• ゆっくりの霊が登場します
  • 2作目になります
  • 全然ホラーじゃない・・
  • 体=頭という設定を使わせてもらっています。
  • 幸せ~~なゆっくりが・・・・幸せにはいるのかな?
  • 現実世界のお話です。





皆さんは知っているだろうか?ゆっくりにも魂があることを
皆さんは知っているだろうか?ゆっくりが不幸な事故や人間の手で最後を遂げるときがあるのを
皆さんは知っているだろうか?地縛霊を・・・・・・







ゆっくり地縛霊







アパートの一室のれいむ親子



その一家は、新しい我が家を散歩の最中に見つけた。
そのお家は柔らかくて寒くない床でできており、
箱のような物の中にはとてもたくさんおいしいご飯がこれでもかと詰まっており、
冬でも冬眠が必要ないくらい温かい部屋だった。


れいむ達親子はれいむ種の子供2匹の計3匹で一緒に意地悪な透明な壁さんを退治して
新しいお家でさっそくゆっくりし始めた。


おいしいご飯を腹いっぱい食べ、よく分からない物はおもちゃにして投げ
おもいっきりうんうんしたり、とにかく最高にゆっくりした。

この一時はいままでおくってきたゆん生のなかでもとてもゆっくりできたに違いないだろう。


「ゆっくりしあわせぇぇぇ!!」
思わずそう叫んだぐらいだった。

だがそんな幸せもほんの数時間で打ち砕かれた。


れいむ達がゆっくりし始めて2時間後、突然いままでうんともすんともいわなかった鉄の扉が開き
不審者が新しいお家に侵入してきた。


不審者はとても小さく、おちびちゃんとおなじくらい、いや少し小さいぐらいだと親れいむは悟り、
自分はもっと大きくなれるという事を威嚇してやればかってに出ていくだろうと考え、
ぷくーをした。


「ここはれいむとおちびちゃんのおうちだよ!!ぶがいしゃはでていってね!!」
「ちょうだよ!!ゆっくりでていってね!!」
「おにいちゃんのおうちはここじゃにゃいよ!!ゆっくりまちがえにゃいでね!!」


おちびちゃん達も撃退できると踏んだのだろう、親れいむと一緒にぷくーをして
侵入者を威嚇した。
だが、侵入者は臆するどころか無視し、勝手にれいむ一家のお家を物色し始めた。
そしてれいむ親子のゆっくりの軌跡を見てブチきれた。

「かっちぇにひちょのおうちをぶっちょくちゅるんにゃんてまにゃーいはん・・ゆぴぃ!!」

侵入者はれいむのおちびちゃんを潰した。
どう潰したかというと、体から生えている物で潰したのだ。
れいむのおちびちゃんは潰される寸前の怒った顔のまま死んでいた。

「れいむのおちびちゃんがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「おねえちゃんがぁぁぁぁぁぁ!!!」

侵入者は体を真っ赤にしていた。怒っているのはゆっくりの目にも分かった。
怒っているなら何をやってもいいの?れいむのおちびちゃんをころしてもいいの?
良いわけないよ!!仇を討つよ!!

れいむは駆け出していた。

目指すはおちびちゃんの仇である侵入者。れいむは一度大きく跳躍し、
力をため、侵入者めがけて必殺のれいむアタックをかました。

れいむアタックとはれいむの慈母の力と母としての愛を蓄えた体全体を相手にぶつけるという
れいむの最強技である。
簡単にいうと、ただの体当たりだ。

れいむはれいむアタックが寸分違わずクリーンヒットしたことを確信した。
これでおちびちゃんの命を奪ったゆっくり殺しは死んだよ
とれいむは確信した。

だが、れいむは計算間違いを犯していた。
それは、ゆっくりごときの体当たりが人間に効くわけがないということだ。


勝利を確信し、にやりと笑ったれいむの顔に、侵入者の蹴りがさく裂した。
体が地面に着地する前だったのか、れいむの体は反対側の壁まで飛んで行き、勢いよく
激突した。

「ゆぶぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「おきゃあしゃんがぁぁぁぁぁ!!!!」

倒れこむれいむ。そこに侵入者の追撃がかかる。

「ゆぶぅ!!ゆべぇ!!ゆごぉ!!ゆぴぃぃぃぃぃぃ!!!!」

殴る、蹴る、抉る、穿り出す。
男の攻撃はれいむが餡子の塊になるまで続けられた。
れいむはこのゆっくりプレイスをおちびちゃんと死守し、おちびちゃんの仇を絶対にうつ事を
思いながら、死んでいった。


