている饅頭が居るじゃん。失敗失敗。

でももうイモ引くわけにはいかない。
だって思いついてしまったのだ。思い立ったら即実行、正しい虐待の姿である。
それに(あくまでそれなりにだが)準備はしてある。少なくとも雪漬けになったゆっくりよりかは面白いものが見れるだろう。

グダグダ前書きを垂れていても仕方が無い。
早速実験(?)に入るとしようじゃないか。










ゆっくりをとにかく凍らせてみた










五月。
既に桜の花は散り、梅雨と夏を予感させる湿度と暑さが感じられるようになって来た頃だ。

だが今、俺は耐寒コートを羽織り、白い息を吐き出している。
ここはいわゆる氷室・・・・・・なのだが、普通のそれとは訳が違った。

科学が齎した電気の力はこの広い部屋――およそ10畳ほど――の気温を常に氷点下10度に保っている。
どちらかと言えば氷室というより部屋サイズの冷凍庫だ。
ぶっちゃけかなりの電気を無駄にしているような気がする。いくさん発電だから問題ないが。

さて、そんな身も凍る場所にのこのこやってきた俺。
無論一人ではない。この実験の主役とも言える饅頭たちを紹介しよう。

ゆっくりれいむ。
ゆっくりまりさ。
ゆっくりありす。
そして・・・・・・ありゃ?ぱちゅりー死んでる。いっけね。

いきなりアクシデントで実験に使える饅頭の数が減ってしまった。
まぁいいや。こまけぇことはいいんだよ。

目の前の饅頭たちはがたがたと震えている。
あー相当寒そうだな。裸一徹でこんな極寒の地にいるからそうなるんだ。
最も連れてきたのは俺だが。

「お゛っ、お゛に゛い゛ざん!!ざぶい゛よ!!ゆ゛っぐりでぎな゛い゛よ!!」
「じぬ゛!!ま゛りざざぶぐでじぬ!!かぢごぢにごお゛っぢゃう゛!!」
「ごごはどがいじゃなぐでゆぎぐによ!!ぎだのぐによ!!ざぶぐでじんじゃうわ゛ぁ!!」

声を揃えて寒い寒いと連呼する饅頭ども。
うるせぇ。そんなに大口開けるとそこから空気が入り込んで更に冷えるぞ。
そう思っても口には出さない。

「はい、君達は栄えある実験に参加することが決まりました。ぱちぱちぱち~」

流石に気温のせいでテンションもダダ下がりだ。
もうやるんじゃなかったと少し後悔しつつも説明を行う。

「これから君達には更に寒い目にあってもらいます。慣れれば寒さとか気にならなくなると思うんで、よろしく」
「なにいっでるのおおおおおおおおおお!!?これいじょうさむぐなっだらしんじゃうでじょおおお!!?」
「まりざはそんなごどいやなのぜぇ!!おにいざん、ここがらだじでほじいのぜぇ!!」
「ぞんなごどとがいはじゃないわあああああ!!!!」

ぎゃーすか喚くれいむ達。
それじゃあ実験にならないだろうが。

「あ、もし実験の参加を断るようなら・・・・・・」

もそり。
俺の後ろで何か巨大な影が動く。
この影の正体は―――

「「「れ、れ、れ、れてぃだあああああああああああああ!!!!」」」

れいむ達が絶叫で答えてくれた。
そう、れてぃだ。冬によく見られる、一応捕食種。特筆すべきはその身体の大きさだろう。
ほぼドスまりさと同じ大きさ。それがれてぃ種の標準的な大きさなのだから、ずいぶんと巨大な種だとわかる。

「くろまくー」

暢気に挨拶(?)を返すれてぃ。
春から秋にかけてこの氷室の大部分をれてぃが避暑に使っている。ずいぶんと贅沢なことだ。

「実験の参加を断るのなら、もれなくれてぃのおやつになって貰います。そこんとこよろしく」
「「「はい゛い゛い゛いいい!!!さんがさぜでぐだざいいいいいいいいいい!!!!!!」」」

れいむ達から快い了承の返事も貰えた事だし、実験スタート。

「おーい、ちるのー。こっち来てくれ」
「あたいったらさいきょうね!」

ちるのを呼ぶ。夏の間はちるのが溶けるのでれてぃと一緒にここに避難してもらっている。
ちるの本人もれてぃと一緒で嬉しそうなので一石二鳥だ。

「さぁちるの、ちょっとこのありすを見てみようか」
「あたいったらかんさつね!」
「ゆ゛あ゛っ!?」

ありすの頭を掴み上げ、ちるのの眼前にぶら下げる。
ちるのはバカ正直にありすを見つめ、ありすは一体何が起きるのかと気が気でならないようだ。

と、ここで取り出したるは羽箒。
目にも止まらぬスピードで、ちるのの顔の中心部、おそらくは鼻辺りだろう場所を軽くくすぐる。

「ゆぁっ・・・・・・ふゎっ・・・・・・っへぷし!!」

当然、ちるのはクシャミをする。
吹き付けられる寒気。そして凍りつくありす。
一体何が起こるのかと言いたげな表情のまま、ありすは氷像と化した。

「「ゆ゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああ!!!?あでぃずうううううう!!!?」」

れいむ、まりさの絶叫がキレイにハモる。
ほんとこういう時だけ息ぴったりだよなこいつら。

「・・・・・・うーん、普通だな。雪漬けとあんまり変わらない」

雪解けとともに見られるような氷饅頭と成り果てたありすを見て、そう漏らす。
やっぱりちるのの氷気程度じゃこんなものか。
まぁあんまり期待していなかった。所詮これは実験の第一段階だ。
さっさと次の段階に移ろう。

