• ふととある作品を思い出したんでそれを参考に作りました
  • 人間が酷い目に・・・・
  • ダメな方はバックでお願いします
  • ゆっくりの考え方に沿った表現があります
  • ちょこっと東方キャラを・・・・・
  • 評判が悪くなかったらシリーズ化しようと考えてます






by AION



みんなのヒーロー まりさ






とある人里に近い森、ここには数多くのゆっくりがそれぞれのゆっくりプレイスでゆっくりしていました。


とあるれいむは子供のためにお歌を歌い、
とあるまりさは狩りに人里へ行き
とあるみょんは幻想郷最強をめざして修行をし
とあるパチュリーは森の賢者となるべくご本をよんで過ごしていました。


そんな中、この森には森に住むゆっくりからヒーローと呼ばれるゆっくりまりさがいました。

森のゆっくりが助けを求めれば駆けつけ、野良犬を撃退し、
狩りの邪魔をしてゆっくりプレイスを独り占めにする悪い人間さんがいたらこれを撃退し、反省させる。
まさにみんなのヒーローまりさ。


この物語は、そんなまりさの活躍をつづった物語である。




















「じゃあれいむ!!いってくるんだぜ!!」
「きをつけてね!!まりさ!!」


まりさは妊娠中の愛する妻、れいむに出かける旨を伝え、狩りに出かけた。
このまりさとれいむは成体になったばかりの新婚夫婦で、一昨日にすっきりをし、にんっしんをした
普通ならもう少し二人で巣作りと食糧の貯えをしてからするのだが、この夫婦は我慢ができなかったようだ
にんっしん中の母体にはできる限り栄養のあるものを食べさせるのが通説であり、このまりさも
愛する妻のため、栄養のある食べ物を集めるべく、まりさは昨日から狩りを一日中行っている。


今日は、隣の木にすんでいるまりさに教えてもらった狩り場へいくことにした。


隣に住んでいるまりさは森に住んでいる赤ゆっくりや子ゆっくりから人気のあるゆっくりで
巣にとてもおいしいご飯をため込んでいることで有名であった。


そんなまりさから教えてもらった狩り場というのは聞く限りではとても素晴らしいゆっくりプレイスであった。
ゆっくりした土から勝手に生えてくる白くて太い食べ物や、太陽のような赤い実の食べ物、
それらすべてがとてもゆっくりしたご飯で、食べればまさに天にも昇るような食べ物だという。


まりさは昨日、そのごはんをほんのひとかけら程食べさせてもらった。
その時の感動をなんと形容したらよいだろうか、天にも昇るとはいったものだとまりさは思った。


このごはんをたべたられいむはすごくゆっくりできる!!
そう確信したまりさは翌日、つまり今日の朝にそのご飯を採りにいこうと決心した。


教えてもらった道を若干迷いながらも跳ねること2時間・・・



辺り一面に広がる変わった土と白くて太いご飯がこれでもかというぐらいずらりと並んでいた。
その横には見たこともない食べ物が辺り一面に広がっていた。


まりさはその光景に感動し、涙した。
これだけのごはんがあったら狩りをしなくとも子供たちと楽しい日々をずっと続けられる。
いや、毎日毎日おいしいご飯がお腹一杯食べられる!!!
れいむと子供たちとずっとゆっくりできる!!!


まりさのあんよは自然と駆け出していた。





「っしょっと、こんなもんかな」


男は自分の畑の野菜の状態を確認していた。


この男の畑から採れる野菜はすこぶる評判がよく、ちょっとした村の名物品になっていた。
それも全て男が野菜一つ一つの状態を念入りにチェックし、それにあった肥料や手入れを
ほどこしていたからだ。それだけ自分の育てた野菜を大事にしているのだろう。


今年の野菜の状態はすこぶる良く、男は嬉しい気分に浸っていた。


だが、今年の野菜の質に比例するかのように、ゆっくりによる被害は増加していた。
それを考えると男はあまりゆっくりしてはいられなかった。
毎年ゆっくり用の罠を仕掛けても、数日で罠が効かなくなったり、罠にかかったゆっくりの
上を通って畑に行くゲスな奴がいるためか被害が増える一方だった。


