ゆっくりCUBE2
※登場キャラクターがちょっと変わり、罠を増やしました。

こんにちわ、上白沢慧音です。
まず皆さんに謝らなければなりません。
SOW、ではなくSAWでした。
SOWというのは作者がやっているFPSのネットゲームのことで、SAWとはなんの関係もありません。
ご了承ください。
さて、今回登場するのはまりさ、ありす、ぱちゅりー、めーりんです。
結果は明らかと思っているかもしれませんが生暖かい目で見てやってください。



まりさは目を覚ました。
辺りは鏡張りでできた奇妙な部屋だった。
そして周りには、同じく不思議そうに辺りを見回しているゆっくり達がいた。
「ここはどこ? ゆっくりできるの?」
そう、尋ねる。
すると、部屋にいたありすとぱちゅりーが反応した。
「いなかくさいけどまあまあゆっくりできるわ!」
「ほこりっぽいけどだいじょうぶよ」
そして、もう一匹。
「じゃおおおん」
「ゆ!? なんでグズめーりんがこんなところにいるの!? しんでね!」
まりさは汚い物を見るかのような目でゆっくりめーりんに叫ぶ。
それを見たありすとぱちゅりーも調子に乗る。
まりさは多少はかしこく、多少は力があるのでリーダーとされることが多い。
ありす達は本能的にそれに反応したのだろう。
「しゃべれないいなかものめーりんはしんでね! このよにいらないよ!」
「むきゅ! あなたがいるとどくしょのじゃまになるわ! きえてなくなってね!」
起きた途端罵声を浴びせられ、めーりんは訳がわからなかった。
だが、これだけは把握していた。
今自分がいじめられようとしていることを。
「じゃお! じゃおおん!」
自分は何もしてないと言っているのだが、まりさ達には伝わらなかった。
「なにいってるかわからないよ! きもいよ!」
「しょせんいなかものはくずね!」
「じゃまだからきえてなくなってね!」
三匹はめーりんに向かって体当たりを仕掛ける。
めーりんは体の皮は厚いが、戦闘能力は皆無に等しい。
実際戦えば強いのだろうが、この饅頭には戦うという知能がなかった。
「じゃお、じゃお~ん」
「きもいよ! なきごえきもい! きもいやつはこのよにいらないからしんでね!」
「いなかものすぎておなかがいたいわ! きたならしくしんでね!」
ゲラゲラと笑いながらぼこすかと体当たりを食らわせ、めーりんはボロボロになっていた。
その時、ぱちゅりーが叫び声をあげた。
「まずいわ! このへやどんどんみずがはいってきてる!」
それに反応して二匹はぱちゅりーが言った先を見た。
細い管から水が勢いよく噴出している。
川の流れとは違う勢いに、4匹は身の危険を感じ取った。
「あそこからでられるわ! いっしょについてきて!」
そう言ってぱちゅりーが先頭になってありすとまりさを率いた。
めーりんは厚い皮のおかげかたいした怪我はなく、表面だけがボロボロになっていた。
急いで3匹の後追う。
「じゃお?」
その時きらりと輝く一つの物体を発見。
気になって近づいてみる。
「めーりんがじぶんからしににいってるよ!」
「ばかのだいめいしね!」
三匹は嘲っているが、めーりんは光るものに夢中だった。
光るものは細長い棒のような形で、先端に歪な四角い突起があった。
めーりんはそれを口の中に放り込んで急いで部屋を出た。
4匹が向かった先には、ある一本の通路があった。
ゆっくり一匹分が通れるほどである。
「さっさといこうね!」
「まって!」
通路を通ろうとするまりさをぱちゅりーが止めた。
「なにがあるかわからないわ! このめーりんからさきにいかせましょ」
「そうだね! めーりんはどうなってもいいもんね!」
「ぱちゅりーあったまいいー!」
賞賛されるぱちゅりーは照れ隠しにそっぽを向いた。
めーりんは何も知らずに通路に入る。
一歩、また一歩と進んでいくが、何の気配もない。
「やっぱりだいじょうだよ! ぱちゅりーもいっしょにいこうね!」
「むきゅ、そうだったみたいね、ごめんねみんな」
「べつにだいじょうぶよ! とかいはありすはかんようだもの!」
そう喚いているときだった。
がちゃん、と機械が動く音がする。
瞬間、めーりんの真後ろに鉄のアームのようなものが壁に付いていた。
「じゃお?」
めーりんが不思議そうに見ていると、アームは横をすべるように進んでいく。
慌てて走り出し、通路を越えた。
「な、なんだぜあれは……」
「わからないわ でもくずめーりんにできてわたしたちにできないことなんてないわ!」
「ありすのいうとおりよ!」
三匹は最初アームに驚いていたが、やがて勇気を出してありすが行く事になった。
「ゆっ! とうぜんよ! れでーふぁーすとだもの!」
そう言って通路を進んでいく。
やがて再び機械音が聞こえた。
お構いなしにアリスが進んでいくと、いきなり体に衝撃が走った。
「ゆぶぇっ!?」
何が起きたかわからず、横目で見るとアームが自分の体を掴んで壁に叩きつけられている。
ぱちゅりーとまりさの悲鳴が聞こえた。
だが、それも自分の悲鳴で塗り替えられた。
「ぎゅぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ごごっごごっごごっごがぎぎぎぎぎ!!」
アームが横にすべるように進む。
ありすを壁に張り付かせたまま。
摩擦でありすの体は摩り下ろされていた。
通路の壁にクリームの線ができる。
「ぎゃぎゅぎゅぎょげげげげげばっ! …………!!」
口を摩り下ろされ、何も喋れなくなる。
だが、残った目だけは痛みと恐怖を表していた。
アームが去った後は、ありすの折れたカチューシャと皮だけが残っていた。
