注意
虐待ありません
パロディです。
都合上、ゆっくりが現れてからの年数を「Y歴○○年」と表記しています。


『YUKKURI of THE @%#$?』




#1 あそぼうれみりゃ

「ねぇ、まりさ知ってる? 子ゆっくり達の間で流行っている噂」
「ゆっくり知ってるぜ! あれだろ? "あそぼうれみりゃ"」
「ええ、おかげで遊び場に遅くまで居座る子ゆっくりがいなくなって助かるわ」
今、子ゆっくり達の間で『あそぼうれみりゃ』という噂がまことしやかに流れている。
どのようなものかと言うと…

「ゆぅ、すっかり遅い時間だよ! 早くゆっくり帰るよ!」
ほぼ太陽が沈んだ頃、子れいむは忘れ物を取りにドーム型の人工洞窟に戻ってきた。
この人工洞窟はいつからあったのかは定かではないのだが、天井に発光成分のあるコケが張り付いており、
いつでも明るかったため子ゆっくり達の遊び場となっていた。
成ゆっくり達はこの場所を利用できない。
なぜなら、入り口が横に狭く、成体ゆっくりでは進入できないから。

「でも、みんなばかだよ! "あそぼうれみりゃ"なんてただの噂話なのに怖がって!!!」
(むきゅ、夕方過ぎまでこの洞窟にいると、入り口にれみりゃがくるそうよ!)

「ゆ…あ………ぁ……」
洞窟の入り口にはゆっくり通常種の天敵の捕食種、れみりゃがいた。
普通のれみりゃは太っていて鈍重だが、このれみりゃは骨と皮だけと言わんがばかりに痩せている。
腕も足も木の棒のように細く、服もスカスカ。
顔も下膨れが引き締まり、まるで餓死直前であるかのような様相だ。
(それでね! れみりゃは洞窟の中には入ってこないのよ!
だから、こういって誘い出そうとするのよ!!!)


「あそぼお」


「ゆっくりこの中に入れないのはわかってるよ!!!
れいむはゆっくり帰るからさっさと出て行ってね!!!」
子れいむは振り絞れる勇気すべてを使ってれみりゃに威嚇する。

「はやぐででいっでよおおおおぉぉぉ!!! れいむががえれないでじょおおおおぉぉ!!!」


れみりゃは出入り口に両手足をかけ、入り口を揺さぶる。


「あそぼおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
  「あそぼおおおおおぉぉぉおおおおぉぉぉおおおお!!!」
    「あそぼおおおおぉぉおおおおおぉぉぉおおおおぉぉおおおおおお!!!」
 「あそぼおおおおぉぉおおおおおおぉおおおぉおぉおお!!!」
入り口がガタガタと音を立てて揺れる。
子れいむは恐怖のあまり声を出すこともできずにこの光景を見ている。


もし、『あそぼうれみりゃ』が「入ってこない」のではなく「入ってこれない」のだとしたら?
もし、「入ってこれない」理由が「入り口が狭いから」だとしたら?
もし、洞窟に進入するためにガリガリに痩せたのだとしたら?


----Y暦31年.人工洞窟






#2 訪問

がさがさ…

「はぁ」
またか、とみょんはため息をつく。

夜中、たまに自分の家と間違えてバリケードを破って入ってくるゆっくりがいる。
しかもたちの悪いことにそのままおうち宣言するということもある。
みょんは少々手荒だが、木の棒でしたたか叩いてから追い出すようにしている。

光コケの蓋を取り、明かりを確保。武器である木の枝を咥え、侵入者を待つ。


がさささ!!!
ひときわ大きい音がしてバリケードが完全に崩れた。


そこにいたのは

「み"ょん!!?」
ゆっくりれいむであったが、額から右頬にかけて皮が破れだらりと垂れ下がり、
左頬は損壊し歯が見える。
そして頭には見たこともない金属片が突き刺さり、眉間には木の枝が突き刺さっていた。

「ゆュ……まチガえタ」

みょんが固まっているとれいむは一言
そう残してどこかへと跳ねていった。


----Y暦27年.泉のほとりにほど近い洞窟





#3 帰り道
ザーザー…
「ゆぅ、全くついてなんだぜ…」
友達のれいむと遊んでいたら、突然雨が降り出した。

れいむの巣はすぐ近くだがまりさの巣は結構遠い。
最初はぽつぽつとしか降らなかったので、大きな葉っぱを傘代わりにすれば濡れずに帰れるだろう。
そう思ってれいむの巣で雨宿りせずに帰路についたが、
もうそろそろ巣につくであろう頃になって雨脚が強まった。

