デッキ解説:PSPTF6仕様:2011年3月制限
ゲームオリジナルカードの
リトマスの死の剣士を主軸とした
デッキ。
使い手である三沢の他の使用カードも無理なく入れられることから、三沢のファンデッキとしての側面も持つ。
メタビート構築にできるのも三沢っぽいと言えるかもしれない。
モンスターカードについて
レベル8の
リトマスの死の剣士を儀式召喚する都合から、レベル4のモンスターを多く採用する構築が望ましい。
汎用性の高いレベル4のモンスターを多く入れたハイビート構築にするのもいいだろう。
エクストラデッキの枠が余っているため、シンクロ召喚やエクシーズ召喚を取り入れることも可能ではあるが、それらに偏りすぎてこのデッキの本分を見失わないようにしたい。
この
デッキの要となるモンスター。
戦闘破壊されず罠カードの効果も受けないため場持ちはいいが、攻守が0であるため単体では壁にしかならない。
表側表示の罠カードがあると攻守が3000になるため、この
デッキではその点を活かしていくことになる。
複数枚入れても儀式召喚のリリース要員になるため、3枚積みでも問題ない。
言わずと知れた儀式召喚サポートモンスター。
特に理由がない限りは3枚積みすることになる。
マンジュ・ゴッドの下位互換。
儀式関連のカードを揃えるカードを増やせるが、継戦能力に優れたこの
デッキでは
リトマスの死の剣士を手早く儀式召喚しなければならない理由に乏しく、召喚権の奪い合いにもなる。
メイン
デッキも更に圧迫することになり、サーチ先も3枚ずつしかないので中盤以降は腐りやすい。
墓地から儀式召喚のリリースの代わりになれる「儀式魔人」シリーズの1体。
同レベルには
儀式魔人カースエンチャンターもいるが、あちらの固有効果がシンクロモンスターメタであるのに対し、このカードはドロー効果を持つため、基本的にはこちらを優先して採用することになる。
強力な特殊召喚メタ効果を持つ
儀式魔人リリーサーも採用したいところではあるが、レベルが3であるためこの
デッキでは使いにくい。
自己再生効果を持つモンスター。
自己再生効果のコストには永続罠カードを使うこともできるため、
王宮の弾圧等の自分にも影響を及ぼすカードを一時的にフィールドから離したり、
呪縛牢を手札に戻して
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを能動的に自壊させることもできる。
マンジュ・ゴッドを手札に戻して効果を再利用するのもいいだろう。
ただ、効果はデュエル中に1度しか使えないため、このカードの存在ありきで上記のカードを使うのは危険。
表側表示の永続罠を減らす行為も
リトマスの死の剣士とはアンチシナジーであり、メインフェイズ2で儀式召喚やロックの一時的解除を行う意味も殆どない。
永続罠が2枚ある状態で使おうにも、
サイクロン1枚で
リトマスの死の剣士が返り討ちに遭うリスクを作るのは、とても賢明とは言い難いだろう。
リクルート効果を持つアタッカー。
攻撃力はやや心許ないが、アタッカーとリリース確保の両方の役割をこなせる。
手札で腐っている
リトマスの死儀式をコストに、レベル4のモンスターを特殊召喚できる。
儀式召喚のリリース確保の他にエクシーズ召喚にも繋げられる便利な効果ではあるが、前述したように
デッキの本分を見失わないようにしよう。
なお、表側表示のこのカードは儀式召喚のリリースには使えないので注意(手札にある場合や裏側表示の場合ならリリースできる)。
墓地に送る手間のあるこのカードの蘇生に手札コストを使った上で更に
氷結界の龍 ブリューナクの手札コストまで期待できるほど、この
デッキは手札の確保性能に優れてはいない。
また、1ターンキルが十分可能な
デッキならまだしも、低速であるこの
デッキとバウンスによる除去との相性は悪く、手札に戻したカードを再利用される危険も大きくなる。
除去を行いたいなら、下準備なくフィールドに出すことができ、
王宮の弾圧や
超古代生物の墓場との併用も可能で、
スターダスト・ドラゴンに妨害されない破壊による除去を行い、いざとなれば2枚で儀式召喚のリリースにもなるレベルの
スナイプストーカーの方がこの
デッキでは遥かに使いやすい。
効果に確実性がない点に関しても、
スナイプストーカーなら同じ手札の消費で1回分多く効果を発動できるため、除去できる枚数の期待もあまり変わらないと言える。
積極的に使いたいモンスターではないが、フィニッシュの場面等で
終末の騎士を除去要員に転用するという選択肢を作れることが強み。
戦闘破壊耐性を持つレベル4モンスター。
メタル・リフレクト・スライムといった壁モンスターを採用する状態で、それらと役割や弱点が重複するこのカードを追加で入れる意味はない。
儀式関連のカードや永続罠でメイン
デッキが圧迫される