残ったおちびちゃんは餡子の塊になっていく母親の様子を涙としーしーを垂れ流しながら見ていた。

「おきゃあしゃんが・・・・れいむのおきゃあしゃんが・・・・」

優しかった母れいむ。お父さんだったまりさが帰ってこなくなってから3日。
食料をを採りつつ、れいむ達の優しかったお母さん。
やさしくすーりすーりしてくれたおかあさんのほっぺがボロボロになっていき、
れいむを優しく見守ってくれたお母さんの目がつぶれて液体がでてき、
れいむを慰めてくれたあのお母さんの舌はどんどんぐちゃぐちゃになっていった。


れいむは母れいむとの厳しくも楽しい生活を走馬灯のように思い出していった。
そして、その母れいむととても優しかった姉のれいむの顔を思い浮かべ、
ゆっくりプレイスを奪っただけではなく、それらを奪った侵入者を憎んだ。

このとき、れいむはゆっくりにしてはめずらしい殺意を、この侵入者に抱いた。

れいむの体は自然と男に向かい、お母さん直伝のれいむアタックを侵入者にかました。
れいむのおかあさんとおねえちゃんを殺したこのクソ野郎を殺す、すぐ殺す、今殺す。

れいむは怒りの衝動と悲しみの衝動い駆られ、泣きながら体当たりをかました。


これを見た侵入者は顔をさらに真っ赤にさせて、れいむを捕まえた。

れいむは捕まった事を感じ、必至に尻を振るなどして抵抗をするが逃げられなかった。
このとき、れいむはれいむ親子のゆっくりプレイスと侵入者の顔を見た。
こいつがお母さんとお姉ちゃんを・・・・殺す、絶対に殺してやる。
れいむが死んでも絶対に殺してやる。

「ごろずぅぅぅぅぅぅ!!ぜっだいにごろじでや・・・・ゆぴぃ!!!」

れいむは侵入者に握りつぶされた。
侵入者は部屋の片づけをぶつぶつ言いながら片付け、れいむ親子の残骸をゴミ箱にほかした。








母れいむが目を覚ましたのは、殺された次の日の朝だった。

目を覚ましたれいむは自分の身がどうなっているのか分からなかった。
空を飛んでいたからだ。

「でいぶ、どんでるぅぅぅぅぅ!!!!」

最初は驚いたが、次第に自分に危害を及ぼすものではないという事に気づき、落ち着いてきた。

「れいむはおそらをとべるようになったよ!!
ゆ?れいむのおちびちゃんはどこぉぉぉ!!!」

今になってようやく気付いたか。
れいむは辺りを慌てて見渡すと、部屋の反対側にれいむのおちびちゃんが浮いて寝ていた。

「でいぶのおちびちゃぁぁぁぁん!!!」

れいむはれいむのおちびちゃんを見つけるやいなや、あんよで漕いでおちびちゃんの元へ
飛んで行った。
もたもたしていたが、コツが分かってきたのかだんだんはやくなり、方向転換も聞くようになってきた。

「おちびちゃん!!ゆっくりおきてね!!」

赤ちゃんのをゆすって起こす母れいむ、すると

「ゆ~ん、ゆっくちおひゃよう!!」
「ゆ~ん、れいみゅはみゃだねぇみゅいんだよ、ゆっくちりかいしちぇね!!」

元気に起きた。
れいむは赤ちゃんの安全を確認し、自分の現在の状況の把握を始めた。

まず、れいむ達は新しいお家でゆっくりしていたら・・・何かが起こって・・・
こんな事になっているんだよ・・

思い出せたのはここまでだった。
自分が人間に殺されたのは何も覚えていないようだ。

れいむが何が起こったかを思い出していると、横の部屋で寝ていたここの住人が目を覚ました。
住人の姿を見るや否や、れいむ達は自分達に何が起こったかを思い出した。
自分のおちびちゃんを殺してゆっくりプレイスを奪おうとした侵入者!!
お母さんとお姉ちゃんを殺したゆっくり殺し!!