「あ、ちるの、ご苦労さん。はいご褒美のアイスキャンデー」
「わぁ!あたいったらごほうびね!ありがとうおにいさん!」

とりあえずちるのには引っ込んでもらった。
ついでに、冷凍したありすは美味しく頂きました。





さて、第二段階。
とりあえずただの氷ではあんまり意味がないようなので、それよりはマシなものを用意してみた。

ドライアイス。
-79℃で昇華するこの固体なら、もう少しはゆっくりを冷やせるだろう。

まりさを透明な箱(天井の板は無し)にぶち込む。
そして軍手を装備。準備は万端だ。

「さぁおいしいアイスだよまりさー」
「ゆ!?おいしいもの!?おにいさんありがほごっ!?」

間抜けにも嘘に釣られて大きく開いたまりさの口にドライアイスを突っ込む。
あ、くっついた。濡れた手で氷に触るとくっつくというアレだ。
そんなことはお構い無しにドライアイスをまりさの口の中に詰め込んでいく。

「ゆぐぐっぁ!!ふぐぇ!!ほぉ!!ほぁぁ!!」

なんかよくわからん呻きを漏らしながらまりさはのた打ち回る。
しっかりと口を押さえたので吐き出すことは無い。あ、白目剥いた。
口からなんか白い煙出てきてる。気化した二酸化炭素か。

どうやら気を失ったらしく、まりさの動きは止まった。
押さえていた手を離すと、だらんと口が開かれる。ドライアイスは奥まで押し込まれたみたいだ。
エクトプラズムよろしく白目を剥きながら白い煙をもうもうと吐き出すまりさ。不気味を通り越して滑稽ですらある。

とりあえず更にドライアイスを詰め込み、パウダースノー状のドライアイスでまりさをを生き埋めにしてゆく。
箱がドライアイスで満タンになったら、後は蓋をして10分程待とう。





10分経過。





蓋を取り、ドライアイスを掘り出していく。
苦悶の形相を張り付かせたまま、まりさは死んでいた。

先程のありすなんかとは比べ物にならないほど、まりさは凍り付いている。
まさに全身かちんこちん。本当の氷像といったところか。

白目は完全に凍りつき、少しだけ透き通っている。
ちょっとおいしそうだ。
対して口の中は・・・・・・いかん、食えそうに無い。ドライアイスでコーティングされてる。

とりあえず実験第二段階完了。
ゆっくりをドライアイスで殴り続けると死ぬ。違う。
ドライアイスを使用した結果、口の中以外は食えそうである。とりあえず食べてみようか。

いかん、不味い。
なんか苦いというかなんと言うか・・・・・・これは炭酸だ。
餡子の中にまで浸透した二酸化炭素は、まりさを炭酸餡子シャーベットへと変貌させた。
飲み物ならともかく、固形物で炭酸は無いわ。投棄。










そしてついに最終段階。
用意したものはドライアイスなんかとは比べ物にならない代物・・・・・・液体窒素だ。

厳重に保管されたタンクの中に、-196℃以下である超低温の液体がたっぷりと入っている。
みょんなことから知り合いに貰ったのだ。
あんまり使い道が無いし、このままでは気化するので今回の実験で全て使用してしまおう。

まりさと同じようにれいむを箱にぶち込み、タンクの蓋を開ける。
ゆっくり風に言えばゆっくりできない気配とともに、白い煙が漏れ出る。

ここからは慎重にいこう。
皮膚についたら凍傷になる。一応コートと軍手を着ているものの、安全だという保証は何処にも無い。
れいむがいる箱の中へと、ゆっくり、ゆっくりとタンクを傾けていく。

「ゆ゛ぅ゛っ!!じじいのぜいでまでぃざもあでぃずもばぢゅりーもじんじゃっだよ!!ゆっぐりでぎないじじいはゆっぐりじね!!」

なんか大人しいと思っていたれいむが、急に態度を悪くして俺を罵り始めた。
もう助からないと悟ったのだろうか。最後に言える限りの罵詈雑言を並べ立てようという腹積もりなのだろう。

ビキィ。

勿論そんなことを言われて黙っているほど俺は優しくない。
だだ下がりだったテンションは一気に沸騰状態、俺の怒りが有頂天だ。
このれいむは実験につき合わされただけの哀れな野生ゆっくりであるという事実は無視した。