デッキなので尚更である。
ただでさえ儀式関連のカードや永続罠でメイン
デッキが圧迫される
デッキに、
デッキコンセプトと一切関係しないこれらのカードを入れる理由などない。
後者は
メタル・リフレクト・スライムを壁として維持するこの
デッキとは全く噛み合っておらず、効果を活かせる状況の方が稀である。
前者に至っては事実上エクシーズ専用のカードになる。
厄介なカードの除去要員その1。
この
デッキでは手札が余りやすいため、手札コストには困らない。
ただ、調子に乗って効果を使いすぎると肝心の
リトマスの死の剣士を儀式召喚する余裕がなくなる。
厄介なカードの除去要員その2。
こちらは魔法・罠カードしか除去できないが、実質的にノーコストで除去を行える。
リトマスの死の剣士は罠カードの効果を受けないため、基本的には魔法カードの除去を狙うことになる。
墓地に送られた罠カードを回収できる。
リバース効果であるため遅いが、この
デッキ自体が低速
デッキであるためあまり気にならない。
終末の騎士で墓地に送ることができ、
リトマスの死の剣士や
メタル・リフレクト・スライムのレベルを下げることで簡単に自己再生できる。
ただ、いくら自己再生してもこのカードは儀式召喚のリリースには使えない。
そのため、採用する場合はアドバンス召喚やシンクロ召喚のギミックを取り入れることになる。
厄介なカードの除去要員その3。
光属性と闇属性が多いこの
デッキでは無理なく採用できる。
モンスターしか除去できないものの、その除外効果は強力。
光属性が少ないと感じた場合は、単体で強力な
マシュマロンや
ライオウ等を入れるといいだろう。
ただ、
ライオウがフィールドにいると
マンジュ・ゴッドや
クリッターの効果が阻害される点には注意。
厄介なカードの除去要員その5。
終末の騎士や儀式魔人の存在から墓地の枚数調整は容易であり、簡単に特殊召喚できる。
ただ、除去効果こそ非常に強力ではあるが、
リトマスの死の剣士や儀式魔人を除外してしまうのは痛く、
デッキとの相性がいいわけではない。
永続罠カードが多いためこのカードも採用を検討できるが、当然ながら手札事故率が上がる上に
リトマスの死の剣士との相性も良くない。
一応、このカード1枚で
リトマスの死の剣士のリリースを賄うことも可能であるため、場に出せずとも最低限の仕事はこなせる。
魔法カードについて
罠カードを多めに入れなければならないため、基本的に魔法カードの枚数は少なめにしたい。
罠カードがない状態の
リトマスの死の剣士に使うことでサンドバッグにされることを防げる他、苦手とする一部の除去効果も躱せる。
単体でも汎用性の高いカードであるため、腐ることはまずないだろう。
闇属性モンスターを除外することになるが、2枚ドローできる。
この
デッキと除外の相性は悪いが、
闇次元の解放を使った帰還に繋げられるメリットにもなる。
永続罠カードを墓地に送ることで2枚ドローできる。
手札事故率の軽減には繋がるが、当然
リトマスの死の剣士との相性は悪い。
罠カードについて
リトマスの死の剣士の存在意義にも繋がるため、できるだけ多めに入れたい。
ただ、儀式召喚のギミックに
デッキスペースを割く関係上、あまり多くは入れられないのが実情である。
闇の仮面で回収したり
宮廷のしきたりで維持したりする等して、無駄なく使いたいところ。
このカード1枚で
リトマスの死の剣士の儀式召喚に必要なリリースを賄える他、単体でも守備力3000の壁になる。
宮廷のしきたりと併用すれば更に強固な壁になるため、時間稼ぎにも最適。
レベル・スティーラーもこのカードが存在しているだけで簡単に自己再生を繰り返すことができる。
総じてこの
デッキとの相性がいい。
互いに影響を及ぼす攻撃抑制カードだが、
リトマスの死の剣士はこのカードの影響を受けないため、一方的に攻撃が可能になる。
単純な時間稼ぎとしても有用だがあっさり除去されることもあるため、過信は禁物。
また、
リトマスの死の剣士以外の自分のモンスターもまともに攻撃できなくなるため、ハイビート軸との相性も悪い。
こちらはレベル6以上の特殊召喚したモンスターの攻撃と効果の発動を封じる効果であり、やはり
リトマスの死の剣士は影響を受けない。
リトマスの死の剣士はモンスター効果には無力であるため、それを強く警戒する場合はこのカードを優先したい。
ただ、下級モンスターの効果には普通にやられる。
魔法カードによる除去から
リトマスの死の剣士を守れる他、このデッキが苦手とする
ハリケーンも防げる。
ただ、このカードがあると自分も魔法カードを使えず、
リトマスの死儀式を発動できなくなってしまう点は注意。
また、このカードは禁止カードであるため、貴重な禁止カード枠をこのカードに使うべきかどうかはよく考えたい。