「ありずう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!! どうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「むぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!! だんでぐずべーりんはだいじょうぶなのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?!?」
二匹は通路の入り口で擦り寄って怯えている。
しかし、そんな二匹を時間が待ってはくれない。
「むぎゅ、うしろからみずのおとがするわ! まりさ、がんばって!」
「やだよぉ! ばじゅりーがさぎにいっでよぉ!」
泣き叫びながらまりさはぱちゅりーを押し出す。
仕方なくぱちゅりーは通路を進んだ。
また、あの機械音が聞こえる。
その瞬間、ぱちゅりーは横っ飛びをした。
アームは彼女がいたもとの地点に叩きつけられる。
そしてそのアームにぱちゅりーは噛み付いた。
「むきゅー!」
横にすべるアームにしがみついてなんとか出口にたどり着く。
まりさはそれを見て、泣きべそをかきながら同じ事をした。
何とか渡りきったまりさは、めーりんに体当たりを食らわせた。
「どおじであのどぎじなながったの!? ありずよりおまえがじねばよがっだのに!」
「ぞうよ! どうじてあのとぎおじえてくれなかったの!?」
理不尽な事を言って二匹はめーりんに八つ当たりをした。
二匹にとって彼女はただの鬱憤を解消する道具でしかないのだろうか。
次の部屋は何もなかった。
ただ扉だけがおいてある。
しかし、ものすごい距離だった。
「なにかあるわ! めーりんさきにいきなさい! ほらぐず!」
ぱちゅりーがめーりんを突き飛ばして走らせる。
めーりんが部屋を歩いていると、地面が揺れた。
「なななななに!?」
「ぱぱぱちゅちゅちゅりりりー!! そらがおちてくるよ!」
見てみれば、天井が段々と迫ってくるではないか。
ぱちゅりーは誤算だ、と思った。
この距離ならめーりんが助かり自分達はつぶれてしまうではないか。
ならばどうすればいいか。
「まりさ、わたしをめーりんのいるところまでなげてね!」
「ゆゆ! そんなことしたらぱちゅりーとめーりんだけたすかるぜ! そんなことはさせないぜ!」
「ちがうわ! わたしがめーりんをなげとばすからめーりんになげてもらえばあいつだけしぬでしょ!?」
その言葉にまりさは顔を輝かせる。
「そうだぜ! やっぱりぱちゅりーはあたまがいいぜ! それっ!」
まりさはぱちゅりーの髪をくわえ、思い切り投げ飛ばす。
実際には勢いをつけて転がしているのだが、それでもぱちゅりーはめーりんの元へたどり着いた。
「ぱちゅりー! はやくめーりんをなげてね!」
「……ごめんねまりさ! このめーりんはほかのへやにもつかうからまりさはそこでしんでね!」
突然の裏切り。まりさは目を丸くした。
なぜ、さっきまで一緒になってめーりんをいじめていたのに。
「どおじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」
「むきゅ! かんたんよ! まりさよりくずめーりんのほうがいうこときくしずっとりようできるわ!」
そう言ってめーりんとぱちゅりーは部屋を出て行ってしまった。
置いていかれたまりさは急いで出口へ向かう。
もう天井はすぐそこまで来ていた。
その時、ぱさりと何かがまりさの後ろで落ちた。
「ゆっ! まりさのぼーし!」
ゆっくりにとっては命に等しい帽子が天井に引っかかり落ちたのだ。
慌てて拾う、だがもうその行動のおかげで出る事は不可能になった。
「ゆぐぐぐ! おもいぜ! だれかだずげでね!」
助けを求めるが誰も返事をしない。
「ぼでがいでずう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!! まりざをだずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」
今度は本当の悲鳴。
天井の重さに圧迫されて体にひびが入る。
溢れる餡子は目から、口から溢れていた。
「ゆびゅべべっ!! ぎぎぎっ!! だずげべぇ……」
ズシン、と音がして部屋は閉ざされた。
出口からは餡子が一筋流れ出た。
次の部屋は質素な部屋だった。
一本道の坂があり、その中を振り子のように鎌が通り抜けていた。
「めーりん はやくいきなさい」
「じゃおおおん!」
言われた通りに進むめーりん。
振り子が遠ざかったのを確認し、進もうとしたそのときである。
「えいっ」
「じゃぐぼぼぼぼっぼぼ!!?」
奇妙な悲鳴を上げてめーりんは真っ二つになった。
ぱちゅりーは彼女の髪を引っ張り、鎌の餌食にさせたのだ。
「くずなめーりんにはおにあいね!」
そう笑ったとき、ぱちゅりーはめーりんの死骸から輝くものを見つけた。
最初にめーりんが拾ったものである。
「きれいね、これはぱちゅりーのたからものにしてあげるわ」
そう言ってそれを咥えて外に出た。
だが、そこはまたガラス張りの部屋だった。
その奥から慧音が現れる。
「おめでとう、ゆっくりぱちゅりー」
張り付いたような笑顔で笑う。
「そんなことはいいからここからはやくだしてちょうだい!」
「わかったわかった、じゃあその鍵を渡してくれ。外に出るには必要だ」
ぱちゅりーはさっきの輝くものを吐き出す。
宝物がなくなるのは惜しい事だが、命には変えられないと思ったのだ。
「さぁ、出口はこっちだ」
「むきゅ! おねーさんありがとう!」
出て行くぱちゅりーを慧音は冷たい目で見送った。
外ではアナウンスが流れる。
『今回の優勝者はゆっくりぱちゅりーでした~! やはり頭脳派ですから生き残る確立はまりさと半々でしたかねぇ。 めーりんが最後まで生き残っていた事にも驚き! これだからゆっくりCUBEはやめられない! 換金は出口の方でしておりますので予想が当たった方はそちらへどうぞ~』