三匹は人間めがけて殺意を込めて体当たりをした。
一番最初に殺されたおちびちゃんはただ単に自分のゆっくりプレイスを奪おうとする
侵入者を追い返すつもりで攻撃を仕掛けているようだが。

「おじびぢゃんのがだぎぃぃぃぃ!!!」
「おがあじゃんどおねえぢゃんのがだぎぃぃぃぃ!!!」
「ゆ~っと・・・れいむのゆっくりプレイスからでていけぇぇぇぇ!!!」

三匹の体当たりが男に直撃し・・

「「「ゆ?」」」

なかった。れいむ達の体当たりは、男の体をすり抜けていった。
だが、れいむ達親子は人間が体当たりを回避したのだと思い込み、

「よげるなぁぁぁぁ!!!」
「ごのひぎょうものぉぉぉぉ!!!!」
「ゆ~っと・・・ゆ!!よけるなよわむち」

なんども体当たりを行うも、まったくあたることがなかった。



れいむ達が体当たりを行う最中、男はご飯を食べ、服を着替えてなにやら準備をしていた。
教科書があるところを見ると大学に行くようだ。

準備を整え、男は玄関に向かいだした。

「どごにいぐぎだぁぁぁぁ!!!」
「にげるなぁぁぁぁぁ!!!」
「ゆ!!ようやく出ていく気になったね!!早く出て行ってね!!」

玄関に着き、男は靴を履き、鉄の扉を開けてれいむ達のお家から出て行った。

「にげるなぁぁぁ!!!もどっでごいぃぃぃ!!ゆっぐりごろじでやるぅぅぅ!!!」
「までぇぇぇ!!ぐぢゃぐぢゃにじでやるぅぅぅぅ!!!」
「ようやくでていっちゃね!!もうにどとこにょいでにぇ!!」


ゆっくり三匹は吠えるも、男は戻ってくる気配がなかった。
いつかかならず復讐してやると決意した母れいむと姉れいむはとりあえずお家で家族とゆっくり
することにした。

とても心地よい気分だった。
どれだけ時間がたってもお腹が減ることも、喉が乾く事もなく、お空を浮いてゆっくりした。


そうしてゆっくりすること8時間・・

ガムテープが貼ってある窓ガラスとは別の窓ガラスから、石が飛んできた。

音にびっくりしたれいむ親子は割れた窓ガラスの方を向いた。
そこからゆっくり家族が入り込んできた。
親れいむに親まりさ、赤れいむ3に赤まりさ2の計7匹だ。

「ゆっふっふ!!まりさのゆっくりプレイスにとおせんぼするからそんなめにあうんだよ!」
「「「「「おとうしゃんかっこいい!!」」」」」
「ゆ~ん、さすがはれいむのまりさだよ!!」

なんだ、あの一家は?れいむ達のゆっくりプレイスに勝手に入り込んで何をやっているんだ?

「それじゃあおちびちゃんはまりさのゆっくりプレイスでゆっくりしていってね!!」
「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」


れいむは怒った。
れいむ達が思う存分ゆっくりしているその横でお家宣言しているのだから無理もない
れいむは抗議した

「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!!
ゆっくりしないで出て行ってね!!」
「ちょうだよ!ここはれいみゅたちのおうちだよ!!」
「はやきゅでていっちぇね!!」

だが、侵入一家はれいむの抗議を無視してわいわいがやがやし始めた。
母れいむは怒った。

「ゆう~~!!でていかないからじつりょくこうしだよ!!」
「がんばれおきゃあちゃん!!」
「ちぇいぎはかにゃらじゅかちゅことをみせてあげちぇね!!」

れいむは渾身の力を込めて、一撃必殺のれいむアタックをかました。
あの侵入者はやせ我慢していたけど、この侵入者たちなら一撃で倒せるよ!!
れいむは確信していた。
だが、れいむの確信は別の意味で裏切られた。

「ゆ!!・・・・・・・・ゆぴぃ?」
「ゆ?どうしたのまりさ?変な声を出して」
「・・・・・・・・・」
「まりさ?」

体当たりをくらったまりさは静かに妻のれいむの方を振りむいた
そして、ゆっくりと口を開け

「ゆっくりしね!!」

妻のれいむに噛みついた。
あまりの出来事に、れいむは顔半分を持っていかれた。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・あ・・・・・・ああ・・・・」

