純「あーずさ」


梓「何よ?嬉しそうだね」


純「今日、難しいパートを弾けるようになって先輩に褒められたんだ」


梓「良かったね」


純「うん!ジャズ研は競争激しいからね」


梓「…」


純「お互い頑張ろうね梓」


梓「うん」


純「じゃあね、帰ってまた練習だー」


梓「うん、バイバイ純」



梓「私、嫌な奴だな…」とぼとぼ


梓「純が上手くなったんだから喜ばなきゃいけないのに…」

梓「嫉妬してしまった…」


梓「ベースとギターなんだから本来は争っても仕方ないのはわかってるのに…」

梓「軽音部だって頑張って練習してる時もあるのに」


梓「ジャズ研か…一度練習見てみようかな」


梓「部活見学以来だけど」




 翌日2年教室


梓「失礼します」


律「おう、梓」


梓「あの、今日少しだけジャズ研の練習見に行っていいですか?」


律「何だ?まさか軽音部辞めるのか?」

梓「違います!同じ音楽部だから見てみたいだけです」


律「冗談だって、良いよ行っても」


梓「ありがとうございます」


律「おう!ところでジャズ研の部長の許可はとってんのか?」


梓「あっ…まだでした」


律「仕方ねぇな~許可貰っといてやるよ」


梓「すいません…」

律「いいっていいって」



 ジャズ研部室


梓「軽音部の中野梓です」


梓「今日は無理を聞いて頂いてありがとうございます」


部長「構いませんよ軽音部期待のエースが見学に来ると一年生も気合いが入りますから」ニコッ


顧問「いつ来て貰っても構わないよ」


梓「エースだなんてそんな///」


純「梓が来るならミス出来ないな~」


部長「何時もミスしたら駄目よ?鈴木さん」


純「も、勿論ですよ部長」


部長「じゃあ、練習開始」


部員「はい!」


梓「皆、真剣だ」


純「…」ベンベン


純「あっ…」


梓「純がミスった」

顧問「鈴木、昨日練習したのか?」


純「しました!」


顧問「なら、何故出来なかった?」


純「そ、それは…私が未熟だからです」

顧問「何時も言ってる事覚えてるのか?」


純「自分が未熟だと思うなら人の何倍も練習しろ」


顧問「お前は昨日、難しいパートを弾いてみせた」


純「はい…」


顧問「お前はそれに浮かれて練習を疎かにしなかったか?」

純「してた…かもしれません」


顧問「まだまだ半人前が調子に乗るな!わかったか!」


純「はい!すいませんでした!」


顧問「1日の練習で1年の差がつくと思って練習しろ!」


純「はい!」


梓(凄い…これがジャズ研なんだ)


部長「どう?ジャズ研の練習は?」


梓「圧倒されます…」


梓「私、戻ります純に負けたくないから」


部長「頑張ってね中野さん」


梓「はい!」



 軽音部部室


梓「戻りました」


唯「あ~ずにゃん寂しかったよぉ」だきっ


梓「もう///」


澪「ごめん梓、遅くなると思って先に練習始めてた」


梓「いえ、構いませんよ」


紬「梓ちゃん、先に紅茶飲む?」


梓「先に練習が良いです」


律「じゃあ、準備しろ梓」


梓「はい!」




 練習後


律「いやー練習したな~」


澪「うん、充実してたな」


紬「楽しかったわ~」


唯「あずにゃんジャズ研どうだった?」

梓「何て言うか圧倒されました…」


律「厳しくてか?」

梓「はい…」


律「軽音部より凄いと思ったか?」


梓「そ、それは…」

律「梓、もうすぐ梓にとって初めての学祭だよな?」


梓「はい」


澪「これは皆で話し合ったんだけど」


律「ジャズ研より凄い演奏してやらないか?」


紬「梓ちゃん、軽音部の意地をみせましょう!」


唯「そうだよ!あずにゃん」


澪「一緒に頑張ろう梓」


梓「はい!わかりました!」


律「よしっ!今日は終わり!自主練しとくように」

唯「帰ろうあずにゃん」


梓「私、今日は純と帰るので先に帰って下さい」


澪「そうか、じゃあ気をつけてな梓」


紬「また明日ね梓ちゃん」


梓「はい!お疲れ様でした」






梓「ジャズ研も練習終わったかな?」


梓「あれは純…」



純「ちくしょう!ちくしょう!上手くなってやる…絶対絶対に上手くなってやる!」ぐすっ


純「上手くなって見返してやるんだから!」ベンベン


梓「純」


純「な、何だよ梓」グシグシ


梓「純のそんな姿初めて見たよ」


純「笑いたければ笑えばいいじゃん」


梓「笑わないよ」


純「…」


梓「楽器は違うけど純は…」


純「何?」


梓「純は私の親友でありライバルだから」


純「梓…」


梓「私達、軽音部は学祭で絶対にジャズ研よりも凄い演奏するから」


純「私達だって…ジャズ研だって負けないから!」


梓「頑張ろう純」すっ


純「うん!」ガシッ




 翌日


憂「梓ちゃん、純ちゃん」


純「どうした?憂」

憂「二人とも何だか燃えてるね」


梓「純には負けたくないからね」


純「私だって梓には負けたくない!」


憂「二人は本当に良きライバルだね」


梓「憂はどっちが上手いと思う?」


憂「うーん、技術的な事はわからないけど」


純「わからないけど?」


憂「私は楽しんで演奏してる二人が見たいかな」ニコッ


梓「楽しんで…」


純「楽しんでか…」




 軽音部部室


律「今日から暫くティータイムは中止で練習をする」


澪「そうだな」


紬「頑張りましょう」


梓「やってやるです!」


唯「軽音部は一番だからね」


律「さぁ!始めるぜ!さわちゃんみっちりシゴいてくれ」


さわ子「覚悟しなさいよ?」


律紬澪唯梓「はい!」


さわ子(青春ね~)



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最終更新:2013年04月05日 05:32