この会場内では今、とてつもなく人目を惹くものが走っていた。

なんとガラスでできた馬車が走っているのだ。

ガラスになっているのは馬車だけではない、なんとそれをけん引している馬もガラスでできているのだ。

そしてその馬車の中には一組の男女が乗っていた。

男の方は、星条旗の柄をしたパンツをはいたプロレスラー。

女性の方は白く長い髪をした、どこか高貴さを漂わせる美しい少女だった。
更に言うとやたらでかい帽子をかぶっていて、異様な存在感を誇っている少女だった。

「……マッスルパワーさん、だったかしら?貴方のような力強いお方が仲間になってくれて、私はとても心強いわ」

白い髪の少女が、目の前に座っているプロレスラーにそう話しかけていた。

彼女の名前はマリー・アントワネット、フランス革命期に消えた王妃にしてヴェルサイユの華と謳われた少女である。
そしていまこの場にいる彼女は聖杯によって、ライダーのサーヴァントとして現界している英霊でもある。

「ああ……俺が求めているのは真の英雄との闘いだ。断じてあのようなゲスどもの言いなりになるためではない」

また彼女の言葉に対して男は、自分の信念などからこの戦いに乗り気ではないことなどを伝えていた。

男の名前はマッスルパワー、アメリカ合衆国出身のプロレスラーにして、常に強い者を求めてあらゆる大会に出場している男である。

「それに……俺としては、お前とは別の場所で戦ってみたいからな」
「あら?それは……どうしてかしら?」

また彼はマリーに対して、一度闘ってみたいという発言をした。

当然それに対してマリーは疑問を返した。なぜ自分と戦いたいのか、それが彼女には理解できなかったからだ。

「お前は"英雄"だろう?ならば一度お互いの力を試してみたい……それだけだ」
「あら、そういうことですの?……でも、困りましたわ…わたしはこういった求められ方をしたのは初めてでして……」

それに対して彼は「お前が"英雄"であるからだ」と答え、そしてマリーはそれに対して困惑した状態で返していた。

「……お前は、『ワールドヒーローズ』という大会を知らないのか?」
「えっと……申し訳ないのですけれども、存じ上げませんわ……教えて、いただけるかしら?」

マッスルパワーは彼女のその反応を受けて、かつて自分が参戦した『歴史上の英雄たちが戦いを繰り広げた大会』のことを知っているのかを尋ねた。

それに対してマリーは「知らないから、教えてほしい」と返した。

「そうか……では教えてやる、ワールドヒーローズという大会というのは……」

こうして彼は、ワールドヒーローズという大会、そして自分が繰り広げた数々の戦いについて説明するのだった……。


【マッスルパワー@ワールドヒーローズシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:主催者のことが気に入らないのでぶっ飛ばす。
1:俺が求めているのは、真の英雄だ……。断じてお前たち(主催者)のような存在ではない。
2:No.1の英雄であるこの俺が、一肌脱がないといけないな。
3:彼女(マリー・アントワネット)を、俺のプロレス団体に加入させるのも面白いかもしれない。
[備考]
参戦時期はワールドヒーローズ2のエンディング後、自分が立ち上げたプロレス団体に他の英雄たちを加入させた後。
マリー・アントワネットを別の大会で呼ばれた英雄、もしくはこれから呼ばれるかもしれない英雄だと思っています。

【マリー・アントワネット@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:百合の王冠に栄光あれ@Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:帆高と陽菜の人生を、悲劇で終わらせたくない。
1:愛し合うもの達が引き裂かれてしまうなんて、あってはならないわ!
2:マッスルパワーさんの言う大会は、ちょっと興味がありますわ。
[備考]
参戦時期は少なくとも第1部第一章後またはカルデア召喚後のいずれかです。
マッスルパワーから、『ワールドヒーローズ』のことを教えてもらいました。
マッスルパワーのことを、未来から来た英霊だと思っています。


【百合の王冠に栄光あれ@Fate/Grand Order】
ギロチン・ブレイカーと読む。

栄光のフランス王権を象徴した宝具で、フランス王家の紋章(百合の花の紋章)が入ったガラスで構成させている美しき馬の姿をしている。

きらきら輝く光の粒子をふわりと撒きながら戦場を駆け抜けて、王権の敵対者にダメージを与え、
また同時に味方のバッドステータスを解除し、体力や魔力を回復させる能力を持っている。

なお馬とは別に荷台や乗車部分も存在しているほか、空中を掛けることも可能な描写もある。
最終更新:2021年02月16日 22:15