れいむは傷口からの大量出餡子が原因で永遠にゆっくりした。

「ここはれいむとおちびちゃんのおうちなんだよ!!
げすいっかはでていってね!!」

まりさはそう言った。
このまりさはれいむの体当たりをくらう事によってれいむに憑依されたのだ。
姿形は間違いなくまりさであった。
だが、中身は幽霊となったれいむだった。

「はやくでていかないげすいっかはみなごろしだよ!!ゆっくりしんでね!!」

残された5匹の赤ゆっくり達には訳が分からなかった。
さっきまで優しくしてくれたお父さんが、急にお母さんを食い殺し、自分たちも殺そうと
しているのだ、無理もない

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ、たちゅけてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

一匹の赤まりさが逃げ出すのにつられて、他の赤ゆっくりも後を追いかけるように逃げ出した。
死にたくないという生存本能から起こる行動だった。

「にがすとおもった?ばかなの?しぬの?」

憑依されたまりさは赤ゆっくり達の後を追いかける
その様子をずっと上でみていた赤れいむ二匹は

「しゃしゅがれいみゅのおかあしゃん!!げちゅをいじめていりゅよ!!」
「れいみゅたちもげちゅいっかをこらちめりゅよ!!」

赤れいむ達も後を追いかけ始めた。



赤ゆっくりたちは偶然見つけた冷蔵庫の隙間に逃げ込んだ。
赤ゆっくりが二匹がギリギリ入る程度の大きさもあってか、3~4倍は親まりさは
入るに入れなかった。
だが、親まりさにはどうでもいいことだった。唯一の出口はこうやって塞いでいるため
無理に入ろうとはせずに、こうやって待ち構えていればいずれ出てくるだろう。

「かくれてもむだだよ!!はやくでてきてれいむにつぶされてね!!」

赤ゆっくりはというと冷蔵庫の一番奥のほうまで逃げ込んでいた。

「おとうしゃん、まりちゃがかわいくにゃいの?」
「れいみゅ、わりゅいこわりゅいこだったりゃあやまりゅからきょわいことしにゃいでぇぇぇ!!」
「ゆっくちごめんにゃちゃ~~~~いぃぃぃぃぃぃ!!!」
「れいみゅをゆっくちちゃちぇてぇぇぇぇぇ!!!」

四匹は固まって震えるもの、謝る者、泣くものとばらばらになって親まりさの凶行に泣いていた。
だが、一匹の赤れいむがおそるおそる親まりさに近づいて行った。
そして、冷蔵庫の隙間から完全に体をだし、

「おとうちゃん、れいみゅたちにゃにかわりゅいこちょいちゃの?
わりゅいことしちゃにゃらあやまりゅよ、わぎゃままもいわにゃいよ、いいこにちゅるよ。
だきゃら、もうぴゅんぴゅんしゃんしにゃいで。
れいみゅたちもかにゃちくにゃっちゃうよ、みんにゃでゆっくちちようよ!!」
(お父さん、れいむ達何か悪いことしたの?
悪いことしたならあやまるよ、わがままもいわないよ、いい子にするよ
だからもうプンプンさんしないで。
れいむ達も悲しくなっちゃうよ、みんなでゆっくりしようよ!!)

まりさは何もしゃべらずに、ただれいむの言い分を聞いていた。
れいむがしゃべり終えたのを確認すると、まりさは口をあけた。

「わるいことがなんなのかなにもわかってないね!!」

言うや否や、まりさは跳躍した。
れいむはひたすら命乞いを始めた。

「ゆうううぅぅぅぅ!!!りきゃちちゅるよ!!りきゃいちゅるから
ころちゃぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

言い終える前に、れいむの小さな体は親まりさの巨体に押しつぶされた。

「おしえてあげるね!!ひとのゆっくりぷれいすをうばうげすは
そのばでころされてももんくはいえないんだよ!!ゆっくりりかいしてね!!」

まりさはにこやかに言い捨て、冷蔵庫の隙間に視線を向けた。

「そこのあかちゃんたちもどうざいだよ!!いくらあかちゃんでも
ゆっくりのおきてをやぶったらそのばでみんなころされるんだよ!!
わかったらここからでてきてね!!れいむはやさしいからいっしゅんで
ころしてあげるね!!」


