ゆっくりいじめ系2773 ドスと幼稚園

※悪い人間がでてきて大変な事になります。



ドスと幼稚園



「どすー今日も一緒に遊ぼうよ!」
「わかったよーゆっくりしていってねー」

昼下がりの幼稚園、そこには似つかわしくない一匹のドスまりさが存在した。
彼女は幼稚園で飼われていたゆっくりまりさ。
ある日突然、2m級の都市型ドスへと進化したのだった。

「こんなの危ないわよ」
「保健所は何をやっているの!」

当初は子供達の心配をする親御であったが、赤ゆっくりから一緒に育ててきた子供達にとってはペット以上の存在。
園児から大多数の反論を受け、試験的にドスの存続を認める事となった。

それからの生活は一変した。
子供達は大好きなまりさがドスとなり、遊びのバリエーションも増え、毎日が充実していた。
まりさも大好きな園児とともに毎日幸せに暮らしていた。
園の関係者のみが今まで以上に神経を尖らせて監視にあたる事となった。
ドスまりさのお腹で「たかいたかい」をした時には、職員一同が退職届けの提出を覚悟した程だ。



そんな生活が数ヶ月続いた。



まりさもまたドスになってから神経を使う日々が続いた。
大好きな子供達と今まで以上に遊べる反面、自分のちょっとした不注意で園児はずっとゆっくりしてしまうからだ。
子供がいる間の移動はもちろん、ゆっくりにとって重要なお昼寝の時間さえ削る日々が続いた。

それでもまりさは幸せだった。
園の外では野良が毎日の様に潰されてはゴミ箱へと捨てられていく。
ドスに至っては発生した瞬間に、けーさつかんさんや酷い時にはじえーたいさんが駆けつけ、悲鳴をあげる間もなくずっとゆっくりさせられる。
そんな環境の中、まりさはドスになっても変わらず子供達と遊んでいられる、それどころか今まで以上に子供が懐いてくれる。



そんな幸せの絶頂期に事件は起こった。



「うぉおおおお、皆殺しだぜぇ!!」

右手にはマトックを、左手には爆発物の様な物を持った男が幼稚園に侵入してきた。
職員はすぐさま園児を室内へと保護するも、男は室内へと向かって歩き出した。
刺又を持つ職員もいたが、相手はマトックを持ち、何より爆発物を所有している。
迂闊には近寄る事ができない。

「お、お前の目的はなんだ!」
「うるせぇ!何もかもぶっ壊してやるよ!!」

会話が成り立たない。
園長は大急ぎで警察に通報するが、駆けつけるのに早くても10分はかかるだろう。
男はもう入り口の前にいた。

「みんな粉々だぜ、ヒャッハー!!」
「こ、子供達を二階に非難させなさい!!」





「そこまでだよ!」





喧騒とする園内にいつものタルい声が響き渡った。

「ゆっくりできないお兄さんだね、おちびちゃん達のおうちにそれ以上近づかないでね!」
「なんだテメェは!?」

「まりさだ!」
「まりさだよ、せんせー!」
「まりさーがんばれー!」

恐怖に震える園内に光が差し込む。
あのまりさが助けに来てくれた、それだけで園児達は希望に包まれた。
もちろん職員の絶望感は変わらない、唯一の希望があのまりさだ。

「意味がわかんねぇよこのクソ饅頭がぁぁ!!」

男の振るったマトックが空を切り裂き、まりさの下腹部に直撃した。
しかしまりさは!!