手間暇かけて育てた野菜を好き勝手に食っていくゆっくりは男にとって親の敵と同等の存在であった。
そのためかここ数日かなりストレスがたまっていた。


一体どうしたものかと考えていると男の目の前にまたゆっくりがやってきた。
ゆっくりまりさだった。


「またかよ・・・・・・ったく」


男は持っていた鍬を構え、まりさに近づいた。
まりさは野菜に魅了されて、男に全く気付かずに野菜に一直線に向かっていった。




まりさは昨日たぶらかしたまりさがじじいに見つかったのを見届けるとほくそ笑んだ。
「ゆっへっへっへ・・ばかなまりさだぜ!!まりささまのおとりになっているとはきづいてないんだぜ」


まりさの作戦はこうだ。
野菜に興味をもったまりさを畑に誘導する。男が引っ掛かったまりさに気を取られている内にお野菜をいただく
というものだった。
トラップに引っかかったら泣き叫んでじじいそっちに気が取られているだろうし、
無事に野菜にたどりつけたならおいしさのあまり叫んでじじいの注意をひきつけられる
まさに完璧だっただろう、まりさの帽子が丸見えな場所に隠れなかったら。





男は二匹のゆっくりを見つけていた。


一匹は森から元気よくかけてくるやつ、もう一匹は大根の影に隠れているやつだった。
森から元気よくかけてくるやつはおそらく新参ものだろう、ここの常習犯ならあれだけ堂々とこない。
だが大根の陰に隠れているやつは見覚えがある帽子をかぶっていた。


あの帽子をかぶったまりさを、男はよく覚えていた。
いつもやってきては畑をさんざんに荒らす常習犯の中でもやたら逃げ足の早いやつだ。
あんな所でかくれたつもりにでもなっているのだろうか・・だとしたら所詮はゆっくりか
今度こそ引導をわたしてくれようか


男の標的は森からかけてくるまりさから大根の影に隠れているまりさに移った。


男は一気にまりさめがけて走りだし、大根の影に隠れていたまりさを両手で捕まえた。
まりさからすればじじい森からやってきた囮の方に行くと踏んでいたのだろうか、
なにが起こったのか分からないような顔をしていた。






野菜目掛けて元気よく駆けていたまりさは突然の悲鳴に驚き、悲鳴のした方向へ振り向いた。
そこにはあの隣に住んでいたまりさが人間に捕まっていた。


「ばなぜぇぇぇっぇぐぞじじいぃぃぃぃぃx!!!!」
「いやだね」


そういうと、まりさをつかまえていた男は棒のような物でまりさを殴り始めた。


「ゆぶぅ!!ゆぼぉ!!ぐぎゅ!!」
「俺の野菜を食いやがった罰だ。苦しんで死ね」


なんでまりさが?何も悪いことしてないのに?
まりさは人間の所まで行った。


「にんげんさん!!なんでまりさをいじめているの?」
「ん?なんだ?このまりさの知り合いか?」


男は一度手を止めて、まりさの方を向いた。


「おとなりのいいまりさだよ!!そんなことよりにんげんさん!!!
なんでまりさをいじめているの!!」


まりさがそういうと男は鍬を持った手に力を込め直して捕まえたまりさを殴りながら言った
男はかなりいらいらしているみたいだった。


「なんでかって!!それはこの!!まりさはな!!おれの!!!大事な野菜を!!!!
勝手にむ~しゃむ~しゃしやがったからだ!!!!」
「ごぶ!!ぐぎゅ!!どぶ!!ぴぎぃ!!ゆぴぃ!!ゆぶ!!
もうゆるじでぇぇぇぇぇぇぇx!!!!!」


この人間さんは何をいっているのだ?
人間さんの野菜?これはみんなのものでしょ?
途中から言ってきて、出しゃばって、全部ネコババするの?
なんて欲張りで強欲なの!!
この人間さんにちゃんと教えてあげないと!!