赤ゆっくりたちは泣き叫んだ

「いやじゃぁぁぁぁ、まりちゃちにたきゅにゃいぃぃぃぃ!!!」
「れいみゅはゆっくりとしたおちびちゃんをたきゅちゃんつきゅるんだよぉぉぉ!!」
「みゃりちゃはもっちょおいちいごひゃんしゃんをむ~ちゃむ~ちゃちたいぃぃぃx!!!」
「いやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・ゆぴぃ!!」

一匹の赤れいむから鋭く小さな声が聞こえた。
そして小さく震えると、近くにいた赤まりさの後ろに移動した。

「まりちゃはゆるちゃれにゃいこちょをちたんだよ!!だきゃら・・ゆっくちちね!!」

れいむはまりさに噛みついた。

「ゆぴぃぃぃぃぃ!!!にゃにずりゅのぉぉぉぉ!!でいびゅぅぅぅぅぅぅ!!」

このれいむは既にれいむではなかった。
先にまりさに憑依した母の後に続いてれいむに憑依した、あのれいむの姉のほうだったのだ。
れいむはまりさのぺにぺににあたる部分に思いっきり噛みついた。
思いっきりかみついても所詮は赤れいむの肉体、噛み切るだけの力はなかった。

「やべでぇぇぇぇ!!まりちゃ、たねにゃしになっちゃうぅぅぅぅぅ!!!」

だがそんな命乞いを聞くつもりなど、れいむには一切なかった。
一切力を抜かずに、れいむはまりさに思いっきり噛みついた。

「ばなぜぇぇぇぇ!!!おばえなんぎゃもうまりちゃのいみょうちょじゃないよ!!
ゆっぐちぢにゃいでばなぜぇぇぇぇ!!!」

必死に体を揺らしてれいむの噛みつきから逃れようとするまりさ。
だが、必至に体を揺らした結果、ぺにぺにに出来た傷口はじょじに深くなっていき、
ついに噛み切られてしまった。

「湯ぴhdふぇk。bhアエfk。jクェイオjcふぇ;hfdh」

痛みとショックの余りか、まりさは不明瞭な叫び声を上げた。
ぺにぺにを噛み切ったれいむは勝ち誇った顔で

「ゆっへん、ちぇいぎはかにゃらじゅきゃちゅんだよ!!」

あねのまりさの叫び声に気付いた姉妹は後ろを振り返り

「れいみゅぅぅぅぅ!!!!にゃにやっちぇるのぉぉぉぉぉ!!!」
「まりちゃはにゃにもわりゅいこちょしてにゃいよぉぉぉぉ!!!」

と叫びだすが、れいむは

「うりゅちゃいよ!!まりちゃはれいみゅたちのゆっきゅりぷれいちゅに
かってにはいっちぇきておうちせんげんをちゅるげちゅにゃんだよ!!
そんにゃげちゅはみにゃごろちだよ!!れいみゅもあちょでゆっきゅりころちてあげりゅかりゃね!!」
(うるさいよ!!まりさはれいむ達のゆっくりプレイスに
勝手にはいってきてお家宣言をするゲスなんだよ!!
そんなゲスは皆殺しだよ!!れいむも後でゆっくり殺してあげるね!!)

このとき、赤れいむとぺにぺにを切り取られた赤まりさは悟った。
れいむは狂ったんだ・・お父さんと同じように狂っちゃったんだ!!

れいむはこの状況から自分と姉妹のまりさ二匹を救うために餡子脳で作戦を立て始めた。


まだ狂った妹のれいむはぺにぺにを切り取られたお姉ちゃんまりさに息の根を止めてない
なら今しかない!!
妹のまりさと一緒に、かわいそうだけど狂った妹を殺すしかないよ!!
やらないと・・・こっちがやられるよ!!

餡子脳にしては悪くない案を弾き出したれいむは妹のまりさの方へ振り向いた

「まりちゃ!!きゃわいちょうだけどくりゅっちゃいもうちょをころちゃないちょ
れいみゅたちがえいえんにゆっくちしちゃうよ!!
だきゃらてをかちてね!!」
(まりさ!!かわいそうだけど狂った妹を殺さないとれいむ達が永遠にゆっくりしちゃうよ!!
だから手をかしてね!!)

