「森嶋帆高と天野陽菜を取り巻くバトルロワイアル...」
野原ひろしはデイパックに入っていたルールブックを見て呟いた、目が覚めたら映画館にいてある映画を見せられた、そしてその映画が終わると一人の老婆が現れたと思ったらいきなりバトルロワイアルをしろと言われた
「それにここは映画の中であった場所と一緒だな...雨もふりつづけてる...ということはまた映画の中に引き込まれたのか...?」
ひろしは辺りを見渡すと先ほど見た映画と同じ風景だった...かつてひろしは家族とともに息子の友達を探すため『カスカベ座』という映画館に入った...そこでは何故か映画が映し出されていてその映画を見ているといつの間にかその映画の中の世界に引き込まれていた...状況もほとんど似ているためまた映画の中に引き込まれたのかとひろしは考えた
「考えても仕方ねぇな...それよりもこのルールブックに書いてあることについて考えねぇと...」
ルールブックにはこのバトルロワイアルが終わる条件も書いてあり、そこには
『①『森嶋帆高』が天野陽菜と出会えず制限時間が過ぎた場合、太陽光が会場中にくまなく差し込みゲーム終了。1時間後に森嶋帆高の首輪の爆破を合図に全員退去。
②『森嶋帆高』が陽菜と出会ったら数時間後にエリア全体が浸水し、『森嶋帆高』と陽菜を除く魚人のような溺死しない種族も含めて全員死亡する。
③帆高が死滅した場合、その時点でゲームは終了。残った者は帰還できる。』と書かれていた
「森嶋帆高と天野陽菜が会えなければ森嶋帆高が死ぬ...逆に会えばエリアは浸水し皆が死ぬ...どうすればいいんだよ...」
ひろしにとっては森嶋帆高と天野陽菜は全く知らない人物、だが参加者の中には自分の大切な家族や知り合いが巻き込まれているかもしれない...ここで森嶋帆高と天野陽菜を会わせないようにして生き残り続ければ自分達は死なずにすむ...しかし、いくら全く知らない人物とはいえ死んでしまうのを見てみぬふりはとてもじゃないができないとひろしは考えた...どちらにせよ犠牲者が出てしまうのは変わりないのだ...
「いや!森嶋帆高とか言うやつも生き残ったやつも全員死なずにすむ方法があるはずだ!」
ひろしは再びルールブックに目を通す...すると気になるワードが目に入った
『数時間後にエリア全体が浸水』
「数時間後に...エリアが浸水...はっ!これだ!」
ひろしは閃いたと言わんばかりに声をあげた
「森嶋帆高と天野陽菜が出会ってから数時間後にエリアが浸水...この数時間の間に脱出すればいいんだ!」
脱出できる保証はひろしにはなかった...しかし森嶋帆高と生き残った参加者全員を死なせない方法はこれしかなかった、ひろしは僅かな可能性に賭けた
「だけど俺一人じゃどうにもならねぇな...誰か探すしかねぇか!」
ひろしは辺りを走りながら辺りを見渡すと近くに女性がいた
「お!誰かいた!お~い!...ってうわ!?」
「?...!?」
ひろしはその女性に呼び掛けながら走っていった...が、つまづいてこけそうになるが何かを掴んで転ばずに済んだ
(あっぶねぇ...ん?...何か手に柔らかい感触が...)
手に柔らかい感触を感じたひろしは顔をあげると自分が掴んでいたものは何と女性の胸だった...
「あ...す、すまn「キャァァァー!!変態ーー!!」
バチン!
「ぶふぉ!?」
胸を触られたことでひろしのことを痴漢と勘違いした女性はひろしにビンタをかました
バチン!
バチン!
バチン!
バチン!
その後も往復ビンタのごとくかましてひろしは計10回ビンタされたのだった...
◆◆◆
「す、すみません...勘違いしてしまって...」
「いや...全然大丈夫ですよ...ははは...」
往復ビンタをくらいながらもひろしは何とか話をして誤解を解くことができた
「あ、俺は野原ひろしです」
「私は時空管理局武装隊、機動六課の隊長、高町なのはです!」
(時空管理局武装隊?機動六課?...聞いたことない組織だな...いや、今はそれどころじゃないな...)