リトマスの死の剣士では対処できない攻撃力3000を超えるモンスターは特殊召喚によって現れることが多いため、このカードが対策として有効。
除去効果を持つシンクロモンスター等も、特殊召喚自体を封じてしまえば怖くない。
ただ、このカードを先に出していると、
リトマスの死の剣士を儀式召喚することもできなくなってしまう点には注意。
また、レベル6以上のモンスターであれば、
超古代生物の墓場でも防げる。
汎用蘇生カードであることに加え、
リトマスの死の剣士の攻守アップにも貢献するため、このデッキでは
死者蘇生よりも優先される。
下位互換である
リミット・リバースも同様の理由で採用圏内である。
蘇生したモンスターをリリースや素材に使えば自壊させずにフィールドに残すこともできるが、効果のないカードで魔法&罠ゾーンを圧迫することにもなる点には注意。
特殊召喚では発動できない
マンジュ・ゴッドの効果も、このカードを用いれば1ターンに2度以上発動できるようになる。
手軽に表側表示にできる上に何かの邪魔になるカードでもないため、
リトマスの死の剣士の強化役としても使いやすいだろう。
ただ、儀式召喚のリリースなら手札からでも賄えるため、採用する場合はアドバンス召喚も取り入れて無駄なく活かしたい。
単体でも汎用性の高いカードであり、
リトマスの死の剣士をモンスター効果から守るのにも使える。
永続罠カードであるため
リトマスの死の剣士の攻守アップにも貢献するが、性質上相手モンスターと共に墓地に送られてしまいやすく、維持には向かない。
永続罠カードを破壊から守れるため、罠カードの維持に貢献する。
前述したように、
メタル・リフレクト・スライムと合わせて使うと強力。
ただ、破壊以外の方法では除去されてしまうため、
ハリケーンでまとめて吹き飛ばされることもある。
罠カードの維持が重要になってくるこの
デッキにとって、戦闘破壊されることが仕事の
死霊ゾーマは全くもって噛み合わない。
また、この
デッキと罠モンスターの相性は悪くはないのだが、だからといって罠モンスターを多く採用すると、
王宮のお触れや
王宮の弾圧が致命的な弱点と化してしまう。
他のモンスターであれば、腐った場合でも通常召喚して壁にしたり儀式召喚のリリースにしたりといった最低限の仕事はこなせるのだが、罠モンスターはその性質上、特殊召喚を介さない限りはモンスターとしては扱えず、完全に腐ってしまうのである。
そもそも儀式召喚のリリース役としての扱いと罠カードの維持という目的自体が噛み合っておらず、儀式召喚用のリリース扱いにする場合ですら、1枚でリリースに必要なレベルを満たせる
メタル・リフレクト・スライムがいる。
多くの難点の中に埋もれる唯一の利点はランク4のエクシーズ召喚が行いやすくなるということだけであるため、これらのカードもやはり、
デッキコンセプトを無視してまでエクシーズを捩じ込みたい一部の人間向けのカードにしかならないと言える。
フリーチェーンで使える戦闘ダメージを0にできるカードであるため、
リトマスの死の剣士がサンドバッグになることを防げる。
和睦の使者は
リトマスの死の剣士以外のモンスターにも戦闘破壊耐性を付与でき、手札コストもないため単純に使いやすい。
ホーリーライフバリアーは低速
デッキ全般が苦手とするバーン対策にもなるが、手札コストがある。
レインボー・ライフは全てのダメージを回復に変えるため最も適しているようにも見えるが、手札コストがある上に戦闘破壊耐性までは得られない。
それぞれ一長一短であるため、仮想敵次第で採用するカードを決めることになる。
このデッキの戦術
このデッキの弱点
手札事故の問題に加えて特殊召喚封じや除外等一通りの弱点はあるが、除去カードが豊富であり継戦能力も高いため、そこまで問題にはならない。
罠カード対策の筆頭である
王宮のお触れや
人造人間-サイコ・ショッカーを使われたとしても、永続罠カード自体はフィールドに残るので、
リトマスの死の剣士の攻守は3000のままである。
最大の問題は、罠カードを失った状態の
リトマスの死の剣士がサンドバッグになることであり、元々の攻撃力が0であることも相俟って直接攻撃に等しいダメージが襲い掛かってくることになる。
攻撃時に
サイクロンを発動されて罠カードを破壊された場合、戦闘破壊こそされないものの、次の相手のターンまで攻撃力0を晒すことになりとても危険。
特に
ハリケーンに弱く、対策が殆どない上に好き放題サンドバッグにされてしまう。
低速の
デッキであるため、そういったカードが飛んでくる前に一気に勝負を決めるということができないのも厳しい。
ピンポイントなところでは、
グラヴィティ・バインド-超重力の網-や
超古代生物の墓場に引っかからずこちらのモンスターを毎ターン除去してくる
N・グラン・モールが大の苦手。
最終更新:2021年02月22日 11:42