「・・・・・・・・・・」

まりさは返事をしなかった。

「まりちゃ?」

れいむは不思議に思いまりさの正面に移動した。

「どうちちゃったにょまりちゃ?ゆっくちおへんじぴぃ!!」

れいむは正面から妹のまりさに頭を食べられた。

「げちゅはみにゃごろちだよ!!ゆっくちりきゃいちぇね!!」

そう、この妹まりさも残っていた妹れいむによって憑依されたのだ。
れいむは妹れいむが憑依したまりさの方へゆっくり移動し、

「ゆ~ん!!ちゃちゅがれいみゅのいみょうちゅだよ!!」

れいむには、妹のれいむがとりついているかどうかわかるようだ。
良く見ると、冷蔵庫の隙間の外に張り付いているまりさも
さすがはれいむの子だよと言っている。親にも分かるようだ。



姉のれいむが妹のまりさに食い殺される様を見たまりさは、滝のような涙と、
うんうんを漏らしていた。
食い殺された姉のれいむからは痙攣したとき特有の鳴き声が聞こえてきた。

生きていた名残を思わせる痙攣するれいむを見て、まりさはどうしてこんな事になったかを
考え始めた。


まりさはみんなで仲良くゆっくりした生活を送っていただけなのに!!
とても狩りがうまくて楽しいお話をよく聞かせてくれた優しいお父さん
とてもゆっくりできるお歌さんを歌ってくれる優しいお母さん
とても責任感があって、まりさ達の面倒を見てくれた優しい一番上のお姉ちゃんれいむ
とてもお歌さんがうまかった次に大きいお姉ちゃんれいむ
まりさととてもゆっくりしたす~りす~りをしてくれた狂っちゃった末っ子の妹れいむ
まりさに憧れてまりさのマネをしてヒーローごっこをしてた狂っちゃった妹まりさ

昨日までわいわいしていたのに・・・なんでこんなことに・・・



まりさは近寄って二匹の顔をみた。
何もかわってない・・新しいお家に入る時となんら変わり無い笑顔のままふたりは近寄ってきた。
まりさは悪い夢だと思い込んで、二匹に聞いた

「れいみゅ・・まりちゃ・・これぇはわりゅいゆめだよねぇ・・」

二人は笑顔で返事を返した。

「ちぎゃうよ!!」
「こりゃはげんじちゅにゃんだよ!!」

二匹の言葉にまりさは精一杯の否定をした

「ちぎゃうよ!!こりゃはわりゅいゆめだよ!!だっちぇ、まりちゃにゃにもわりゅいこちょしちぇ・・」

「おねえちゃん!!うりゅちゃいきゃらはやきゅむ~ちゃむ~ちゃちようよ!!」
「そうだねぇ!!ちゃちゅがれいみゅのまりちゃだよ!!」

二匹は大きな口を開けてにじり寄ってきた

「うわぁぁぁぁぁん!!おにゃえちゃん、しょうきにもぢょっちぇよ!!
まりちゃはもっちょゆっくちちたいよ!!
きれいにゃおよめしゃんをみちゅけて、おいちいごひゃんしゃんをいっぱいむ~しゃむ~しゃして
いっぴゃいおちびちゃんをちゅきゅって、ゆっきゅりしちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

まりさは頭を姉れいむ、足を妹に噛みつかれ、そこから仲良く二人の胃袋に収まって行った。




男が大学から帰ってくると、中には親まりさとその子供と思わしき子れいむと子まりさが
仲良く鎮座して寝ていた。

「またかよ・・・たく・・・ん?被害は窓ガラスだけか・・・」

男は部屋の被害状況を確認したが、被害は窓ガラスが破られているだけのようだった。
所々に餡子が転がってはいるがそれ以外は特に被害はなかった。

「不思議なもんだな・・・饅頭が家に入ったはいいがその場で寝てしまったって所か
まあ、掃除が楽な分まだましか」

男はそういうと親子を袋に入れた。

「とはいえ、俺の家の窓をぶち破ってくれたんだ・・・。楽にしねるとは思うなよ」

男は親子を隣にすむ虐待お兄さんに引き渡した。
できるだけ苦しめて下さいと依頼したが、お兄さんは快く承知してくれた。
新曲のネタが来た!!とか言ってたが、気にはしないでおこう