ひろしはなのはの言った時空管理局武装隊と機動六課という名前に疑問を思ったが今はそれどころじゃないと思いなのはに聞いた
「なのはさん、このバトルロワイアルについてなんですが...」
「私も考えていました...あのおばあさんを何とかしたいんですが私一人では難しいですね...」
「でもあんな力を持ってる人に太刀打ちできるんですか?」
「一応こう見えて私魔道師ですからね!信じてもらえないかもしれませんが...」
「いや、信じるよ!俺も家族と一緒に暗黒世界の王だったりオカマ魔女だったりエイリアンだったりって色々あったからな!」
「ひろしさんも色々あったんですね」
お互いそんな話をしていたが、ひろしは自分が思い付いた方法をなのはに話した
「ところでなのはさん、ここから脱出する手段ってありますかね...」
「ないとは言いきれませんが...例えあったとしてもあのおばあさんを何とかしない限り簡単には行かないと思います...首輪がある以上下手に動いては爆破される可能性もありますし...」
「そうですか...」
『ひろしさん...ひろしさん...』
「!?だ、誰だ!?」
「ひろしさん、ちょっと失礼します」
突然ひろしの名前を呼ぶ声が聞こえ一瞬焦ったがその声がデイパックから聞こえてきたのに気づいたなのははひろしのデイパックを開けると声の正体が姿を表した
「お久しぶりですね、ひろしさん」
「?...あっ!もしかしてお前、ミライマンか?」
「はい、覚えててくださりありがとうございます」
ひろしのデイパックから出てきたのは怪獣の人形...に憑依しているミライマンであった
「あ、あのひろしさん、その怪獣の人形みたいなのは...?」
「あぁ、こいつは前に俺達と一緒に怪獣と戦ったミライマンだ」
「初めまして、私は時空調整員のミライマンです」
「あ、私は時空管理局武装隊、機動六課の隊長、高町なのはです!」(時空調整員...聞いたことないけど時空管理局武装隊と似た感じなのかな...?)
ミライマンのことについて疑問に思うなのはだったが...
「ミライマンがいるってことは...もしかしてあれもできるのか?」
「はい、もちろんできますよ」
「よし!少しだが希望が見えてきたぞ!」
ひろしが突然希望が見えてきたと言っていたがなのはにはどういうことか分からなかった
「ひ、ひろしさん、希望が見えてきたってどういうことですか?」
「あぁ、実はミライマンには正義の心がある人を変身させることができるんですよ!」
「え!?そうなんですか!?」
「はい、私を持って『変身』と唱えると自分の思い描いた姿に変身することができるんです、なのはさんからも正義の心が見えますから変身できますよ」
その事を聞いたなのはも希望を持ち始めていた
「それは凄いですね!確かに少しは希望が見えてきた気がします!」
「でもいざあの主催のことを考えると他にどんな力を持ってるか分からないから自信はわかないな...」
「なに弱気になってるんですか!常に強い心を持ってないと前へ進めませんよ!とりあえず他に使える物を探すのと地図を見るために雨宿りできるところを探しましょう!」
「そ、そうですね」
なのはの圧に押されひろしは賛同することしかできなかった
(どこの世界でも女は強いな~...色んな意味で...)
「ひろしさ~ん!早く行きましょう!」
「へーい、今行きますよー」
なのはにビンタされたところを擦りながらなのはの呼び掛けにひろしは返事をし後を追うのだった...
【野原ひろし@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康、顔にビンタ跡
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2、シリマルダシ(ミライマン)@クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃
[思考・状況]
基本行動方針:脱出の手段を見つける
1.なのはさんと行動する
2.どこの世界でも女は強いな~...色んな意味で...いてて
[備考]
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本行動方針:主催を倒す
1.ひろしさんと行動する
2.少しずつ希望が見えてきたかも...!
3.どこか雨宿りできる場所を探し支給品と地図を確認する
[備考]
参戦時期は少なくともヴィヴィオの保護者になった後です
【支給品】
【シリマルダシ(ミライマン)@クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃】
野原ひろしに支給。
見た目は普通の怪獣の人形だが時空調整員のミライマンが人形に憑依している。
シリマルダシを持ち「変身!」と唱えるとミライマンの力を借りて変身することができる
(※変身してない時はシリマルダシ(ミライマン)は[道具]表示、変身した場合[装備]表示とします)
最終更新:2021年01月27日 23:44