異様。
男の姿はその一言に尽きた。
整った顔立ち。
短く切り揃えた金髪の髪。
ここまでは普通の人間と変わらない。
だがその肉体は、人間とは、地球上の生物とは余りにかけ離れていた。
白一色の、無数の猛禽類の翼が混ぜ合わさったかのような身体。
怪物としか言いようのない姿の男が、雨で全身を濡らしながら、会場の一画に浮遊していた。
男が抱く感情はただ一つ。
抑えきれない程の憤怒。
長年囚われ虐げられた同胞の解放。
人類の抹殺。
そして、弟との決着。
それら全てを、ゴミにも劣る茶番に邪魔された。
更に感覚で分かる。
自分の力が、融合した同胞たちの力が明らかに弱まっていると。
本来であればこの雨降る会場ごと参加者を皆殺しに出来るはずが、今は不可能となっている。
あの老婆か、それとも協力している別の者が枷を付けたのかまでは分からない。
だが同胞の力を、命を、こんなふざけた遊びの為に弄ばれたのは事実。
既に男にとって神子柴は、地獄すら生温いと思える程の絶望を与えてやらねば気が済まない存在と化した。
あの人間のガキを殺せとのたまっていたが、言われなくとも殺してやるつもりだ。
森嶋帆高だけではない。
自分以外の参加者も、天野陽菜も、自身の邪魔をするならば神であろうと。
一人残らず消し去ってやろう。
「待っていろ、人間ども」
怒れる王が、全てを滅ぼす為に動く。
【ミリオンズ・ナイブズ@TRIGUN MAXIMAM】
[状態]:健康、主催者への怒り(極大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:参加者も主催者も全て殺す
1:自身に課せられた制限を解く
[備考]
※参戦時期は原作12巻でヴァッシュを殺すことを決めた直後。
※エンジェル・アームの出力が強く制限されています。
最終更新:2021年02月06日 00:17