「にんげんさん!!このおやさいさん?・・はみんなのものなんだよ!!
ねこばばはいけないことなんだよ!!ゆっくりそんなことしないでね」


次の瞬間、男は捕まえていたまりさを怒りのあまり握りつぶした
「ゆぴぃ!!!!」


何が起こったかまりさの餡子脳は理解を拒絶した。
だが、お隣のあの良いまりさが中身を思いっきりぶちまけ、生暖かい餡子がまりさの頬を濡らした
事を感じ、拒絶した筈の餡子脳が否応なしに理解をした。


まりさが、人間さんに殺されたと


「ゆぎゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!ばりざぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


男は怒りを通り越した顔をしながら、ゆっくりとまりさの方を向いた。


「みんなのだぁ?俺が一から育てたんだから全部俺のものなんだよ!!!
それを見つけたかられいむの物だとかまりさの物だとかぬかしてんじゃねえよ!!!
もういい!!!おまえもこのまりさの後を追わしてやる!!!!」


まりさは男の言っていることが間違いだらけであり、それに対してキチンと正しい事を教えてやらないとと
考えたが男はまりさの言うことなんか聞こうともしないだろう
それ以前に、自分が殺されてしまう!!!


「いまの内に下等生物以下のゆん生でもふりかえってな!!!」


男は鍬を持ち直した。
そしてゆっくりと鍬を振り上げ・・・・


「しねやぁぁっぁぁ!!!!」


「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!たすけてまりさぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


まりさは自覚もしないままに森のヒーローであるまりさの名前を呼んでいた。







男は鍬を振りおろし、まりさをつぶしてやろうとしたが足に何か当たったような感触に襲われ、
とっさに鍬を振り下ろすのをやめた。

「ん?何か当たった?石?」


男の足元には畑には転がっている筈がないくらい大きな石が転がっていた。
大きいといっても携帯電話によくあるストラップより二倍ほど大きい程度だが
だがそれでも大きさと速度があったためか、少々痛い。
男は石を当てたやつに激しく怒った。


「っちくしょうが!!どこのどいつだ!!!石ぶつけやがったのは!!!!」
「ゆ!!ここだよ!!!」


男は声のした方へ振り向いた。
そこには一匹のかわったゆっくりまりさ大根の上にいた。
帽子、顔はどこからどう見ても普通のまりさなのだが、マントのような物を羽織っていたのだ。
どう見ても、かっこつけるためにつけているようにしか見えなかった。


まりさはマントを翻し、顎?を突き出し


「みんなのおいしいごはんをよこどりし、あまつさえじぶんのものというだけでなく
ちびっこたちからとてもひょうばんのよかったいいまりさをころしたにんげんさんは
このせいぎのみかたのまりさがこらしめるよ!!!ゆっくりかくごしてね!!!」


男はこみあげてくる感情に耐えきれなくなり、腹をおさえながら笑い転げた。
無理もない、ゆっくりが人間を倒すといっているのだから


「ぶわっははははははははは、おまえが?俺を?はははっはははっはああああ。」


男が笑い転げている様をみて、つぶされそうになったまりさは
「ゆう、さすがはまりさだよ。にんげんさんがあんなにくるしんでいるよ!!」
とほざいていたが両者は全く気づいていなかった


その間に、男は呼吸を整え、立ち上がった

「やれるもんならやってみな!!たっぷり苦しめて殺してやるよ!!」


男はこのまりさを見て考え直した。
こいつらのせいでさんざんイラツいているんだ。ただ殺すだけでは物足りん。
たっぷり苦しめて、悲鳴を上げさせて、命乞いをさせてから殺してやる、と。


だがまりさはそんな男の言動に屈する事無く男を睨み
「くるしむのはにんげんさんのほうなんだよ!!
せいぎはかならずかつんだよ!!しんだまりさのくるしみをゆっくりあじわってね!!」


