ミステリー関連
- 本物のノックスは5条で中国人を禁止している。
- (=謎の中国人が「私、秘術使えるアルヨ」と怪しげな呪術で殺人をしたという中途半端なミステリが多かったため。江戸川乱歩も5条については「西洋人には中華人は何となく超自然、超合理な感じを与えるからであろう(探偵小説の定義と類別)」との解釈)
- これを類推解釈すれば魔法使いも禁止となり、ステイルメイトしかねない。
- よってプレイヤーからはゲームの構造上、ノックス遵守など主張できなかったのは当たり前のこと。
- にもかかわらず5条を欠番扱いする上、大幅に都合のいいように独自解釈したノックスを出して良い気になっている厚顔無恥さ。
- ノックスの十戒をもちだして推理可能だと信じればよかったなどといいだすも、肝心のノックスが「竜騎士定義のノックスであり本物とは異なる」ために、『読者からルールが想定不可能」、「誰がお前独自のノックス十戒定義なんてしるか」
- 謎にたいしてノックスやヴァン・ダインを持ち出して挑むという趣向自体が、日本三大探偵小説である「虚無への供物」にて行われていたこと。
- だが、それから四十年以上後の21世紀に作者が行ったことは、ルールを作者に都合のいいように改変したことと、女の子として登場させたこと。
- 隠し扉があるかどうかを前もって検証しておかなければ、そもそも「謎が生まれない」以上、ミステリ以前の問題であり、ノックスがあるから隠し扉があるか検証する必要がないという指摘は正確ではない。
- 地の文などで隠し扉がないと示すか、あるいは作中の謎を捜査する側の人物により隠し扉がなさそうと示すなどで、隠し扉がないことを予め示しておかずに「解決編で隠し扉がありました」では単なる駄作ミステリ。
- 「フーダニット・ハウダニット・ホワイダニットはミステリの三点セットです」という、竜騎士がインタビューで言い出して、ほかの人は誰も言ってない言葉が一般論とされて、ヱリカが使っている。
- 作中で出てくるミステリーの死亡人数に対する豆知識は藤原宰太郎『真夜中のミステリー読本』の
- 「大量無差別殺人を除き、もっとも死体が出てくるのはアガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』の10名である。国内では、坂口安吾『不連続殺人事件』、島田荘司『占星術殺人事件』の8名である」
- から引用した疑いが濃厚。
- 竜騎士のミステリ用語の解釈が、それまでのミステリの歴史とは大きく異なる解釈をしているため根本的にずれている。
推理関連
- 食堂組にはアリバイがある。楼座が食堂を出たのは午前1時の小休止。
- と示しておきながら第一の晩の6人が1時までに殺されたことを示そうとするヱリカの無理のある立証に、裁判中誰一人として突っ込みが入らず終わる事が不自然。
- 判決の主文ですら1時までに殺されたとなっているのに、ドラノールの報告の内容は異なっている。
- 「夏妃が犯人の可能性がある、戦人が犯人の可能性がある。どちらか1つに確定できないから『魔女幻想が存在する』」という言い分が駄目駄目。
- どちらの主張にせよ人間がトリックを使って行ったと全て説明できるのだから、魔女幻想など必要ない。
シナリオ関連
- 魔女を否定することを期待されていた主人公が魔術師になってしまった。
- 頭がよくない無能として描写されてきた戦人が、的外れな青字を繰り返した真相とは遠い白紙状態の場所から、突然全部の謎が解けた状態へと転移。金字まで使い出す超展開。
- これでは自力で謎を解いたとは言い難い。物語の要請に従って、作者から答えを教えてもらったカンニングやチートという感想しか持てない。
- 戦人がどのようにしてベアトの謎を論理的に解いていくかという過程に楽しみがあるのに、謎を解いてしまった結果「あとは戦人が勝手にしゃべってくれるだろ」みたいな雰囲気に。
- 妹が発破して死んだにもかかわらず、ベアトを介護する戦人に、ep4までの流れや縁寿はどうしたという批判や疑問、違和感が噴出。
- 「戦人の青き真実なんて、ほとんどハズレてるわよ! ベアトのヌルい赤なんて隙間だらけだもの」と廃人化してゲームを投げ出すベアト。これでは結局ベアトがやる気をなくしただけ、ということで縁寿がベアトに最後まで戦えと発破をかけて死んでいったのが全くの無駄に。
- ベアバト派に媚びた創作姿勢、過剰なカップリング描写、甘々なボーカルソングにうんざり。
- ワルギリアが「戦人は犯人ではない」だの助言するが、ep4後のあやしい人物投票1位にまでなった人物の白か黒かが、単なるネタバレの一言で片付けられる。
