神を崇める者。
神を否定する者。
神とはなんの関わりもない者。

神はどれを見逃すと思う?


答えは全て殺す、だ。




破壊の八極道が一人、夢澤恒星との戦いの末、相打ちとなり、僕は確かに死んだ。

伝えるべき情報も、忍者くんへの感謝も、全部伝えて、最後に笑って死ぬことができた。

けれど、どういうわけか再び生を得て、この妙な催しに巻き込まれた。

映像を見せられ、二人が出会うのを阻止しろと言われ、状況を理解するよりも早く、巻き込まれた人たちを助けることを決めた。

このゲームが終わった後、一度死んだはずの自分がどうなるかはわからないけれど、もう一度得たこの生は以前と何も変えない。
人のために生きて、もう一度、笑って死のう。




――――そう、思っていたのになあ。




祭下陽日の身体に夥しい数の白いモノがまとわりつく。

―――結局、なんだったんだろうなあ。この生き物。

考えるが、答えは出ない。

そもそも生き物なのかもわからない。

なにせ、例の“麻薬”をキメた極道をも燃やし尽くした“灼華繚乱”が、まるで通用しなかったのだから。


襲撃された当初感じていた激痛も次第に薄くなり、視界は白く霞んで何も見えない。


―――ああ、怖い。

何も為せずに死ぬことが。
何も残せずに死ぬことが。
こんなにも、怖い。


「……ごめんよ、忍者くん」


こうして、”帝都八忍”が一人 祭下 陽日は、笑顔とは程遠い顔で死に
その顔も程なくして貪り食われたのだった。


【祭下 陽日@忍者と極道 死亡】

【しらかみ様@裏バイト:逃亡禁止】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:人間を食べる

[備考]
夥しい数の群体で行動していますが、制限により別行動はできません。
その他の制限は後続にお任せします。
最終更新:2021年02月14日 07:22