ー人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だー
僕の人生は果たして悲劇だったのか?
ピエロのようなメイクをした人物はそう自問した。
白いメイクは降り続ける雨でどんどんと落ちていく。
そのメイクの下から現れたのは、うだつの上がらない、中年の男の顔。
初めは夢でも見ているのではないかと思った。
元々病院に収容された身だ。
もはや自分が狂っているのか狂っていないのかもわかりはしない。
だけれどもーー降り注ぐ雨の冷たさは確かにこれが現実であることを示していた。
あの映画のことを思い出す。
そして隣人のことをーー
僕はあの二人のように愛というものを信じられるのだろうか?
僕は彼女を愛していた。
だけれども君は僕を愛してなどいなかった。
僕にとっては愛とはなんだったのだろうか。
「Hahahahahahahaha……」
ゴッサムには神様などはいなかった。
ゴッサムで頼れるものはお金と権力、そして暴力だけだった。
あの映画の『神様』だって、生贄を求め、愛を引きさいた。
もし神様というものが本当にいるのであれば、それは嫉妬深く、残忍であるはずだ。
神様とは僕らという役者を動かし、容赦無く首を切る映画監督のようなもの。
「Hahahahahahahahaha……」
そうだ。僕の人生は喜劇なのだ。
そしてあの二人の物語だってそうだ。
だとすればーーー
「Hahahahahahaha! Hahahahahahaha! Ahahahahahahahahahahaha!!!」
一人、男は嘲う。
彼にとってはもはや、自分や他人の命、そして愛すらもただのjokeなのだ。
【アーサー・フレック@Joker】
[状態]:健康、顔のメイクが落ちかけている。
[装備]:不明
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:面白いジョークが浮かんだ。理解されないだろうけど。
1:森嶋帆高を生かすのも殺すのも面白そうだ。
※参戦時期は本編終了後。
最終更新:2021年01月04日 01:34