こうして一人と一匹の戦いは始まった。




30秒後・・



「やっぱゆっくりだな、全然きかねえぞ」


まりさは三十秒間男に体当たりを続けているが、やはり全く効かない。


「ゆっくりくるしんでね!!!ゆっくりくるしんでね!!!」
「ゆれー、ゆれー、ま!!り!!さ!!」


まりさは確実に聞いていると判断し、勢いを上げ始めた。
もう一方のまりさはそんなヒーローまりさを応援していた。


いい加減こいつの攻撃をくらってやるのもあきてきたな・・・
そろそろ絶望を与えてやろう、と男は片足を大きく後ろに下げ
まりさを思いっきり蹴り飛ばした。


「ゆぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「ま、ばりざぁぁぁぁぁぁ!!!!」


まりさは放物線を描き、5メートル程吹き飛んだ。
「ゆぎゅ!!」と短い悲鳴と共にまりさは地面に顔から着陸した。
1~2メートル程転がってようやく止まり、まりさはしばらくうずくまっていたが、
ふらふらしながらも起き上がった。少し餡子を吐いたようだ。
応援していたまりさはそんなふらふらなまりさに檄を飛ばしていた。



「ゆぐぐ、まけないよ!!まりさはせいぎのみかただからぜったいにかつんだよ!!」
「そうだよ!!ヒーローはぴんちからぎゃくてんしてこそひーろーだよ!!!」


そういうと、マント(笑)の下隠していた袋から大きめな石を取り出し始めた。
まりさはそれを一個づつ口に含んだ。


「こうなったら、ひっさつわざでたおすよ!!ゆっくりくらってね!!!
ひっさつ!!まりさすぱーく!!!!」
「でた!!!これでかつる!!!!」


口を大きく膨らませると、石を勢いよく放った。
そのスピードはゆっくりからすれば光のように早かっただろうが、
人間からすれば小学生が投げるボールの二倍は遅かった。


男は飛んでくる石をさっきの仕返しに打ち返してまりさに直撃させようと考えたのか
鍬の刃の付近の部分を掴んで、打ち返す用意をした。
男の頭には、このヒーロー気取りのまりさのわけのわからない自信を徹底的に破壊してから
虐待することで頭がいっぱいだった。


一発目、鍬の芯からはずれたらしく石を空高く飛んで行った。


「ゆう!?うんのいいにんげんさんだね!!」


二発目、鍬の芯から思いっきりはずれ、真上に石は飛んで行った。


「ゆうう!?まぐれなのがまるわかりだよ」


三発目、鍬の芯に少し近づいたようだが、石は斜め上に飛んで行った。


「ゆううう!?そ・・そのあくうんもここまでだよ!!!」



四発目、ようやく芯で捕らえられたのか、石はまりさめがけて飛んで行き、
顔面にクリーンヒットした。


「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


まりさはクリーンヒットした石の痛みから悶えた。
男は満足げな顔でゆっくり近づいていった。
応援していたまりさは自分たちのヒーローがやられる様をみたショックからか
目を開けたまま気絶していた。


さあて、いよいよ待ちにまった虐待タイムだ、さあすっきりするぞ
と男が笑みを浮かべながらまりさに近づこうとすると
誰かに肩を叩かれた。
振り返ってみると里の玄関に新聞と称して紙を置いていくことで有名な天狗がいた。
相変わらず笑顔ではいたが、なにかいやな予感がする笑顔だった。


「どうも、清く正しい射命丸です。二、三お伺いしたいことがあるのですがよろしいですか?」


ブン屋が俺に?野菜の品質のことか?
ふといやな予感を悟ったが、天狗の少女の質問に首を縦に振った。
素直にいわなかったらやっかいな事になりそうだからだ。


「ありがとうございます。あなたは畑で何をしていたのですか?」


なんだ?そんなことか?と思い男は事実を淡々と述べ始めた。



10秒後


「なるほど、良く分かりました。ゆっくりに絶望感をたっぷりしみこませてから
殺す予定だった、なるほどなるほど。そのために石を打ち返していたわけですね
ではこちらのカラスを見ていただけませんか?」




そういうと、射命丸は頭に大きなタンコブをこさえたカラスを見せた。
良く見ると体に一か所、くちばしにも何かが当たった跡がある。
意識はないようで、体はぐったりしているがしんではないようだ。