「ヒャア我慢できねぇ!!液体窒素だぁ!!オラ喰らえれいむゥ!!」

ざばーん。

思いっきりれいむに向かって液体窒素をぶっかける。
バシャバシャと跳ね返った液体窒素が少し顔にかかった。痛い。

「ゆぎゃあああごぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっぼぼぼぼぼぼぼおっべべおえぼえおえぼえおべ!!!!」

箱の中を満たす液体窒素の中を泳ぎまわる、いやのた打ち回るれいむ。
多分だが液体窒素の中を泳いだゆっくりなんてのはお前が最初だと思う。誇りに思っていいぞ、れいむ。
あ、もう凍ってきてる。早いなぁ。

「ぼっぼ・・・・・・ぶっぶび・・・・・・びばばっば・・・・・・」

カチコチに凍っていくれいむ。
あー、映画で見たT-1000型みたいだ。あれもこんな調子だったか。
どうせならこのれいむも後で溶鉱炉にでも突き落とそうか。

こうして完全にれいむは凍りついた。
だがまだ液体窒素が箱の中に残っている。
気化するまで待とう。





それから数分後。





まどろっこしい。
まだ液体窒素が残っていたがちょこんと浮かんだれいむのリボンを掴み上げる。うお、固い。完全に凍ってる。
箱の中かられいむを引き上げる。

なんかすごく固い。
ちょっと試しに釘と木の板を用意してみた。
片手にれいむ、もう片手に釘を固定し、打ち込む。

かーん。

おお、本当に釘が打てた。
バナナを凍らせれば釘が打てるとは聞いていたが、まさか饅頭でそれをやるとは思わなかった。
ちょっとだけ感動。

さて、試食タイム・・・・・といきたい所なのだが。
生憎、固すぎる。ちょっと噛み砕けそうに無い。
しばらく放置してみるか?

凍れいむを持ち、氷室を後にする。

「じゃーな、ちるの、れてぃ」
「くろまくー」
「あたいったらおみおくりね!」



その後、居間にて。
とりあえずテーブルの上に皿を置いて、その上に凍れいむを放置。
しばらくすれば食えるようになるだろう。

あれ、でも液体窒素って食っても大丈夫なのか?
多分大丈夫だろうとは思うが、なんか不安になってきた。
食うのやめようかなぁ。

そんなことを思いながら、俺は部屋を後にした。
ちょっとだけ昼寝するか。



















「・・・・・・・・・はっ!」

いかん。寝すぎた。
確かれいむを放置して、眠ったのが午後3時。
今は・・・・・・午前9時!?なんで18時間も寝てるんだよ俺。寝すぎだろ。

急いで飛び起き、凍れいむの元へ向かう。
さすがにこんだけ時間が経てば解凍されてるだろう。
居間のドアを開けた。

荒らされた部屋。
そこに一人佇むのは、ゆうかりん。
あれ?凍れいむ何処いった?

「ゆうか、ここにれいむがいたと思うんだけど、そいつ今何処に・・・・・・」
「ああ、お兄さん、これのこと?」

そう言ってゆうかが突き出してきたのは多分元凍れいむだと思われる襤褸切れ饅頭。
ぴくぴくと動いているところからまだ生きていることがわかる。
と言うか生き返ってたのか。さすがゆっくり。まるで金魚みたいに簡単に蘇生するなぁおい。

ゆうかの説明によると、物音がしてこの部屋を覗いてみたられいむが部屋荒らしの真っ最中だったそうだ。
しかも「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!」とおうち宣言付き。
そこでゆうかは速攻でれいむを縛り上げ、フルボッコにしたそうだ。

「うわ、結構荒らされてるな・・・・・・失敗した」
「お兄さん、ゆっくりをつかまえるときはちゃんとうごけないようにしておかなきゃだめよ」

久しぶりにここまで部屋を荒らされた。
最近はちゃんと戸締り、その他諸々の警備をおいていたからなぁ・・・・・・油断した。
ゆうかからも叱られてしまった。反省しなくては。

「ゆぐっ・・・・・・ゆぎぃっぃ・・・・・・ぐぇ・・・・・・」

ゆうかに掴み上げられたれいむらしき物体が呻き声を上げる。
とりあえずそれを受け取り、試食の用意だ。
完全に溶けてるけどどうせだし食べてみよう。

「おい、れいむ。最後に堪能したゆっくりプレイスはどうだった?」
「ゆぇ・・・・・・ゆっぐ・・・・・・ゆ・・・・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・」
「あ、痙攣しだした。もう駄目だな」

もう意識の無いだろうれいむを一口かじる。
特に何の変哲も無い味。
結局は溶けてしまえば何も変わらなかった。

この実験で一つわかったことがある。
たとえ液体窒素に晒されようと、ゆっくりは生き返れるということだ。
流石に不思議生物。生命力だけは天下一品と言えるだろう。
まだまだゆっくりには謎が詰まっている。明日もこの謎を解くために実験をしようと誓う俺であった。










「あれ、お兄さん?このはなしのおちは?」
「いや、それがな。なんも考えてなかった」










おわり










―――――
書き溜めです。
焼いたんだから冷やそうと思いました。
山無しオチ無し意味無し。本当にただ思いついたから書いた。反省している。

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最終更新:2009年05月18日 14:16
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