- 悪魔の証明
- 竜騎士解釈
- 「ある」か「ない」かを調べるのは事実上不可能だ!!だからこの説を否定することは出来ない!!!
- 正解
- 「ある」「ない」の双方に意見が分かれた場合、「ある」と主張した方が証明しなくてはならない。証明責任の有無を問うものであり、調べられないから否定は出来ない、という意味の使い方は誤用。
- ヘンペルのカラス
- 竜騎士解釈
- 「私=聡明」が成り立てば、「私以外の人間=愚か」が証明できるぅ!!
- 正解
- 出来ません。「私=聡明」が事実だとしても、私以外の人に聡明な人がいる可能性は否定できない。「カラスは黒い」という命題に対して、カラス以外のものを調べて立証する。結果、「カラスは黒い」を証明したとしても、「カラス以外は黒くない」ということには成りえません。
- 後期クイーン問題
- 竜騎士解釈
- 作中に正しい推理をする為の情報が出揃っているとは探偵=読者にはわからない!だから作中に全てのデータをいれなくても構わない。というかそんなのわからない!!
- 正解
- クイーンの初期の作品はメタ的要素を持っていて、探偵は神視点を有し読者と同一のものだった。しかし後期に移るにしたがって、探偵は一登場人物になり読者と切り離された。
- 結果、読者には「ここまでの情報で完全に推理できる」ということは分かっても、探偵には判断できない。という問題。したがって「問題編」のなかで読者に推理に必要な情報を全てださなくてもいい、というものではない。
- シュレディンガーの猫
- 竜騎士解釈
- 箱の中がわからないという状態は、重ね合わせの状態と同義。何故ならどちらかの可能性が残っているから
- 正解
- 核物質や量子的な要素がないのに重ね合わせの状態にはならない。それはただの「わからない」状態でありどっちかに決定している。
- そもそもこれはわからない状態と重ね合わせの状態が矛盾しているって話なので、多世界云々って時に使うのは間違い。
- ノックスの十戒(竜騎士自らひぐらしはファンタジーと主張)
- 1. 犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。又、読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。
- 2. 探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など)
- 3. 秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。
- 4. 科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。
- 5. 中国人を登場せしめてはいけない。
- 6. 偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。
- 7. 探偵自身が犯人であってはならない。
- 8. 読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。
- 9. ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。又、ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。
- 10. 双生児や変装による二人一役は、予め読者に双生児の存在を知らせ、又は変装者が役者などの前歴を持っていることを知らせた上でなくては、用いてはならない。
- 竜騎士の創作ノックスの十戒
- ノックス第1条。 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず。
- ノックス第2条。 探偵方法に超自然能力の使用を禁ず。
- ノックス第3条。 秘密の通路の存在を禁ず。
- ノックス第4条。 未知の薬物、及び、難解な科学装置の使用を禁ず。
- ノックス第5条。 (欠番)
- ノックス第6条。 探偵方法に偶然と第六感の使用を禁ず。
- ノックス第7条。 探偵が犯人であることを禁ず。
- ノックス第8条。 提示されない手掛かりでの解決を禁ず。
- ノックス第9条。 観測者は自分の判断・解釈を主張することが許される。
- ノックス第10条。 手掛かりなき他の登場人物への変装を禁ず。
- オリジナルのヴァン・ダインの二十則
- 1. 事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。
- 2. 作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。(※叙述トリックの否定?)
- 3. 不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。(ミステリならミステリらしく!)
- 4. 探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。これは恥知らずのペテンである。
- 5. 論理的な推理によって犯人を決定しなければならない。偶然や暗合、動機のない自供によって事件を解決してはいけない。
- 6. 探偵小説には、必ず探偵役が登場して、その人物の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
- 7. 長編小説には死体が絶対に必要である。殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。
- 8. 占いとか心霊術、読心術などで犯罪の真相を告げてはならない。
- 9. 探偵役は一人が望ましい。ひとつの事件に複数の探偵が協力し合って解決するのは推理の脈絡を分断するばかりでなく、読者に対して公平を欠く。それはまるで読者をリレーチームと競争させるようなものである。
- 10. 犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならない。最後の章でひょっこり登場した人物に罪を着せるのは、その作者の無能を告白するようなものである。
- 11. 端役の使用人等を犯人にするのは安易な解決策である。その程度の人物が犯す犯罪ならわざわざ本に書くほどの事はない。
- 12. いくつ殺人事件があっても、真の犯人は一人でなければならない。但し端役の共犯者がいてもよい。
- 13. 冒険小説やスパイ小説なら構わないが、探偵小説では秘密結社やマフィアなどの組織に属する人物を犯人にしてはいけない。彼らは非合法な組織の保護を受けられるのでアンフェアである。
- 14. 殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。空想科学的であってはいけない。例えば毒殺の場合なら、未知の毒物を使ってはいけない。
- 15. 事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。
- 16. よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。
- 17. プロの犯罪者を犯人にするのは避けること。それらは警察が日ごろ取り扱う仕事である。真に魅力ある犯罪はアマチュアによって行われる。
- 18. 事件の結末を事故死とか自殺で片付けてはいけない。こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。
- 19. 犯罪の動機は個人的なものがよい。国際的な陰謀とか政治的な動機はスパイ小説に属する。
- 20. 自尊心(プライド)のある作家なら、次のような手法は避けるべきである。これらは既に使い古された陳腐なものである。
- * 犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法。
- * インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる。
- * 指紋の偽造トリック。
- * 替え玉によるアリバイ工作。
- * 番犬が吠えなかったので犯人はその犬に馴染みのあるものだったとわかる。
- * 双子の替え玉トリック。
- * 皮下注射や即死する毒薬の使用。
- * 警官が踏み込んだ後での密室殺人。
- * 言葉の連想テストで犯人を指摘すること。
- * 土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法。
- 竜騎士の創作の二十則(EP8時点)
- 第1則。手掛り全ての揃わぬ事件を禁ず。
- 第7則。死体なき事件であることを禁ず。
- 第9則。探偵が複数あることを禁ず。
- 第11則。使用人が犯人であることを禁ず。
- 第12則。真犯人が複数であることを禁ず。
最終更新:2011年05月21日 01:47