「この子は文々。といいまして私の大切な相方です。
私と上空を飛んでいた所、あなたが打ち返した石に見事にクリーンヒットしましてね。
この通り、酷いけがを負ってしまいました。」


この時、男の顔は真っ青になった。
まさか、まさか・・・・


「という訳で、この子の仇討をさせてもらいますね」


そこまで言うと、射命丸は天狗の扇子を取り出した。


「いや、決して故意にやったんじゃ!!いやまじで勘弁してk」
「吹き飛んでこの子に詫びて下さいね!!!」


次の瞬間
男のいた空間に小さな竜巻が発生し、男は竜巻にまきこまれ、どこかへ吹きとんんでいった。
射命丸は相方に仇討は果たしたよとつぶやき、上空へと飛んで行った。


この間、ヒーローまりさは来るであろう男の攻撃に備え、目を閉じて待ち構えていた。
衝撃に備えることに夢中になっていたのか、ここまでの会話は頭に入ってこなかったようだ。







男が吹き飛ばされて30秒後・・・


まりさは必死になってこれから来る痛みに耐えようとしていたが、今だにその来るであろう痛みが
来ないため、恐る恐る目を空けた。
痛みに耐えるべく構え過ぎていたのか二人の会話はは全く耳に入っていなかったようだ。


「ゆう~~?人間さんがいない・・・」
まりさはなんで今まで闘っていた人間がいないか考えたが、すぐに結論に結び付けた。


「ゆ!!分かったよ!!まりさのせいぎのたましいに気づいて、はんせいしておうちにかえったんだね!!」
餡子脳のむすびつけた結論は所詮こんなものであった。


「せいぎはかならず!!!かつ!!!ゆい!!」
と一回ジャンプしてキメポーズをするとまりさはずっと気絶していたまりさをおこしにいった。


「ゆ!!まりさ!!ゆっくりおきてね!!!」
すこしまりさをゆらすとまりさは目を覚ました。
「ゆ・・・ゆう、まりさ?にんげんさんは?」
その問いにまりさは顎を突き出して
「にんげんさんはまりさがたおしたよ!!もうだいじょうぶだよ!!!」


その言葉にまりさは
「ゆ!!さすがはまりさだよ!!にんげんさんもひとひねりにしちゃったんだね!!
さすがはみんなのヒーローだよ!!」


本気で信じ込んだ。


「じゃあまりさはかえるね!!さらば!!!」
というとマントを翻してゆっくりと森へ跳ねて行った。



まりさはそんなヒーローまりさの背中を見届けると、愛するれいむのため、野菜を集め始めた。
「これだけのごはんがあればみんなとてもゆっくりできるよ!!」
一本一本大根を収集し、帽子に入れていき、一杯になったところでまりさは帽子を引きずりながら
森の自分の家へと向かった。


その道中、一匹のゆっくりれいむと出会った。
「ゆゆ!!まりさ!!そのおやさいさんどうやってあつめたの?」
「ゆゆ!!それはね!!」
ここでまりさはここまでの経緯を一部誇張しながら話した。
その一字一句すべてをれいむは疑いもせずに信じ込んでいった。


「ゆう!!そんなんだ。ヒーローのまりさに助けてもらったんだね!!
あそこのはたけさんのにんげんさんはよくばりであくぎゃくひどうのゆっくりごろしで
ゆうめいなじじいだったんだ!!
にんげんさんがかいしんしたからいまからあそこのはたけさんはみんなのものだね!!
みんなにおしえてくるね!!れいむもあしたからおやさいをとりにいくね!!」


そういうと、れいむはもりの広場へ向かって跳ねて行った。





それからはねること数時間、おひさまが赤く染まっていた。


まりさは自分の家にようやくたどり着いた。
れいむがみたらすごくよろこぶだろうなぁと考えながられいむは家の前を見た。


「ゆぎゃぁぁぁぁっぁぁぁ !!!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
そこには頭から餡子をたらしながら目を開けたまま死んでいるれいむの姿があった。
頭から生えていた茎はへしおられ、茎が生えていたところには大きめの石がはいるくらいの
穴が開いていた。