「ゆぎゃぁぁぁぁ、いだいいいいいいいいいいい!」



よかった、普通のゆっくりの反応だ。
それどころかまりさは生まれてからずっと、温室を超越した優しさのみの空間で育ってきた。
痛みなんて経験したことすらない。

「なんだおまえ、見掛け倒しかよ!」
「いだいぃいいい、いだいよぉおおおおおおお!」

職員達の絶望がさらに深くなった。
むしろ少しでも希望を抱いた自分が情けない。

「これすげぇ、傑作じゃねぇ?」
「ゆびっ!やべでっ!いぎっ!ゆぎぎぎぎぎぎ!」

何度も振り下ろされるマトック。
その度にまりさの体は貫かれ、多量の餡子が吹き出ていく。

「まりさぁ…」
「まりさがんばって!」
「まりさがしんじゃうよぉ」

(ゆぎぎぎぎ、いだいよ……でもこのままだと、おぢびぢゃんが……)
「ゆぎぃ!」
「うおっ!?」

咄嗟に放った渾身のタックルが男に命中する。
都市型とは言え2mの質量爆弾だ、男は数メートル吹飛ばされ、ブロックにうちつけられた。

「いっでぇえええええ!腕が!腕が折れちまったあああああああ!」
「ゆひぃ、ゆひぃ……て、天罰だよ!」

腕を抱え転げまわる男。
すると腰からスイッチを取り出し、まりさに見せ付けた。

「ちくしょぉおおおおおお、こいつで全部木っ端微塵にしてやるぜぇぇえええ!」
「ゆゆゆ!?」

男がスイッチを押すと、抱えていた爆発物の様な物のタイマーが作動する。
カウントは30秒。

「ひゃーっはっはっは、あと30秒で大爆発だぜぇ!」
「ゆゆゆー!!?」

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「そんな…」
「ぼくたちどうなっちゃうの?」
「せんせー…まりさぁ……」

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15

12

幼稚園に生まれ、何不自由なく育ったまりさの餡子脳は、それなりに一般のゆっくりを凌駕していた。
何せ園児と一緒に授業を受ける事もあった程だ、園児と同レベルかそれ以上の知能を持っている。
しかしこの状況は園児どころか成人にだって正常な判断をするのは難しい。
むしろ判断のしようがない、目の前の爆弾は爆破寸前、そして残り時間もゆっくりしてくれない。

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8

その瞬間、まりさの餡子脳はCeleron Dual-Coreを凌駕する超演算を始めた、流石にIntel Pentium Dual-Coreには勝てないようだ。
爆発する→おちびちゃんがゆっくりできない→爆発を食い止める→どうやって?→ゆっくり壁になるよ!
そしてまりさは男をさらに吹飛ばし、爆弾に覆いかぶさった。

「グハッ!て、てめぇ一体何の真似だ!!」
「ゆっくりできないおにーさんだけど、けーさつさんのおうちでゆっくりしていってね!」

5

4

「おちびちゃん達!まりさはゆっくりできたよ!おちびちゃん達はこれからも笑顔でゆっくりしていッ!」

ボンッと言う鈍い爆発音とともにまりさは弾けとんだ。
建物には無数の餡子が飛び散ったが、奇跡的に窓が割れると言うこともなく、二階の園児は全員無事だった。
隣で倒れている男は耳から血を流し気絶している、鼓膜が破れているようだ。







男は駆けつけた警察官に取り押さえられ(と言うより気絶していたが)護送された。
案の定、精神鑑定が云々との話題になっており、もしかするとまりさの努力は報われず終いかもしれない。
そして園児達への影響も軽微ではなかった。
男に対する恐怖はもちろんの事、大好きなまりさが目の前で吹き飛んだからだ。
当初はカウンセリングの必要がどうだとか、園の警備に問題はなかったのか等、この手の事件のお決まりの議論が繰り広げられた。

だがこの園児達は大丈夫だろう。
彼らはまりさの最後の言葉「笑顔でゆっくりしていってね」
命を懸けて守ってくれたまりさの最後の約束、悲しんでいたら天国のまりさがゆっくりできない。
だから今日も、園児達はまりさを悲しませないように、みんなで笑顔で遊んでいた。

「「「まりさ、てんごくでゆっくりしていってね!」」」

園の端にあるまりさのお墓には、今日も大好物のこっぺぱんとオレンジジュースが供えられていた。






あとがき

やべぇ、書いてて凄い楽しかったけど読んでイライラする人も多そう。
一番凄いのは園児ですね、俺なら絶対トラウマになって引き篭もるわ。
爆発物の威力は謎ですが、対打突防御の高いゆっくりなら防げるはず。




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最終更新:2009年06月13日 19:49
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