余談だがこの虐待おにいさん、仕事はミュージシャンでとあるバンドのボーカルをやっているそうだ。
メンバーで日本人なのはお兄さんだけで、それ以外のメンバーはみんな外国人だそうだ。
そんなメンバーの共通点は、みんなゆっくりの虐待狂であり、音楽狂であるということだ。
そんなお兄さんたちがどんなライブをするかは、後に話そう。




れいむ達が目覚めると、元の男の部屋で漂っていた。
昨日何があったかをおもいだしてみるも、何も思い出せなかった。
まあいいかとおとびちゃんとゆっくりしていると、男が別の部屋から出てきた。
その顔を見るとおちびちゃんを殺されたことを思い出し・・・・・




エトセトラ・・・・・・・







おまけ


「ああK君、ちょっといいかな?」

隣の虐待おにいさんが俺を呼び止めた。

「何ですか?」
「君の家、最近ゆっくりを飼い始めた?」

飼ってはいないのはお兄さんが一番詳しいのに、なんでそんなこと聞くんだとおもったが

「いや飼ってはいませんよ」
「ん~~、おかしいな?いやね、君の部屋から最近ゆっくりの声が聞こえるんだよ。
おちびちゃんのかたきぃぃ!!って」

いや、俺は一回もそんな声聞いてないぞ

「そんな声も聞いたことないですよ」
「そう?じゃあ最近なにか変ったことはない?」

変ったことか、確かに変わった事ならあるな

「変ったことですか?俺の部屋いたまにゆっくりが侵入してくるんですが、あまり部屋を荒らさないんです。
被害に会うのは窓ガラスだけで、それ以外は餡子が床にちらほらあるだけですよ。」

「・・・・・・・知ってるかい?ゆっくりって死ぬ前にゆっくりにあるまじき強い憎しみを抱くと
霊になるんだよ。前に家でも似たようなことがあってね、気づかずに放っておいたら
部屋の隅っこに侵入してきたゆっくりの死骸が溜まりに溜まっていたんだよ。
冷蔵庫の隙間とか箪笥の裏とかにね。ゴキブリが大量発生しなくてよかったよ」

「それ、怖くないですか?」

「いや、怖いどころかゆっくり除けになってくれるんだよ。
幽霊になってもろくに力がないからせいぜいゆっくりに取りつくぐらいしかできないんだよ。
僕は霊感が多少あって、声がほんの少し聞こえる程度なんだけどね。
しかし君の場合は速効で殺しちゃったんだね、ゆっくりの生意気な声がきこえてくるんだよ
うちのなんか痛めつけすぎてうめき声になっているんだけどね、
まあおかげで新曲のアイディアが浮かぶ浮かぶ、っはっはっはっはっはっはっは」」

「・・・・・幽霊になってもよわいんですね」

「そうだね、ぎゃくにここまで弱いとゆっくりという生き物そのものに同情するよ」

「・・・・・でも虐待は止めないんですよね」

「もちろん!!」


お兄さんは晴れやかな顔で即答した。
人間、あそこまで達観することができるのか・・・マネしたくはないが
しかし、俺の部屋にゆっくりの霊がねぇ・・・・




「まあ、野生のゆっくりから被害を減らしてくれるのなら別にいいけどな」

男はポジティブ思考の人間だった。








あとがき

二作目の投稿をさせてもらったものです。
初投稿したタイミングがわるかったのか、投下報告しても何もリアクションがなく、感想も何も
なかったのは少し堪えた・・・・。
名前はどうしようか考えています。

後は言われるんじゃないかと思うところの説明です。

  • ゆっくり一家の行動が矛盾しているんですけど・・・となりにガキいるじゃん!!

死んだときの記憶を強く今でも引き継いでおり、男の顔を見ると殺される直前の記憶が
呼び起され、条件反射的に行動します。
ちなみに姉のれいむは二匹のれいむの勢いにのまれてです。




過去作品

  • まりさの馬鹿

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最終更新:2022年05月19日 12:58