何故こんなことがおこったのか?
それは天文学的な確率の不幸であった。




時を遡ること数時間前・・・・
ちょうどヒーローまりさと男が闘っていた時間だった。


れいむは愛する夫が今日は少し遠出をする事を心配していた。
「ゆう・・まりさ、だいじょうぶかな?」
ここ最近、まりさはれいむのために必死になってはたらいていたのをれいむは知っていた。
ここ2~3日前から、夕方になるまで必死になって働いて栄養のある食事をかき集めていた
まりさが今日は遠出するといっていたのだ。
途中で危ない目にあっていないか、れいむは気が気ではなかった。


さすがに心配でしょうがなくなったれいむは巣の入口まででて、まりさが帰ってこないか
待ち構えることにした。
「まりさ、はやくかえってきてね・・・」


ちょうどそのころ・・


とある上空
「今日はなにかスクープはないですかね」
「カァー」
射命丸と文々。は何かスクープがないか上空から地上を見回っていた。
ここ数日なにもスクープにありつけていなかった射命丸はお伴を伴って空を飛んでいた。
だが今のところ何も見つかっていなかった。

「はあ、仕方がない。今日はもうかえりまし・・・って大丈夫ですか!!文々。!!」
射命丸が文々。の方を振り返ると、そこには今まさに嘴に石が直撃した文々。がいた。


この石こそ、男が打ち返した石だった。


嘴に当たった石はそのまま跳ね返り、方向をかえて、地上へと落下していった。
ぐんぐんと勢いがはやくなる石。
その落下地点には運悪くあのれいむが・・!!


「まだかなぁ、まりざぁ!!!・・・・・」
勢いを上げた石は皮膚が薄くなっていた茎の付け根から体に侵入し、勢いを殺さないまま
中枢餡子を破壊し、そのまま裏側からでた。
痛みや、自分に何が起こったか分からないまま死んだであろう。
まりさの帰りをしんぱいしながら待っている顔のまま死んでいた。





そして今に至る。


「でいぶぅぅぅぅぅ!!!!」
ほんの少しの間に愛する妻と子を失ったまりさは泣き叫んだ。
夜になったことも気づかずに・・・。



ちょうどそのころ、活動を始めた胴つきのれみりゃが辺りを徘徊していた。
徘徊をはじめてから数分後、どこからか泣き叫ぶまりさの声が聞こえてきた。
「う~~~、あまあまの声がするだどぉ~~~。こっちからきこえるだどぉ~~~。」
れみりゃはふらふらとそっちの方向へ飛んで行った。



数分後・・・・
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
れみりゃが飛んで行った方向から一匹のまりさの悲鳴が聞こえてきた。








翌日


「ばんぜいじだんじゃないのぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!!」


男の畑からゆっくり達の悲鳴が聞こえてきた。


昨日、射命丸に吹き飛ばされた男は運よく茂みの上に落ちたことで軽いけがで済んだ
だが、茂みに落ちた際に木の枝が腕に刺さったり、帰ってみれば大切な野菜が一部荒らされているなど
男からすればふんだりけったりだった。


そして朝になって起きてみればゆっくりが大挙して畑にやってきていた。


これ以上大切な野菜を荒らされてたまるものか、と男は決意しゆっくり達をの駆除にかかった。


「まりさにおしえられたことをわすれたの?なられいむがやさしくおしえてあがるね!
こ~こ~は~、み~ん~な~の、ゆ~っく~っり~ぷ~れ~い~ずぎゃ!!」
「だから!!俺の!!畑だっていうとろうがぁ!!!!」


これ以降、男はゆっくりの襲来にさらに頭を悩ませることになった。


あのマントをつけたまりさとはこの後何度も相対する羽目になるのですが、
別の話ではなすとしましょう。













あとがき

途中でなんか文法があやしい事になってしまいました。
どうも、AIONです。
クイーン4の激烈な批判の嵐にかなりしょげていましたが少し立ち直りました。
クイーンの奴ですが、話の展開を当初の予定から大幅に変更することにしたんでしばらくは
続きが出せません。
しばらくはクイーン以外のSSをまたりと書いていきます。

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最終更新:2022年05月18日 23:08