「よし、理解した」

俺は虐待お兄さん、その中でも特に調査と分析を重んじるとても知的なお兄さんだ。



ここ数年、沢山のゆっくりどもを毎日毎日ブチ殺してきて理解した事がある。
あいつらが悪意を表にするのは集団のときだけで、一匹で居るときはさほど酷い事をやらないのだ。
ゆっくりによるゆっくりいじめもそう。集団での村への攻撃もそう。やつらは群れると悪意が濃くなっていく。
一匹だけだとせいぜい素の傲慢さで態度が大きい程度で、畑荒らしすら怯えて行わないのだ。
人間の家に侵入する割合もかなり低くなる。人に見つかっても逃げようとする固体が大半だ。



その事に気付いたからには調査開始だ。まず森でゆっくりれいむの家族を発見、捕獲する事にした。
かなりの数が居るな・・・ついさっき出産したばかりの母親と父親、お姉さん8匹に妹12匹、赤ちゃん20匹ってとこか。

「ゆっ!おにいさんゆっくりできるひと?」

「ごめん、今急いでるんだ」ポイッ

「何するのおおおお!!れいむの赤ちゃ」ポイッ

「ゆっくりできないお兄さんはゆっくりし」ポイッ

ゆっくりどもを適当にあしらいつつ、背中の籠に放り込んでいく。
この籠はこの時の為に俺が自作した特性のゆっくり籠だ。
入り口には返しがついてるから入るときはスムーズなのに出すのは外部からバラさないと出られないんだ。
我ながらなんという便利な籠。文明の利器には感謝するべきだと常々思う。

「ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!ぢゅぶれ゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」

「れ゛い゛む゛の゛あ゛がぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

唯一欠点を挙げるとすると、構造の欠陥から大量に入れると内圧で大変な事になるらしい。
まぁ、そんなのゆっくりハントじゃまったく無意味だから気にしないけどね。なんでもかんでも悪いところを探して叩くのは不毛だ。
とりあえず巣に居るゆっくりどもを全部捕まえると、俺は家の実験室に帰る事にした。
俺の家まではここからだと10kmくらいか。岩場も多いけど気をつけて走って帰るとしよう。

「「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」」」」

俺が跳ねる度に声がする。まぁ、いい熊避けになるだろう。
やっべ虐待お兄さんの血が騒ぐ!スキップとかもしちゃうぞーw

「「「「や゛あ゛あ゛あ゛あ゛め゛え゛え゛え゛え゛え゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」」」」

「ははは、ゆかいだ。はははははは!!!!!」

俺はゆっくり達の悲鳴をBGMにくるくると踊り跳ねながら5時間くらいかけて家に帰った。楽しいんだからちょっとくらい遊んでもいいよね。
年甲斐もなくはしゃいだので明日は確実に筋肉痛だろう。やれやれ。



「「「「ゆ……ゆっぐり…ざぜでぇ……」」」」

「ほら、お前らでておいでー」

蓋を外した籠をひっくり返して床に立てる。ここからがコツが居るんだ。
籠の底にある一本のピンを倒すと、底から空気が入って簡単に中身が出てくるらしいんだ。
ポキッ……シュー……べちょっ。

「「「「ゆぐうっ!」」」」

よし抜けた。あとは引っ張るだけだ。ここで垂直に持ち上げられないと中のゆっくりが崩れてしまう事がよくあるらしい。


ズズズ……ポンッ


ぷるんっ


無事ゆっくりが取り出された。元々赤ちゃんから入れていったから上の方には餡子を吐きつつピクピクしてる赤ちゃんれいむ数匹が張り付いてる。
あ、ゆっくりの吐いた餡子が上から垂れてきた、これじゃまるでれみりゃの好物じゃないかw
まぁ、捕獲するのが目的なので一回バラさないとな。しばらく養生すれば元に戻るだろう。ゆっくりだし。
そう思い、台所からスプーンを持ってきた。え?他になんかあるだろ?
他に使えそうな道具が無かったんだから仕方ない。バラすのに使える道具ならあるんだけど。



