【ペイジ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
【ジョーンズ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
【プラント@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
【ボーンナム@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】

【ジョージ・ジョースターⅡ世@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
【ブルりん@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】

【梨央ちゃんの隣人@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】

【涙目のルカ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】


「へえ、力が弱まってるんだ」


ある死体はただひたすらに血を流し、赤く染まる。ある死体は生身の部分が残らない程に黒い燃えカスと化する。
ある死体は四肢をバラバラにされ、人としての原型を留めていなかった。
地獄というものがあるのなら、この青年は今それをこの世で再現したといっても過言ではない。

「道理でね。思ったようにいかないと思ってたけど」

青年の脳裏にあるのは、これ以上の惨劇であったらしい。これだけの凄惨な場面を演出しておきながら、少し首を傾げ楽し気に笑う。
ン・ダグバ・ゼバは楽しくて仕方なかった。

バトルロワイアルも映画の内容も殺し合いを開いた老婆にも特に関心はない。
あるのは、新しいゲームに対する高揚だけだ。

「変わったゲゲルだけど……僕を笑顔にしてくれるのものなのかな?」

気まぐれに試してみた天候操作は作用せず、雨はそのまま降りしきる。
純粋な戦闘力も元の力に比べれば劣化しており、発火能力などもそれなりの相手ならば即座に対応可能なレベルになっていた。

「クウガも居ると良いんだけどな」

究極の闇となるクウガと決着を着ける寸前で呼ばれてしまったが、まあゲームのルールに乗れば帰れるのだから丁度良い余興としかダグバは思わない。
もしクウガが居れば、ここで戦う。居なければ森嶋帆高を殺して、そのあとここに居る全員でゲゲルを新たに始めるのも面白い。
願いを叶えるのは先着五名とあったし、それで参加者間での争いになればダグバも参戦しない理由はない。

「これは、きみが……やったのか?」

「うん、そうだよ」

特に理由もなく、次の殺戮を求めるダグバの前に一人の青年が現れた。
リントの服にしても、グロンギの服にしても随分変わった出で立ちのように見える。
何かしらのスーツ、リントにはリントを狩るほかにも救う役職があるとは知っていたが、その類に近い気がする。


「きみは、僕を笑顔にしてくれるのかな?」


「……!?」



少し考えたところでどうでもいい事だと考えるのをやめた。
彼が、笑顔を齎してくれるのならどうでもいいことだ。



「……僕は」

この殺し合いに、ウルトラマン(じぶん)は関与すべきなのか。マドカ・ダイゴはそう考えていた。

これがただの殺し合いならば、当然止めていた。そんな命を何とも考えない事を許してはいけない。
けれど、これには皆が助かる方法がある。天野陽菜が犠牲にさえなれば、その他の大勢の人々は生きて帰れる。

映画の中でもそうだった。
彼女が消えることで、東京は救われる。たった一人の犠牲で何万といった人たちが助かるのだ。
それに抗おうとするのが、森嶋帆高という少年なのだろう。
あの映画の続きは定かではないが、世界を構築する社会から彼は一人孤立するのかもしれない。

「何故、また僕の手に……」

失った筈の光(スパークレンス)がダイゴの手には握られていた。
この力で、森嶋帆高を止め、ここに居る人達を……映画で描かれた人達を救え。

そう言っているのか? 殺し合いを開いた神子柴が。生贄を欲す神が。

いやティガは。

それとも静観すべきなのか。
これは人々が選ぶこととして、ウルトラマンが介入すべき事ではないのか? それが一人の少女を犠牲にするという選択であっても。

あるいは、戦うか?
あの天空に座する神、かつて矛を交えた邪神と同じく神格の存在に挑むか?
勝てるのだろうか。仮にウルトラマンの力があったとしても、もし負ければ報復として東京どころか世界を水の底に沈めるかもしれない。
何よりそれは、助かろうとする人々を、世界を敵に回す事にもなる。

「これ、は……」

葛藤の最中、至高が一瞬で制止した。
眼前に広げられた死の光景に、GUTSとして修羅場を潜ったダイゴですら表情を歪める。
圧倒的な暴力の前に、晒された遺体の山、人が燃え焦げた異臭には吐き気を覚える。


目の前の白い青年はそう、楽しそうな笑顔だった。

これが、殺し合いなのか。
彼のような殺戮者が他にも居るのなら、一刻も早く森嶋帆高と天野陽菜を下し殺し合いを止めなければもっと多くの犠牲者が出る。
なら―――

「違う」

誰かを犠牲にする事なんて間違っている。
倒してみせる。それが神だとしても、ここに居る人達も森嶋帆高と天野陽菜も救う為に。

「……ダイゴ。お前の正しいと思ったことをやれ!」

相手は強大だ。目の前の青年はあの邪神に連なるかのような闇に属するような者だろう。
そして、人を生き返らせる奇跡を行使する神子柴。
全ての元凶と言っても良い、天気を操る神。

たった一人では、到底勝てない相手かもしれない。
だが、ダイゴは見てきた。
例えウルトラマン一人では無理でも人間はみんな自分自身の力で光になれることを。

その光が、かの邪神を打倒したことを。

手にしたスパークレンスを翳し、人としてウルトラマンとして戦う決意と共に秘められた光を開放する。


「―――ティガ!!」


眩い閃光の中から、光の戦士ウルトラマンティガが降臨した。


「光の……リント……?」


ダグバはただただ楽しかった。
クウガもダグバも闇の力を持つが、いまこの戦士はそれとは違う新たな光を持っている。


「フフフフ……ハハハハハ」


同じく、人の姿からその闇を開放し白き異形のものへと変異した。



「さあ、僕を笑顔にしてよ」



光と闇が今ここに交差する。



【マドカ・ダイゴ@ウルトラマンティガ】
[状態]:健康、ウルトラマンティガに変身
[装備]:スパークレンス@ウルトラマンティガ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。
1:ダグバを倒す。
[備考]
※最終回以降から参戦です。
※ティガへは等身大サイズのみ変身可能、その他諸々も制限されてます。


【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:ゲゲルを楽しむ。
1:ティガに笑顔にしてもらう
[備考]
※クウガとの決戦前からの参戦です


【スパークレンス@ウルトラマンティガ】
ウルトラマンティガに変身できる。
最終回で消えたが、ロワ内で再び復活した
最終更新:2021年02月05日 18:24