「ンンンンン~~~~」
笑う、哂う、微笑う、嘲笑う、嗤う、呵う。道化師じみた和装の男は笑う
「ンンンンン、ンンンンンンン~~~~~!!!!」
天を劈くが如く、その身を豪雨に打たれながらも関係なく、その男は只々笑っていた
「――――――――」
そして、時が止まったかのように笑い声は止み、沈黙
「―――まさか拙僧がこのような事に巻き込まれようとは。異星の神とは無関係、さりとて『本体』との接続も不可能。いやはや、あの神子柴なるご老女、中々に良い腕をしておられること」
先程とは打って変わり、饒舌に言葉を紡ぐその男
「此度の催し、中々に面白いものと見た。拙僧としては催しを開く側として来たかったのですが、そこはまあ、致し方なし」
まるで無限に湧き出る蛆虫が如く、男からは瘴気が溢れ出る。そして言葉も紡ぎ出る
「ですがこの斯様な催し。折角拙僧をも呼び込んだこの雨溜りの地獄。鍵を握るは天気の巫女とその伴侶たる少年。出逢えば拙僧らが死に、出逢えなければ少年が死ぬ。何とも滑稽、何とも愉快」
男は笑う。言葉を紡ぎながら笑う
「ええ。ええそうとも。この身は既にただ一人。ですが残骸故に結構! ならばこの盤面、このキャスター・リンボ――蘆屋道満の新たなる始まりの幕開けと致しましょうか!」
故に男は笑う。嘲笑う。嗤う。
是は神を喰らいしモノ
神を引き裂き、貪り、その血肉へと変じたるモノ
黒き神を自らの太陽へと取り込んで、悪の神を自らの魔力へと置き換えて
強大なる存在によって導かれた自我(エゴ)の雫、はち切れんばかりの悪意を核として成された悪鬼
―――その名は、蘆屋道満
「フフッ、ハハハハッ、ハハハハハハハハハ!!」
獣は嗤う。美しき肉食獣は再び嗤う
かの陰陽師に老婆の思惑も、天気の采配も、少年の思いなど何も関係などない
―――美しき肉食獣は、只々笑う
【キャスター・リンボ(蘆屋道満)@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本思考:己が欲望のままこの催しを引っ掻き回す
1:森嶋帆高をどうしようか
※最低でも生活続命の法を破られた後からの参戦
最終更新:2021年02月01日 20:24