傘代わりの葉を見ながらまりさは思う。もっと早くに帰ってれば良かった。と。

ずん!
「ゆっ?」
突然葉が重くなった。

バランスを崩しながらも葉をのぞくと、そこには沢山のゆっくりの顔が映り込んでいた。
「げらげらげらげら!!」「げらげらげらげら!!」「げらげらげらげら!!」「げらげらげらげら!!」
「げらげらげらげら!!」「げらげらげらげら!!」「げらげらげらげら!!」「げらげらげらげら!!」

「ゆ、ゆうぅぅうううう!!!」
恐ろしくなって葉を離し、逃げ出す。
後ろを振り返り、葉を見るとそこにはゆっくりの顔も笑い声も無くなっていた。

「……………」


----Y暦3年.まりさの巣の近辺





#4 訪問2

「ゆぅ……ゆぅ……」
ちぇんとらんは二匹寄り添って眠っていた。

「おい」

「おいィ」

「おい」

「おいィ!!!」

「ゆぅ?」
「むにゅ…、どうしたのらんしゃまぁ…」
何者かの声にらんが気付き、起きる。ちぇんはらんが起きるとつられて起きた。

何だろうと光コケの蓋を外す。
すると、気の棒などで覆ったバリケードの外に何者かがいることがわかった。

「おいィ!」
ガタガタガタ!!!

木の棒の隙間から声が聞こえる。
二匹はそちらを見て絶句した。

木の棒の隙間から目玉が何個も二匹を凝視しているのだ。

「おいィ…………」
「こコを……アけロ」

正体不明の訪問者にがたがた震える二匹。

「オいぃ!!!」


----Y暦30年.場所は伏す





#5 他に、誰がいたのか

「ゆー、ありす、まりさ! こっちだよ! 早く来てね!!!」
「れいむ、都会派は焦らないのよ!!!」
「そうだよ、もうちょっとゆっくりしようよ…」
れいむ、まりさ、ありす。
仲の良い三匹はこのたび親元を離れ、新しい巣に引っ越そうとしていた。

「でも、そこ本当に誰もいなかったの?」
「ゆ! 誰もいなかったよ! れいむちゃんとこの目で見たもん!!!」
れいむが見つけたのは中くらいの大きさの洞窟。
前日に中をのぞいて見たところ、住人もおらず、誰かが住んでいる様子もない。

三匹で生活するには広すぎるくらいの広さ。
れいむは一目で気に入り、三匹での生活に心踊らせ、二匹に知らせ
早速翌日三匹で下見をしに来たのだ。

「ゆ! ついたよ! ここだよ!!!」
岩肌に見える小さめの穴。成ゆっくり一匹分の入り口。

「ゆー! なかなか都会派な場所じゃない!!!」
「まりさここ気に入ったよ!!! さすがれいむだね! ゆっくりできるよ!!!」

早速三匹は順番に洞窟の中に入った。

「ゆわ~ひろ~い!」
「ありす、ここが気に入ったわ! さっそく、お引っ越しの準備しましょ!」
「ゆ? 誰かいるよ!!!」
入ってきたときは誰もいなかったはずなのに、気がつけば自分たちの目の前にゆかりんがいた。

そのゆかりんは一瞬だけ笑ったように見え、
ザクッ!

袈裟に切られた。
しかし三匹には何がゆかりんを切り裂いたのか、見えなかった。

ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!
ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!

ゆかりんは中身をまき散らかし、残骸があちこちに散らばった。
その中で、目玉だけはしっかりと三匹を見据えていた。


----Y暦27年.山奥の洞窟






お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
これらは「不安の種」のエピソードを元に作成されています。
これかなり怖いので、怖いの苦手な方は見ない方がいいです。
次は「不安の種+」のエピソードも書こうかなぁ、と思っています。


今まで書いたSS?
ドスまりさとゆうか1~3
ゆっくり闘技場(性)1
不幸なきめぇ丸
名物餡玉
行列の出来るゆっくり
スカウトマンゆかりん前・後
ファイティング親子とゆっくり
まりさの商売
ぱちゅりーの失敗1~4
盲点
進化
ぶっかけ!ぱちゅりー!
短い話しを一つだけ
ありふれた話
対決!ドスまりさ!
被虐のみょん_その一
とあるきめぇ丸の一日
おさんぽバターみょん
さなえに首ったけ
ゆっくり兵団

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最終更新:2022年05月19日 12:52