■■■

「むっきゅー! さすがわたしね!」
喜びながら森の中を駆け回るぱちゅりー。
見捨てた饅頭などどうでもよく、今は出られた事の嬉しさに酔いしれていた。
その時まりさの群れがぱちゅりーの前に現れる。
「まりさたち! わたしね! にんげんのわなからだっしゅつできたのよ!」
褒められると思った。
すごいねぱちゅりーとか、どうやったの!?とか言われると思っていた。
「そうだね! まりさたちのなかまをぎせいにしてね!」
「むぎゅ!?」
ぱちゅりーは唖然とした。
なぜ? 見られていたのか?
ぱちゅりーは知らない、あれがマジックミラーだという事を。
そして参加者の家族にもそのショーを見せる事を。
「まりさをみごろしにしたぱちゅりーはしんでね!」
「ちね! ゆっくりちね!」
「じごくにおちろ!」
「むぎゅ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!!!」
パチュリーの悲鳴が、森の中に木霊した。


あとがき。
生存確認。
登場させたゆっくりは全滅させる主義でしたが群れは殺せませんでした。
ゆっくりめーりんのやわらかさは紅美鈴のおっぱいのやわらかさと一緒だと思っています。
一応誤字については以前の後書きにも書きましたが慧音に謝らせました。
ごめんね、何でこんなに言うのかといえば英語の誤字は日本語の誤字よりめっちゃ恥ずかしいからです。
喫茶じゃ書き込めないんだよね
そういやスレに報告できたの一回だけなんだよね
恐ろしい。
家庭の事情ですので沖になさらず。



書いた慧音のムチムチおっぱい:神社バイト

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最終更新:2022年05月19日 15:11