- ベアトは瀕死で苦しんで最後には死にました。次のゲームマスターは戦人です。さあ皆さん、戦人の出す謎に挑戦しましょう。
- 「お前らひぐらしでノックスノックスうるさいからノックスだしてやったぞ」
- 作中やインタビューで登場人物が多いことを自慢しているが、半数は名前がついているだけの空気キャラだった。
- しかも何人その場にいても作者に洗脳されたように思想が1つにまとまっていることが多いので沢山いる意味が無い。
- 口調で区別をつけなければ判別がつかないレベルなのだが、ついに法語なるものまで飛び出したのには失笑する。
- とりあえずキャラをいじめておけば「かわいそう」ということで人気が出るだろ、という昔からのワンパターンテクが炸裂。
- 悪役も、さらなる悪役にいじめさせればOKとか、それしか出来ないのか。
- とりあえずキャラを高所から転落させれば話が作れるだろ、という昔からのワンパターンテクが炸裂。今回は使用人と赤子。ひぐらしから数えて、いったい何人を高所から転落させているのか。それしか出来ないのか。
- ep5で明かすつもりだった金蔵死亡を、すでに推理されていたためにep4で明かしたにもかかわらず、ep5で金蔵死亡についての論戦を行っても、退屈極まりないだけ。
- 戦人がクライマックスの切札としてつかった金字も金蔵死亡の保障だが、それがep5単体だけでは何か重大な新事実が明らかになったとは言えない。
- 展開編で、そろそろ下位世界の人間たち中心になるかと思ったら、ベルンやラムダが出ずっぱりで本編とお茶会と裏お茶会の区別すら不明瞭。
- 裏お茶会で登場人物の口を通した竜騎士の持論語りを延々聞かされる苦痛。
- 金蔵の死を暴いてはいけない秘密として描写しておきながら、主人公自らがそれを金字で証明しずっと隠していた夏妃がお礼を言う展開の矛盾。死亡隠蔽を美談として書く不自然さ。
キャラクター関連
- ep4後人気投票後のインタビューで「ベルンカステルはなぜこんなに票を集めているのかよくわからない(笑)。いや、わからないことはないのですが、それでもちょっと票を集めすぎですね。もうちょっと低くてもいいんじゃないかな(笑)」 と発言した後、ベルンはep5での言動により人気が急降下。人気投票を意識した露骨な「調整」が浮き彫りに。
- しかし新キャラの名前からして古手梨花劣化コピーの古戸ヱリカは上位に食い込んでおり、ベルンを転落させた意味が無い。
作者の姿勢への批判
- ノックスのこと知らないの? と竜騎士が勝ち誇ったように使いまくってるけど、ひぐらしの後の作品なんだから謎の病原菌や特殊部隊を思考の隅に置くのは当たり前。
- なのに作中で鬼の首をとったようにそういう推理をしていた人を馬鹿にするセリフを延々キャラに言わせる。
- 解いてみるか→まだ解けないの?特殊部隊とか何言ってるの?w
- →お前がひぐらしでそれをやったから考慮に入れたんだろ。もう知らんわ。
- →これは解ける問題なんですよ。何で解いてくれないんですか?→泣き事と意味分からない例え話。
- そもそも推理可能か不可能かわからんうちから真面目に謎に挑んできたのに「推理可能だと信じてなかったんだろ? それは愛がないね。推理可能だから推理してみな!」とか、プレイヤーを馬鹿にしている。
- 「プレイヤーは推理可能だと信じていなかったから謎が解けなかった、よって俺を信頼しないのが悪い。俺に対して愛がないのが悪い」という作者の説教に。
- たとえep5で「解けるように作りましたよ」なんて親切丁寧にいったとしても、同時に「読者のバーカ! 作者の俺は偉い!」なんて書いてあるミステリの謎なんて解こうとは…。
- 梨花や幼少時の鷹野そっくりなキャラ(アニメ版での声優も同じ)が、雛見沢症候群や山狗やH173などを「馬鹿みたいそんなの正式なミステリーじゃない~」と貶す。
- ひぐらしやって無くてうみねこやってた人にとって最悪のネタバレでもある。
- 入江が「山狗」と発言した時点で、症候群と特殊部隊と薬物が確定してひぐらし終了。
- ミステリの探偵をヱリカという登場人物を通して揶揄する態度と、その程度の低さ。
- しかもひぐらしをミステリーじゃないと叩いた人間をモデルにしたようなキャラ。
- そんなヱリカを作品の中で倒して自分を肯定するってどんだけ幼稚なんだ。
- 登場人物の口を借りた、竜騎士の自己擁護と批判者批判、恨み節ばかり。
- 作者が自己優位性を確立するために作った、作者の性格がにじみ出た作品となっている。
最終更新:2011年05月21日 01:31