んじゃ、早速右端の赤ちゃんから外してやるか。

「「「「いだい!!ゆっぐりやめてね!!!」」」」

全てのれいむがいっせいに抗議の声を上げる。


………あれ?
もしやと思い、別のゆっくりの間にスプーンを入れていく。
他のゆっくりに負担がかからないように……そーっと……

「「「「やめてっていってるでしょ!!おにいさんはひどいひとだね!!!!」」」」



結論:こいつら融合しちゃってるーーーー!!!!!!
少なくとも、感覚は共有してるらしい。どんなふうに融合しているのか気になるな……
俺は桶に水を汲むと、こいつらにぶっ掛けた。

「「「「すっきりー!!」」」」

上にかかっていた餡子を流して気付いた事が有る。
1、表面上は完全に再生していた。赤ちゃんれいむもどうやら元気なようだ。
2、接着面は完全に結合してる。引っ張ると痛がるみたいだ。
3、この状態でも動く事は可能らしい。下になってるゆっくりがプルプル跳ねてた。



なんだこれ………
とりあえず次のステップに移りたいと思う。俺は赤ちゃんれいむを掴んで勢いよくひっぱった!
ブチッ!

「「「「いだいよおにいざん!!やめでえええ!!」」」」

結構余裕あるな、こいつら。ところで外した赤ちゃんれいむは………

「ゆゆ……ゆっくりちていってね!!」

うお!個別の意思を持った!?どうなってんだこれ!?



とりあえず、手の中の赤れいむに現状を見せてみるか。何かわかるかもしれない。

「おーい、赤ちゃんれいむー」

「ゆゆ?おにいちゃんゆっくちできるしと?」

「これなーんだ」

そう言って手の中の赤れいむをゆっくりの集合体に向ける。

「ゆぐううう!!!れいむのばげものおおお!!!どっがいっでぇええええええ!!!!」

「「「「ゆゆっ!!ひどいよ!!あかちゃん、おかあさんれいむだよ!!!ゆっくりしてね!!!!」」」」

あー…………なるほどね。コアはおかあさんれいむか。
で、赤ちゃんはそう認識できないと。
しかし…これは俺の手にはおえんなぁ……

「赤ちゃん、これはご飯だからゆっくり食べてね!!ほら、おいしいよ!!」

「わかった!!ゆっくりたべるよ!!むーしゃむーしゃ!!しあわせー!!」

「「「「どう゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」」」」

おー、食ってる食ってる。必死に逃げようとはしてるみたいだけど体の使い方がわからなくて抵抗できないみたいだな。
これなら当分は大丈夫だろう。



俺は研究所に鍵をかけて一週間ほど放置した。
一週間後に残ってた一匹のれいむはげんのうで叩いて上げた。

「ゆぴゅっ!!」

これが最後の言葉だった。



後に加工所の人に聞いたことだが、ゆっくり同士の癒着事故は稀によくあるらしく、
その中でも出産間近~子供を産んだばかりの頃のお母さんれいむが居ると意識が全員統合されるらしい。
出産前の段階で子供が暴れないように体がそういう処理をしているらしいが、まだメカニズムはよくわかっていないようだ。



今回の件で俺が理解した事が一つだけある。
「ゆっくりは一匹でも親族を食い殺す害悪だ!!俺は間違っていた!!」
より真理に近づいた俺は虐待お兄さん、その中でも特に調査と分析を重んじるとても知的なお兄さんだ。


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ドスまりさへの復讐(中篇)書くはずが気がついたらこんなのになってたよ!!
しかも元々は21スレ890番の証明をするはずだったのに………なんだこれ。

ゆっくり現実逃避した結果がこれだよ!!

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最終更新:2022年05月03日 18:44