「先に逝く、せいぜい頑張れ」
自分の死を確信しながらそう目の前の敵に言い放ったと同時に、俺の意識は途切れた。
俺の人生はそこで───悔いを抱いたまま、終わる筈だった。



「…ここ、は…」
意識を失っていた青年、伏黒恵は目を覚ます。
(俺は…魔虚羅を呼んで、それから…今俺が生きてるって事は…あのクソ野郎が魔虚羅を倒したって事なのか…!?)
纏まらない思考をなんとか纏めようとするも混乱していた伏黒だったが、ふと、こちらを心配そうな顔で見つめていた少女と目が合う。

「…あ、起きたんですねっ!良かった…」
「アンタは…?」

ホッとした様子を見せる少女に、伏黒は問いかけてみる。

「私ですか?私、黒田那佳って言いますっ!」

人懐こい笑みを浮かべながら、躊躇うこと無く自分の名を名乗った少女に対し、伏黒は…少々考え込んだ後、名乗り返す事にする。

(コイツが俺を殺そうとしてたなら、チャンスは十分あった筈だ。わざわざ俺が起きるまで待つ必要なんてどこにもない。こっちに害意があるようにも思えない。
…服装が時代錯誤っつーか…結構際どい気もするがそれは今考えない事にする。
何がどうなってんのか、まずは把握しておかねぇと。)

「…伏黒。呪術高専の伏黒恵だ。さっきまで意識が無かったせいで、今どういう状況なのか俺はわかっていない。…説明できるか?黒田」
「呪術、高専…?
…説明ですねっ、わかりました、伏黒さん!」

一瞬キョトンとした顔を浮かべた黒田だったが、すぐに了承し、ここに至るまでの現状を伏黒へと話し始める事にしたのであった。

【伏黒恵@呪術廻戦】
[状態]:健康、混乱
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:自分の良心に従って、人を助けたい
0:俺は…どうして生きているんだ…?
1:とりあえずコイツ(黒田)の話を聞こう。まずはそれからだ。
2:虎杖達がどうなったのかが気がかり。
[備考]
※渋谷事変にて、宿儺が魔虚羅を撃破した後からの参戦です。調伏の儀が中断された後なので、仮死状態ではなくなり気絶していた時からの参戦になると思われます。
※制限により八握剣異戒神将魔虚羅は呼べないor呼べても弱体化しています。どちらなのかは後続にお任せします。
※気絶していたので映画「天気の子」を見ておらず、ルールも把握出来てません。


【黒田那佳@ノーブルウィッチーズ】
[状態]:健康、映画「天気の子」の続きを見たい!
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:出来る限り誰も死なせたく無い
0:あの神子柴っておばあちゃんを止めて、森嶋君や天野さんを助けないとっ!
1:まず伏黒さんに色々と説明しなくっちゃ!
2:もしハインリーケさん達も巻き込まれてたら、その時は早いうちに合流したいなあ。
3:呪術高専…???
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
※作中にて舞台になっている年代が1945年な為、それ以降に出来た物についての知識は原則ありません。
最終更新:2021年02月14日 14:00